パソコンなしでOK!プログラミング教育に役立つアンプラグドな教材

小学校で必修化されるプログラミング教育ですが、パソコンがなくても学べるアンプラグド教材というものがあります。アンプラグドな教材とはどんなものかご紹介します。

パソコンがないと小学校でのプログラミング教育についていけないの?

パソコンを買わなきゃいけないの?

親にも知識がないといけないの?

不安はたくさんあると思います。そもそも小学校でのプログラミング教育はパソコンでプログラミングができるようになることを目的としていません。プログラミング的思考を身につけることを目的としています。パソコンがなくても「アンプラグド教材」で、お子さんのプログラミング的思考を育むことができるのです。

プログラミング教育に使用するアンプラグド教材とは

「アンプラグド」とは?

 「アンプラグド」という言葉を聞いてどのようなことを連想しますか?英語表記では”unplugged”、直訳は「プラグが抜かれた」で、コンセントがささっていないという意味です。元々は電気を使わない楽器の演奏を意味する言葉で、アメリカの音楽番組の有名なアーティストが生演奏をするというコーナー名に由来する言葉です。

プログラミングのアンプラグド教材とは?

 アンプラグド教材とは「プラグが抜かれた教材」、つまり電子機器を使わない教材のことです。プログラミングの教材はパソコンを使用するものしかないと思われる方も多いと思いますが、パソコンを使わない教材もあり、それらが「アンプラグド教材」と分類されています。小学校でのプログラミング教育の目的は、プログラミング的思考を身につけ、コンピューターの良さを知り活用できる能力を育むことにあるため、論理的思考力や問題解決能力を身につけることのできるアンプラグド教材が役に立ちます。

アンプラグド教材の種類とは?

パソコンを使わないアンプラグド教材には、親子で学べる絵本や、スマートフォンのアプリ、ボードゲーム、教室で行うアクティビティ(カードなどを使用)などがあります。パソコンがなくても、小学校入学前のお子様やプログラミング経験がない大人でも学ぶことができるのです。

プログラミング教育でアンプラグド教材を使うメリットとは

パソコンを買う必要がなく、すぐ始められる

 パソコンがなくても学ぶことができることが、アンプラグド教材の最大のメリットです。小学校でプログラミング教育が必修化するということは、パソコンを買わないといけないの?と心配する人もいるでしょう。最近では、スマートフォンの所有率がパソコンを上回っています。(総務省平成30年度情報通信白書より)パソコンを所有していない家庭にとっては、プログラミング教育のためにパソコンを購入するということは、できれば避けたいのが本音ではないでしょうか。パソコンがなくても、子供たちがプログラミング的思考を身につけることができるのが、アンプラグド教材のメリットです。

パソコンを使えない未就学児や低学年も遊びながら学べる

パソコンがあっても、キーボードのローマ字が分からないと入力はできません。まずローマ字やキーボードの配置を覚えなければ、パソコンを使ったプログラミング教育は難しいです。たとえ、ローマ字を習得したとしても、私の子育ての経験上、小学校入学前の小さな子供はキーボードを触ることが面白いため、なかなか学習にはなりません。小さな子供が遊びながらも、プログラミング的思考を学習できるというのもアンプラグド教材のメリットの一つです。

親にプログラミングの知識がなくても、子供と一緒に学べる

私もそうですが、ほとんどの親がプログラミングの知識に自信がないのが現実です。もちろん仕事などでプログラミングを使っている人は別ですが、親世代が授業として受けたのははるか昔…子供に質問されても分からないという人も多いと思います。そんな大人も子供と一緒に、絵本を読んだり、スマートフォンのアプリを使ったりして、プログラミングを学べるのもアンプラグド教材のメリットといえます。

アンプラグド教材で行われているプログラミング教育の実例 

文部科学省推奨1 「ルビィのぼうけん」(絵本)

2020年からのプログラミング教育必修化に向けて、文部科学省のプログラミング教育ポータルで紹介されている教材の一つが「ルビィのぼうけん」です。著者がプログラマーで、コンピューターやテクノロジーそしてプログラミングについての絵本です。絵本といってもトータルで100ページ以上あるため、手にすると少し尻込みしてしまうかもしれません。前半は主人公のルビィの冒険が描かれており、物語がプログラミング的(論理的)に展開されています。後半には練習問題があり、前半で描かれたプログラミング的要素の理解度を確認できるようになっています。保護者と一緒に読み、練習問題に取り組む構成です。2年生の娘は、絵の綺麗さに喜びすぐに読み始めました。漢字にはフリガナもふってあり、子供には抵抗が少ないと思います。ボリュームのある内容なので、物語全部を読んでから練習問題に取り組むよりも、物語の章(全10章)ごとに練習問題に取り組むことを個人的にはおすすめします。

小学校を中心としたプログラミング教育ポータル https://miraino-manabi.jp/

ルビィのぼうけん特設サイト https://www.shoeisha.co.jp/book/rubynobouken/ 

文科省推奨2 「グリコード」(スマーとフォンまたはタブレット使用)

アンプラグド教材としてもう一つ文部科学省が推奨しているのが、ポッキーでおなじみの江崎グリコ提供の”GLICODE”(グリコード)です。この教材はスマートフォンのアプリなので、インストールさえすると後は「ポッキー」と「ポッキーを並べるための衛生的な白いシート」があれば学習できます。

実際に小学校2年生の娘とやってみました。プログラミングの考え方である、シーケンス(順番に実行)、ループ(くりかえす)、イフ(場合分け)の命令がポッキーを使った命令で実行されるというもので、プログラミング的考え方を分かりやすく体感できます。コンピューターが命令を実行するという感覚を身近に感じることができるアプリです。ポッキーの並べ方が命令になるのですが、並べるためのシートは大きめをお勧めします。我が家ではA3サイズのシートを使ったのですが、A3より小さいとポッキーを並べるのがスペース的に難しいと思います。

GLICODE(グリコード) https://cp.glico.jp/glicode/

アンプラグド教材を通じて学べること

 アンプラグド教材ではプログラミング的思考を学ぶのですが、文部科学省はこのプログラミング的思考を「小学校プログラミング教育の手引き」で、以下のように定義づけています。

 「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」

簡単な言葉でいうと、「コンピューターを知り、どのように指示を出してコンピューターを動かすのかを考えることができる力」がプログラミング的思考です。

子どもたちが大人になる頃の社会では、情報活用能力が大切になります。その能力を育むためには、プログラミング的思考が生き抜く力となるのです。

2020年度からの必修化に向けて、ご家庭での予習にアンプラグド教材は最適です。親子でプログラミング的思考を身につけ、小学校での授業に備えましょう!