家庭でもできる!子どものための「お金の教育」

 

子どものための「お金の教育」について、耳にしたことがある方は多いと聞いたことのある人も多いとは思いますが、内容について詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか?「お金の教育」とはどういうものなのでしょうか?

「お金の教育」と聞いて、あなたなら何を思い浮かべますか?わたしたち親世代は受けたことがない「お金の教育」がなぜ今必要なのか、そして小学校ではどのような学習が行われ、家庭ではどのようなことができるのかご紹介します。

 

親世代は受けたことがない子どものための「お金の教育」とは?

 

「お金の教育」とは何か?

 

学校における「お金の教育」は、正式には金融教育と呼ばれ、金融教育を推進している金融広報中央委員会は、

 

「金融教育は、お金や金融の様々な動きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やより良い社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である」

 

と定義しています。

「お金の教育」とは、お金とはなにかを理解し、その使い方を考え、主体的に使ったり貯めたりできるようになるための教育なのです。

 

金融広報中央委員会 金融教育の狙いと基本的性格

https://www.shiruporuto.jp/education/about/container/program/program01/program101.html

 

お金の教育「金融教育」の目標

 

日本では2005年を金融教育元年とし、金融広報中央委員会が推進活動をスタートしています。金融教育全体の目標は、よりよい暮らしを築くためしっかりとした意思決定の力を若いうちから養っていくことで、小学校から高校まで、年齢に応じて目標が細かく設定されています。

「生活設計・家計管理に関する分野」、「金融や経済の仕組みに関する分野」、「消費生活・金融トラブル防止に関する分野」、「キャリア教育に関する分野」の4つの分野ごとに年齢別に目標が設定されており、なんと236項目の教育目標があるのです。

 

小学校で行われている金融教育

 

小学校での金融教育は、低学年、中学年、高学年と年齢別に実施されています。先ほどの4分野ごとに目標が設定されており、ここでは参考までに低学年についてまとめます。

 

「生活設計・家計管理に関する分野」の目標

      ものやお金の価値を知り、大切にする

      欲しいものすべてを手に入れることはできないことを知る

      欲しいものが手に入らない場合に、がまんできるようになる

      予算の範囲内でものを買うことができる

      おこづかいやお年玉を貯めてみる

      小遣いの使い方を通して計画的に買い物をすることの大切さに気づく

      身の回りの危険に気付き、安全に生活することの大切さを理解し、行動する

 

「金融や経済の仕組みに関する分野」の目標

      ものやサービスを購入するとき、お金を払う必要があることを理解し、実際にものやサービスを購入する

      硬貨と紙幣の違いに気付く

      ものとお金は交換されることを知る

      公共施設などの利用はお金が必要となることがあることに気付く

 

「消費生活・金融トラブル防止に関する分野」の目標

      目的を考えてものを選んで買うことができる

 

「キャリア教育に関する分野」の目標

      働く人々の素晴らしさに気付く

      家の手伝いをすることで役立つ喜びを知る

      お店の人の工夫や努力に気づく

      約束を守ることの大切さに気づく

      友達と協力して活動しようとする

      家の手伝いや係活動を通じて自分の役割を考える

 

とても細かく目標設定され、小学校の授業の中に盛り込まれて子どもたちが学んでいくのです。それ以外の年齢ごとの詳しい目標は、金融広報中央委員会の「金融教育の目標と方法」に記載されています。

 

金融広報中央委員会「金融教育の目標と方法」https://www.shiruporuto.jp/education/about/container/program/program02/program204.html

 

なぜ子どものためにお金の教育が必要なの?

 

親子でお金に対する意識改革を!

 

親子でお金について話すことはありますか?私自身、小さい頃はお金について、詳しく親と話したことはありませんでした。おこづかいは必要な時に必要な額だけもらうというシステムだったため、親とお金について話すのはおこづかいもらう時だけでした。

 

そんな私は、「お金の教育」のことを知った時、心から「受けたかった!」と思ったのです。小さい頃はお金について深く考えた記憶はなく、大学生の時もアルバイトはしていたけれど、主に親からの仕送りで生活していた私が、社会人になり初めてお給料を手にした時、そのお金を自分の生活や人生と結びつけることができず「額の大きいお小遣い」という感覚で使ってしまったのです。

 

お金にどれほどの価値があり、それを上手に使うことを学ぶ必要があります。親は、働いてお金を稼いでいる経験者としてお金の価値、使い方を子どもに伝えることができる存在です。日々親子でお金の価値を感じながら生活することで、子どものお金に対する意識も変わってくると思います。

 

キャッシュレスは便利だけど、お金に触れる機会も必要

 

今はキャッシュレスの時代です。普段から電子マネーやクレジットカードを使用している人やインターネットで買い物をしている人は多いと思います。お財布の中の現金が、買い物によって減るという当たり前のことを、実感せずに育つとお金の価値を感じることが難しくなるでしょう。現金で支払い、お金が減るということを子どもに体感させることはとても大切なのです。

 

お金を稼ぐって大変

 

みなさんは、どういうときにお子さんにお金を渡していますか?毎月のおこづかい制を導入しているご家庭もあると思います。

そのおこづかいをしっかりと貯めているお子さんもいると思いますが、ほとんどのお子さんは使ってしまっているのではないでしょうか?また、お年玉はお正月に子どもがもらえる特別なおこづかいで、「お年玉で何を買おう?」と楽しみにしている子どもは多いです。

「お年玉は貯金する」という子どもは少ないでしょう。ただもらえるお金はその価値を実感するのは難しいのです。お金を稼ぐことがどれだけ大変かを知ると、お金の価値を実感します。

我が家では、お手伝いに応じておこづかいをあげています。例えば、洗濯物をたたむとたたんだ枚数によって10円〜50円という形です。「これだけしかくれないの!?」と不満を言われたこともありますが、お金を稼ぐのは大変だということをわかってもらいたいと思っています。

 

家庭でできる子どものためのお金の教育

 

家族で話そう:仕事とお金

 

仕事をしてお金を稼ぐということは子どもも知っているでしょう。では、稼いだお金で買い物をし、支払ったお金はどこに行くのでしょうか?「お金の教育」では、お金が社会でどのように動いているかを理解させることも大切です。

 

例えば、コンビニで買い物したときに支払うお金は、商品代金と消費税があり、商品代金はその商品のメーカーに支払われ、そのメーカーで働く人のお給料になったり、商品の材料代となったりします。そして支払われたお給料の一部が子どもたちのお小遣いになります。

 

消費税などの税金で道路を作ったり、公務員のお給料になったりします。このようにお金はグルグルと世の中をまっています。仕事で稼いだお金を使うと、そのお金が多くの人の生活や仕事に関わっているということを、お子さんと話し合ってみてください。

仕事とお金の関係性や、自分の役割を体感できます。

おこづかいの仕組みを見直そう

 

お小遣いのあげ方やその使い方で、家庭でできる「お金の教育」ができます。お子さんにおこづかいをあげるとき、どのようなシステムにしていますか?年齢によって違いはあると思いますが、毎月決まった額をおこづかいとしてあげているご家庭、必要に応じてあげているご家庭、お手伝いなどの勤労の対価としてあげているご家庭など様々でしょう。

 

おこづかいがどのようにしたら「お金の教育」につながるのか、ご紹介します。

まず、定額制のおこづかいの場合は、その全額を使ってしまっていることが多いと思います。「来月のお小遣いでは、あれとこれを買おう」と計画をするためです。

 

定額制の場合は、一部を銀行に貯金するということをルールとして取り入れてみてください。お金を貯めることにより、計画性が身につきますし、銀行に口座を持つというお金による社会とのつながりを作ることができます。

必要な時に必要なだけおこづかいをあげているご家庭は、その必要性について親子でしっかり話し合うことが有効です。

勤労の対価としてお小遣いをあげているご家庭は、おこづかい帳をつけることをお勧めします。

 

どのようなお手伝いをしてどれだけ稼いだか、そしてそのお金を何に使ったかを振り返ることにより、自分のお金の使い方を見直し、改善することにつながります。

 

予算内でやってみよう:夕ご飯の計画

 

「お金の教育」の実践編としておすすめなのが、夕ご飯の計画です。夕ご飯のメニューを決め、決まった予算内で買い物をするのは、子どもにとっては意外と難しいのです。

 

材料がわかりやすいカレーで、予算を1000円とするとどうなるでしょう。カレールーの箱に材料が書いてあるので、予算内に収めるために、どのお肉を使うのか、野菜はバラで買うのか袋入りを買うのかなど、考える必要があります。

「牛肉は高いから、鶏肉にしよう」、「袋入りの野菜の方が割安だけど、余った分は何に使おう」など、お金の使い方を考えることができます。

 

予算内で夕ご飯の計画を立てることは、稼いだお金で生活をするということにつながるのです。

 

まとめ

 

「お金の教育」の基本であるお金の概念の理解は、日々の生活の中で感覚的に身につけるのが一番おすすめです。机について「さあ、お金の勉強をしよう」と学習するよりも、自分の生活の中でお金の価値を理解しながら行動することにより、主体性も身につき、将来的には豊かでより良い生活へと結びつくのです。

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