完全版!【SDGs 16.平和と公正をすべての人に】は、どう実践する?


SDGsの掲げる目標の16番目に、「平和と公正をすべての人に」があります。

目標実現のためにどのような取り組みがあるかということについて、そもそもSDGsってなに?というところから紹介します。

 

SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」とは?

 

まず、SDGsとは何のこと?

 

最近、見聞きすることが多くなってきたSDGs(エスディージーズ)、何のことかご存知でしょうか?


SDGsとは、2015年9月の国連総会において採択された、

世界を変えるために2030年までに達成すべき17の目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、略称SDGs)」のことです。

「地球上の誰一人として取り残さない(No one will be left behind)」ということを理念として設定されました。

「グローバル・ゴールズ」と呼ぶことも多くあり、世界規模での目標とも言えます。

また、SDGsは、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された

国連ミレニアム宣言を元にまとめられたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals、略称MDGs)の後継でもあります。

保険、教育などに残された課題に加え、15年間に顕在化した課題の解決を目指しています。

 

SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」はどんな内容?

 

SDGsの掲げる目標16.「平和と公正をすべての人に」とは具体的には何を指しているのでしょうか。

目標16.「平和と公正をすべての人に」は

「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、 すべての人々に司法へのアクセスを提供し、

あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」がテーマです。

このテーマを具体的にするターゲットは次のように11項目が定められています。

 

16.1 あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
16.2 子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
16.3 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に司法への平等なアクセスを提供する。
16.4 2030年までに、違法な資金及び武器の取引を大幅に減少させ、奪われた財産の回復及び返還を強化し、あらゆる形態の組織犯罪を根絶する。
16.5 あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。
16.6 あらゆるレベルにおいて、有効で説明責任のある透明性の高い公共機関を発展させる。
16.7 あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。
16.8 グローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化する。
16.9 2030年までに、すべての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供する。
16.10 国内法規及び国際協定に従い、情報への公共アクセスを確保し、基本的自由を保障する。
16.a 特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて関連国家機関を強化する。

 

「平和と公正をすべての人に」が目標に設定される背景

 

世界では、今このページを見ている瞬間も紛争や戦争などが起きている地域があります。

そんな武力紛争の影響下にある国や地域に暮らす子どもはユニセフによれば2億4,600万人といわれます。


世界中の人が、安心して生活して能力を発揮するには「平和」で「公正」な社会が必要
です。

目標16.「平和と公正をすべての人に」の推進は、誰もが公正に法制度を利用できるできるようにすることから

生活の安定を図り、争いのない平和を実現していくことを目指しています。

SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」の実践例

 

日本における企業の取り組み

 

日本における取り組みは、外務省のJAPAN SDGs Action Platformにも多くのリンクが掲載され

目標16.「平和と公正をすべての人に」についての事例は、こちらに企業名や組織、団体名のあいうえお順に掲載されています。

株式会社KaienでのSDGs達成への取り組みは、発達障害に特化した就労移行支援事業を通したものです。

目標16にも関わる取り組みとしては、

「発達障害者が他人から配慮を受けつつも、不要に支援者に依存したり管理されたりすることなく、

人生の局面で自己決断を下し自尊心を持って生きられること、そして障害者自らが自分の権利を守るために適切な主張ができるようになることについて、

当事者と支援者双方の意識啓発に取り組んでいます。」と紹介されています。

また、士業・師業を中心とするコンサルティング・マーケティング支援をするSTYLEEDGEグループでの取り組みには、

「イノベーティブなシステム開発を通じて、司法を一部の専門家だけのものではなく

広く一般の方々にアクセスしやすいものにすることで、社会課題の解決を図ります。」というものがあります。

これは目標16の他、目標4,8,9,10に横断するもので、他にも「平和と公正をすべての人に」を実現するための取り組みを複数行っています。

この他にも、意外な内容で「平和と公正をすべての人に」を実践している企業もあります。

是非みなさんも掲載事例をご覧になってみてください。

世界での取り組み

 

SDGsの目標13に対して、世界ではどのような取り組みがあるでしょうか。

コロンビアの広告クリエイターは、広告のもつパワーを生かしてゲリラ兵の武装解除を実現しました。

ある年はクリスマスのイルミネーションと「ジャングルにクリスマスがくるなら、君たちだって家に帰れる」という看板、

ある年はゲリラ兵が子供の頃の写真とともに「ゲリラになる前、あなたは私の子どもだった。だから帰ってきて、あなたを待ってます」

と母からのメッセージの貼り出し、様々なコミュニケーション戦略を用いて

武装解除を考えるきっかけを作り、最終的には1万8000人もの投降が実現できました。

TEDでの講演とその全文(対訳あり)がありますので、詳細はこちらを御覧ください。

武装解除に必要だった武器は、ミサイルや兵器ではなくコミュニケーションだったのです。

武力行使するよりも、心に響く和平交渉こそ推進したいことです。

 

SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」を子どもが実践するには

 

学校での取り組み

 

学校では、普段の学習の中でSDGsと関連のあることを知識として学んでいます

目標16.「平和と公正をすべての人に」に関わりが深いのは、理科や社会、総合的な学習による、社会の仕組みや法律を学んだり

子供の権利について学んだり考えたりすることではないでしょうか。

学校によっては、ユネスコスクールに登録していて世界中の加盟校と交流をしながら

持続可能な開発のための教育(ESD(Education for Sustainable Development))を通してSDGsの先の社会の担い手となっていく子どもたちの育成をしているところもあります。

 

学校外の生活の中では、どうする?

 

SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」にのために、子どもたちは個人ではどんなアプローチができるでしょうか?


世界の平和のためには、今どんなことが日本や世界で起きているのかを知るところからではないでしょうか。

テレビや新聞のニュースをきっかけに、調べてみたり、時事問題を取り上げているネット動画や記事によって知識を深めるのも良いでしょうし

そういったことを自然と話題にできるような環境を作っておきたいですね。

日本では選挙権が18歳からあります。選挙を通した政治への参加も、公正な社会をつくるための大切な関わりです

 

おわりに

 

以上、SDGsの目標16.「平和と公正をすべての人に」について紹介しました。

様々な政情不安や政治への不信感の高まりなど、日本においてもなかなか平和と公正の保たれた中での生活は難しい状況ではあります。

世界で見てみると、そもそも命の危険にさらされながらの生活をしている人々がたくさんいます。

一人ひとりができることは小さいように思えるかもしれませんが、問題についての知識を深めて周囲の人に共有するのも取り組む人を増やすきっかけ作りです。

少額の募金から支援活動に参加することもできます。

是非お子さんと一緒にSDGs目標16.「平和と公正をすべての人に」を取り組んでみてください。

おすすめの記事