
SDGs(エスディージーズ)とは?教育現場以外でもできること
SDGsと聞いても、「SDGsって何?教育のこと?」というお母さん、お父さんがほとんどはないでしょうか。
しかし、SDGs(エスディージーズ)は子どもの将来にも関わるものだといえます。
お母さん、お父さんならSDGsは知っておくべき、取り組むべきです!
今回は、SDGsについて詳しく説明します。
この記事を読めば、SDGsに対する理解を深めて、教育現場以外でもできることがわかります。
SDGsを知らない方はぜひ読んでみてください!そして動画でも3分で解説しておりますのでぜひご覧ください!
SDGsとは?教育や環境などさまざまな目標を達成するために
まずは、「SDGsって何?」という疑問にお答えしていきます。
17の目標と169のターゲットで構成
「Sustainable Development Goals」の頭文字から「SDGs(エスディージーズ)」となりました。
日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」となります。
SDGsとは、2016年から2030年の15年の間に世界で達成しようと掲げた目標のことです。
17の目標と169のターゲットで構成されています。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさを守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
上記が、SDGsの17個ある目標です。
目標によって数は異なりますが、それぞれに細かくターゲットが設定されています。
全部で169あるターゲットを紹介するのは難しいので、興味がある人はこちらの「農林水産省 SDGsの目標とターゲット」を見てみてください!
SDGsの17ある目標は、もちろん世界共通。
誰でもパッと見て「わかりやすい!」と感じるように、それぞれカラフルなアイコンで表示されています。
SDGsの17の目標は、5つの視点に分けて考えるとよりわかりやすいです。
- 1~6の目標 ⇒ 貧困や飢餓など、「人間」に関する目標
- 7~11の目標 ⇒ 経済成長や不平等をなくすなど、「豊かさ」が目標
- 12~15の目標 ⇒ 「地球」に関する目標
- 16の目標 ⇒ 平和な世界を目指すことが目標
- 17の目標 ⇒ パートナーシップが大切
上記のように分けて考えると、「世界中の人が幸せに暮らす」「豊かな世界にしよう」「地球環境をよくしよう」「世界平和」を実現するための目標であることがわかります。
そして、すべての目標を達成するためには「パートナーシップ」が重要ということです。
国と国はもちろん、世界中の一人ひとりが協力し合うことを目標に掲げ、SDGsを実現しようとしているのですね。
SDGsの目標4 質の高い教育
SDGsの中でも、重要視されているのが「目標4 質の高い教育をみんなに」です。
ここで、SDGsの目標4について詳しく見ていきましょう。
10個のターゲット
SDGsの目標4には、10個のターゲットがあります。
「農林水産省 SDGsの目標とターゲット」を見ると、2030年までに身分や障害など関係なく、すべての子どもが質の高い教育が受けられるように、ターゲットが設定されていることがわかります。
なぜ質の高い教育が必要なのか
なぜ、SDGsの中でも目標4が重要視され、質の高い教育が必要とされているのでしょうか。
それは「教育がSDGsの基礎」だと考えられているからです。
たとえば、教育を受けていれば仕事の選択肢が広がり、貧困から抜け出せる可能性がありますよね。
貧困から抜け出せれば、飢餓の心配もなくなるでしょう。
また、教育は経済も地球環境も豊かにすることが可能だと考えられます。
実際、自分に置き換えて考えてみると、教育を受けているからわかること、できることがたくさんありますよね。
「世界中で質の高い教育が受けられる=すべてのSDGsが実現する」といえます。
SDGsとESD
SDGs達成のカギは、「ESD」にあると考えられています。
「ESD」とは、「Education for Sustainable Development」の略で、「持続可能な開発のための教育」という意味です。
「持続可能な開発のための教育」とは、
「子どもや孫、その先の未来の世代までも豊かで幸せな生活ができるように、地球規模の大きな問題も一人ひとりが「自分の問題だ!」と考えて、身近で小さなことから取り組む。」
「それが、問題解決につながる行動や考えを生み出し、持続可能な社会を作る。」
そのための学習ということ。
つまり、ESDは持続可能な社会づくりを担う人材を育む教育なんです。
持続可能な社会の担い手を育むESDは、持続可能な開発目標SDGsを達成へと導くものだということがいえます。
そのため、ESDをより一層進めていくことは、SDGs達成に必須だと考えられています。
教育現場におけるSDGsの取り組み例
SDGsの取り組みは、世界中で広がっています。
ここで、日本の教育現場におけるSDGsの取り組み例を紹介します。
「高校生による国連SDGs達成のための世界におけるジェンダー啓発イベント「What is GENDER?ー未来を作るのは私たちー」
お茶の水女子大学付属高等学校の、文部科学省が指定するスーパーグローバルハイスクール科目「国際協力とジェンダー」講座を受講した高校2年生が開催したイベントです。
ジェンダー啓発映画上映を中心に、トークショーやLGBTのワークショップなどが行われました。
江東区立八名川小学校がジャパンSDGsアワード特別賞を受賞
江東区立八名川小学校は、全校体制でESDを中心とした教育に力を入れていました。
「SDGsで重視しているだれ一人取り残さない教育の実現」「ESDカレンダー中心のカリキュラム推進」「SDGs実践計画表をまとめた」などというような活動が評価され、第1回ジャパンSDGsアワード特別賞を受賞!
日本の小学校でも、SDGsに力を入れているところがあるんですね。
タンザニアとの学校交流企画「Jumbo Tanzania!」
成蹊中学・高等学校の文化祭で、中学生の有志団体がタンザニアとの学校交流企画「Jumbo Tanzania!」を行いました。
こうした交流の場や機会を増やすことも、持続可能な社会を実現させる教育のひとつです。
今すぐできるSDGs!教育の場以外でも
みんなでSDGsに取り組むことが、子どものため、社会のために大切ですね。
最後に、誰でもできるSDGsを紹介します。
家の中でSDGs
家の中でもSDGsに取り組めます!
- 電気やガスの節約
- SDGs推進や環境にやさしい活動をしている企業のものを選んで買う
- SNSでSDGsに関する投稿を見つけたら積極的に「いいね!」する。シェアも忘れずに!
- 食べ物は残さず食べる
- エアコンの設定温度を下げ過ぎない・上げ過ぎない
- 紙やプラスチック、アルミなどリサイクルできるものは必ずする
- 電化製品は省エネ型を選ぶ
- 請求書はウェブで見るようにして、紙の使用を減らす
外出先でもSDGs
もちろん、外出先でもSDGsできますよ。
- できるだけ自転車で移動する。バスや電車の交通機関を使う
- マイボトル・マイバッグを使う
- 訳あり品を買う
- 車は定期的に整備する
- 予防接種を受ける
- ファミレスの紙ナプキンを取り過ぎない
- 使わないおもちゃや服は寄付する
おわりに
世界中でSDGsに対する取り組みが広がってきています。
教育がSDGs実現のためには重要だと考えられているため、教育現場でもSDGsに力を入れる動きがあります。
「持続可能な開発目標」と聞くと難しく捉えがちですが、SDGsは難しいものではありません。
「こまめに電気を消す」「マイバックを使う」といった行動を取るだけで、SDGsできてるんですよ!
より良い未来のために、一人ひとりがSDGsに取り組んで、親はもちろん子どもにも積極的に活動していってもらいたいですね!