【SDGs 1.貧困をなくそう】を解説!わたしたちにできること

 

持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)は、17の目標が掲げられています。

今回は、SDGsの目標1「貧困をなくそう」について説明します。

 

目標1「貧困をなくそう」の内容詳細から日本企業の実践例、わたしたちができることまで解説!

「SDGsについて詳しくなりたい」というママさんは、まずは目標1「貧困をなくそう」からチェックしていきましょう。

 

「SDGs 1.貧困をなくそう」とは?

 

まずは、SDGsの目標1「貧困をなくそう」の内容、ターゲットについて説明していきます。

 

目標1「貧困をなくそう」は、その言葉通り、貧しさに困る人をなくそうという目標です。

 

全世界を見ると、現在も8億人以上の人々が以下のような貧しい生活を強いられています。

 

  • 1日1ドル25セント未満で暮らしている
  • 十分な食事ができなくて、常に空腹状態
  • きれいな水を手に入れられない
  • 衛生施設を利用できない

 

 

経済が成長した国でさえも、貧困から抜け出せずにいる人々がいます。

極限状態の貧困生活を送っている人々の80%を占めるサハラ伊南アフリカや南アジアなどの地域は、貧しさの改善が大きく進んでいないのが現状です。

 

SDGsの目標1「貧困をなくそう」には、どんな場所、どんな状態など関係なく、すべての貧困を世界中からなくしたい…という思いが込められています。

収入が低い、資産がないという金銭的な苦しみはもちろん、ひもじい思いをしたり、教育を受けられなかったりといった辛い生活を送っている人たちを救うのが、目標1「貧困をなくそう」の大きな課題になっているのです。

7つのターゲット

SDGsの目標1「貧困をなくそう」には、以下のように7つのターゲットが設定されています。

 

               ターゲット
1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

出典:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

 

ターゲットでは、「貧困をなくそう」の目標をより詳しく、細かい部分まで解説されています。

 

この中でも「1日1ドル25セント未満で生活する人々をなくす」というのが大きなターゲットのひとつ。

また、災害の影響を大きく受けてしまったり、ジェンダーといわれる男女性区別で苦しんでいたりする人々を救える仕組みを作ることも重要だと考えられています。

 

まさに、あらゆる貧困をなくすべく、ターゲットが掲げられていますね!

「SDGs 1.貧困をなくそう」 そもそも「貧困」とは?

 

日本では、「貧困」という言葉になじみがない人が多いのではないでしょうか。

ここでは、貧困の定義について踏み込んで説明します。

 

SDGsが定義付けている貧困は、世界銀行で決定された国際貧困ラインを基準にしています。

国際貧困ラインでは「1日1.9ドル未満で生活している人=貧困」となっています。

SDGsが定められた当初の国際貧困ラインは1.25ドルでしたが、2015年10月に現在の1.9ドルまで引き上げられました。

SDGsのターゲットが1.25ドルとなっているのはそのためです。

 

1.9ドルを日本円に換算すると、現在は約207円

つまり、SDGsの定義では「日本では1日207円未満で生活している人」が貧困だと考えられます。

1日207円で生活…苦しいどころか生きていけないレベルですよね。

こうして金額に表すのが一番わかりやすい、想像しやすい貧困の状況でしょう。

貧困はあらゆる問題の原因

貧困は、苦しい生活を強いられるだけでなく、あらゆる問題の原因にもなってしまいます。

 

  • 離婚
  • 失業した
  • 病気やけが
  • 災害
  • 教育問題
  • 社会から孤立してしまった
  • 紛争や内戦

といったことが原因で、貧困になる人々が世界中にいます。

しかし、反対に貧困が原因で起こる可能性も高いです。

 

たとえば、貧困が原因で離婚する夫婦がいます。

貧困が原因で生活に支障が出てしまい、仕事も上手くいかなくなりリストラされる人も世界のどこかにはいるでしょう。

貧困の中で生活する不満が紛争に発展する…など、貧困から社会的な問題になる可能性は否定できません。

 

貧困をなくすことがSDGsを達成するために重要視されているのは、「貧困はあらゆる問題の原因で、人の命も関わっている」ということからです。

「SDGs 1.貧困をなくそう」に対する日本における実践例

 

貧困をなくすことがSDGsのすべての目標を達成するためにも大切だということがわかったところで、日本では目標1「貧困をなくそう」を達成するためにどのような取り組みが行われているのか気になりますよね。

これから、SDGsの目標1「貧困をなくそう」に対する、日本における実践例の一部を紹介します。

子ども食堂

子ども食堂は、テレビでも取り上げられたこともある有名な取り組みですよね。

子ども食堂は、ただ子どもに食事を提供する場ではありません。

食事とともに、「地域の人との交流」や「ここでしかできない体験」も提供しています。

金銭的な貧困を救うと同時に、体験が少ないという貧しさも救っているのです!

 

貧困家庭の子どもは一人で過ごすことも多く、体験が自然と少なくなりがち…。

そういった面もカバーできるのが、子ども食堂の取り組みの素敵なところですね!

子ども食堂は誰でも利用できる地域交流の場所なので、気になったママさんはお子さんを連れて行ってみてください。

おてらおやつクラブ

奈良県の特定非営利活動法人「おてらおやつクラブ」も、SDGsの目標1「貧困をなくそう」の取り組みを実施されています。

おてらおやつクラブの活動はちょっと変わっていて、お寺にお供えされる「お供え物」を「仏さまからのおさがり」としていただき、経済的に困っている家庭に「おすそわけ」するというもの。

ユニークな発想ですが素晴らしい活動ですよね!

子どもをサポートする支援団体の協力、取り組みに賛同するお寺の活動の輪は、今現在も広がっています。

気になる人は、おてらおやつクラブホームページを見てみてください!

アースデイ東京「アースデイキッチン」

アースデイ東京という会社でも、SDGsの目標1「貧困をなくそう」の達成活動を行っています。

 

「アースデイキッチン」という活動で、

  • 地産地消
  • 旬の食材
  • 「GMOフリー」という遺伝子組み換え食材を使用していない作物

といった食材を積極的に使うキッチンカーを設けています。

 

環境に配慮した食を提供することで、貧困問題に向き合っているのですね。

株式会社ジモティー

株式会社ジモティーの目標1「貧困をなくそう」に対する活動は以下の通りです。

 

  • ひとり親支援を継続して行う。

2018年にはひとり親家庭優先の物品受け渡し会の催しものを行った。

  • 貧困層の自立サポート活動を行っているグラミン日本のコーポレートサポーターに加盟し、活動を支援。

 

ユーザー調査で、日本のひとり親世帯のおよそ半分の世帯がジモティーを使っていることが明らかになったことから、ひとり親家庭をサポート活動に力を注いでいるそうです。

ひとり親でなくても、子どもをもつ親としては、こういう取り組みの輪が広がっていってほしいですね。

小川珈琲株式会社

持続可能な開発目標SDGs達成のために、さまざまな取り組みを行っている小川珈琲株式会社。

 

目標1「貧困をなくそう」についても、

  • フェアトレード認証コーヒーを取り扱う
  • One of Loveプロジェクト
  • コーヒー生産地の女性救済活動団体への支援
  • 小規模農家と提携する

というような取り組みをされています。

詳しい内容は、小川珈琲株式会社のホームページに掲載されているので、興味がある人は覗いてみてください。

「SDGs 1.貧困をなくそう」実現のためにわたしたちにできること

 

SDGsの目標1「貧困をなくそう」を達成させるためにわたしたちができることは、まずは貧困を知るということ。

 

「どうして貧しい人が世界中にいるの?」「貧しいとどうなるの?」「貧しさはどんな社会現象を引き起こすの?」などといった疑問を一つひとつ調べていって、貧困に対する知識や理解を深めましょう。

そうすることで、貧困を身近に考えられるようになり、自然と貧困をなくすような行動をとれるはずです。

 

目標1「貧困をなくそう」の取り組みを行っている会社の商品を買ったり、利用したりすることもできますよね。

貧困に対する理解を深めれば、できることはたくさん見つかってきます。

家族で「貧困ってどんなもの?」と話し合ってみてください。

 

おわりに

 

持続可能な開発目標SDGsの目標1「貧困をなくそう」は、世界中から貧困に苦しむ人々をなくそうとする目標です。

さまざまな困難から貧困になってしまうこともあれば、問題の原因は貧困という場合もあります。

そのため、貧困に苦しむ人々をなくすことが、持続可能な開発目標SDGsの達成にも大きく関わってきます。

 

目標1「貧困をなくそう」達成のためにわたしたちができることは限られていますが、小さなことでも取り組み、活動の輪を広げていくことが大切ですよ!

まずは、貧しさについて家族で話し合うところからはじめていきましょう。

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