これですべてが分かる!【SDGs 2.飢餓をゼロに】とは?事例と家庭でできることを紹介

 

近年話題の【SDGs(エスディージーズ)】に含まれる目標2飢餓(きが)をゼロにという目標と、

子育て中の「食べ残し」問題密接な関係があることをご存知でしょうか?

 

日本では「飢餓」は一般的には馴染みがあまりないので、「どういうこと?」「想像がつかない」と思われる方も多いと思います。

 

そこで今回は!

・そもそも飢餓って何?

・飢餓の原因の1つは日本の「食べ残し」にある?!

・飢餓ゼロを目指した事例

・私たち大人や子ども達ができること

について紹介します。

 

【動画でも紹介しておりますので、こちらもぜひご覧ください!】

「子どもの食べ残しに困っている」というお母さん、お父さんはもちろん、

「飢餓って日本と関係があるの?」

「子供の未来を取り巻く環境が気になる……」

「将来に向けて、子ども達にはどんな考え方が必要なの?」

と思われる人は是非参考にしてみてください!

 

SDGs(エスディージーズ)「2.飢餓をゼロに」とは?

 

「SDGs 2.飢餓をゼロに」とは?現状は?

 SDGsとは、簡単にいうと

「地球に優しく、全世界の人が平等に扱われて、平和で経済的に自立するための目標」

のことで、2015年9月の国連サミットで採択されました。

 

「2.飢餓をゼロに」は、世界のすべての人が食べものに困らないことを目指しています。
「飢餓」のために、命を落とす人は多く、特に体力がない赤ちゃんや子どもにとって飢餓はとても深刻な問題です。

「飢餓」とは十分な食べ物を食べることができず,栄養バランスが偏り,健康な状態を保たもつことができなくなった状態をいいますが、

その状態の人々が地球上で約8億1500万人いて世界の人口のなんと9人に1人の割合と言われています。

日本ではあまり実感がわかない数字なのですが、なぜ飢餓がおこるのでしょうか?

飢餓が起こる理由は、食料供給バランスの偏り

飢餓が起こる理由は、実は食料の生産量が少ないことや人口が多すぎるのはなく

「食料が必要な国や地域に行き渡らないため」です。

 

世界の食料供給事情を見てみると、穀物では、

「世界の生産量の半分近くを世界の人口の2割にも満たない先進国が消費している」

という実態があります。

 

さらにその半分は,人が食べるのではなく、牛や豚などのエサとして使われています。

肉の消費量が増えることは,飢餓の原因のひとつになっているのです。
将来世界の人口は爆発的に増えると考えられています。

 

また近年経済が急成長した国では、食料の消費量が急激に増えてきており、2000年と2050年では必要な食べ物の量が1.6倍になるという予想ともいわれています。

 

世界的に食料不足が問題になり,食べ物の奪い合いが起きるということもゼロではないと思われます。

「日本は食料輸入がさかん。子どもが大人になったときに、日本が世界的な食料不足で情勢不安な国になったらどうしよう…」と不安に思われた方もいるのではないでしょうか。

 

飢餓を減らすポイントは「栄養改善」「食料安全保障」「持続可能な農業」

 では、どうしたら飢餓を減らすことができるのでしょうか?

「栄養改善」「食料安全保障」「持続可能な農業」を実現することで、飢餓を減らせるといわれています。

 

まず1つ目の「栄養改善」は、

「今すでに飢餓で困っている人達の栄養改善をする」ことです。

 

これは将来というよりは現在にも差し迫った問題ですが

適切な方法で必要な国や地域へ、栄養が豊富な機能食品を配分したりすることが大切になってきます。

 

2つ目の「食料安全保障」は、

「誰もが必要な食料を手に入れられるようにする」ことです。

「食料安全保障」は「食品ロス」と深いつながりがあります「食品ロス」とは、本当は食べられるのに捨てられている食品のことです。

例えば、食べ残しや賞味期限切れで捨てられた食べ物は食品ロスになります。

 

日本では、年間621万トンの食べ残しや賞味期限切れで捨てられた食べ物があります。

これは世界でもトップクラスの量といわれていて、半分は家庭から出る食べ残しが占めています。

食品ロスをへらすことで、食料が、必要としている人の手にわたるといわれています。

 

3つ目は「持続可能な農業」を推進することです。

例えば、大企業が現地の生産者にトレーニングをすることで支援し、そこから直接買い付けを行うことです。

現地生産者は、取引により利益を継続的に得られることで、従業員の生活が安定し必要な食料を手にすることができます。

同時に現地生産者はトレーニングによりスキルを手にいれたことになるので、その技術を元手に持続的に事業を運営・拡大することができるようになります。 

 

SDGs「2.飢餓をゼロに」を目指した各国の取り組み

では、飢餓の問題に対して、各国ではどのような取り組みをしているのでしょうか。インド、日本、フランスの事例について紹介します。

インドの「栄養改善」のための取り組み

インドは、IT先進国の顔をみせる一方で、世界の飢餓人口の4分の1を占める国でもあります。

インドの子どもの推定40%が栄養失調だとされていて、

インドにおいて低体重とされる子どもの人数は世界1位で、世界の発育不全児童のほぼ3分の1を占めるそうです。

 

この問題に対し、食料や農業をはじめとしたサービスを提供し国や地域の持続可能な繁栄を支援しているカーギル団体が

「インドに栄養を(nourishing India)」プラットフォームを立ち上げ支援を行いました。

 

具体的には、インドの99%の家庭が食用油を使っていることに目をつけ、

栄養価を強化した食用油の製造を大手食用油メーカーに提案し

インド消費者向けの食用油ブランドすべての製品の栄養価を強化することを実現しました。

 

日本の「食料安全保障」のための取り組み

株式会社日本フードエコロジーセンターという産学連携事業の事例です。

「食品ロスに新たな価値を」という企業理念のもと

 食品廃棄物を原料として加工処理した「リキッド・エコフィード」と言われるリサイクル飼料を開発し

これにより廃棄物処理業と飼料製造業の2つの側面を持つ新たなビジネスモデルを実現しました。

国内で生じる食べ残しや売れ残りから豆腐や醤油の粕から良質な飼料を製造し、輸入飼料の代替とすることで、

飼料自給率の向上と穀物相場に影響を受けにくい畜産経営を支援しました。

 

また、ここで製造された飼料を一定量使って育てられた豚肉をブランド化し、

養豚業者や製造業、小売、消費者を巻き込んだ継続性のある循環型社会を構築することも実現しました。

 

日本の穀物消費量が減り、その分飢餓で苦しむ国へ配分されるようになると素晴らしいといえるでしょう。

フランスの「持続可能な農業」のための取り組み

ヨーグルトで有名なダノンは18ヶ国に現地の主要農業従事者をかかえているのですが、その人達へのスキル向上を支援することで、持続可能な農業を実現しました。

 

具体的には、

約19,000人の農業従事者のスキルを支援し、訓練を提供し、さらにこれらを強化する仕組み」

を生み出しました。

 

例えば、エジプトではダノン社の新鮮な乳製品を生産するため、大量の牛乳を現地生産者から買い付けています。

トレーニングを通じて小規模牛乳生産者を支援し、訓練を受けた業者が生産する牛乳の品質改善を可能にしていく仕組みです。

この仕組は、現在は8カ国までに広がっているそうです。

 

詳しい取り組み事例の紹介はこちらをご覧ください!

 

SDGs「2.飢餓をゼロに」にむけて子ども達ができることは?

食品ロスが多い日本にとって、飢餓の問題は、"遠いけれども実は身近な問題"だということが分かりました。

「そうは言っても、日本だと飢餓を身近に感じにくい」

「じゃあ、何をすればいいの?」

と思われた方もいらっしゃると思います。

そこで、次からは自宅にいながらできる「飢餓問題への取り組み」を紹介します。

ポイントは、「問題意識を持つ」「背景を知る」「つながりを感じる」です!

 

寄付や募金活動に参加してみる

日本で暮らしていると、子ども達には飢餓のイメージがつきにくいと思います。
ですので、まずは募金活動に参加してみると、飢餓問題が身近に感じられるでしょう。

 

現在差し迫った飢餓に苦しむ人々に対して寄付や募金活動に参加するのが、子ども達にとっては取り組みやすいでしょう。

例えば、日本国際飢餓対策機構では、継続募金で一口月1000円から募集しています。
一時募金では、自由な金額を募金できるそうです。

 

ほかには、ハンガー・フリー・ワールドでは「ひとつぶ募金」という世界の飢餓を救うための募金を募っています。
支援した人に対して、ポストカード「写真で伝えるハンガー・フリー・ニュース」が送られてくるので、

子供たちが「飢餓」というものをイメージして問題意識を持ちやすいでしょう。

 

手に取る食料品がどのように作られているのかを調べてみる

少し大きいお子さんだと、「飢餓がなぜ起こるのか?」という疑問を抱く場合があると思います。

これには、口にするお肉がどのように作られているのか、というのを社会の教科書や本、動画をみせるとよいと思います。

メーカーの一部には製造課程を公表しているところがあるので、インターネットで調べてみるのもいいでしょう!

 

食べ残しをしない!

これは子供たちにとっては一番身近ですよね。

ただ、「世界にはご飯を食べられなくて苦しんでいる子もいるのだよ」

とお母さんが言うと、お子さんの中には

「ここは日本だから関係ない!」と言ってくる子もいると思います。

 

そうしたら、次のように言ってみるのはどうでしょうか。

・「そうだよ。日本は食べ残しが多いのにたくさん買うから、結局、生産のために原料が日本に集まりすぎちゃって、ごはんを必要としている国にごはんが行き渡っていないみたいだよ」

・「必要な分だけ買えば、会社もその分しか作らないから、仕入れる原料が減って、ごはんを必要としている国にご飯が行き届くのだと思う」

・「ママも本当に必要な量だけ買うようにするから、あなたもできるだけ食べ残ししないように協力してね。それが、世界の飢餓を減らすことになるから」

「勿体無いから」

「お金を払って買ったものだから」

という理由に加えて

「日本が世界の飢餓に関わっている」

「自分の行動が世界につながっている」

という認識をお子さんが持てると良いでしょう!

 

まとめ

飢餓の問題は日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、

穀物が行き届いていない原因の1つに食品ロス問題があり、日本は食品ロスが世界トップクラスであることを踏まえると、実は、飢餓問題の原因の1つを日本が作ってしまっているといえるでしょう。

飢餓問題は、日本に住む私たちこそ、当事者意識を持つ必要が本当はあるのかもしれません。

また、世界の人口増加が予想される今、「飢餓をなくす」意識はいま、そして未来を生きる子供たちに必要なマインドといえるでしょう。

子供たちの未来を明るく照らせるよう、今いちど、大人として何ができるかを考えながら、

子供たちに接していきたいですね!

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