【できることはたくさん】SDGs6.安全な水とトイレを世界中にを解説

持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)は、世界中のすべての人々が幸せに暮らすためのありたい未来が示されています。ご家庭でもSDGsを話題にして子どもたちと一緒に世界中の未来について考えてみませんか。

今回は、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」について解説します。

動画でも3分で解説しておりますので、ぜひご覧ください!

 

SDGsとは?

SDGsとは,「Sustainable Development Goals」の略称であり、国連で採択された国際社会共通の目標です。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すというものです。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さないleave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国も取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

SDGs6安全な水とトイレを世界中にの内容と8つのターゲット

まずは、「SDGs6.安全な水とトイレを世界中に」の概要について解説します。 

「SDGs6.安全な水とトイレを世界中に」は、世界中のすべての人々が清潔な水とトイレを安心して使える環境を目指します。日本では、水道を通して安全な水はもちろん、衛生的なトイレも家庭や施設などあらゆるところで使用できますよね。しかし、世界中を見てみると、現在も安全な水が使えない生活を送っている人々がたくさんいます。ここでいう「安全な水」とは、SDGsの基準では水道の配管を通して管理されている水のことです。

  • 安全な水が使えない
  • 衛生的な洗面設備がない

上記のような深刻な現状を解決に導き、安全な水とトイレを持続的に世界中で使えるようにするのが、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」です。

8項目のターゲット

SDGsの17ある目標には、それぞれ細かくターゲットが設定されています。「SDGs6.安全な水とトイレを世界中に」のターゲットは、以下の8つです。

ターゲット
6.1 2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。
6.2 2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加により、水質を改善する。
6.4 2030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.5 2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b 水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。

出典:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html#goal_06

ターゲットでは、安全で手ごろな価格の水とトイレを、世界中に定着させるために達成すべきことを8つに分けて細かく解説しています。目標の達成のためには、ただ水を衛生的にするだけでなく、下水施設や衛生施設を利用しやすくしたり、安全に水を管理する仕組みを整えたりする必要があります。また、水の利用効率をアップさせたり、水質に関係する生態系の保護・回復を行ったりすることも重要だと考えられています。

2030年までを目途に、すべての人が安全にかつ十分な量の水を利用できる世の中を目指しています。

現状の問題から紐解く!なぜ目標になっているのか?

「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」が掲げられた背景には、安全な水とトイレが使用できない場合のリスクがあります。

  • トイレを衛生的に保つための上下水道の施設が整っておらず、トイレとして衛生的な場所がないため、2015年時点では9億人近い人が野外排泄を続けていて不衛生な状況が見られます。
  • 管理された水道施設がなく自宅に水が届かず、近くの河川や池、湖までわざわざ往復して飲み水や生活用水を確保しなければならない地域があります。
  • 不衛生な水を飲んで、感染症や下痢嘔吐、脱水症状が起こり、命を落とす可能性があります。特に、大人に比べて免疫のない子供は体に大きなダメージを受けます。
  • 世界のおよそ7億8,500万人の人々は、安全な水が手に入るサービスを受けられていない
  • 20億人もの人々は、深刻な水ストレスに悩まされている

参考:SDGs報告2019|国連広報センター

上記のようなさまざまなリスクが問題になっています。水は人が生きていくうえでは必要不可欠なものです。安全な水・トイレの設備が整っていない国や地域では、命を落としかねない危険と常に隣り合わせなのです。実際に毎日5000人もの子供が安全な水が飲めず命を落としています。安全な水とトイレがないリスクは、命に関わる大きな問題です。だからこそ、「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」を達成することが重要なのです。

SDGsの主人公はわたしたち

世界の大きな目標になっているSDGsは身近な場所から考え行動できる目標です。自分さえよければ、自分一人くらいは、といった意識をやめましょう。そのために自分は社会や地球とつながっているんだと意識することが重要です。身近で手に取るものの背景やつながりを知ることがまずは大事です。今がよければいい、自分たちがよければそれでよい、など次の時代や世代のことを考えず行動していては、持続可能な社会の実現はありません。

わたしたちのほんの少しの行動が多くの人の命を救い、暮らしをより豊かで便利なものにするはずです。

身近なところにあるSDGs6

個人でもできるSDGsの取り組みにはどんなものがあるでしょう。世界の目標などと聞くと遠くの話だと思ってしまうかもしれません。でも、実は日本に住むわたしたちでもたくさん日常の行動に落とし込むことができるのです。誰もが手軽にできる取り組みばかりですのでSDGsの目標達成に貢献しているんだと意識しながらぜひ毎日実践してみてください。

水道の蛇口をこまめに止める

簡単なSDGsの取り組みでもあり、家庭での水道代節約にもなる節水テクニックは水道の蛇口をこまめに止めることです。水はいくらでもあるからなどと考えてはいけません。蛇口から流れる水は思ったより量が多く、毎分11〜13リットルの水が排水口に吸い込まれていきます。水道をこまめに止めるようにすれば1世帯で年間約75,000リットルもの水が節約できます。

歯磨き中は水をコップに入れて、水道を出しっぱなしにしながら歯磨きをしないようにしましょう。入浴時もシャワーが気持ちいいからといつまでも浴びているのはよくありません。シャンプーや体洗いの間、シャワーを出しっぱなしにしないで水道の蛇口をこまめに止めることを心がけてみましょう。洗顔の際も蛇口はこまめに開け閉めして洗面器などの容器を利用して行いましょう。シャワーではなく、浴槽のお湯を使うなどの工夫もよいでしょう。1分間無駄に流し続けると約12リットルが浪費されます。水道の水を上手に無駄なく使う習慣を身につけて、水資源の有効利用に取り組んでみましょう。

油を流しに流さないで拭き取る

油を使った料理をした後の適切な処理を忘れないようにしたいものです。油分をすっきり落とすには、相当たっぷりな量の水が必要となります。そんな時はあらかじめ紙で食器やフライパンに残った油をふきとっておくとかなりの水が節約できます。また、ふきとった後もため洗い用の水に洗剤を入れ、洗うようにしましょう。これは水の節約だけでなく洗剤の節約にもつながります。

また、食器やフライパンに残った油をそのまま流しに流したらどうなるでしょう。排水溝の先は海です。一人一人の行動が水質汚染や海の生態系を守ることが想像できると思います。油は決してそのまま流さないことが地球環境への負荷も軽減するのだということを意識して毎日を過ごしていきましょう。

途上国の飲み水やトイレを作る活動に寄付する

途上国に対して日本で暮らす私たちができる支援としては寄付があります。数千円の支援でORS(経口補水塩)、家庭用衛生キットなどを多くの子どもたちに提供でき、1錠で4〜5リットルの水を浄化できる浄水剤なども購入できます。一人一人が少額でも寄付をすることで大きな金額となり多くの子どもを救うことができるのです。

アンケートに答えるだけで「安全な水とトイレを届ける」活動をしている方々や団体に支援金として10円を届ける活動をしている会社もあります。アンケートに答えるだけの無料支援は誰にでも取り組みやすいものではないでしょうか。

また、王子ネピアが2008年に立ち上げたのがユニセフの活動を支援する「nepia 千のトイレプロジェクト」があります。これは、私たちがネピア商品を購入すると売り上げの一部がユニセフに寄付され、ユニセフが発展途上国でのトイレ作りを支援していくというものです。寄付のためのお金を用意するのではなく、意識してその商品を買うことで寄付につながるのはより私たちが協力しやすいものといえます。

「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」の取り組み事例

ウォーターエイドは、1981年にイギリスで創立された水・衛生専門の国際NGOです。現在は、アジアやアフリカ、中南米など、34カ国で衛生的な水を届ける活動をしています。

株式会社LIXILは、LIXIL商品である一体型シャワートイレが1台購入されるごとに、簡易式トイレ「SATO」を1台アジアやアフリカなどの発展途上国に寄付する取り組みをしています。

株式会社伊藤園は、「社内の水の使用量カット」「委託先の水の使用量・排水状況の把握」を徹底しています。そのデータは「株式会社伊藤園」のサイトに掲載されています。

ミス日本協会では、ミス日本「水の天使」が水の大切さや水の環境を守る活動をアピールしています。

より具体的な取り組み事例を知りたい方はこちらをご覧ください!

おわりに

「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」は、命の危険に関わる問題を解消するために重要な目標です。遠く日本にいる自分ひとりでは世界のために役に立たないなどと思わずに、一つ一つ毎日の生活での小さなことから積み上げてSDGsに貢献していきましょう。

安全な水やトイレ環境が整っている日本では、水の大切さについて目をそらしがちですよね。でもSDGsをきっかけに水の大切さについて考えてみましょう。そうすることが、「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」の実現につながります。安全な水・トイレに対する理解を深めて、SDGs実現のために行動してみてください。

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付属:みらいいが家庭での教育についてお手伝いします

私たちにとっては当たり前の水やトイレが当たり前でない国があるということ、そしてそういった人たちの命を守る活動には簡単に携わることができることがおわかりいただけたのではないでしょうか。親子の会話の中でもSDGsのことを考え、資源そして世界を大事にする豊かな心を育んでいきたいものです。家庭で実践したSDGs6の取り組みがあったらぜひみらいいまでコメントをお待ちしています。