プログラミング教育の手引きとは?その内容を徹底解説!

 

「プログラミング教育の手引き」と聞いても何のことか、すぐにはピンと来ませんよね?ある省庁が公表している、小学校で行われるプログラミング教育についての内容が書かれている文書なのですが、どんな内容が書いてあるのか、気になりませんか。

プログラミング教育の手引きを見れば、小学校でどんな授業が行われるのか、知ることができます。この記事では、プログラミング教育の手引きの内容を、分かりやすくお伝えしていきます。

プログラミング教育の手引きってなに?

プログラミング教育の手引きは、「文部科学省」が公開している

教育を所管する省庁と言えば、言わずと知れた「文部科学省」。通称「文科省」が全国の小学校向けに公表しているのが、「プログラミング教育の手引き」です。

 

このプログラミング教育の手引きは、全国の迷える先生のバイブルと言えるでしょう。初めてのプログラミング教育、先生方も何をどうやって指導し、お子様たちのプログラミング能力に繋げていくのか、悩まれていることでしょう。

 

そこでこの手引きがあれば先生方の参考になる為、授業内容に困る事が少なくなる、という訳ですね。

プログラミング教育の手引きには、第一版と第二版がある

プログラミング教育の手引きは、平成30年3月に第一版が公表されました。続いて、平成30年11月に第二版が公表されたのですが、第一版に足りていない内容を少し、足したものになっています。これにより、学校関係者や教育委員会がもっと、プログラミング教育について理解を深められるようになったようです。詳細は、後述の「プログラミング教育の手引き第二版が公表された理由とは?」をご覧ください。

 

プログラミング教育の手引きにはこんな内容が書いてある!

 

どうして小学校にプログラミング教育を導入するの?

現代では、様々な生活ツールにコンピュータが組み込まれ、コンピュータはもはや、なくてはならない存在になっています。そしてそのコンピュータを適切、また効率的に活用するためには、コンピュータの仕組みを知ることが、大変重要になっています。

 

プログラミング教育は、お子様にコンピュータがどのように動いているのかを教えてくれます。また、コンピュータを扱えることは、お子様の可能性を広げることにも繋がります。お子様が成人になるころには、より高度で複雑なコンピュータが、開発されていることでしょう。それらを的確に操作できる技術が必要になるでしょうし、その技術次第で就く職業も、変わってくるでしょう。

 

お子様が成人した後の世界では、今よりももっと様々な場面で、コンピュータを活用していくことが求められると考えられます。お子様が将来、コンピュータを活用できるための一助となるのが、プログラミング教育と言えるでしょう。

プログラミング教育で何が身につくの?

プログラミング教育には、お子様に「身近にあるコンピュータのこと」「問題解決への手順」「プログラミング的思考」「コンピュータの動きを人や社会に役立てようとする姿勢」などを身につけてもらうという狙いがあります。

 

小学校で行われるプログラミング教育によってお子様が、プログラミング言語やプログラミング技術を身につける可能性はありますが、それ自体を目標にしたものではありません。あくまでも、小学校卒業後のプログラミング教育に向けての前段階のような、位置づけのようです。

 

まずはプログラミングとはどんなもので、実は身近にプログラミングで動くものはたくさんある、プログラミングはこれからどんなことに役立てられるかなど、プログラミングに親しんで触れてもらおうという目的なのでしょう。

 

ここで1つ、プログラミング的思考について触れて行きましょう。プログラミング思考とは、コンピュータをこう動かしたいと思った時、どんな動きが必要になるのか、その動きを実現するためにはどんな記号をどう組み合わせたら良いのか、どう改善すれば、より目標としている動きに近づくのか、を論理的に考える力のことです。

 

ちょっと分かりにくいので、例でご説明しましょう。例えば、パソコンの画面上に表示された猫を右から左、左から右と自動的に往復させたい時、どんな動き(ここでは猫が右→左、左→右に動く2つの動きが必要になります)を取り入れば良いのか、その動きを実現するには、どんなプログラムを組めば良いのか、うまく動かない時にはどこをどう改善すれば良いのか、を考えていく力、ということです。少しは分かりやすくなったでしょうか?

具体的にどんな内容のプログラミング教育を行うの?

どんなプログラミング教育が行われるのか、具体的な例を見て行きましょう。小学校3~6年生で行われるのが、「まちの魅力PR大作戦」というプログラミング教育です。このプログラミング教育は学習指導要領に掲載されているもので、各学校で行われています。

 

自分たちのまちにあるおすすめしたいスポットを、観光客などに向けて駅にあるタッチパネル式の案内表示で、魅力的に伝えるという課題です。まずは、駅のタッチパネル式案内表示が、観光客などの役に立っていることを知ることからスタートです。

 

そして実際にタッチパネル式の案内表示を見に行ったり、おすすめスポットの情報収集を行ったりして、集めた情報を使ってビジュアルプログラミング言語であるScrachというソフトを用いて、案内表示の試作品を作ります。

 

案内表示に載せるのは、おすすめスポットの情報はもちろん、移動の所要時間や移動にかかる費用、営業時間などもあるようです。試行錯誤して案内表示のプログラミングを組み上げたら実際にモニタの方に使ってもらい、より完成度を高めて行きます。モニタの方からの感想を伺って、改良した方が良い点や加えた方が良い情報などを、案内表示に追加します。

 

案内表示が出来上がったら期間限定で駅に置いてもらい、その間のデータを採集して効果を検証。そこで意外にも効果が少なく、情報を伝えるのは容易ではないことに気がついてもらう、という筋書きです。

 

そこで駅では、どんな工夫をして情報を伝えているのかを聞き、情報を整理して行きます。どんな点が良かったか、もっと改善した方が良い点などの分析を行い、最後に自分たちができるようになりたいことをレポートや新聞などにまとめて、終了です。

 

未来の学びコンソーシアム事務局「まちの魅力 PR大作戦」

https://miraino-manabi.jp/content/360

プログラミング教育の手引き第二版が公表された理由とは?

 

先行してプログラミング教育の準備を行う学校などが増えたから

文部科学省では平成30年3月に「プログラミング教育の手引き(第一版)」を公開しましたが、それから8ヶ月後の平成30年11月に、改訂版である第二版を公表しました。第一版の公表から1年も経たないうちになぜ?と思いますが、その理由は、以下の通りです。

 

・第一版の公表で、先行してプログラミング教育の準備を進める学校、教育委員会が増えた

・プログラミング教育の手引きの説明の更なる充実、指導例を追加した方が良い点が明らかになった

 

プログラミング教育という学校側も初めて行う指導・授業に向けて、スムーズに運営できるよう前もって準備しておこう、と思うのは当然と言えば当然ですし、積極的に取り組もうとなさっている姿勢には、頭が下がりますね。

 

また、第一版では説明や指導内容の例が、少々足りなかったようで…前もって準備を進める学校側から、質問が殺到でもしたのでしょうか?文科省としては、第一版を公表してから、説明と指導例がもっと必要だ!ということで、それらの内容を追加した、第二版の公表を行ったようです。

 第二版で改訂されたポイントはコレ!

第一版と第二版でどう違うの?というのも、ちょっと気になる点ですね。プログラミング教育は、その性質によって6つに分類されるのですが、そのうちの3つの分類の内容が、追加されました。1つは、「A分類」と呼ばれるもの。A分類とは、「学習指導要領に記載してある内容でのプログラミング教育」です。ここには、2つの具体的な指導例が追加されました。

 

もう1つは、「B分類」です。B分類とは、「学習指導要領の内容に沿ったプログラミング教育」です。A分類のように学習指導要領に記載されている内容を行わなければいけない訳ではないけれども、内容は沿ったものをやってね、ということです。ここにも指導の例として2例が、追加されました。

 

最後の1つは、「C分類」です。C分類とは、「カリキュラム(教育課程)の内容に沿い、教科とは別に行うプログラミング教育」のこと。このC分類には、C分類の授業を行う目的をよりはっきりとさせる改訂と、具体的な指導例が1件、追加されています。

 

このプログラミング教育の分類が分かりにくくてややこしいのですが、指導例が追加されたことで、先生方の授業内容を考える、参考になったのではないでしょうか?

 

文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/07/1410886_01_1.pdf

 

文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf

 

文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」の改訂(第二版)について

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_01_1.pdf

 

おわりに

プログラミング教育の手引きには、お子様のプログラミング教育の元となる重要な情報が掲載されています。少し文章が固くて読みにくいことは確かですが、プログラミング教育についての正確で詳細なことが知りたければ、一読してみるのもおすすめです。お子様がどんなプログラミング教育を小学校で行っているのか、より理解することができるのではないでしょうか?