microbitで行うプログラミングとは?なにができる?

 

プログラミングの入門として、じわじわと人気が高まるmicrobit。steam教育の一環として取り入れる国や学校も増えています。そもそも、microbitとはどういったツールで、どのような使い方をするのでしょうか?子どもにとってどのようなメリットがあるのでしょうか?

今回は、microbitを用いたプログラミングについて紹介します。

 

microbitで行うプログラミング

 

microbitってなに?

microbit(マイクロビット)とは、イギリスの放送局であるBBCが開発した、教育用の小型コンピューターボードです。イギリスではなんと、11~12歳の全ての子どもに無償配布を行っており、子どもたちのプログラミング入門に活用されています。プログラミング初心者の子どもはもちろん、プログラミング上級者や大人も満足できるツールとして人気です。

現在では40か国を超える国々で利用され、日本では2017年から販売が開始。マイクロソフトを中心としたチーム「WDLC」が、小学校や教育委員会にmicrobitを無償配布する「MakeCode × micro:bit 100プロジェクト」を行うなど、注目を集めつつあります。

 

microbitはどうやって手に入れる?

まだ店舗で見かける機会は少ないmicrobitですが、Amazon等のネット通販を利用すれば誰でも簡単に手に入れることができます。価格も2000円前後と、比較的安価。プログラミング教育必修化に向けた練習としておすすめできます。

ただ、microbitはこれ単体では使えません。家庭で使用する場合には、microbitに加えて、パソコン本体、そしてパソコンとmicrobitをつなぐためのケーブルが必要です。最近は家にパソコンがない家庭も増えていますから、注意してください。

また、microbitはさまざまな拡張機器や周辺機器を用いてこそ、その素晴らしさを存分に体感することができます。市販されているものの中でも、「はじめてセット」や「アドバンスセット」など、あらかじめ必要になりそうな機器がセットになっているものがあります。Microbitの遊び方を解説した本も出版されていますから、必要に応じて購入しましょう。

 

microbitの使い方

microbitは子どものプログラミング教育向けに開発されました。そのため、基本的な使い方は、microbitとパソコン本体をUSBケーブルでつなぐだけ、ととても簡単です。接続ができたら、MakeCodeエディターを開きましょう。マイクロソフト社が提供しているこのサイトを使えば、特別なアプリをインストールすることなくmicrobitを楽しめます。ただ、ネット環境が必須です。

画面右上の「はじめましょう」からはチュートリアルを行えます。他にも、「点滅するハート」「愛情メーター」など、興味を引かれるプログラミングが数多く用意されています。子どものレベルと興味に合わせて選びましょう。プログラムを途中で保存することもでき、安心です。

 

 

microbitでどんなプログラミングができるの?

 

LEDの光をコントロールする

microbitには、5列×5行=計25個の表示用LEDと、「A」「B」ふたつのボタンが付いています。他にも「加速度センサー」「磁気センサー」「光センサー」など、さまざまなセンサーが搭載されています。

まず基本のプログラミングとして、LEDの光をコントロールしてみましょう。これは拡張機器や周辺機器も必要なく、microbit単体で楽しむことができます。先ほど紹介したMakeCodeエディターには、いくつかのLED表示パターンが用意されています。好きな形を選んだり、点滅設定を行ったりしましょう。シミュレーションをして問題がなければ、画面左下の「ダウンロード」をクリックし、microbit本体にプログラムをダウンロードします。ダウンロード完了後、microbitの「Aボタン」を押せば、プログラム通りに光るはずです。

 

モーターを利用して電気工作を行う

電子工作用のパーツである「サーボモーター」を追加すれば、簡単な電気工作を楽しむことができます。サーボモーターのほか、ハンダ付けなしで電子工作を行うためのツール「プロトタイピングセット」や「ジャンプワイヤー」「乾電池」などが必要になります。こちらもmicrobit用のプロトタイピングセットが販売されているので、個別での購入が不安な場合は活用しましょう。

電気工作は、実際の物を手に取って工作する部分と、プログラミングによって運動を制御する部分の2工程に分かれます。作業内容が複雑になる分、完成したときの喜びも大きいでしょう。また、工作部分に紙やプラバンなどを用いれば、オリジナリティの高い作品作りも可能です。

 

スクラッチと併用してゲーム作り

「スクラッチ」とは子ども向けプログラミング教材で、microbit同様、プログラミング教育の必修化に伴い注目が高まっています。実は、スクラッチ上でmicrobitを認識させ、ゲームを作ってプレイすることが可能です。

まずは、「スクラッチリンク」をダウンロードして、スクラッチとmicrobitを連携させましょう。あとはこれまで通りUSBケーブルでmicrobitをパソコンにつなぎ、スクラッチ画面左下の「エディタ」→「microbit」を選択すれば接続可能。microbit本体にある「Aボタン」「Bボタン」でスクラッチ内のキャラクターを操作し、まるでテレビゲームのような面白いゲームを自作できるのが魅力です。

 

microbitでプログラミングに挑戦するメリット

 

安価で気軽に始められる

先に紹介した通り、microbit自体は2000円前後で購入できます。電池ケースやUSBケーブルがセットになったスタンダードなキットが3000円程度。超音波センサーやスピーカー、マニュアルもついた充実のセットでも7000円程度で購入可能です。家にパソコンがあることが前提とはいえ、できる内容を考えれば決して高くはないと言えるでしょう。

ゲームソフトの代わりに子どもにプレゼントすれば、遊びの中でプログラミングを学び、想像力や探究心を刺激することができます。

 

現実世界の物を操作できる

パソコンの中でプログラムを組み立て、完成作品を見るプログラミングと異なり、microbitは現実世界の物を動かすことができます。ボタン操作によるゲーム、LEDを使った光遊び、モーター制御やスピーカー操作など、その内容は多岐に渡ります。実際に手に取れる物を操作し、その成果を間近で見ることができることで、子どもたちは一層達成感を味わうでしょう。

現在日本でめざしているプログラミング教育や、世界中で取り組まれているsteam教育は、こうした「生きた学び」を重視しています。情報を頭の中で蓄えるだけでなく、活用・表現する力が求められているのです。microbitは、「生きた学び」の第一歩になるはずです。

 

プログラミングの働きを直感的に理解できる

パソコンのみで行うプログラミングは、自分が組み上げたプログラムがどんな動きをするのかを画面でしか確認できません。microbitを活用することで、プログラミングの働きを直感的に理解できるようになるでしょう。

「このプログラムを追加したからLEDが点滅した」「プログラムのこの部分を変えたらモーターの回るスピードが変わった」と、行動に対する結果がより分かりやすくなります。こうした学び方は、あらかじめさまざまなセンサーが搭載されているmicrobitならでは。プログラミングはパソコンの中だけで行われるのではなく、現実世界の物に影響を与えていることを体感できます。

 

おわりに

以上、microbitを用いたプログラミングについて紹介しました。

小さくて安価、子どもの興味を引きつけるツールとしておすすめのmicrobit。市販されているおもちゃやゲームで遊ぶのではなく、自分の手でおもちゃやゲームを作り上げることができる夢のようなツールです。その内容は、保護者にとっても新鮮なはず。ぜひ一緒に取り組み、プログラミングへの第一歩を踏み出してください。遊びと学びの境目をなくし、子どもの自由な発想を育みましょう。