子どもの頃からプログラミングを学習する重要性

 

小学校でプログラミングの授業が必修化されました。プログラミング学習にどんな重要性があるのか疑問に思っている保護者の方もいると思います。その疑問にお答えします!

 

私たち親世代には馴染みのないプログラミング学習。その本質や、具体的にどのような重要性があるのか、そして家庭でどのような準備をしたら良いのかをまとめました。

プログラミング学習の重要性の本質は「論理的思考力」が身につくこと

プログラミングの学習で身につくこと

 

プログラミングの学習はパソコンを使ってプログラムを作れるようにすることだと思っている方もいるのではないでしょうか?実は、「プログラムを作成すること」が目的ではないのです。もちろん、作成技術も身につきますが、最大の目的は「論理的思考力」を身につけることです。プログラミングの学習にで、どのように指示を出してコンピューターを動かすかを学ぶことにより、論理的にものごとを考えられるようになるのです。

 

なぜ論理的思考力が必要なのか

 

論理的にものごとを考えることができると、課題を発見し解決することができるようになります。

この発見・解決の力は将来どのような職業に就いたとしても、必要とされる能力です。コンピューターのプログラムは思いつきや適当な命令では動いてくれないため、学習するなかで試行錯誤し、うまくいかない場合はプログラムを修正し、また結果を確かめるということを繰り返します。この過程で論理的にものごとを考える力がつくのです。

 

論理的思考力は一生役に立つスキル

 

論理的思考力があれば、筋道を立てて説明することができます。友達や先生と話すときにも論理的思考力がある方が、自分の気持ちを伝えやすいです。社会人になってからは、ビジネスにおいての課題発見・解決や、自分の主張を説明する場面で、とても大切になります。

著名人や文部科学省もプログラミングの重要性を発信している

プログラミングの重要性を発信する著名人

 

プログラミングの重要性を唱える著名人は多くいますが、今回は二人紹介しようと思います。

 

まず、楽天の三木谷会長です。

楽天は、社内公用語を英語にしたことでも話題になりました。三木谷会長は、2013年4月7日の日本経済新聞で「必須科目にプログラミングを」という内容の主張をしています。三木谷会長は「英語とプログラミングが現代の読み書きそろばん」とまで言及しています。

また楽天では、プログラミング能力を社員に求めるようになっています。2018年の非技術系の新卒者にプログラミングの基本研修を行うようになり、今後は全社員に拡大していくそうです。

 

次に、アップル創業者であるスティーブ・ジョブスの言葉を紹介します。

スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜というドキュメンタリーの中で、スティーブ・ジョブスはプログラミングについて以下のように述べています。

 

「この国の人全員、コンピューターのプログラミングを学ぶべきだと思う。コンピューター言語を学ぶことで考え方を学ぶことができるからだ。ロー・スクールに行くようなものだよ。全員が弁護士になるべきとは思わないが、ロー・スクールに通うことで一定の方法でものごとを捉える考え方を学べるのだから。」

 

スティーブ・ジョブスは技術者にならなくても、プログラミングを学ぶことにより社会の仕組みと論理的な思考力が身につくと考えていたのです。

 

著名人がオススメしている理由

 

先ほど紹介した楽天の三木谷会長の主張の背景には、日本ではIT産業の技術者が他の先進国に比べて極端に少ないという事実があります。ものづくりで世界をリードしてきた日本が競争力を失ってきているのも、この技術者不足が一つの要因とされています。プログラミングの技術は、将来子どもたちが職を得るのに、役に立つ技術なのです。

一方でスティーブ・ジョブスが主張するのは「考え方」であり、この考え方こそが論理的思考力です。論理的思考力が身につくことにより、大人になったときに自分の考えを伝え、そして切り開いていくことにつながるのです。

 

文部科学省がプログラミング学習を重要とするわけ

 

将来どのような職業に就くとしても、論理的思考力やコンピューターを活用することは必要不可欠な要素です。

文部科学省は、「小学校学習指導要領解説総則編」で『小学校段階において学習活動としてプログラミングに取り組むねらいは、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりといったことではなく、論理的思考力を育むとともに、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付き、身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育むこと、さらに、教科等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある。』としています。

小学校からプログラミングを学習することは、将来必要となる論理的思考力やコンピューターの活用に直結する学習なのです。

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プログラミングの重要性を理解したら、家庭でもできることを始めてみよう

読んでみよう「ルビィのぼうけん」

 

文部科学省のプログラミング教育ポータルで紹介されている「ルビィのぼうけん」という絵本はパソコンがなくてもプログラミング的思考を学べる教材です。絵本といってもトータルで100ページ以上あるため、読み応えはたっぷりです。

前半は主人公のルビィの冒険が描かれており、物語がプログラミング的(論理的)に展開されています。後半には練習問題があるので、低学年の場合は保護者と一緒に読むと良いと思います。漢字にはフリガナがつけられていて、子どもには抵抗が少ないと思います。

ボリュームのある内容なので、物語全部を読んでから練習問題に取り組むよりも、物語の章(全10章)ごとに練習問題に取り組むことをおすすめします。

タブレットやスマートフォンで:「プログラミングゼミ」(文部科学省推奨)

 

このアプリも、文部科学省のプログラミング教育ポータルで紹介されているもので、株式会社DeNAが開発したプログラミング学習アプリです。メニューなどがひらがなで表記されているため、小学校低学年でも一人で操作可能です。

プログラミング初心者の大人(私)には難しかったですが、ゲーム感覚で学べるので、子どもにとっては遊びながらプログラミングの基礎知識を学べる教材だと思います。

 

パソコンで:「スクラッチ」NHKのEテレWhy!?プログラミングで使用

 

スクラッチとは、アメリカのマサチューセッツ工科大学メディアラボのグループが作った、小学生でも簡単にプログラミングが作れるソフトです。自分だけのゲームやアニメーションを作ることができます。

スクラッチのサイトでアカウントを作れば、世界中に自分の作品を公開でき、他の人が作ったゲームで遊ぶこともできます。日本語のチュートリアルもあり、初心者でも簡単にプログラムを作成することができます。

保護者向けの解説も充実しています。またスクラッチの使い方をNHKのEテレ「Why!?プログラミング」が紹介しているので、こちらを参考にするとさらに分かりやすいと思います。

 

おわりに

プログラミング学習は親世代に馴染みがないため、不安が多いと思います。しかしその重要性を知ると、子どもの将来のためにしっかりと準備をしてあげたいですね。子どもと一緒に学ぶという気持ちでのぞんでみてはどうでしょうか。

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