プログラミング教育・目的別教材をご紹介!

 

2020年度より、小学校の教育過程において必修化となるプログラミング教育。

デジタル社会が目まぐるしい速度で進化していく現代。そのような世界で成長する子ども達がプログラミングを楽しく学ぶための教材が数多くリリースされ、手軽に学習できる環境が充実しつつあります。今回は、近年注目されているプログラミング教育の様々な目的に合った教材をご紹介していきます。ぜひ、ご参考にしてください。

教科や場面に応じた様々なプログラミング教育教材

プログラミング教材には様々な種類が存在します。おもちゃを作る要領で学べるロボットプログラミング教材、生活の中で役に立つ仕組みをつくることができるIoT・センサー教材、そしてゲームの様な遊びの延長の感覚で学べるソフトウェア教材など、多種多様でラインナップが豊富です。

 

テキスト言語教材

 

文字や記号、数字を用いてプログラムを作成する教材です。文字は英語を使用し、世界で実用的に使われているプログラミング言語の大半がこの「テキストプログラミング言語」になります。

ある程度簡単な英単語の知識が必要なものもありますので、英語も兼ね備えたマルチ学習が可能となります。

 

「CodeMonkey」(コードモンキー)は、イスラエルで開発されたプログラミング学習を目的としたオンラインゲームです。サルのキャラクター「モンタ」をプログラミングで操作し、レベルが上がるにつれて障害物を回避しながらバナナを獲得していく内容で、楽しみながら学習ができます。

イスラエルの小中学校において標準教材とされている他、全世界でもユーザー数800万人を超えており、日本語でも使用可能であるため扱いやすい教材です。 

 

ビジュアル言語教材

 

テキスト言語教材に対して、図形や命令を示すアイコンなど視覚的な形のものを操作するプログラミングを「ビジュアルプログラミング言語教材」といいます。ドラッグ&ドロップによる簡単な操作がメインで作業ができるため、プログラミング初心者の子どもやパソコンに不慣れな人にとっても使いやすい教材です。

「プログル」は、小学校におけるプログラミング導入に際して、新学習指導要領に沿った指導案を元に教員の指導しやすさに着目して開発されたプログラミング教材です。準備された命令が示すブロックを正しく組み合わせていく「ブロックプログラミング」というもので、課題をクリアすると次のステージに進むことができるもの。子どもが一人でも取り組みを進めることができる手軽なプログラミング教材です。

 

ロボット教材

プログラムによってロボットを制作したり、プログラミングによる命令を与えてロボボットを操作できる教材です。

ロボット制作教材では、人気玩具レゴをモチーフとした「レゴ®マインドストーム®」が注目のソフトです。小学校低学年を対象とし、現在では世界90カ国以上で使用されており、専用のアプリは日本語化されています。画面上に準備されているプログラミングブロックをドラッグして操作します。一つのブロックが一つの命令を下すシンプルなタイプながら、プログラミング学習者にも十分に楽しめる内容になっています。

ロボット操縦教材では、アメリカで開発された直径3cmの小型ロボット「Ozobot」がおすすめです。紙に書いたライン上を色を識別しながら走るもので、色によって一時停止やUターンの命令を与えて動かすことができます。紙以外にも、水平に置いたタブレットやスマホ上でも操作させることができるので、多様な使い方ができる教材です。

プログラミング教育の教材に使うロボットとは/みらいい | みらいい

ロボット教材を使うやり方は、ロボットプログラミングと呼ばれています。パソコンのみで行うプログラミングとは違い、動きを見せてくれるロボットが目の前にいます。 プログラミング教育の目指す、プログラミング的思考を養う目的で生まれた、ロボットの教材をとりまく状況についてご紹介したいと思います。 そもそも、プログラミングってなんでしょうか? ...

 

アンプラグド教材

 

パソコンやタブレットの使用が必須だと思われがちのプログラミング教育ですが、コンピューターを使わずにプログラミング学習をするアンプラグド教材も大変注目されています。

 

フィンランドのプログラマー兼イラストレーターのリンダ・リウカス著書による『ルビィのぼうけん』(原題『Hello Ruby』)は、プログラミング的思考を物語の中で展開していく子ども向けの絵本シリーズです。

 

第1弾の『ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング』では、前半に主人公のストーリー、後半にはそのストーリーに基づきプログラミングに必要な考え方を学ぶことができる練習問題があり、絵本を読み進むうちにプログラミング思考を自然に体験することができるおすすめの教材です。

 

小学校で使用するプログラミング教育教材と使用例

 

多種多様なプログラミング教材がある中、小学校で使用する教材として、「Scratch」を使用した授業指針が掲げられています。

参考URL
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416408.htm

 

Scratch教材とは

 

子どもの利用を目的として、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ(Media Lab)のライフロングキンダーガーテングループ(Lifelong Kindergarten Group)により開発されたビジュアルプログラミング教材です。

 

文字の打ち込みなどを必要とせず、マウスの操作のみで作業を進めることができるので未就学児にも使用が可能です。

 

ダウンロードの1.4系列バージョンと、より機能が充実したWeb版とダウンロード版を併用できる2.0系列バージョンの2種類があり、好みの用途に合わせて使うことができます。

 

キャラクターの色やサイズを変更するといった初歩的な作業にはじまり、どのような命令を与えたらどう動くかというプログラミング思考を養う基礎的な学習を行うことができます。

 

文部科学省の学習指導要項の教材使用例

 

小学校におけるプログラミング必修化では以下の学習指導要項が使用例としてあげられています。

 

「Scratch 正多角形をプログラムを使って描く」

 

ねこのキャラクターを動かすことで正多角形を描いていきます。ブロックパレットと呼ばれる場所にはあらかじめ準備された命令が並んでいます。ここから命令を選び、プログラミングを行っていきます。コンピューターは正しく命令を与えると早く正確かつ簡単に作業できることを学び、「どのようなプログラムを書いたら正多角形がかけるか」というプログラミング的思考を習得していきます。

 

「Scratch ねこから逃げるプログラムを作る」

 

ねこの他に、ネズミなどの逃げる側となるキャラクターと逃げる場所となる家などを選択し、逃げることに成功したときの背景、失敗したときの背景なども自由に選ぶことが可能です。ねこから逃げるためにはどの様に命令を与え、捕まらないプログラムを改善しながら構築しプログラミングを学んでいきます。

 

参考URL
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416408.htm

https://miraino-manabi.jp/content/415

 

動画で見たい方は、こちらにねこを動かすプログラミング動画があるのでご参考にしてみてください!

年齢別・おすすめプログラミング教育 無料アプリ教材

 

 小学校の教育課程におけるプログラミング教育では、高度なプログラミング言語を学習するのではなく、「自分が意図している一連の活動を実現するためには、どの様な動きを組み合わせ、処理させるにはどうしたら良いか」というプログラミング的思考を習得させるのが目的とされています。

 

タブレットは今や多くの家庭でも使用されているツールであり、アプリ学習も手軽に取り入れる事ができます。小学校入学前の未就学児から小学校高学年まで、それぞれの年齢層に合ったおすすめのプログラミング無料アプリをご紹介していきましょう。

 

小学校入学前

 

自分で描いた絵を自由に動かすことができる「Viscuit(ビスケット)」は小学校での学習でも使用されるプログラミング教材です。アニメーションやゲーム、絵本を自由に作成することができます。サイトでは作品例が豊富に紹介されているので、他の作品を参考に想像力をふくらますことが可能です。

 

小学校低学年~中学年

 

「プログラミングゼミ」は、実際に佐賀県や神奈川県で子どもたちに使用してもらった感想を元に、教員の意見を反映しながら改善された教材です。算数や理科などの学習はもちろん、プログラミングによって音楽を作ったり、炊飯器の仕組みをプログラミングを通じて学ぶ家庭科学習などにも幅広く対応しています。

 

小学校中学年~高学年

LightBot(Code Hour版)」は、ロボットをコントロールながらパズルの様な道を通り明かりを点けるゲーム学習です。どうすれば効率よくポイントを通過できるかを考えてプログラミングしていき、問題もだんだんとレベルアップしていきます。シンプルながら関数的な思考も伴う内容で、クリアするごとに自然とプログラミング的思考が学べる教材です。

 

今回は様々なプログラミング学習ができる教材をご紹介して参りました。「学ぶ」というよりは楽しみながらゲーム感覚で手軽にはじめられるものばかりですが、課題を自分で設定し、その課題を解決するための思考力を自然と習得し、プログラミング的な考え方をできるようになるという教材ばかりです。お金を掛けずとも使用できる教材が充実していますので、ご家庭で家族と楽しみながらプログラミングを取り入れていけるとよいですね。