【家庭でできる!】小学生のSTEM(ステム)教育を家庭で実践する方法


プログラミング教育が必修化することになり、小学生のいる家庭でも、STEM教育というキーワードがメジャーになってきたのではないでしょうか。

今回は、これから小学生になるお子さんから、今小学生というお子さんまで、ステム教育を家庭で実践する方法をお伝えします。

家庭で小学生の子どもにSTEM教育を実践できるか

 

STEM教育ってなに?

STEM教育の「STEM」は、Science(サイエンス/科学)、Technology(テクノロジー/技術)、Engineering(エンジニアリング/工学)、Mathematics(マセマティクス/数学)の4つの頭文字をとった造語です。4つの単語にも表れているように、科学や数学・技術工学など理数系分野に注力した教育方針を指します。

 

よく似た言葉にSTEAM(スティーム)教育がありますが、こちらは、「STEM」に「Art(アート/芸術)」の「A」を加えたもので、様々な分野の教育を横断的に学ぶスタイルをとり、想像力や創造的な方法によって問題解決をはかることができる人材育成に力を入れる教育方針といえます。

 

なぜSTEM教育をするか

なぜ今、STEM教育が注目され、小学生にもステム教育をと言われるのか。それは、現代社会においてITやAIが急速に普及していることと、少子高齢化が進んでいることが理由としてあげられます。

少子高齢化が進むということは、労働人口が減るということになります。

 

現在もかつてより労働人口は減っていて、人手不足の解消をするIT化や、AIによる代替が進んでいます。IT化やAIによる代替により、一部の業務は機械化が進み人がやる必要がなくなってきました。

今の子どもたちが就労する頃には、今ある職種の中には、機械化によって人がやらなくなるものが増え、未知の職種が生まれているかもしれません。

 

現代社会においては、人手不足を解消する技術を担う人材や、機械が苦手とする、ゼロから何かを生み出す力をもつ人材を育てることが必要になっています。

もしそういった技術者にならなかったとしても、ITやAIへの知見を深めて、ITやAIを使いこなせるような力を育てておく必要があります。

これが今、小学生にもSTEM教育を、という流れが起きている理由でしょう。

 

STEM教育は家庭で可能なのか

家庭でもステム教育はできます。ステム教育、難しいイメージをお持ちかもしれません。ですが、実は既に実践している方もいるのではないでしょうか?

次項で、具体的な実践方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ実践できそうなところから取り入れてみてくださいね。

 

小学生に家庭がSTEM教育を実践するには(アナログ系)

 

「10をつくる」ゲーム

STEM教育でも重要視される数学的思考ですが、小学校の算数への苦手意識を減らすためにも、身近な「トランプ」や「ナンバープレート」で数字を使ったゲームをするのはいかがですか?

トランプで10をつくるゲームは、「10合わせ」といわれています。

一般的なババ抜きのバリエーション遊びで、ババ抜きでは同じ数字カードのペアを捨てますが、「10合わせ」では足して10になるカードのペアを捨てます。ゲームには、A~9のカード36枚とジョーカー1枚を使ってください。ババ抜きと同様で、ジョーカーが残った人が負けです。

 

ナンバープレートで10をつくるゲームは、「メイクテン(make10)」と呼ばれるものです。

電車に切符で乗ることが多かった時代には、切符に印字される4桁の数字で「メイクテン」をしていた方も多いと思います。一般的なルールでは、ナンバープレートにある4桁の数字を、1桁の数字が4つとして扱い、四則演算を使って10を作ります。10を作れない4つの数の場合もありますが、10を作れる場合、10を作る解法は複数存在することが多いのでひとつのことに複数のアプローチができる体験にもなるでしょう。

例えば、1248が対象の4つの数だったら、一例として、1x(4-2)+8でも10ですし、8-2+4x1も10なのでどちらも正解、といったことになります。

 

「ブロック」をつかった遊び

定番の「レゴ」や「ダイヤブロック」「ニューブロック」など、幼児向けから大人向けまでブロックを使った遊びもSTEM教育に役立ちます。

 

ブロックを使うことで、空間認識能力や想像力が育つ助けとなります。「レゴ」や「ダイヤブロック」の場合は凸部の数を数えることが量的感覚を養うことにもつながるそうです。

 

クッキングをする

お子さんと一緒にキッチンなどでクッキングをすることも、STEM教育につながるものがあります。

何がステム教育につながるの?と感じるかもしれませんが、クッキングに必要なことを細分化してみましょう。

 

・食材を用意する

・主菜、副菜などから、どの順に作るか考える

・調理道具を用意する

・調味料を用意する

・食材を献立に合わせて切る

・焼く、煮る、炒めるなどから調理方法を選ぶ

 

実は、クッキングではたくさんのことを考えて実行している、ということにお気づきかと思います。

一連の要素を洗い出し、どんな順番で行うかということを考えることが、理数系分野に必要な分析能力や、論理的思考を育てることにつながり、子どもが作ったものを家族で食べれば、自己効力感を高めることにもつながります。

 

小学生に家庭がSTEM教育を実践するには(無料のデジタル系)

 

Scratch(スクラッチ)

Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループによって開発され無償で公開されているビジュアルプログラミング言語です。

とりわけ8~16歳の子ども向けに開発されていてキーボード操作に不慣れでも利用しやすくなっています。
初心者向けに「Scratchをはじめよう」手順付きガイドも用意されています。

 

Scratchは無償で公開されていて、Scratchダウンロード版を使えば、オフライン(インターネットへの接続なし)環境での利用が可能です。そのため、児童が校内のICT機器を利用するにあたり、ネットワークセキュリティの制限等からインターネット接続をさせられない学校でも利用される可能性は高いものです。家庭でも触れてみて、慣れておくのもよいと思います。

 

Scratchは難しいかも…という場合には、ScratchJr(スクラッチジュニア)もあります。
こちらは、5~7歳を想定したもので、無料アプリとして提供されています。

5~7歳を想定していることから、単純なことしかできなそうなイメージがわくかもしれませんが、

「待つ」「止める」「速さを決める」「繰り返す」という制御が予め用意されています。

「話す」を使って、任意の言葉を吹き出しにいれたり、「録音した音を鳴らす」を使って自分で録音した音を鳴らす、といったことも予め用意されています。


なお、ScratchJrの動作環境としては、iOS 9またはそれ以上のiPad、アンドロイドOS 5(キットカット)以上のアンドロイドタブレットでの使用が推奨されています。

 

CodeMonkey(コードモンキー)

CodeMonkeyは、主人公であるサルの「モンタ」をコードを書いて操作し、ゴリラから横取りされたバナナを取り返すために各ステージでに用意されたミッションをクリアするという、子どもから大人まで遊べるコーディング演習ゲームです。

 

プログラミング教育で目指しているのは、プログラミング的思考を育むことであり、プログラムをかけるようになることではありません。

ですが、もしアルゴリズムなど、プログラミングの概念がわかり、本格的なプログラミングへの興味が出てきたら、次のステップとしてCodeMonkeyが使えると思います。

 

Scratchがビジュアルプログラミングであるのに対して、CodeMonkeyはテキストベースでのコーディングプラットフォームとして知られています。使用にあたっては、キーボード等からの文字入力ができて、ビジュアルプログラミングにも習熟してから使うのが良いのではないかと思います。

 

CodeMonkeyは有料版もありますが、無料版で30ステージまで体験することができます。この30ステージの間に、コード入力に慣れるところから、プログラミングらしさのでてくるループ処理などまで学べるようになっています。

コードの入力といっても、入力画面の下部には実行中のステージで使用するコードがアイコンで表示されていて、コードを手入力しなくても、ボタン押下により自動入力することもでき、スペルミスによるエラーを防ぐことができます。

 

CodeMonkeyには、新たに4~6歳向けに開発されたCodeMonkey Jr.があります。こちらは、無償公開されていて、CodeMonkey とは異なりビジュアルプログラミング言語です。サルの「モンタ」がバナナと宝箱をとるための操作をビジュアルプログラミングで行うようになっています。

Scratchが任意のプログラムを作成するものであるのに対し、CodeMonkey Jr.は、自分のペースでで進めるゲーム形式のプログラミング教材となっています。

 

おわりに

今回は、普段の生活のなかで取り組めるようなものから、ICT機器をつかったものまで、STEM教育の実践につながることをご紹介しました。

お子さんと一緒になってできることもあるし、お子さんが一人で取り組むのを見守るようなやり方もありますが、どの方法であれ、お子さんにとって、STEM教育に関することが楽しい!と印象付けられるといいですね。

小学生にSTEM教育を家でも実践したいけど、何をしたらいいのかしら?と悩んでいた方の一助になれば幸いです。

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