小学生の習い事3つは多い?メリット・デメリットと負担を感じたときの見直し方
小学生に習い事を3つさせるのは多いでしょうか?
多いのではないかと感じる一方で「もっと経験を増やしたほうがよいのでは」と迷うこともあるかもしれません。
結論からお伝えすると、習い事が3つあるだけでは多いと一概には言えません。
この記事では、小学生の習い事の平均や判断基準、掛け持ちするメリット・デメリット、習い事が多いと感じたときの見直し方まで紹介します。
小学生の習い事は3つだと多い?平均と判断基準を解説

「習い事が3つ」という数字だけを見ると、多いように感じるかもしれませんが、実際には複数の習い事を掛け持ちしている小学生も珍しくありません。
まずは、小学生の習い事の平均や考え方を確認し「多い」と判断する基準について見ていきましょう。
小学生の習い事の平均は1〜3つ程度
ベネッセ教育総合研究所が行った2024年の調査によると、小学生の習い事の数は、1〜3つ程度の家庭が多い傾向です。
学年が上がるにつれてスポーツや学習系の習い事を組み合わせるケースも増え、2〜3つを掛け持ちすることも一般的になっています。
「3つあるから多すぎる」と考える必要はなく、家庭や子どもの状況に合っているかを確認することが大切です。
習い事3つは珍しくなく一般的な範囲
習い事を3つ掛け持ちしている小学生は、珍しくありません。
学校生活に加えて、スポーツや音楽、英語など、それぞれ異なる分野の習い事をさせる家庭も多くあるからです。
また、1つの習い事が週1回であれば、曜日を分けることで無理なく通えるケースもあります。
一方で、同じ習い事3つでも、すべて週2〜3回ある場合と、週1回ずつの場合では負担が大きく異なります。
そのため「習い事が3つ」という数字だけではなく、通う回数や練習量も含めて考えることが重要です。
大切なのは「数」より子どもに合っているか
習い事の数に正解はありません。
同じ3つでも、楽しみながら通える子どももいれば、疲れを感じてしまう子どももいます。その子どもの体力や性格、学校生活とのバランスによって、ちょうどよい数は変わるためです。
次のような状態であれば、無理なく続けられている可能性があります。
- 習い事へ前向きに通えている
- 宿題や家庭学習にも取り組めている
- 十分な睡眠時間を確保できている
- 家族との時間も確保できている
反対に「疲れた」「行きたくない」といった言葉が増えている場合は、一度見直しを検討してもよいでしょう。
大切なのは、習い事の数を増やすのではなく、子どもの成長につながる環境を整えることです。
3つの習い事が多すぎる?親子で確認したいポイント

続いては習い事が少し多いかもしれないと感じたときに、親子で確認したいポイントを紹介します。
今回紹介するポイントは以下の4つです。
- 子どもが楽しみながら通えているか
- 学校・宿題・家庭学習との両立ができているか
- 体力や睡眠時間、生活リズムに無理がないか
- 親子ともに負担やストレスを感じていないか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
子どもが楽しみながら通えているか
確認したいポイントで一番大切なのは、子ども自身が前向きな気持ちで通えているかどうかです。
「今日は習い事の日だ」と楽しみにしている様子があれば、負担よりも充実感を得られているでしょう。
一方で、毎回嫌がったり、習い事の時間になると気分が落ち込んだりする様子が続く場合は注意が必要です。
一時的にやる気が下がってしまうことは誰にでもあります。
しかし、その状態が長く続くようであれば、原因を一緒に考えてみましょう。
子どもの本音を聞くと「内容が合わない」「疲れている」「別のことに挑戦したい」など、本当の理由が見えてくるかもしれません。
保護者からの声掛けで子どものやる気は大きく変わります。
効果的な声掛けについての記事はこちらから!
知っておきたい! 子どものやる気をグングン伸ばす「言葉がけ」とは!
学校・宿題・家庭学習との両立ができているか
習い事が充実していても、学校生活がおろそかになってしまっては本末転倒です。
帰宅後に宿題を慌ただしく終わらせたり、家庭学習の時間がまったく取れなかったりする状況が続く場合は、スケジュールを見直すタイミングかもしれません。
また、子どもが毎日時間に追われていると、心の余裕がなくなってしまう場合もあります。
1日の中で最も時間を使う学校生活を基準に、家庭学習、自由時間、習い事のバランスを確認してみましょう。
体力や睡眠時間、生活リズムに無理がないか
成長期の小学生にとって、睡眠や食事、休息は大切な時間です。
そうした時間が十分に取れているか、生活リズムに無理がないかも確認しましょう。
習い事によって帰宅時間が遅くなって就寝時間が後ろ倒しになったり、休日の習い事によって体を休める時間が不足してしまったりはしませんか?
- 朝なかなか起きられない
- 学校から帰るとぐったりしている
- 食欲が落ちている
- 休日も疲れが残っている
このような様子がみられたら、習い事を見直すタイミングかもしれません。
良い睡眠について解説した記事はこちらから!
子どもの睡眠時間が足りてない?!「良い眠りのコツ」とは?
親子ともに負担やストレスを感じていないか
習い事は子どものためのものですが、実際には保護者の負担も少なくありません。
送迎や月謝の管理、発表会や試合への付き添いなど、習い事が増えるほど親の役割も増えていきます。
負担が積み重なると、親自身がストレスを感じてしまう場合も。
一方で、子どもも「忙しくて友達と遊べない」「家でゆっくりする時間がない」と感じているかもしれません。
親子のどちらか一方だけが我慢を続ける状態では、習い事を前向きに続けるのは難しいでしょう。
ときには「今のペースはどう感じている?」と親子で話し合い、お互いの気持ちを確認する時間をつくることも大切です。
習い事を3つ掛け持ちするメリット・デメリット

実際に3つの習い事を続けると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
それぞれを理解したうえで、家庭に合った選択を考えていきましょう。
【メリット】さまざまな経験から得意や興味を広げられる
小学生の時期は、さまざまなことに興味を持ちやすい時期です。
スポーツ、音楽、英語、プログラミングなど異なる分野に触れると子どもの「好きなこと」や「得意なこと」が見つかるきっかけ作りになります。
運動系の習い事で体を動かす楽しさを知り、文化系の習い事で集中力を養うなど、それぞれ異なる経験が子どもの成長につながるかもしれません。
また、習い事は一度体験するだけではなく、継続して取り組む中で少しずつ上達を実感できる点も魅力です。
最初は興味がなかったことでも、続けるうちに楽しさを感じ、自信につながるケースもあります。
さらに、同じ目標に向かって頑張る仲間や先生と継続的に関わることで、協調性やコミュニケーション力を育む機会にもなるでしょう。
幅広い習い事を通して、知識や技術だけでなく、人との関わりの中でさまざまな学びを得られることも、掛け持ちするメリットの一つといえます。
【メリット】成功体験を重ねることで自信につながる
習い事では、小さな成功体験を積み重ねやすいという特徴があります。
「泳げる距離が伸びた」「発表会で演奏できた」「英語で話せた」といった経験は、子どもの自信につながります。
また、異なる習い事でそれぞれ達成感を味わえるため「努力すればできるようになる」という感覚を育みやすい点もメリットです。
もちろん、結果だけを求める必要はありません。
昨日より少し成長できたことや、最後まで取り組めたことを親子で一緒に喜ぶと、自己肯定感を育てるきっかけにもなるでしょう。
【デメリット】時間・体力・教育費の負担が増える
一方で、習い事が増えるほど時間や体力、教育費の負担も大きくなります。
放課後や休日の予定が習い事で埋まると、自由に遊ぶ時間や家族と過ごす時間は減少します。
また、月謝だけでなく、教材費やユニフォーム代、大会や発表会の参加費などが必要になる習い事も多いです。
一つひとつの費用は大きくなくても、複数の習い事を続けると、教育費全体は想像以上に増える可能性があります。
そのため「子どもがやりたいから」という理由だけで増やすのではなく、家計とのバランスも含めて考えることが大切です。
【デメリット】送迎やスケジュール管理など親の負担も大きくなる
習い事が増えると、子どもだけでなく保護者の生活にも影響が出てきます。
曜日ごとの送迎や持ち物の準備、予定の管理など、細かな対応が必要になるためです。
兄弟姉妹がいる家庭では、それぞれの予定が重なり、送迎だけで慌ただしい毎日になる場合もあります。
また、急な予定変更や学校行事と重なった際には、スケジュール調整に時間を取られることもあるでしょう。
保護者が忙しさに追われていると、子どもにもその雰囲気が伝わり、習い事を負担に感じてしまうことがあります。
習い事を長く続けるためには、子どもだけでなく、家族全体が無理なく続けられる環境になっているかを考えてみてくださいね。
習い事を多くさせるのはなぜ?親が抱きやすい期待と不安

「できるだけ多くの経験をさせたい」と考える保護者は少なくありません。
習い事が増えやすい背景にある保護者の気持ちについて考えてみましょう。
子どもの可能性を広げ、将来に役立つ力を身につけてほしい
多くの保護者が習い事をさせる理由は「子どもの可能性を広げたい」という思いではないでしょうか。
さまざまな経験を通して、子どもの得意なことや好きなことを見つけてほしいと考えるのは自然なことです。
英語やプログラミングなど、将来につながるスキルを身につけてほしいという期待から、学習系の習い事を選ぶ家庭も増えています。
実際には、どの習い事が子どもの将来に役立つかは、その子の興味ややりたいことによって変わります。
だからこそ「多くを経験する」のを目的にするのではなく、子ども自身が前向きに取り組めているかという考え方を忘れないようにしましょう。
周囲の家庭と比べて焦りや不安を感じることもある
習い事について悩む背景には、周囲との比較が影響していることもあります。
「友達は英語もスポーツも習っている」「同じ学年の子が塾に通い始めた」と聞くと、自分の家庭も何か始めたほうがよいのではないかと感じるかもしれません。
しかし、子どもの性格や体力、家庭の考え方はそれぞれ異なります。
他の家庭にとってちょうどよい習い事の数が、自分の子どもにも合うとは限りません。
大切なのは「周囲と同じかどうか」ではなく「わが子にとって無理なく続けられるか」という視点です。
周囲との比較による焦りから習い事を増やすのではなく、子どもの様子を見ながら必要に応じて選択してみましょう。
習い事が多いと感じたら?親子で考えたい見直し方

「最近忙しそう」「少し負担が大きいかもしれない」と感じたら、無理に続けるのではなく、一度立ち止まって見直すことも大切です。
ここでは、親子で話し合いながら進めたい見直しのポイントを紹介します。
まずは子どもの気持ちをゆっくり聞く
見直しを考える際は、最初に子どもの気持ちを聞く時間をつくりましょう。
「本当は続けたい」「少し休みたい」「別のことに挑戦してみたい」など、子ども自身の考えを知ることが大切です。
保護者が「続けたほうがいい」と決めてしまうのではなく、子どもの話を最後まで聞いてみましょう。
話を聞くときは、答えを急がせず、安心して気持ちを伝えられる雰囲気を意識してみてくださいね。
続けたい習い事の優先順位を一緒に考える
習い事を減らす場合は、親だけで決めるのではなく、子どもと一緒に優先順位を考えることが大切です。
次のような視点で整理すると選びやすくなります。
- 一番楽しいと感じている習い事
- 続けたい気持ちが強い習い事
- 将来も続けてみたいと思える習い事
- 負担が大きいと感じている習い事
「せっかく始めたからやめてはいけない」と考える必要はありません。
今の子どもに合っているかを基準に考えると、より充実した時間につながる可能性があります。
運動系・文化系など組み合わせを見直す
習い事は数だけでなく、組み合わせも重要です。
たとえば、体を動かす習い事ばかりが続くと疲れやすくなります。
一方で、座って学ぶ習い事だけでは気分転換が難しい場合もあるでしょう。
練習量や宿題の多さも習い事によって異なります。
運動系と文化系、学習系をバランスよく組み合わせると、子どもにとって無理のないスケジュールになることがあります。
親子で無理なく続けられるスケジュールを作る
習い事を続けるには、予定に余裕を持たせることも欠かせません。
まずは、1日のスケジュールを書き出してみましょう。
学校や宿題、家庭学習、食事、睡眠、自由時間などの項目を書き出してみると、忙しさを客観的に把握しやすくなります。
予定を詰め込みすぎず「何もしない時間」や「友達と遊ぶ時間」を確保することも、小学生にとっては大切な経験です。
親子ともに慌ただしさを感じる場合は、週に1日は習い事のない日を設けるなど、生活全体のバランスを整える方法も検討してみるとよいでしょう。
3つの習い事を続けるなら家庭に合ったバランスを考えよう

小学生の習い事が3つあるのは、決して珍しいことではありません。
しかし数字だけで判断することは難しいでしょう。
大切なのは、子どもが楽しみながら続けられているか、学校生活や睡眠時間とのバランスが取れているか、そして家庭全体に無理がないかという点です。
「子どものやりたい気持ちを応援したい」「教育費とのバランスも考えたい」と感じたときは、家計全体を整理して考えてみるのも一つの方法です。
子どもが前向きに取り組めて、家族みんなが無理なく続けられる環境を整えることが、子どもの成長を長く支える第一歩といえるでしょう。
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