親の「お金がない」という口癖は子どもに影響する?家庭でできるお金教育を紹介
「これ欲しい!」と子どもに言われたとき、「お金がないからダメ」と答えてしまうことはありませんか?
本当に家計が厳しい場合だけでなく、今は買わないという意味で使っているケースもあるでしょう。親にとっては何気ないひと言でも、お金に対する価値観として、子どもに影響することがあります。
ここでは、「お金がない」という言葉が子どもに与えうる影響や、家庭でのお金の伝え方について紹介します。
親の「お金がない」という口癖は子どもに影響する?

「お金がない」という言葉を一度口にしたからといって、それだけで子どものお金の価値観が決まるわけではありません。
一方で、家庭で繰り返される言葉や、お金について話すときの親の態度は、子どもがお金をどのようなものとして捉えるかに影響する可能性があります。
子どもにとって家庭は、日々の生活を通してさまざまなことを学ぶ場所です。
お金についても、学校で知識を学ぶだけではなく、親との会話や買い物などを通して少しずつ理解していくことが考えられます。
では、「お金がない」という言葉は、子どもにどのように影響すると考えられるのでしょうか。
「お金がない」が子どもに与える心理的な影響
「お金がない」と聞いたとき、大人であれば「今月は出費が多いのかな」「この商品を買う予定はないということかな」と、前後の状況から意味を考えることができます。
しかし、子どもの場合は、親が発した言葉をそのまま受け取ることもあります。
たとえば、欲しいものをねだったときに毎回「お金がないから買えない」と言われていると、「うちはお金がない家なのかな」と不安になったり、「お金がないと何もできない」と感じたりする可能性も考えられます。
実際には「今は必要ない」「ほかのことに使いたい」という親の判断だったとしても、子どもにはそこまで伝わっていないかもしれません。
また、友達が持っているものを自分だけ買ってもらえないといった経験が重なると、「自分の家はほかの家よりお金がない」と、周囲との比較につながることもあるでしょう。
だからといって、「お金がない」という言葉を子どもの前では絶対に使わないようにする必要はありません。
大切なのは、言葉だけで終わらせず、「なぜ今は買わないのか」を子どもが理解できる形で伝えることではないでしょうか。
子どもは親の言葉をどう受け止めているのか
子どもは、親が考えている以上に、日常の会話からさまざまなことを受け取っています。
「高いからやめておこう」
「お金がもったいない」
「お金がないから無理」
こうした言葉を聞くと、子どもは「お金を使うことはあまりよくない」と学んでいくかもしれません。
もちろん、これらの言葉そのものが悪いわけではありません。
限られたお金を何に使うか考えることは、大切なお金の学びにもなります。
たとえば「お金がないから買えない」ではなく、「今月は家族で旅行に行く予定があるから、今回は買わない」と伝えてみる方法があります。
すると子どもは、「お金には限りがある」ということだけでなく、「限られたお金を何に使うか選んでいる」という親の考え方にも触れられます。
親子の会話を通して、お金を単に「ある・ない」で考えるのではなく、「何を大切にして、どう使うか」という視点を持つきっかけになるかもしれません。
親はなぜ「お金がない」と言ってしまうのか

「子どもの前で『お金がない』と言わないほうがいいのでは?」と思うかもしれません。
ただ、子育てをしながら家計を管理していれば、そう簡単にはいかないものです。
教育費、習い事、食費、光熱費など、家庭ではさまざまな支出があります。
子どもから欲しいものを伝えられたとき、頭の中で家計を計算しながら「今は難しい」と答えていることもあるでしょう。
「お金がない」という言葉が出てしまう背景には、どのようなものがあるのでしょうか。
家計や教育費への不安
子どもの成長に伴い、必要になるお金は変化していきます。
小学生になると、学校にかかる費用だけでなく、習い事や塾、教材、レジャーなど、家庭によってさまざまな支出が出てきます。
特に教育に力を入れている家庭では、「子どものためにできるだけのことをしてあげたい」と考える一方で、将来の教育費について不安を感じることもあるでしょう。
そうした不安を抱えていると、目の前の買い物について「お金がない」と言ってしまうことがあります。
これは、子どもを責めたいから出てくる言葉とは限りません。むしろ、家計を守り、将来のためにお金を残したいという思いから出ている場合もあります。
まずは「言ってしまった自分はダメ」と考えるのではなく、なぜその言葉が出てきたのかを振り返ってみることから始めてみましょう。
子どもを思う気持ちから出る言葉でもある
「何でも買ってあげることが子どものためになるわけではない」と考えて、あえて我慢させることもあるでしょう。
たとえば、欲しいと言われたものをすぐに買うのではなく、「本当に必要なのかな?」「今持っているもので代わりにならないかな?」と考える時間をつくることも、お金について学ぶ機会になり得ます。
そのとき、「お金がないからダメ」とだけ伝えるのではなく、「今は買わずに、もう少し考えてみよう」と伝えてみるのも一つの方法です。
子どもに我慢をさせることと、お金の不安を背負わせることは、必ずしも同じではありません。
親が何を大切にして判断したのかまで伝えることで、子どもにとっても「買ってもらえなかった」という経験だけではなく、「お金の使い方を一緒に考えた」という経験になるかもしれません。
無意識に口癖になっているケースもある
「お金がない」という言葉は、必ずしも本当に家計が苦しいときだけに出てくるものではありません。
子どもに「これ買って」と言われたときの決まり文句になっていたり、値段を見たときに反射的に口から出てきたりすることも考えられます。
どんな口癖を使っているか気になる場合は、数日間だけ、自分がお金についてどんな言葉を口にしているか意識してみるのもよいでしょう。
「高い」「もったいない」「お金がない」といった言葉だけでなく、「これは家族にとって大切だから買う」「今は必要ないから買わない」といった言葉も含めて振り返ってみます。
すると、親自身がどのようなお金の価値観を持っているのかにも気づけるかもしれません。
金融広報中央委員会が2024年1月に公表した「15歳のお金とくらしに関する知識・行動調査2023年」では、保護者と仕事や将来の夢などについて日常的に会話する頻度が高い層ほど、金融リテラシーのスコアが高い傾向がみられました。
「お金がない」という一言そのものだけでなく、日頃どれだけお金について会話しているかも、子どもの理解度に関わっている可能性がうかがえます。
では、実際に子どもから「これ買って」と言われたとき、どのように伝えればよいのでしょうか。
子どもにお金のことをどう伝えればいい?

「お金がない」と言わないことだけを目標にすると、親子の会話が窮屈になってしまうかもしれません。
大切なのは、家庭の状況に合わせて、お金について考えるきっかけをつくることです。
ここからは、子どもへのお金の伝え方を考えてみましょう。
「言わない」よりも「どう伝えるか」が大切
子どもに「お金がない」と伝えること自体を避けるのではなく、「今は買わない」こととその理由を加えてみる方法があります。
「今月はお金がないから買えない」ではなく、
「今月は旅行に使う予定があるから、これは買わないよ」
「今持っているもので代わりになるから、今回は買わないよ」
「欲しいなら、お小遣いを貯めて買う方法もあるね」
「それを買うなら、ほかの何かを一つ諦める必要があるかもしれない」
「今すぐ決めずに、少し考える時間を置いてみようか」
など、理由や選択肢を伝えてみましょう。
こうした会話なら、お金には限りがあることと同時に、「自分で使い道を考える」という視点も伝えられます。
どれか一つが正解というわけではなく、そのときの状況に合ったものを選んでみるとよいかもしれません。
お金の教育は、特別な教材を用意することだけではありません。
毎日の何気ない会話も、その一部として考えてみてはいかがでしょうか。
家庭に合った伝え方を考える
「お金について、子どもにどこまで話せばいいのだろう」と迷うこともあるかもしれません。
家庭によって収入や支出、教育方針は異なるため、すべての家庭に当てはまる伝え方があるとは限りません。
大切にしたいのは、子どもの年齢や理解度に合わせながら、家庭の考え方を少しずつ伝えていくことです。
小学校低学年であれば、「お金には限りがあるから、全部を買うことはできないよ」というように、シンプルな事実だけを伝えるところから始められそうです。
小学校高学年以降になると、「なぜそう判断したのか」という理由まで含めて伝えられる場面も増えてくるかもしれません。「長く使えるものを選ぶ」「家族で楽しむことにはお金を使う」といった、我が家の価値観そのものを共有する段階に移っていく、という考え方もできそうです。
つまり、同じ「今は買わない」という結論でも、子どもの年齢に応じて、伝える情報量や踏み込み方を変えていく、という視点です。
お金を理由に我慢させるときの伝え方
子どもが欲しいものをすべて買う必要はありません。「今は買わない」と決めることも、お金との付き合い方を学ぶ一つの経験になるでしょう。
ただ、「お金がないからダメ」とだけ伝えてしまうと、子どもには「我慢すること」だけが記憶に残ってしまう可能性も考えられます。
ここで意識してみたいのは、我慢そのものを目的にしないという視点です。
「今回は買わない」という結論に至った理由を、子どもと一緒に振り返ってみる。
「本当に欲しいものだったか」「ほかに使いたいことがあったのではないか」を、親子で考える時間に変えてみる、という方法もありそうです。
我慢させることが目的ではなく、「限られたお金をどう使うか、一緒に考える」という経験に変えていく。そうした視点の違いが、子どもの受け止め方にも影響するかもしれません。
今日から家庭でできるお金との向き合い方

お金の教育というと、お金の仕組みや貯蓄について教えることを思い浮かべるかもしれません。
しかし、家庭でできることは、もっと身近なところにもあります。
買い物をしたり、お小遣いを渡したり、家族で何かを選んだりする場面も、お金について考えるきっかけになります。
特別な時間を用意しなくても、普段の生活の中から始めてみましょう。
子どもとお金について話す時間をつくる
まずは、お金について話すことを特別なものにしないことから始めてみてはいかがでしょうか。
たとえば、家族で出かける予定を立てるときに、「全部やりたいことをすると予算を超えてしまうね。どれを選ぶ?」と子どもに聞いてみる方法があります。
旅行や外食など、子どもが興味を持ちやすい場面なら、お金の話も自然にできるでしょう。
また、「今日のお買い物で一番お金を使ったのは何だったと思う?」など、クイズのように話してみても構いません。
こうした会話では、正解を教えることよりも、子どもが自分で考える時間をつくることを意識してみましょう。
「どうしてそう思ったの?」と聞くだけでも、親子のコミュニケーションが広がります。
買い物やお小遣いを学びの機会にする
日々の買い物も、お金について学ぶ機会になります。
たとえば、同じような商品が複数並んでいたら、「どれを選ぶ?」と子どもに聞いてみるのもよいでしょう。
値段だけでなく、量や品質、使う頻度など、さまざまな視点から考えられます。
お小遣いについても、「何に使うの?」と親がすべて管理するのではなく、ある程度子どもに任せてみる方法があります。
すぐに使ってしまうことがあっても、それも一つの経験です。
「もうなくなったからダメ」と終わらせるのではなく、「次はどうしたらいいと思う?」と一緒に考えてみることで、自分のお金の使い方を振り返るきっかけになるかもしれません。
失敗しないように管理することだけが、お金の教育ではありません。
自分で選び、その結果を振り返る経験も大切にしてみてはいかがでしょうか。
親自身のお金との向き合い方を見直す
子どもへのお金教育を考えるとき、子どもに何を教えるかだけでなく、親自身がお金をどう捉えているかにも目を向けてみましょう。
「お金はできるだけ使わないほうがいい」
「お金があれば幸せになれる」
「お金の話は人にしないほうがいい」
家庭によって、さまざまな考え方があります。
こうした価値観は、親自身が育ってきた環境や経験から形づくられていることもあるでしょう。
金融経済教育推進機構の「金融リテラシー調査」によると、金融教育を受けたと認識している人の割合は、2016年に6.6%、2019年に7.2%、2022年に7.1%、2025年に8.7%と、長年ほぼ横ばいで推移しています。
子育て世代の多くが、自身は体系的にお金について学ぶ機会が少なかった可能性があり、それが家庭でどう伝えればよいか迷う一因になっているとも考えられます。
まずは、「私はお金をどんなものだと思っているのだろう」と考えてみるだけでも構いません。
子どもに正しい答えを教えようとする前に、親自身のお金に対する考え方を整理してみる。
それが、家庭のお金教育を考える最初の一歩になるかもしれません。
お小遣いに関連して、ルールの決め方が気になる方はこちらもご覧ください。
【必見!お金の専門家が解説!】お小遣いのルール決めについて
子どものお小遣いの使い道は何?小学生から始めるお金の管理方法と渡し方
子どもは親の姿や言葉から、お金の価値観を学んでいる

ここまで見てきたように、お金について子どもに伝える方法は、特別な授業だけではありません。
普段の買い物や会話、何かを選ぶときの親の姿など、日常生活そのものがお金について考える場になり得ます。
では、子どもは親から具体的に何を学んでいるのでしょうか。
親の日常や言葉が価値観を形づくる
子どもは、親がどのような場面でお金を使い、何を大切にしているのかを日々見ています。それが子どものお金に対する価値観につながっていくこともあります。
たとえば、家族との時間にはお金を使うけれど、必要のないものは買わない。
反対に、欲しいものは多少高くても長く使えるなら選ぶ。
こうした親の日常の選択は、子どもにとって身近なお金の学びになるでしょう。
「お金がない」という言葉だけでなく、「これは大切だから買おう」「これは今はいらないね」といった言葉も、子どもの耳には入っています。
だからこそ、子どもの前で完璧なお金の使い方をする必要はありません。
親が迷ったり、失敗したりしながら、「どう使うか」を考えている姿を見せることも、お金との付き合い方を考える材料になるのではないでしょうか。
子どもへ伝わるのは知識ではなく価値観
お金について知っていることと、お金を大切に使えることは、必ずしも同じではありません。
貯金や家計管理の知識を教えることも大切ですが、「なぜその使い方をするのか」という考え方も、子どものお金の価値観に関わってくるでしょう。
たとえば、親が「安いから買う」のではなく、「長く使えるからこちらを選ぶ」と考えているなら、その理由を子どもに伝えてみる。
「家族で旅行するために、今月はここを節約しよう」と話してみる。
こうした具体的な経験を通じて、子どもはお金が単なる数字ではなく、「自分たちが大切にしたいことと交換するもの」でもあると考えるきっかけを得られるかもしれません。
家庭でのお金教育は、知識を一方的に教えるだけでなく、親子で価値観を共有する時間として捉えてみるのも一つの方法です。
家庭は最初のお金教育の場
学校では、お金の仕組みや使い方について学ぶ機会があります。
一方で、子どもが実際のお金に触れる機会は、家庭の中にもたくさんあります。買い物をしたり、お小遣いを使ったり、家族で旅行の計画を立てたりすることも、その一つです。
そして、そうした日常の中で子どもが目にするのが、親のお金との付き合い方です。
「お金がない」という言葉だけではなく、親がどのようなことにお金を使い、何を大切にしているのかを見せる場にもなります。
家庭は、子どもにとって最も身近なお金教育の場の一つ。
特別な知識を教え込む必要はありません。日々の生活の中で、お金について親子で話し、考える経験を少しずつ積み重ねていくことが、お金の価値観を育てるきっかけになるでしょう。
子どもへの金銭教育についての記事はこちらから!
子どもにお小遣いをあげないのはダメ?メリット・デメリットと家庭でできる金銭教育
正解は「平均」ではなく「我が家らしさ」

家庭でのお金教育について考えていると、「ほかの家庭はどうしているのだろう」と気になることもあるでしょう。
お小遣いはいくらなのか、どこまで子どもに買ってあげるのか、習い事にいくらかけるのか。
周囲の家庭と比べ始めると、何が正しいのかわからなくなることもあります。
しかし、お金の使い方や教育方針は、家庭によって異なります。
そこで、「平均的にはどうするか」ではなく、「我が家では何を大切にしたいのか」という視点から考えてみてはいかがでしょうか。
家庭によって大切にしたい価値観は違う
ある家庭では、子どもの習い事にお金をかけることを大切にしているかもしれません。
別の家庭では、家族で旅行するためのお金を優先したいと考えることもあるでしょう。
また、物をたくさん買って学ぶ機会を増やしたいという過程もあれば、子ども自身がやりたいことに使えるようにお金を残しておく家庭もありそうです。
どれが正解ということではありません。
大切なのは、「我が家では何にお金を使いたいのか」「何にはお金をかけなくてもよいと考えるのか」を、家族で少しずつ整理していくことです。
そうすれば、子どもから何かを欲しいと言われたときも、単に「お金がないから」という返事ではなく、家庭の考え方を伝えやすくなるでしょう。
子どもに伝えたいお金との付き合い方を考える
親として子どもに伝えたいのは、どのようなお金との付き合い方でしょうか。
「欲しいものを何でも買えるようになってほしい」ではなく、「自分が大切だと思うことにお金を使えるようになってほしい」と考える人もいるかもしれません。
「お金をたくさん持ってほしい」よりも、「お金に振り回されず、自分で選べるようになってほしい」と願うこともあるでしょう。
まずは、親自身が考えてみることをおすすめします。
たとえば、
・お金を使うときに大切にしたいこと
・子どもに身につけてほしいお金の習慣
・お金を使って経験してほしいこと
・お金について、家庭で避けずに話したいこと
などを書き出してみてもよいでしょう。
答えをきれいにまとめる必要はありません。
親自身の考えが少し整理されると、子どもへのお金の伝え方も変わってくるかもしれません。
家族で話し合うことが未来につながる
お金について話すとき、「親が教える、子どもが聞く」という形にする必要はありません。
「これから家族で何にお金を使いたい?」と子どもに聞いてみるのも一つの方法です。
たとえば、家族旅行を計画するときに、行きたい場所ややりたいことを話し合い、そのためにどのくらいのお金が必要なのかを一緒に考えてみる。
すると、お金は「あるか、ないか」だけではなく、「何のために使うのか」という視点から考えられるようになります。
もちろん、子どもの希望をすべて叶える必要はありません。
「それもいいね。でも、全部は難しいから、どれを選ぼうか」と優先順位を考える話し合いもできるでしょう。
こうした経験を重ねることが、自分の希望と使えるお金のバランスを考える力につながるかもしれません。
我が家らしいお金との向き合い方を考えてみよう

ここまで、「お金がない」という親の言葉が子どもにどう届くのか、そして家庭でのお金の伝え方について考えてきました。
最後に大切にしたいのは、「お金がない」と言わないようにすることそのものではありません。
その言葉の背景にある、家庭のお金に対する考え方を見つめ直してみることです。
完璧な答えを探さなくてよい
子育てをしながら家計を管理し、教育費について考えていれば、不安になることもあるでしょう。
そんなときに「子どもの前では、お金についてネガティブなことを言ってはいけない」と考えすぎると、親自身が苦しくなってしまいます。
ときには「今月はちょっと使いすぎちゃったね」と話してもよいでしょう。
「どうしてこのお金を使ったんだろう」と親子で振り返ることも、一つのお金の学びになります。
大切なのは、いつでも正しい答えを出すことではありません。
親子で考えながら、その家庭なりのお金との付き合い方を見つけていくことではないでしょうか。
家庭の教育方針や将来設計を整理することが第一歩
「お金がない」という言葉が気になったら、まずは家計だけを見るのではなく、「我が家はどんなことを大切にして子どもを育てたいのか」を考えてみるのもおすすめです。
教育にはどのくらいお金をかけたいのか。
家族でどんな経験をしたいのか。
将来に向けて、どのくらい準備しておきたいのか。
そして、子ども自身には、お金とどのように付き合える大人になってほしいのか。
こうしたことを家族で話し合っていくと、「お金がないから買えない」という一言の代わりに、「我が家ではこれを大切にしたいから、今はこうしよう」と伝えられる場面も増えていくかもしれません。
「お金がない」という言葉をなくすことが、目的ではありません。
大切なのは、親の何気ない言葉や日常の選択を通して、子どもがどんなお金の価値観を受け取っているのかを考えてみることです。
家庭のお金事情は、それぞれ違います。
だからこそ、周囲の家庭や「平均」に合わせるのではなく、家族で話し合いながら「我が家らしいお金との付き合い方」を見つけていく。
その積み重ねが、子ども自身がお金について考え、自分なりの選択をしていくための土台になるのではないでしょうか。
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