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運動会の作文はどう書く?「はじめ・なか・おわり」の書き方と学年別例文

学校生活
公開日:2026年9月30日 更新日:2026年9月30日
運動会の作文はどう書く?「はじめ・なか・おわり」の書き方と学年別例文

運動会の作文を書くことになったけれど、「何を書けばいいのかわからない」と悩む子どももいるでしょう。

運動会で印象に残った出来事や、そのときの気持ちを整理すると、作文は書きやすくなります。

ここでは、運動会の作文の書き方を、準備から例文まで順番に紹介します。

もくじ

    運動会の作文は何を書く?まずは書きたい出来事を決めよう

    運動会には、競技や応援、友達との出来事など、たくさんの思い出があります。
    すべてを書こうとすると、何を伝えたい作文なのかわかりにくくなることもあります。
    まずは、特に心に残っている出来事を一つ選ぶところから始めてみましょう。

    心に残った出来事を1つ選ぶ

    運動会の作文で大切なのは、運動会であったことを全部書くことではありません。
    たとえば、
    ・リレーで最後まで走った
    ・ダンスを間違えずに踊れた
    ・玉入れでなかなか玉が入らなかった
    ・応援団を頑張った
    ・友達が転んだときに助けた
    ・練習ではできなかったことが本番でできた
    など、印象に残った場面を一つ選んでみます。

    「一番すごかったこと」を探す必要はありません。
    「なぜか覚えている」という出来事でも構いません。
    場面を一つに絞ると、何が起きたのか、どんな気持ちだったのかを詳しく書きやすくなります。 

    学んだことや伝えたいことを決める

    書きたい出来事が決まったら、その経験を通して何を感じたのかを考えてみましょう。
    たとえば、リレーで最後まで走った経験なら「最後まであきらめないことが大切だと思った」、友達と協力した経験なら「みんなで力を合わせると楽しいと思った」、ダンスなら「練習を重ねると、できることが増えると思った」と書けるかもしれません。

    ただし、立派な「学び」を無理に作る必要はありません。
    「うれしかった」「悔しかった」「緊張した」「もっと練習したいと思った」など、実際に感じたことから考えると、自分の言葉で書きやすくなります。 

    運動会の作文メモを作ろう

    作文を書くときに手が止まってしまう場合は、頭の中だけで文章を作ろうとせず、先にメモを作る方法があります。
    出来事を並べてみると、書きたいことが見つかりやすくなります。
    運動会が終わってすぐの時期は記憶や気持ちがまだ新しいため、早めにメモを作っておくと、書きたいことを忘れにくいですよ。 

    出来事を順番に書き出す

    まずは、選んだ出来事について「何があったのか」を順番に書いてみましょう。

    リレーなら、
    ・リレーの選手になった
    ・本番前は緊張した
    ・自分の番がきた
    ・一生懸命走った
    ・次の人にバトンを渡した
    ・走り終わってほっとした
    のように、短い言葉で構いません。

    この段階では、きれいな文章にしようと考えなくて大丈夫です。「いつ」「どこで」「誰と」「何をした」を思い出しながら、箇条書きにしてみましょう。
    一つの出来事につき、5〜6行ほど書き出せれば十分です。 

    そのときの様子や気持ちをメモに加える

    出来事を書き出したら、「そのとき、どうだった?」を加えてみます。

    ・スタートした → 足が少し震えていた
    ・友達からバトンを受け取った → 絶対に抜かれたくないと思った
    ・ゴールした → 息が苦しかったけれど、走り切れてうれしかった

    このように、出来事と気持ちをセットにしていきます。
    「何が見えたか」「どんな音が聞こえたか」「周りに誰がいたか」を思い出すと、その場面を伝える言葉も増えていきます。
    出来事に様子や気持ちが加わることで、その子が実際に経験したことが伝わりやすくなります。 

    運動会の作文|「はじめ・なか・おわり」の書き方

    メモができたら、作文全体を「はじめ・なか・おわり」の3つに分けて考えてみましょう。それぞれに役割を持たせると、書きたいことを順番に並べやすくなります。 

    「はじめ」は何について書くのかを伝える

    「はじめ」では、作文で取り上げる出来事を読み手に伝えます。
    「わたしが一番心に残っているのは、運動会のリレーです。」
    「ぼくが一番印象に残ったのは、玉入れです。」
    のように、テーマが伝わる書き出しを考えてみましょう。

    出来事を細かく説明しすぎなくても構いません。
    そのときの気持ちや場面から書き始める方法もあります。
    「リレーの前、ぼくはとても緊張していました。」のように始めると、読み手が続きを読みたくなる書き出しになります。 

    「なか」は出来事やそのときの気持ちを詳しく書く

    「なか」では、出来事を詳しく説明します。

    「何があったのか」だけでなく、「そのときどう思ったのか」まで書いてみましょう。

    「スタートの合図が聞こえると、わたしは一気に走り出しました。前には二人の友達がいました。練習ではなかなか追いつけなかったので、少しでも差を縮めたいと思い、一生懸命走りました。」

    このように出来事と気持ちを組み合わせると、場面が伝わりやすくなります。
    時間の流れに沿って順番に書いていくと、読み手も様子を思い浮かべやすくなります。
    「足を大きく動かした」「友達の背中が見えた」など、実際に見たり感じたりしたことを加えるのもよいでしょう。 

    「おわり」は学んだことやこれから頑張りたいことを書く

    「おわり」では、運動会を終えて感じたことをまとめます。

    「最後まであきらめずに走ってよかったです。」
    「みんなで練習したので、本番でも楽しく踊れました。」
    「来年はもっと速く走れるように練習したいです。」

    など、経験を通して感じたことや、これからやってみたいことを書く方法があります。
    「楽しかったです」だけで終わらせず、「なぜ楽しかったのか」まで考えてみると、自分らしい締めくくりになりやすいでしょう。 

    【学年別】運動会の作文例文

    学年によって、書ける文章の長さや詳しさは変わります。ここでは、低学年・中学年・高学年に合わせた例文を紹介します。 

    低学年(1・2年生)|「はじめ」の例文

    低学年では、難しい表現を使うより、自分が見たことや感じたことをそのまま言葉にすることから始めてみましょう。
    一文を短くして「〜しました。」と区切りながら書くと、読みやすくなります。
    玉入れを題材にするなら、次のように書けます。

    「わたしが一番心にのこったのは、玉入れです。赤組と白組に分かれて、かごに玉をたくさん入れました。はじめはなかなか玉が入りませんでしたが、友だちと「がんばろう」と声をかけながら、一生けん命玉を投げました。」

    「すごかった」「楽しかった」だけで終わらず、「何がすごかったのか」「なぜ楽しかったのか」と考えてみると、続きを書くきっかけになります。 

    中学年(3・4年生)|「なか」の例文

    中学年では、出来事に加えて、そのときの気持ちや周りの様子も書いてみると、作文に具体性が出てきます。
    リレーを題材にするなら、次のような文章が考えられます。

    「わたしはリレーで走る前、とても緊張していました。練習では何度かバトンを落としてしまったことがあったからです。本番では、前の友達が走ってくるのを見ながら、バトンを受け取る準備をしました。「絶対に落とさない」と思って手を伸ばすと、無事にバトンを受け取ることができました。走り始めると、応援しているみんなの声が聞こえてきました。少し苦しくなりましたが、最後まで力いっぱい走りました。」

    気持ちだけでなく、その理由まで書いてみるのも一つの方法です。「緊張した」なら「練習で失敗したことがあったから」、「うれしかった」なら「練習してきたことができたから」といった具合です。 

    高学年(5・6年生)|「おわり」の例文

    高学年では、出来事を振り返りながら、何を感じ、その経験をこれからどう生かしたいのかまで考えてみると、まとまりのある作文になりやすくなります。
    「どんな経験をしたか」「そこで何に気づいたか」「これからどうしたいか」の順に並べると、文章の流れが整います。
    組体操など、練習を重ねた経験を題材にするなら、次のようにまとめられます。

    「今回の運動会を通して、一人ではできないことも、みんなで協力すればできるようになることを実感しました。練習の途中では、うまく動きがそろわず、何度もやり直しました。友達と声をかけ合いながら練習するうちに、少しずつ動きがそろっていきました。本番で全員の動きがそろったときは、練習を続けてきてよかったと思いました。これからも、うまくいかないことがあっても、周りの人と協力しながら最後まで取り組みたいです。」

    学年が上がったからといって、難しい言葉や立派な教訓を入れる必要はありません。
    自分が本当に感じたことを、自分の言葉で表すことが大切です。
    ここで紹介した例文は文章の組み立て方をつかむためのものなので、実際の作文では、自分の運動会で起きた出来事に置き換えてみましょう。 

    運動会の作文がなかなか書けないときは?

    作文の組み立て方がわかっても、「何を書けばいいかわからない」と手が止まることがあります。そんなときは、作文用紙を前に考え続けるのではなく、運動会の記憶を思い出すところから始めてみましょう。 

    書く出来事が思いつかないときは写真やプログラムを見返す

    当日の写真や学校から配られたプログラムを見返してみる方法があります。
    プログラムを見ながら、
    ・どの競技に出た?
    ・一番楽しみにしていたのは何?
    ・練習で大変だったことは?
    ・友達と一緒に取り組んだことは?
    などを振り返ってみましょう。

    走っている写真から「このとき緊張していたな」と思い出すこともあります。
    保護者と一緒に見ながら、「この写真のとき、何を考えていた?」と聞いてみるのも一つの方法です。
    すべてを思い出す必要はなく、「これなら書けそう」と思える一場面が見つかれば、そこからメモを作ってみましょう。 

    気持ちが浮かばないときは「楽しい」「悔しい」から考える

    出来事は思い出せても、気持ちを聞かれると答えにくい子どももいます。

    そんなときは、「楽しかった」「悔しかった」「うれしかった」「緊張した」など、思いつく言葉から始めてみましょう。

    ・リレーは楽しかった → どこが楽しかった?
    ・ダンスは悔しかった → 何がうまくいかなかった?

    このように質問を一つ加えていくと、「友達と一緒だったから楽しかった」といった理由が見つかり、作文の材料になります。
    保護者が質問するときは、「どうして?」「ちゃんとできた?」と答えを誘導するより、「そのとき何が見えた?」「誰が近くにいた?」など、場面を思い出せる問いかけがおすすめです。 

    文章にできないときは話すことから始める

    「書くことはあるけれど、文章にできない」という場合は、まず誰かに話してみる方法があります。
    「運動会で何が一番心に残った?」「そのとき何があった?」「どう思った?」と順番に話していくと、作文に使えそうな言葉が出てくるかもしれません。

    たとえば子どもが、「リレーで抜かされそうになったけど、最後まで走った。みんなが応援してくれたから頑張れた」と話したとします。この言葉をそのままメモにしてから「はじめ・なか・おわり」に分けていくと、作文の形に近づきます。保護者が文章を完成させてしまうのではなく、「今話してくれたことを、そのまま書いてみよう」と促して、子どもの言葉を大切にしましょう。 

    運動会の思い出を自分の言葉で作文に残そう

    運動会の作文は、特別な出来事や立派な感想を書かなければならないものではありません。まずは心に残った出来事を一つ選び、「はじめ・なか・おわり」の順に整理してみましょう。

    書くことが思いつかなければ写真やプログラムを見返し、気持ちがわからなければ簡単な言葉から考え、文章にするのが難しければ誰かに話してみる。

    準備を少しずつ進めれば、最初から完璧な文章を作ろうとしなくても大丈夫です。
    保護者にできるのは、答えを代わりに書くことではなく、子どもが自分の言葉を見つけるきっかけをつくることです。
    話しているうちに「あのとき、こんなことを思った」と新しい発見が出てくるかもしれません。

    今年の運動会でしか書けない一つの思い出を、自分の言葉で作文に残してみてはいかがでしょうか。 

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