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小学生の運動会、練習・本番で子どもを励まして元気づける言葉かけ

学校生活
公開日:2024年5月23日 更新日:2024年5月23日
小学生の運動会、練習・本番で子どもを励まして元気づける言葉かけ

小学校の運動会、子どもたちは練習期間や本番を乗り切ることで大きく成長します。子どもが頑張る姿を楽しみにしている親も多いことでしょう。しかし、運動が苦手で憂鬱そうにしている子どもを見ると心配してしまいますね。効果的な言葉かけやサポートのコツをつかんで、運動会の時期の子どもを支えてあげましょう。きっと一回り成長した姿を見ることができますよ。

もくじ

    運動会の練習期間に気をつけること

    一か月程前から本格的に運動会の練習が始まります。運動会前は時間割を変更して、運動会の練習をすることもあります。連日の練習で、体の疲れも溜まりやすくなるため、家では十分に体を休めるように配慮してあげましょう。また、先生たちも余裕が無くなってしまうことも。普段の学校生活で困ったことがないか、丁寧に様子を見てあげましょう。
    本人に「運動会の練習がしたい」という意思があれば、頑張る種目を決めて、家でも練習してみるのもよいでしょう。その際は普段の生活に無理が無いように、親も一緒に練習のプランを立ててあげます。また「絶対一位をとろう」などと言って親の期待をかけることは避けましょう。「頑張っているから良いタイムがでたね」「練習を続けているからダンスがうまくなってきたね」などしっかり頑張っている過程を褒めることがポイントです。

    種目別のサポートのコツを紹介!

    種目によってサポートも違ってきます。それぞれのサポートのコツを紹介します。

    徒競走

    定番競技の徒競走。「速く走れるか?」「何位になるかな?」「誰と一緒に走るかな?」「うまくゴールできるかな?」など、色々と考えて不安に思ってしまう子も。予め対処法を伝えてあげることで、見通しを持たせて不安を和らげてあげる方法もあります。

    スタートライン

    また、コーナーを回る徒競走短距離走では、内側を走る子どものスタートラインが後ろの方になります。自分の方が後ろからスタートするような気持になってしまいそうですが、走る距離は変わらないことを伝えてあげましょう。

    ゴールテープ

    ゴールテープは練習の際は使用しないこともあります。ゴールテープに慣れていないと、ゴール直前に失速したり止まってしまう子もいます。ゴールテープは、持っている人が放してくれたり上にあげてくれるため走り抜けられることを予め伝えてあげましょう。
    速く走るためのコツをこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
    かけっこが速くなるコツを掴もう!親子で一緒に楽しめる運動も紹介

    表現・ダンス

    表現やダンスが各学年の演目に入っていることがあります。全員参加であり、振り付けを覚えたり、隊列移動もあることが多いようです。練習を重ねるにつれて、うまくできるようになり、達成感を感じられるでしょう。好みの曲や振り付けであればモチベーションも上がりますね。一方で、振り付けがなかなか覚えられない、リズムに合わせるのが難しい、人前で表現することが恥ずかしいなど、ダンスが苦手な子どもにとっては大変です。振り付け動画が、学校から配信されている場合もあるため、苦手なポイントを確認して家庭で練習してもよいでしょう。練習から本番を通して、やり切った経験を毎年積んでいき、毎年の運動会を乗り切る力をつけていきましょう。「練習頑張ってるね」「完璧にできなくても良いよ」等の言葉かけをしてあげると良いでしょう。

    集団競技

    玉入れ、大玉転がし等、一人ひとりの技量はそこまで問われない集団競技。もし、徒競走や表現やダンスが苦手だったり、運動会自体が嫌いな子どもも参加しやすいかもしれませんね。子どもに練習の様子や学校で教わった競技のコツなどを聞いてあげましょう。子どもにとっても親が競技に関心を持っていることが分かり、参加の意欲も高まりますね。

    運動会では誰もが主役!

    運動会は子ども自身が競技で頑張るだけではありません。様々な運動会への関わり方があります。例えば、
    ○友だちやチームを応援することで、仲間意識や、チーム一丸となる楽しさを感じることができる
    ○運動会当日に、アナウンスや競技中の手伝いなど、係の仕事を通して、裏方としてイベントを支える達成感を得ることができる
    ○運動会前に本番で使う装飾や道具を作成したり準備することを通して、イベ ントには事前の準備が必要であり、誰かしら準備をする人が存在していることを知ることができる
    運動会に関わる一人ひとりの力が大切であり、皆が主役であるというメッセージを伝えてあげられるといいですね。

    どうしても運動会がつらい子のためにできること

    運動会にやる気を出して頑張る子がいる一方、運動会自体が苦手な子もいるでしょう。練習期間が始まると、支える親としても不安になってしまいますね。子どもが学校で何とか頑張っている分、家でイライラしたり不安定な様子を見せることもあるかもしれません。ゆっくりと話を聞いてあげる、リラックスできる環境を整える等、充分に支えてあげてください。どうしても苦手なことやつらいことがある場合は、担任の先生や学年主任の先生、スクールカウンセラー等に相談しましょう。また、小学校の6年間、学年が上がるごとに少しずつ適応していく場合もあります。子どもの様子を長い目で見守りながら、乗り切っていきたいものですね。
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    楽しみ? 緊張? 運動会の前日の過ごし方

    運動会前日の子どもは、楽しみや、不安を抱えています。テンションが上がっていたり、そわそわと落ち着かない様子が見られることもあります。翌日の体調を整えるためにも、規則正しく過ごして、ゆっくりと体を休めるように促します。緊張の強い子どもの場合、ゆっくりと話を聞いて緊張を和らげてあげましょう。
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    運動会の前日に効果的な言葉かけ

    運動会を楽しみにしている子には、「楽しんできてね!」「見ながら応援してるよ!」「練習頑張ったから大丈夫だよ!」と励まして送り出してあげましょう。その際に「○○さんより速く走ろう」と人と比べたり、「一位を取らないとダメです」など、否定的な言葉をかけるのは避けましょう。また、緊張してしまうのは悪いことではありません。適度な緊張を抱えながら乗り越えられれば、達成感につながります。緊張している子に対しては、「今緊張しているんだね」「緊張しててもいいんだよ」と今の状態を認めて、肯定してあげましょう。親子で一緒に運動会のプログラムを見て、運動会の流れや出番を確認したり、出場する競技についての話を聞いてみるのもよいでしょう。

    親が前日までにできる準備

    親も色々と準備することがあります。当日の朝は、子どもの持ち物を揃え、確実に学校に送り出す使命があるため、事前にできる準備は全て済ませておくと安心です。そして、翌日に備えて早めに休みましょう。以下のポイントも参考にしてください。
    ・暑い季節は日焼け対策や水分の準備、涼しい時期は羽織物等の準備
    ・お弁当が必要な場合は、食材を揃えておく
    ・スマホやビデオカメラで撮影する予定がある場合は、充電や保存容量を確認する
    ・競技中の子どもの位置を確認して、観覧場所の見当をつけておく
    ・場所取りはできるのか、三脚を使ってよいのか等、学校からのお便り等をよく見て観覧のルールを確認しておく
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    いよいよ本番!運動会当日

    前向きな言葉を伝えて、笑顔で送り出してあげてくださいね。「楽しんでね」「練習頑張ったから大丈夫だよ」「応援に行くよ」「楽しみにしてるよ」などと親自身の言葉で子どもに伝えてあげるといいでしょう。

    運動会当日の言葉かけ

    競技中の賑やかな応援は、運動会を盛り上げますね。頑張っている子どもを応援してあげましょう。また、同じチームやクラスの子どもたち同士が応援しあう姿は、学校で一緒に生活する仲間である意識が感じられ、清々しいものです。成長するにつれて、親から大きな声で応援されることに抵抗が出て「名前を呼ばないで欲しい」「応援されると恥ずかしい」と感じる子どももいます。事前に子どもに確認をしておくと、子どもにとって余計な不安を与えずに競技に集中させることができます。親としては少し寂しいですが「心の中で応援するね、頑張っている姿を見ているよ」と伝えてあげましょう。
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    運動会、欠席になってしまった子どもに伝えたいこと

    体調不良や家庭の事情で運動会に出席できなくなってしまうこともあるでしょう。運動会の本番に向けて練習を重ね、運動会を楽しみにしていた子どもにとっては、辛い気持ちになってしまうかもしれません。しかし、親が思うほど本人は気にしていない場合もあるかもしれません。「お休みになっちゃったね、大丈夫かな?」などと子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。その上で「練習頑張ってたこと知ってるよ」「頑張ってきたことは力になってるよ」など肯定的な言葉かけをしてあげられるといいですね。親も残念な気持ちになり、うまくいかなかった憤りを感じたり、自分を責めてしまい、辛くなってしまう場合もあるでしょう。しかし、親が早々に気持ちを切り替えて、子どもに対しては前向きに対応してあげることが大切です。親子で乗り切ることが貴重な経験になっていきます。

    お疲れさまでした! 運動会終了

    運動会の期間を頑張って乗り切った子どもは、勝って嬉しい、負けて悔しい、全て終わってほっとしたなど、色々な気持ちを抱えています。まずは運動会を終えられたことを褒めてあげましょう。運動会後は予定を詰め込まずに、ゆっくり過ごせるようにしておくといいですね。

    運動会の後に効果的な言葉かけ

    運動会で良い成績を残せたことは子どもの自信につながります! たくさんほめてあげたいですね。ポイントは順位や成績だけに価値をおかないほめ方をすることです。「たくさん練習したから1位取れたね」「みんなで力を合わせたから優勝できたね」など頑張った過程も一緒に伝えましょう。また、子ども自身のミスで負けてしまい、悔しい思いをしたという場合もあるかもしれません。落ち込んだり悲しんだりしているときは、子どもへのダメ出しは避け、無理して話しかけずに見守り、普段通りに接してあげて、子どもが自分で気持ちを整理するのを待ちましょう。晩御飯を好きなおかずにしてあげるのもよいですね。悔しい思いは成長につながります。

    目の前の子どもの様子に合わせた声かけをしよう

    運動会への向き合い方は、子どもによって異なります。目の前の子どもの様子をよくみて、子どもの状態にあった言葉かけやサポートをしてあげましょう。子どもたちは練習期間から本番までの間に、たくさん体を動かすことで体力づくりもでき、「楽しみ」「不安」「恥ずかしい」「緊張」「嬉しい」「悔しい」「達成感」などいろいろな気持ちも感じることでしょう。毎年行われる運動会を成長のきっかけになる場と捉えて、親も大きな気持ちで受け止めていけるといいですね。
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