【SDGs 15.陸の豊かさも守ろう】の現状と私たちができること
SDGs15を達成するには、一人ひとりが陸の豊かさを守るために行動することが大切です。
しかし、「行動しないといけないのは理解しているけれど、具体的に何をすればよいのか分からない」という人もいるでしょう。
この記事では、具体的な行動に移したい人向けに、SDGs15の達成に向けてできることを分かりやすく解説します。
ぜひ参考にして、できることから少しずつ実践してみてください。
動画でも3分で解説しておりますので、ぜひご覧ください!
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」とは?内容や現状を解説

できることを解説する前に、まずはSDGs15「陸の豊かさも守ろう」の内容や現状について知ることから始めましょう。
SDGs15の内容や現状について理解を深めることが、SDGs15を達成するための具体的な行動につなげる第一歩です。
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」の内容と目指すもの
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」は、環境保全活動などを通し、陸の生態系と生物多様性を守るための目標です。
陸上で暮らす生物たちや、その生息環境を保護・回復し、将来世代にも豊かな自然を残すことを目指しています。
具体的な目標としては、
- 森林を持続可能な方法で管理し、砂漠化を防ぐ
- 陸の生態系を守り、再生する
- 土地の劣化を防ぎ、生物多様性を守る
などが挙げられます。
SDGs15の現状
2026年現在、生物多様性を守るための管理や取り組みは拡大している傾向にあります。
しかし、生物多様性を取り巻く状況が改善しているとは言い切れません。
48,600種以上の生物が絶滅の危機にあり、世界的に見て絶滅リスクは悪化し続けています。
森林については、半数以上が管理計画の下にあり、森林伐採率も減少傾向です。
森林の減少速度は少しずつ緩やかになっているものの、2015年以降、4,100万ヘクタールの森林が失われています。
このように、生物多様性を守るための取り組みが進められている一方で、多くの生物や森林が失われているのが現状です。
野生動物が次々と絶滅すれば、生態系のバランスが崩れ、私たちの生活にも影響を及ぼす可能性があると言えるでしょう。
参照元:国連公式
SDGs15の12のターゲット
SDGs15には12個のターゲットが設定されており、実現に向けて取り組むことが細かく定められています。
また、それらの取り組みを国や地方自治体でも計画に取り入れること、資金の確保や地域コミュニティの能力向上なども重要視され、ターゲットに組み込まれています。
12のターゲットのうち、具体例を5つ挙げると以下のようなものがあります。
- 森林を適切に管理し、森林減少を止める
- 砂漠化を食い止め、劣化した土地を回復する
- 生物多様性や生態系を保全する
- 外来種が既存の生態系へ与える影響を防ぐ
- 生物多様性と環境を守るための資金の増額を行う
ターゲットについて詳しく知りたい人は、農林水産省のサイトを参考にしてください。
参照元:SDGsの目標とターゲット:農林水産省
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」が私たちに関係する理由

SDGs15は、私たちの暮らしにも深く関係している目標です。
陸の生態系や生物多様性が失われると、私たちの生活にもさまざまな影響が及びます。
ここでは、SDGs15が私たちに関係する理由を見ていきましょう。
森林や生物多様性が私たちの生活を支えている
森林や生物多様性は、私たちの生活を支えてくれています。
森林は豊かな水源を守るだけでなく、自然災害を防ぐ役割もあります。
木々が土に根を張ることで土の保水力が高まり、土砂の流出も防げるため、洪水や土砂災害の被害を抑えることにもつながっているのです。
また、生物多様性は、生態系のバランスを保つうえで重要です。
たとえば、昆虫は植物の受粉を助ける役割を果たしており、昆虫が減少すれば受粉が十分に行われなくなるでしょう。
そうなれば、農作物の生産にも影響を及ぼす可能性があります。
このように、森林や生物多様性は、それぞれが重要な役割を果たしながら、私たちの生活を支えています。
生き物が一種でも失われれば生態系のバランスが崩れ、自然のサイクルにも影響を与えるでしょう。
SDGs15が大切な理由は、森林や生物多様性を守ることが、豊かな自然だけでなく、私たちの暮らしを守ることにもつながるからです。
森林破壊や土地の劣化が私たちの暮らしに影響している
森林が失われることで、木の実や果実などの食料が減るだけでなく、水不足や土壌の劣化によって農業にも影響が生じ、食料不足を引き起こす可能性があります。
地球温暖化の進行や、木材の売買を仕事にしている人々の失業など、さまざまな問題が起きるでしょう。
また、土地の劣化が進むと、農業や牧畜業など食料の生産基盤が失われ、貧困につながるおそれがあります。
食料不足や水不足によって、栄養失調や飢餓が広がるかもしれません。
洪水や砂塵といった自然災害が増加する可能性もあるので、人々の生活にも大きな影響を及ぼすでしょう。
このように、森林破壊や土地の劣化は環境の悪化を招くだけでなく、食料や水、仕事など私たちの暮らしにも深く関わるため、SDGs15が大切なのです。
SDGs15を達成するために私たちにできること

SDGs15を達成するために、私たちができることは多くあります。
身近にできることを確認したうえで、無理なく取り組んでみてください。
FSC認証の商品を選ぶ
FSC認証とは、適切に管理された森林で生産された林産物や、低リスクの林産物を使用した製品に与えられる認証マークです。

引用元:環境庁
FSC認証のある製品を選ぶことで、適切に管理された森林を守る取り組みを支援し、SDGs15の達成に貢献できます。
ティッシュペーパーやトイレットペーパー、木のおもちゃや木製のインテリアなど、FSC認証がついた商品は多くあります。
買い物をする際は、ぜひ意識してチェックしてみましょう。
紙や木材を大切に使う
紙や木材を無駄なく使うことは、森林資源の保全につながり、SDGs15の達成に貢献します。
紙の消費を抑えるための方法の一つとして、デジタル化があります。
たとえば、クレジットカードの利用明細書を紙で受け取っていた場合はアプリで確認できるようにする、銀行の通帳をデジタルに切り替える、などがあるでしょう。
デジタル化によって紙の使用量を減らせるだけでなく、ゴミの削減にもつながります。
そのほか、裏が使えるプリントや不要になった紙はメモ用紙や子どもの落書き帳として利用するなど、紙の両面利用や裏紙の再利用を心がけるとよいでしょう。
紙を大切に使うことは、木材を大切にすることにもつながります。
ごみを減らし4Rを意識する
SDGs15の取り組みの一つとして、「4R」を意識することも大切です。
4Rとは、Refuse(リフューズ)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字を取ったものを指します。
- Refuse(リフューズ):断る
商品を購入する際に、過剰包装は断ることを心がけます。
- Reduce(リデュース):減らす
不必要なものは買わず、購入する際には簡易包装の商品や詰め替え用品を選びましょう。
- Reuse(リユース):繰り返し使う
家電や家具が壊れた際には修理して、長く使えるようにします。
また、不要になってもまだ使えるものは、フリーマーケットやアプリに出品し、必要な人に渡るようにします。
- Recycle(リサイクル):資源として再利用する
ごみはきちんと分別して捨てたり、リサイクルマークがある商品を購入したり、資源として再利用できるようにしましょう。
これらを普段から意識してみると、自分にもできることが意外と多く見つかりますよ。
リサイクルについては、以下の記事でも詳しく解説しています!
【今日からできる】リサイクルをゼロから解説!SDGsとの関連も!
外来種や地域の自然について学ぶ
外来種とは、元々その地域に存在していなかったにも関わらず、人間の活動によって他の地域から運び込まれた生き物のことです。
本来その地域に生息していなかった外来種が増えることで、在来種との競争や捕食などが起こり、生態系に影響を与えることがあります。
外来種を運び込まないためにどのような点に気を付ければよいのか、外来種にはどのような生き物がいるのかを調べてみると、外来種と生態系の関係や、外来種を持ち込まないことの大切さが分かります。
また、住んでいる場所にどのような自然があるのかを調べてみるのもおすすめです。
身近にある自然を調べるほど、SDGs15が目指す「陸の豊かさ」をより身近に感じられるでしょう。
実際に川や山などに出かけて自然と触れ合えば、生物多様性の大切さや、それが失われることの重大さも実感できるようになるはずです。
植林活動や環境保全活動に参加する
植林活動や環境保全活動に参加することも、SDGs15に貢献できる方法の一つです。
学校や地域で行われている植林活動や森づくり、ごみ拾い、生き物調査などに参加してみましょう。
これらの活動を通して、自然の大切さを実感できるだけでなく、SDGsをより自分事として考えられるようになりますよ。
環境保全に取り組む企業や団体を応援する
環境保全に取り組んでいる団体や企業を応援することも、SDGs15の達成につながります。
例を挙げると、以下のような団体があります。
- 日本自然保護協会
自然環境の保護を目的とした会員制の財団法人です。
おもに、日本の絶滅危惧種を守る、自然の豊かさを守る、といった活動を展開しています。
日本自然保護協会オフィシャルサイト
- WWFジャパン
WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)ジャパンは、「人類が自然と調和して生きられる未来」を目指し、世界100ヵ国以上で活動する自然保護団体です。
生物多様性の回復や、地球温暖化防止といった活動を行っています。
WWFジャパン
- グリーンピース・ジャパン
環境問題の根本的な解決を目指す国際環境NGOです。
緑豊かで平和な未来を目標に、出張授業やボランティア活動など幅広い活動に取り組んでいます。
国際環境NGOグリーンピース
各公式サイトから、寄付などで活動を支援できます。
応援したい団体があれば、どのような活動をしているのか調べてみるのもよいでしょう。
また、環境保全に取り組んでいる企業について調べてみるのもおすすめです。
企業がどのような活動をしているのかを知り、環境に配慮して作られた商品やサービスを選ぶことも、企業の取り組みを応援することになりますよ。
SDGs15の取り組みを行っている企業については、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例!
親子でできるSDGs15「陸の豊かさも守ろう」の取り組み

ここでは、親子で楽しく挑戦できる取り組みを紹介します。
気軽にできることばかりなので、できることから実践してみてください。
身近な自然を観察する
親子で、身近にある自然を観察してみましょう。
遠くまで行かなくても、自然と触れ合う機会はたくさんあります。
家の庭で虫や花を観察したり、野菜を育てたりするだけでもOKです。
身近な自然を観察すると、チョウやトンボ、ダンゴムシ、テントウムシなど、多種多様な生き物と出会えます。
自由研究のテーマにすると、生き物の生態についてますます興味が出てくるかもしれません。
また、野菜を育てる経験は、野菜がどのように育っていくのかを学べる機会にもなります。
無理のない範囲で、子どもと一緒に楽しみながら生物多様性について考えてみましょう。
公園や森で自然に親しむ
近くの公園や森で思いきり遊び、親子で自然に親しむことも、SDGs15の取り組みになります。
公園や森にも、さまざまな植物や生き物が存在しています。
「森がなくなったらどうなる?」「生き物が絶滅したらどうなるの?」といった問題に向き合うきっかけになるかもしれません。
身近な自然や生き物に触れ、一人ひとりが自然を大切に思うことが、生物多様性の保全につながります。
自然の美しさを体感し、生き物の大切さを感じてみましょう。
環境にやさしい商品を選ぶ
環境にやさしい商品を選ぶことも、親子でできる取り組みの一つです。
紹介したFSC認証マークのほか、エコマークやリサイクルマーク、再生紙使用(R)マークなどがついた商品が挙げられます。
買い物の際に、これらのマークが付けられた商品をゲーム感覚で探してみても、楽しく取り組めそうですね。
マーク以外で環境にやさしい商品の例としては、ラベルレスペットボトル、ペーパーリングノート、紙製クリアファイルなどがあります。
ごみを削減できるため、ぜひ購入も検討してみてください。
エコマークやリサイクルマークなどについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
こちらも、ぜひチェックしてみてください。
SDGs12とは?私たちにできることを小学生向けに解説|つくる責任・つかう責任の意味と課題
親子でできる取り組みについては、以下の記事でもたくさん紹介しています。
親子で考えよう!SDGs目標15.陸の豊かさも守ろう
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」のためにできることから始めよう

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」とは、環境保全活動などを通して、陸の生態系と生物多様性を守るための目標です。
森林は生き物の住み家になるだけでなく、自然災害を防ぐなど、私たちの生活と深く関わっています。
豊かな森林を守るために、できることは多くあります。
具体的には、FSC認証の商品を選ぶ、紙や木材を大切に使う、4Rを心がける、などが挙げられるでしょう。
また、子どもと一緒に自然に親しんだり、生き物について調べてみたりなど、親子で楽しくできる取り組みもおすすめです。
全部をやらなくては、と思う必要はありません。
「使わなくなったものを誰かに譲ろうかな」と、身近なことから始めるだけでも大丈夫です。
普段からほんの少し意識して、できることから無理なく取り組んでいきましょう。
一人ひとりの小さな心がけが、豊かな自然を守ることにつながっていきます。






