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子どもがプログラミングで社会課題の解決に挑戦!農業従事者の高齢化に向き合う!

みらいいキッズ
子どもがプログラミングで社会課題の解決に挑戦!農業従事者の高齢化に向き合う!

みらいいではプログラミング教室「みらいいアカデミア」を通して、子どもたちの創造する力や生きる力を伸ばせるようなさまざまな取り組みをしています。
みらいいアカデミアの子どもたちがクラスごとにScratch(スクラッチ)を使って、社会課題の解決を目的としたゲームやアニメーションを制作しました。

2020年、小学校でのプログラミング教育が必修化されました。小学生のお子さんをもつお父さん、お母さんの中にはプログラミング教育って何?どんな力が身に付くの?と思っている方も多いのはないでしょうか。

プログラミングでは、コンピュータを意図通りに動かすための論理的な思考力が欠かせません。この「論理的思考力」は、これからの子どもにとって必要な力として注目を集めています。プログラミング教育では論理的思考を元にして目的達成のための最適なルートを見つけていきます。

みらいいではプログラミング教室「みらいいアカデミア」を通して、子どもたちの自発的に創造する力や、答えのない課題に立ち向かう力「生きる力」を伸ばせるようなさまざまな取り組みをしています。

そんな中、今回「社会課題」をテーマに、みらいいアカデミアの子どもたちが作品を作ってくれました。

参加したのは14クラスの子どもたち!クラスごとにビジュアルプログラミング言語のScratch(スクラッチ)を使って、社会課題の解決を目的としたゲームやアニメーションを制作しました。

この記事では「農業従事者の高齢化」をテーマにした作品をご紹介します。

・テーマを選んだ理由
・作品に込めた想い

など、子どもたちへのインタビューを交えて紹介します!

さらに、全てのプロジェクトに伴走した、みらいい編集部であり、現役プログラミング講師の齊藤陸先生にも、子どもたちの取り組みの様子などをインタビューしました!

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開発者の紹介

名前:しゅうとくん
好きなもの:ブロスタ、トムとジェリー
役割:リーダー、プランナー

名前:りゅうせいくん
好きなもの:走ること
役割:デザイナー

名前:そうすけくん
好きなもの:歴史、特に戦国時代
役割:プログラマー

※役割について
リーダー・・・指示を出したり、チームをまとめる役割
プランナー・・・期日までに良い作品をつくるために、どのように進めていくかなどの、スケジュール管理をする役割
デザイナー・・・作品に出てくるキャラクターなどのデザインをする役割
プログラマー・・・作品に出てくるキャラクターなどの動きをプログラミングする役割

作品の紹介

作品名:農業と向き合ってみよう!

実際の農家さんへのインタビューを元にしたアニメーションと若者を農業にスカウトするゲームの2部構成です。

猫のキャラクターを農家さん、インタビュアーとして登場させて、インタビューの内容を会話方式で紹介しています。農業の大変さや高齢化が進む理由、実際の農作業の様子などが紹介されています。

さらに農業の魅力やりがい、若者へのメッセージなどについても伝えています。


インタビューの内容は農家さんに実際にインタビューしてまとめました。

作品の後半は農業の素晴らしさを若者に伝えて、農業へと若者をスカウトするゲームです。

猫のキャラクターが農業の魅力をハートのアイコンにして若者のキャラクターへ発射します。魅力ゲージが溜まるとスカウト成功!
3人の若者のスカウトに成功するとゲームクリアです!

開発者へのインタビュー

ーなぜ「農業従事者の高齢化」をテーマにしたの?
学校の授業やTVのニュースなどで農業従事者の高齢化が進んでいることを知って、とても深刻な問題だと感じたからです。

ー現状ではどんな問題が起こっているの?
農業に従事する人は年々減っていて、現在の平均年齢は67.8歳と高齢化しています。

ーそれを知ってどう思った?
・農家さんが減ってしまうということは、野菜を作る人が減ってしまうということで、そうなるとみんなが食べ物に困ってしまうかもしれないと思いました。

・食事は生活の中心だから、農業は大切な仕事なんだと再認識しました。

世界には今も食料不足で困っている国があるので、日本も食料を輸出して食料不足の解決に貢献したいと感じました。そのためにも農業はとても大事だと思います。

ーそうだね!私たちが毎日ご飯や野菜を食べられているのは農家さんが作ってくれているからだもんね。農業は生活に欠かせないお仕事だよね。日本の農業の問題から、世界の食糧事情にも目を向けたんだね!

ー今回の作品にはどんな想いが込められているの?見た人に伝えたいことは何かな?
農業の問題や大切さを知ってほしいです。子どもたちには、将来職業を決めるときに、農家になることを選択肢のひとつにいれてほしいです。

ー今回の作品制作でここ頑張った!ってところや、工夫したところは?
農業の素晴らしさについて実際の農家の人にインタビューをして作りました。観た人に楽しんでもらえるよう後半には「若者スカウトゲーム」を作りました!

・野菜の再現や人や背景のデザインを考えるのを頑張りました。

・スカウトゲームのプログラミングをいろいろ頑張って作りました。

・メンバーのみんなに指示を出すところです。「この案がいいんじゃない」、「こうしたらいいじゃない?」といった提案をすることを心掛けました。作品作りに足りないことを足す役割なので、みんなのサポートを頑張りました。

そうだね!それぞれ自分の役割をよく理解して、自発的に制作に関われていたよね!

ーアニメーションでは農家の現状や問題点、農業の魅力など農家の人たちが考えていることをとてもよく伝わってきました。
ゲームの部分でも農業の魅力が分かりやすくまとまっていて、効果的なアピールになっておいたね!実際の農家の人にインタビューしたことがとても活きている作品でした。

作品制作を通して、テーマについて新しく知ったことはあった?
農家さんの収入は意外と高いことが分かりました。あと、農家が減っていることに対して危機感がより増しました。

今回のテーマについて自分でも何かしてみようを思ったことはあるかな?

・農業をやってみたいと思いました!
・大人になったら、野菜を売ってみたいと思いました!
・庭で野菜を育てているので、それを手伝ってみたいと思います!

ー今回のテーマ以外にも気になっている社会問題はある?
水不足や犯罪についても気になっています。

しゅうとくん、りゅうせいくん、そうすけくん、ありがとう!
これからもプログラミングを楽しんでね!

講師の齊藤先生にもお話を聞きました!

みらいい編集部の一員でもある齊藤先生にお話を聞きました!

ー制作の様子についてはいかがでしたか。
オンラインで集まることが多くて大変だったけど、コミュ二ケーションをとるのが難しい部分もありましたが、よくここまで作り上げたと思います。

ー作品はいかがでしたか。
とても良かったです。まず、テーマがとても面白いです!小学生からこういったテーマが出るということに驚きました!農業従事者の高齢化という問題に着眼したところが本当に素晴らしいね!

紹介してくれたように、沖縄県と福島県の20代、50代、70代の農家さんにインタビューさせてもらって、その内容が作品によく反映されていました。若者をスカウトするというとても面白い発想のゲームもよくできていて、本当に面白い作品だと思います。

ー今後みんなに期待するのはどんなことですか。
農家さんにインタビューすることで、3人ともそれぞれ農業のことをよく理解できたと思います。
プログラミングの技術は上がっているので、単にプログラムを作るのではなくて、こうした社会課題に目を向けて作品を作ったのは、みんなにとって本当に良い経験になったと思います。


齊藤先生ありがとうございました!


プログラミングを通して社会課題を解決しようとする子どもたちを見て、あらためて子どものプログラミング的思考への可能性を感じました

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