SDGs15「陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例|自然を守るためにできること
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」では、森林や生物など、陸の豊かな自然を守るためのさまざまな取り組みが行われています。
具体的にどのような取り組みがあるのかを知れば、私たちにもできることが見つかるかもしれません。
この記事では、「陸の豊かさを守ろう」の取り組み事例を紹介します。
身近なところからできることを知っていけば実践する際の参考になるでしょう。
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」は陸の自然を守るための目標

取り組み事例を紹介する前に、SDGs15「陸の豊かさも守ろう」がどのような目標なのかをおさらいしましょう。
SDGs15の内容を知ることで、なぜ自然を守る取り組みが必要なのかが分かりやすくなります。
森林や生き物を守り、豊かな自然を未来につなげる
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」は、環境保全活動などを通して、陸の生態系と生物多様性を守るための目標です。
森林や生き物を守り、豊かな自然環境を未来につなげていくことを目指しています。
具体的には、次のような取り組みが掲げられています。
- 森林を持続可能な方法で管理し、砂漠化を防ぐ
- 陸の生態系を守り、再生する
- 土地の劣化を防ぎ、生物多様性を守る
このように、SDGs15では、森林や土地、生き物などを守り、陸の豊かな自然を未来へ残していくことが求められています。
「陸の豊かさも守ろう」の取り組みが必要な理由
森林や生物多様性は、それぞれが重要な役割を果たしながら、私たちの生活を支えています。
森林には、豊かな水源を守ったり、土砂崩れなどの自然災害を防いだりする役割があります。
また、生物多様性は、生態系のバランスを保つうえで欠かせません。
生態系のバランスが崩れると、自然環境だけでなく、そこに生息する生き物にも影響を与えます。
SDGs15の取り組みが必要な理由は、森林や生物多様性を守ることが、豊かな自然だけでなく、私たちの暮らしを守ることにもつながるからです。
食料や水、仕事など、私たちの生活は自然環境と深く関わっています。
そのため、陸の豊かな自然を守るために、一人ひとりができることから取り組むことが大切なのです。
SDGs15については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひこちらもチェックしてみてください。
【SDGs 15.陸の豊かさも守ろう】の現状と私たちができること
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」で進められているおもな取り組み

SDGs15を達成するため、国や地域レベルでさまざまな取り組みが進められています。
ここからは、具体的な取り組みについて見ていきましょう。
森林を守り育てる
豊かな森林資源を次世代へ引き継げるよう、森林を適切に管理し、森林の減少を食い止める取り組みが行われています。
たとえば、森林の伐採を適正に管理したり、違法伐採を取り締まったりすることで、森林の破壊を防いでいます。
また、失われた森林を再生するため、植林活動なども進められています。
森林を守るだけでなく育てて再生していくことも、健全な森林を増やし、陸の豊かな自然を未来へ残すための重要な取り組みと言えるでしょう。
さまざまな生き物と自然を守る
多種多様な生き物を守るため、生き物の生息地である森林や海、川などの自然環境を保護する取り組みが進められています。
例を挙げると、開発によって自然環境が失われないよう、自然公園や保護区などを設け、開発を制限する取り組みがあります。
そのほか、絶滅のおそれがある生き物を守るため、生息地を保全したり、保護増殖事業を行ったりする取り組みにも注力しています。
このように、生き物だけでなく、その生き物が生息する環境を守ることも、SDGs15を達成するために大切なのです。
森林の資源を大切に使う
森林を守るためには、森林の資源を大切に利用することも重要です。
森林の資源には、木材をはじめ、竹材、きのこ、山菜などがあります。
これらの資源を採りすぎると森林の環境が変化し、そこに生息する生き物のすみかや食料にも影響を与えてしまうでしょう。
そのため、国や自治体は森林を適切に管理し、森林資源を持続的に利用できるよう、採取に関するルールを設けています。
たとえば、国有林などでは、場所によって山菜やきのこなどの採取を制限するといったルールが挙げられます。
森林が自然に回復できる範囲で資源を利用することが、陸の豊かさを守ることにもつながっています。
参照元:関東森林管理局
外来種や土地の劣化を防ぐ
生物多様性を守るために、外来種による被害を防ぐ取り組みも行われています。
外来種とは、その地域に生息していなかったにもかかわらず、人間の活動によってほかの地域から持ち込まれた生き物のこと。
外来種の住む範囲が広がると、もともとその地域に生息していた生き物のすみかや食料を奪うなど、生態系のバランスに影響を与える可能性があります。
環境省では、外来種による被害を防ぐため、「入れない、捨てない、拡げない」という外来種被害予防三原則を掲げています。
また、森林や土地を守るため、土地の劣化を防ぎ、劣化した土地を回復させる取り組みも進められています。
具体的には、植林活動による森林再生、貯砂ダム(チェックダム)や石積みなどによる土壌の流出を防ぐ土地管理、流水を留める溝を作って水や土壌を保全する取り組みなどが挙げられるでしょう。
砂漠化や干ばつ、洪水などによって弱くなった土地や土壌を回復させるとともに、これ以上土地が劣化しないよう、植林活動や適切な土地管理、水資源の保全といったさまざまな対策が行われているのです。
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」の世界・日本の取り組み事例

ここでは、世界や日本で行われているSDGs15「陸の豊かさも守ろう」の具体的な取り組み事例を紹介します。
世界や日本では、企業や自治体、団体などが、それぞれの方法で多様な取り組みを進めています。
グリーン・コモディティ・プログラム
グリーン・コモディティ・プログラムとは、UNDP(国連開発計画:United Nations Development Programme)が主体となって展開しているプログラムです。
パーム油や牛肉、大豆、ココア、コーヒーなど、環境への影響が大きい農産物の生産を、より持続可能な生産方法へ転換することを目指しています。
現地の政府機関の人材育成や農家組織の強化、生態系や生物多様性の保全につながる農法への転換支援などに注力し、SDGs15の達成に貢献しています。
FSC認証
FSC認証とは、適切に管理された森林から生産された林産物や、管理された原材料などを使用した製品に付けられる認証マークです。

引用元:環境省
森林の生物多様性や労働者の権利などにも配慮した、責任ある森林管理を支える仕組みです。
消費者がFSC認証の付いた製品を選ぶことで、適正な森林管理や森林資源の持続可能な利用を支援することになります。
FSC認証は、SDGs15「陸の豊かさも守ろう」を達成するための重要な取り組みと言えるでしょう。
FSC認証については、以下の記事でも紹介しています!
SDGs12とは?私たちにできることを小学生向けに解説|つくる責任・つかう責任の意味と課題
株式会社サンシャインジュース
サンシャインジュースでは、見た目やサイズを理由に売れにくい野菜や果物を積極的にジュースに活用し、フードロスの削減を目指しています。
市場に流通しにくく、肥料や廃棄となることもあった素材をジュースの材料として購入することで、生産者の支援にも役立っています。
そのほか、コールドプレスジュースの製造過程で残る「ジュースパルプ(搾りかす)」も無駄にせず、有効に活用。
搾りかすを色鮮やかな染料やスープの出汁として利用するほか、発酵させてコンポスト(肥料)にし、土づくりに活用しています。
このように、野菜や果物をできるだけ無駄なく使い、廃棄物を土へ循環させる取り組みを通してSDGs15に貢献しています。
参照元:SUNSHINE JUICE
公益財団法人イオン環境財団
イオン環境財団では、植樹活動や環境活動助成事業を通して、SDGs15の取り組みを進めています。
1991年から始まった植樹活動では、自然災害などで荒廃した森の再生などを目的に、国内外で植樹を実施。
現在も世界各地で活動が続けられており、イオン全体の植樹活動では、植えた木の累計が2026年2月末に1,200万本を突破しました。
環境活動助成事業については、人と自然が共生する「里山」の考え方を軸とし、日本や開発途上国において里山の再生や被災地の里山復興などの支援事業に注力しています。
参照元:植樹事業 、助成事業
フロムファーイースト株式会社
「森の叡智プロジェクト」によって、SDGs15の達成に取り組んでいます。
カンボジアの荒地で植林活動を行い、植えた植物の葉や実、種などを収穫・加工。
それらを商品の原料として活用することにより、原料を生み出す森林を作っています。
森林減少問題の解決だけでなく、現地に仕事・収入を生み出すことによる貧困問題の解決も目指しています。
さらに、植林活動のノウハウを十分に活かし、国内の地方に自生する植物や農地での栽培を行って地域活性化も図っています。
参照元:フロムファーイースト株式会社、 環境省グッドライフアワード
SDGs15「陸の豊かさも守ろう」のために私たちができる取り組み

では、SDGs15を実現するために、私たちには何ができるでしょうか?
実は、私たちにもできることはたくさんあります。
ここで紹介する取り組みを参考にして、ぜひできることから始めてみましょう。
FSC認証マークのある商品を選ぶ
FSC認証マークがついた製品を選ぶことで、適切に管理された森林を守る取り組みを支援し、SDGs15の達成に貢献することが可能です。
ティッシュペーパーやトイレットペーパー、紙パッケージの商品、児童書など、身近なところにもFSC認証マークがついた商品があります。
そのほか、木の積み木や木製の家具などについている場合も。
買い物をする際は、ぜひ意識してチェックしてみましょう。
自然保護のイベントや植樹活動に参加する
自然保護のイベントや植樹活動といった環境保全活動に参加することも、SDGs15に貢献できる方法の一つです。
学校や地域で行われている植樹活動や森づくり、ごみ拾い、生き物調査などに参加してみましょう。
また、環境保全団体などが開催している自然保護イベントも多くあります。
たとえば、自然観察会や里山保護活動、ボランティア活動などが挙げられるでしょう。
インターネットで調べてみると、近くで開催されているイベントが見つかるかもしれません。
近所でイベントがあれば、ぜひ親子で参加してみてください。
実際に参加すると、自然の大切さを実感できるだけでなく、SDGsをより身近な問題として考えられるようになるでしょう。
身近な自然や生き物を大切にする
陸の豊かさを守るためにすぐ取り組めるのが、身近な自然や生き物を大切にする方法です。
休日に庭で遊んだり、近くの公園を散歩したりすることから始めてみましょう。
近所の自然に触れるだけでも、さまざまな生き物を見つけられることがあります。
自然と触れ合い、魅力や大切さを体感できれば、「自然ってきれいだな」「テントウムシってかわいいな」と思う気持ちが子どもに芽生えてくるかもしれません。
そのような気持ちがあるからこそ、自分から自然や生き物を大切にする行動ができるようになるでしょう。
外出した時はすべてのごみを持ち帰る、野生の生き物にえさを与えないといった行動が、自然や生き物を大切にすることにつながります。
自然体験は、子どものさまざまな能力を育んでくれます。
ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
直接体験で生きる力を身につけよう!体験が大切な理由とおすすめの体験を詳しく解説!
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SDGs15「陸の豊かさも守ろう」の取り組みを親子で考えてみよう

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」は、陸の生態系や生物多様性を守り、豊かな自然を未来に残すための目標です。
生態系や陸の資源を守ることが、私たちの暮らしを守ることにもつながるため、SDGs15が必要とされています。
SDGs15の実現に向け、世界や日本では自治体や企業がさまざまな対策に取り組んでいます。
一方、私たちにも、自然保護のイベントや植樹活動に参加する、身近な自然や生き物を大切にするなど、できることは数多くあります。
全部やらなくては、と思う必要はなく、まずは近くにある自然に触れ合うことから始めてみましょう。
自然や生き物の大切さを実際に感じることで、SDGs15についても身近な問題として、親子で考えることができるようになるかもしれません。
SDGs15達成のために何ができるか、以下の記事でも紹介しています。
こちらも、ぜひ参考にしてください!
親子で考えよう!SDGs目標15.陸の豊かさも守ろう






