「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例!
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例って、どんな感じかな?持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)達成のために、できることを模索しているママさんの中には、上記のように情報をリサーチしている人も少なくないはず!
そこで今回の記事では、SDGsに関心がある方に向けて「15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例を紹介します!
取り組み事例を知る前におさらい!「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」とは?
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例を知る前に、目標の内容を確認しておきましょう。
さっそく、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」とはどんな目標なのかを解説します。
陸上で暮らす生物・環境の保護と回復を目指す
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」は、陸上で暮らす生物や環境の保護と回復を目標に掲げています。
わたしたちは知らず知らずのうちに、森や山などの自然と、その環境の中で暮らす生き物たちから大きな恩恵を受けています。
しかし、世界では今、環境も生き物たちも絶滅の危機にさらされているのです。
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」では、その危機を回避すべく、
- 森林を管理して砂漠化を阻止する
- 陸の生態系を保護しながら再生、守り続ける
- 土地環境悪化をストップさせ、再生し生物多様性を守る
といったことを目的とし、達成を目指しています。
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の詳しい解説はこちら!
基礎から海外事例まで紹介!【SDGs 15.陸の豊かさも守ろう】陸の命の大切さ
【SDGs 15.陸の豊かさも守ろう】の現状と私たちができること
取り組み事例を知る前にチェック!「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の現状
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の現状も把握しておくと、より関心をもって取り組み事例を見れますよ。
ここで、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の現状を見ていきましょう。
ハイペースで生物多様性が損失
世界では、ハイペースで生物多様性が損失しているのが現状です。
生物多様性とは、地球上に生きる全ての生き物や植物が海・山・川・森といった自然の中で関わり合いながら生きていることを指します。
生物多様性が損失している理由は、以下のような現実があるからだと考えられます。
- 毎年およそ1,300万ヘクタールの森林が失われている
- 175万種類の生き物のうちおよそ2万6000種類もの野生生物が絶滅の危機にある
出典:持続可能な森林管理|国連広報センター
出典:絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」について|WFFジャパン
森林破壊や多くの野生生物の絶滅の危機をくい止めなければ、生物多様性の損失も防ぐことはできません。
陸の豊かさの保護と改善・再生を積極的に行う必要があるというのが、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の現状です。
保護は拡大している
生物多様性の損失をくい止めるために、保護は拡大傾向にあります。
【主要生物多様性領域の世界平均保護区指定率】
2000年~2018年の間で、それぞれ以下のように割合がアップ。
- 陸域:39%
- 淡水:42%
- 山岳:36%
出典:SDGs報告|国連広報センター
まだまだ気を抜けないと思われますが、保護が拡大されているという事実は、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成に大きく関わっていると考えられますね!
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」世界や日本企業の取り組み事例
いよいよ、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例を紹介します。
世界や日本企業はどのような取り組みをしているのか、さっそくチェックしていきましょう。
グリーン・コモディティ・プログラム
グリーン・コモディティ・プログラムとは、国連開発計画(UNDP)によって設立され、社会的・環境的配慮を改善という目的のため、以下のような活動されています。
- 農村開発
- 気候変動緩和
- 生態系サービスの強靭性を強める
グリーン・コモディティ・プログラムでは、地球に優しい持続可能な産業を目指すための取り組みが行われています。
陸の豊かさを守りながら産業も続けられたら、未来は明るいですよね。
FSC認証
FSC認証とは、「Forest Stewardship Council(森林管理協議会)」という国際機関が行う森林認証制度です。
森林環境や地域社会に配慮しつつ、経済的にも持続可能な生産方法で作られた木材に「FSC認証マーク」が与えられます。
つまり、FSC認証マークが付いている製品は、地球にもわたしたちにも優しいということ。
FSC認証マークが付いた製品を買うと、購入者であるわたしたちもSDGsに貢献できます。
株式会社サンシャインジュース
株式会社サンシャインジュースは、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成のために、以下のような取り組みを行っています。
- 素材と製法にこだわったコールドプレスジュース
- コールドプレスジュースの製造過程で出るジュースの搾りかすの有効活用(サスティナブル活動)
- フードロスの軽減
出典:SDGsへの取り組み|株式会社サンシャインジュース
素材にこだわることで無駄をなくし、陸の豊かさを守ることにも繋がる取り組みです。
公益財団法人イオン環境財団
公益財団法人イオン環境財団では、以下のような取り組みで「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成に貢献しています。
- 植樹活動
- 環境活動助成事業
1991年から始められた植樹活動は、今では国内外で進められていて、2013年には植えた木の累計が1000万本を突破。
環境活動助成事業では、途上国や日本で生物多様性の保護と、持続可能な利用のために活動している団体に対してサポートが行われています。
出典:公益財団法人イオン環境財団
フロムファーイースト株式会社
フロムファーイースト株式会社は、「森の叡智プロジェクト」という取り組みで、SDGs「15.陸の豊かさも守ろう」の達成に貢献しています。
このプロジェクトは、カンボジアの荒地に木を植えるというもの。
現地の自然を活かし、生態系を守る森づくりにこだわって植林活動が行われています。
出典:森の叡智プロジェクト|minnademiraio|フロムファースト株式会社
木を植えることは、生物多様性を守り、自然と動物、わたしたちが一緒に生きるために必要な活動の1つ。
世界中に植樹活動が広がっていけば、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成に大きく近づくことができるでしょう。
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の課題とは?取り組み事例を知ってできること
最後に、「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成のために、課題やわたしたちにできることも考えてみましょう。
さまざまな方面からのアプローチが必要
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」を達成させるためには、何か1つの取り組みに集中するのではなく、さまざまな方面からのアプローチが必要と考えられます。
「森林を増やす」「絶滅に直面している野生生物を保護する」というような環境や陸に暮らす生物に配慮することはもちろん重要です。
しかし、環境を配慮するのが重要なこととわかっていても、生きるためには森林を壊さざるを得ない人もいます。
そうした人々の事情も汲み取り、別の行動に促すことも「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成のためには欠かせません。
陸の豊かさを守り、持続させるためには、環境・生物・人間全てが困ることなく生きていける道を作ることが大事です。
わたしたちにできることは意外と身近にある!
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」達成のために、わたしたちにできることは意外と身近にあります!
下記のように、すぐできることは多いです。
- 「森がなくなったらどうなる?」「生き物が絶滅したら何がだめなの?」といった問題に向き合う
- 絶滅の危機に瀕している生き物を調べる
- FSC認証マークが付いている製品を探す・購入する
- 地域で行っている環境に関する取り組みに参加(植林活動や生き物調査など)
陸の命の大切さに向き合えば、よりできることが見えてくるでしょう。
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の達成のためのわたしたちの課題は、できるところから実践することです!
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おわりに
「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」は、陸の命を守り、再生していくためにやるべきことを掲げた目標。
取り組み事例を見れば、わたしたちにできることや取り組むべきことが見えてくるはずです。
SDGs達成のためには、国や企業の取り組みだけではなく、一人ひとりの意識やアクションも必要になってきます。
わたしたちができることを率先して考え、子どもたちにも「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の大切さを伝えられるようにしたいですね。
そのためにもぜひ、今回紹介した「SDGs 15.陸の豊かさも守ろう」の取り組み事例を参考に、SDGsに対する意識を高めてみてください。
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