”食品ロス”の現状と”いまから始めるSDGs”4つのことを紹介!

SDGs・ESD
”食品ロス”の現状と”いまから始めるSDGs”4つのことを紹介!

子どもの頃に言われた
「食べ残しはやめなさい」
でも、「なんで?」となる方が多いのではないでしょうか?
もし理由を聞かれても
「アフリカとか恵まれない地域の子どもたちは十分に食事ができていないんだから」
と答えると、遠い存在すぎたり、数字で表せる情報がないため、自分ごとにならない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は
「食品ロス」の日本や世界の現状をできるだけ数字や具体例を示してわかりやすく説明し、
・このままだと私たちにどのような影響があるのか
・いまから始める4つのSDGs
の視点からご紹介します。
この記事を読めば、食品ロスの問題に対して、理由を説明できるようになり、いまから行動できます。ぜひ最後までご覧ください!
動画でも解説していますのでこちらもご覧ください!


なぜ「食べ残し」がダメなのか?

食品ロスというのは、本来食べられる食品が捨てられてしまうことで、食べ残しはもちろん、賞味期限が切れて捨ててしまうことなどをいいます。
この食品ロスは、全世界で毎年13億トン捨てられていて、まだ食べられる食料の3分の1が捨てられています。
例えば、お寿司10貫のうち3貫を捨てていることになりますね。計算になりますね。
さらに、まだ食べられる食料の3分の1が捨てられているにも関わらず、世界約8億人、9人に1人が栄養不足、飢餓状態であると言われています。

捨てている国がある一方で、全く食べられていない人や国もあるというのが現状です。
例えば学校のクラスが40人だとしたら、クラスメートのうち4人はごはんを十分に食べれていない状態です。

日本の食品ロスはアジアワースト1位

日本の食品ロスに目を向けると、実は世界でもトップクラスで多く、2021年4月27日に農林水産省が発表した2018年度の食品ロス量は600万トン。

引用元:食品ロス量(平成30年度推計値)の公表 農林水産省

2015年度が646万トンでピークだったので、そこから毎年減ってはいるものの良い傾向ではありますが、1人あたりの食品ロスの量で言うとアジアワースト1位という現状です。
これは1人あたり1日にお茶碗一杯分の食料を捨てていることになります。
そして、600万トンのうち276万トンが家庭系食品ロスです。
家庭系食品ロスというのは、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうことによる食品ロスです。
今の日本の食品ロスは非常に多く、その内半分は家庭から出ているということです。
この事実を知るだけでも、驚く方は多いのではないでしょうか。

どのような影響があるの?

では、この食品ロスが改善されないと、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか?

食品ロスが増えるとお金がかかる

まずお金の面で言うと、食品ロスというのは廃棄をするということなので、もちろんゴミになります。
日本では食料は焼却しますが、その焼却するということ自体にお金がかかっています。
日本の一般廃棄物の処理コストが約2兆円もあり、そのうち食品ロスにおける処理コストは2200億円〜2300億円にもなります。
そしてこの処理には私たちの税金が使われています。
日本の場合は食料自給率が低く、わざわざ海外から輸入して食料を買っているのに、それを多く捨ててしまっているので、買うコストと捨てるコストの両方で大きなお金を使っていることになります。
さらに食費が家計に占める割合は消費支出の4分の1を超えていることから、食品ロスを減らすことは家計の負担を軽くすることにも繋がります。
さらに皆さんのもとに届くまでにも多くの食品が廃棄されています。
食品関連事業者が生産や製造、流通、販売の段階でロスを削減することができれば、購入するお金は安くなることが考えられます。
食品ロスが増えることによりお金の負担は大きくなりますし、減ればお金の負担が軽くなるということです。

地球温暖化が進む

ゴミの焼却により、温室効果ガスである二酸化炭素が発生することによって、地球温暖化が進んでしまいます。
食品ロスによって排出される温室効果ガスの量(二酸化炭素換算)は36億トンだと言われおり、これは、世界の温室効果ガス排出量の約8%を占めています。
さらにゴミを焼却するとゴミがそのまま燃えてなくなるのではなく、実は燃えきらないものもあって、多少のゴミは埋めなければいけません。
そのゴミを埋める場所があと20年以内に足りなくなるといわれています。

魚が食べられなくなる?

 そしてより皆さんの身近なところでは、今後魚が食べられなくなる可能性があります。
世界では人口が増えていて食品の消費量は年々上がっているものの、供給量が追いついていない状況なのです。
その食品供給量を増やすために、魚の獲りすぎがいろんな国で行われています。
この魚の獲りすぎにより、アメリカの科学雑誌「サイエンス」には2048年には食用可能な魚が絶滅するのではないかということデータもあります。
実際に日本では魚が獲れる量が年々減っているのです。
農林水産省のデータによると1988年に世界の水産物の漁獲量は1億トンを超え、日本でも漁獲量は約1,200万トンにもなりました。
2016年に入ると世界の漁獲量は2億トンに達し、1988年に比べ倍増し順調に増加しています。
一方、日本の漁獲量は約400万トンしかなく、ピーク時の1988年に比べると3分の1に減少しています。

引用元:(1)漁業・養殖業の国内生産の動向 農林水産省

このままの状態が続くと、魚が食べられなくなる日も近いかもしれません。

いまから始めるSDGs

ではそんな中で、これから私たちにできることはどんなことがあるのでしょうか?
とても簡単でいまからでもすぐに始められることができます。

食べられるものを食べられるだけ買う

食べられるものを食べられるだけ買うということが大切です。
ついついコンビニやスーパーに行くと、予定外のものまでたくさん買って、いつの間にか食べられなくなって、捨ててしまう経験はありますよね。
ここで効果的なのが「買い物リスト」です。
この買い物リストを作ると、予定外のものをほとんど買わなくなったという調査もあります。
ぜひ買い物に行く際は、買い物リストを作って、食べ残しを減らしましょう!

食べ残しはしない

次に、食べられるものを食べられるだけ買ったら、食べ残しはしないことが大切です。
食べ物は捨てたらゴミになりますが、食べたら栄養になります。
子どもには
「ゴミを処理するために、お金を使って、地球環境に影響があるなら、自分のエネルギーに変えた方が良いよね」
と伝えることから始めてみてください。

正しい賞味期限や保管方法を知る

とは言っても、全て食べられない時もありますよね。
そういう時のために、正しい賞味期限や保管方法を知ることが大切です。
この野菜はどのくらい持つのか、冷蔵ではなく、冷凍保存したら、長く保存できるなど、ネットにはたくさん情報がありますので、正しい賞味期限や保管方法を知って、食品ロスを減らしましょう!

訳あり商品を購入する

訳あり商品といわれる、形などが崩れていて、食べれるのに捨てられてしまう食品を買うなどもおすすめです!
食べチョク というサービスで【訳あり】と書いてあるものを買うと、普通の値段より安く買えます!
その他にも最近はフードロスを防ぐためにいろんなサービスが存在しているので、ぜひ自分のお財布にも環境にも優しい行動をしてみてください!

まずは1つでも行動してみよう!

SDGsというのは問題が大きいので1人の力で解決できるものではありませんが、誰もが無視してしまえば、地球全体で、私たちの生活が色んな意味で苦しくなることは確かです。
小さいと感じるその一歩は地球にとっては大きな一歩です。
まずは1つずつ行動を変えていきましょう。
参考文献:
世界の農林水産 2014年夏号(通巻835号)
食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)<概念図>農林水産省
(1)漁業・養殖業の国内生産の動向 農林水産省
池田貴将『図解 モチベーション大百科』サンクチュアリ出版,2017年

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