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小学校の先生ってどんな仕事?仕事内容や向いている性格などについても紹介!

みらいの学び
公開日:2024年12月3日 更新日:2024年12月3日
小学校の先生ってどんな仕事?仕事内容や向いている性格などについても紹介!

小学校の先生は、子どもにとって、家族以外のとても身近な大人です。優しく、時には厳しく指導を行ってくれる先生がいたら、きっと子どもはその先生が大好きになるでしょう。

それゆえに、「将来は先生のようになりたいなあ」と憧れられる存在になっているかもしれませんね。

ここでは、小学校の先生についてスポットを当ててみました。仕事内容や先生に向いている性格などを紹介。もし子どもが小学校の先生に憧れているなら、ぜひ参考にしてみてください。

もくじ

    小学校の先生ってどんな仕事?

    小学校の先生は、児童の指導にあたり、基礎的学力が身につくよう指導する仕事です。
    また、体力を含め、コミュニケーション力や協調性、道徳心など、一人ひとりの児童が人生をたくましく生きていくための基盤となる力を養っていきます。
    具体的に、どのような仕事があるのかを見ていきましょう。

    児童の学習指導を行う

    自分が担任を受け持ったクラスの児童に、国語、算数をはじめ、社会、理科、体育、図画工作など、すべての科目の教鞭をとります。ただし、音楽や家庭科は専門の先生が担当する場合もあります。
    すべての科目の授業を行い、児童の基礎的学力を育てていくのが先生の仕事のひとつです。

    学年・クラスを運営する

    学年・クラスを運営し、児童一人ひとりの成長をサポートしていくことも大切な仕事。担任として児童の出欠をとったり、毎日のホームルームを実施したり、日常における生活指導などを行ったり、さまざまな業務を担当します。
    また、クラス内の課題・問題解決、学年単位の目標や教育方針の決定にも取り組み、集団としての成長もサポート。ほかの先生と協力しながら、学年がまとまるように努めています。

    学校の運営を行う

    学校の行事が無事に開催されるよう、学校全体の運営に努めることも先生の重要な業務です。
    小学校では、入学式をはじめ、校外学習や遠足、運動会、学芸会、卒業式など、実にさまざまな学校行事が行われます。学校全体で協力しながら、行事をスムーズに進められるよう準備や計画、指導などを担当します。
    たとえば、遠足を例に見てみましょう。
    遠足の下見をはじめ、計画やスケジュール決め、しおり作り、児童の引率などを行っています。遠足だけでも、たくさんの作業をこなしていることがわかりますね。

    ほかにも、小学校では多くの行事が行われています。以下の記事を参考にしてください。
    小学1年生の一年間を大公開! どんな行事がある? 学習内容は? (miraii.jp)

    PTAへの参加や保護者との交流を行う

    小学校の先生は、PTAに参加し、保護者と連携して教育に関する意見交換を行ったり、PTAが主催する学校行事やイベント運営にサポートとして参加したりすることもあります。
     
    また、家庭訪問や面談などによって、保護者との交流を積極的に図ることも大切な仕事。児童や家庭に関する情報を交換し、保護者と一緒に児童の成長をサポートします。

    部活動の顧問を務める場合もある

    学校や地域によって異なりますが、小学校の先生でも部活動の顧問を務めるケースもあります。小学校の部活動は、「クラブ活動」「課外活動」と呼ばれるものも多く、先生がその活動をサポートします。

    日本で小学校の先生の仕事をしている人数は?

    文部科学省の学校基本調査によると、令和6年8月28日時点での小学校の教員数は、42万5,109人。前年度より、812人増加しています。

    引用元:令和6年度学校基本調査(文部科学省公式)


    小学校の教員数が増加している要因として、文部科学省の担当者は「特別支援学級の増加の影響が大きい」と説明しています。特別支援学級の数が小学校で増えているため、それに比例して教員数も増えているようです。

    小学校の先生になるには?

    では、どのような過程を経て小学校の先生になれるのでしょうか?
    ここでは、その方法についてまとめました。 

    教職を取り小学校教員免許を取得することが必須

    小学校の先生になるには、小学校教職課程を履修できる教育機関を卒業する必要があります。たとえば、4年制大学や短大などが当てはまるでしょう。
    すでに大学を卒業している、教職課程のない学校に通っている場合は、通信教育という選択肢もあります。
    教員免許には、「一種免許」「二種免許」「専修免許」があり、通っている学校によって異なります。
    一種、二種、専修の違いについて説明すると、厳密には業務内容には差はありません。
    一種は4年制大学、二種は短大、専修は大学院でそれぞれ必須科目を履修して取得できる免許です。
    しかし、初任給の違いは生じるようで、二種免許より一種免許、一種免許より専修免許の方が初任給は高くなります。一種免許状を持っている先生が大半であるため、二種免許を持っている先生は、一種免許を取得するよう促されるケースも多いようです。

    小学校の先生を目指すうえでの注意点

    小学校の先生になるために注意すべき点は、小学校教員免許を取得しただけでは先生として働けないことです。先生として小学校で働くためには、各都道府県で実施される教職員採用試験に合格し、採用される必要があります。
    筆記試験のほか、面接、実技が行われます。実技については、ピアノや水泳、器械体操などが含まれるケースもあるようです。筆記や面接はもちろん、実技においても十分に対策を行ったうえで試験に臨んでください。

    採用試験について

    公立小学校の採用試験は、都道府県や政令指定都市がそれぞれ行っています。
    採用試験は、ほとんどの自治体が一次試験、二次試験を実施。地域によって試験科目や内容は異なりますが、一次試験は筆記、二次試験は面接中心になっているケースが多いようです。ほか、論文や実技の試験を行うところもあります。

    筆記試験 

    一般教養や教職教養、教科に関する専門教養などの筆記試験。過去問題の分析をしっかりと行い、効率的に学習を進めましょう。 

    面接試験

    個人面接や集団面接、集団討論などさまざまな方法で行われます。「人間性」をチェックするために、面接試験を非常に重視している自治体は多い傾向にあるようです。じっくり対策に取り組んでください。

    論文試験

    テーマは地域によってさまざまですが、教師論や教育論、生徒指導や学習指導についてというテーマもあるようです。効果的な対策は、執筆と添削を繰り返すこと。大学生であれば、指導教官などに添削を依頼するとよいですね。

    実技試験

    水泳やピアノ・オルガン演奏、器械運動、ボール運動、英会話などの実技試験が行われる場合があります。基本を大切に、公共施設や私塾を利用するなどして対策を行っていきましょう。

    その他の試験

    模擬授業や適性検査などを行っている自治体もあります。 
    希望する自治体の募集要項をよくチェックし、内容や傾向がどのようなものであるかを下調べしておくことが大切です。

    私立・国立小学校の採用試験

    教員採用試験は、各学校にて行われます。
    私立・国立の場合、試験内容や募集時期は学校ごとに異なっています。希望する学校があれば、まず採用試験の情報を収集し、内容をしっかりとチェックしてください。

    こんなあなたは小学校の先生に向いているかも!

    ここでは、小学校の先生はどのような人に向いている職業なのかを紹介していきましょう。

    子どもが好きで公正に接することができる人

    小学校の先生にとって、子どもが好きであることはいちばんの条件ではないでしょうか。さらに、児童たちをひいきすることなく、公正な目を向けられる人が向いています。
    小学校の先生の仕事量はとにかく多く、保護者やほかの先生とも関わるため、精神的な負担を感じるときもあるかもしれません。児童同士のケンカなどトラブルが生じることもありますが、何より児童に対する平等な愛情が大切。教育のために、最後まで責任を持ってやり抜くという強い意思が必要です。
    トラブルにあったときでも平等に接することができる先生は、多くの児童から慕われるでしょう。 

    教えることが好き、得意な人

    人に教えることが好き、または得意な人も、小学校の先生に向いていると言えます。
    先生のメインの仕事は、やはり授業です。どのように教えたら児童が理解しやすくなるか、効率よく授業を進められるか、児童が楽しく学べるかなど、多くのことを考えながら授業に取り組まなくてはいけません。
    淡々と機械的に進めるのではなく、児童が積極的に授業に参加できるよう、さまざまな工夫が必要になるでしょう。
    教えることが主業務なので、教えることが好きだったり得意だったりする人は、先生という道を検討してみてもよいでしょう。

    面倒見がよい人

    面倒見がよい人も、小学校の先生に向いています。
    小学校では、児童同士のトラブルや体調不良などで、先生は常に注意深く児童を見守らないといけない立場にあります。児童のなかには、何かトラブルや困りごとがあっても恥ずかしくてなかなか話せない子どももいます。
    それを素早く察知し、さりげなく声をかけるなど、面倒見がよく気配りに長けている人は、児童からも高い信頼を得られるでしょう。

    小学校の先生になるために今からできること

    小学校の先生になりたいと憧れる児童が夢を叶えるために、今からできることはたくさんあります。以下に述べたことを意識して、できることから取り組んでみてください。

    読書を習慣づけ知識を広げる

    読書習慣を身につけ、知識を広げましょう。児童文学や伝記、歴史など、幅広いジャンルの本を読むことで、さまざまな知識を吸収できます。

    教育に関する本にも興味が出てくるかもしれませんね。

    読書の効果については、以下の記事から!
    【小学生の冬休みにおすすめ!】読書によって得られる効果を徹底解説 (miraii.jp)

    小学生におすすめの本は、以下の記事で紹介しています。
    読書初心者の子どもでも読みやすい!【学年別】おすすめの本を紹介 (miraii.jp)

    さまざまなことに好奇心を持って取り組む

    好奇心を持ってさまざまなことに興味を持ち、それらを学ぶことは、自身の知識を深めることに繋がります。社会や科学、文化などさまざまなジャンルのことを楽しみながら学ぶことで、将来教えられる内容の幅が広がるでしょう。

    コミュニケーション能力を身につける

    小学校の先生は、児童をはじめ、ほかの先生や保護者など、多くの人とコミュニケーションをとらなければいけない場面が多々あります。

    したがって、今からコミュニケーション能力を養っておくことは、とても重要です。

    家族をはじめ、友だちや先生などと積極的に話し、意見交換を行うことで、コミュニケーション力が向上するでしょう。とくに、相手の話をしっかり聞く習慣を身につけることは、教師にも必要なスキルです。今後の人生においても役立ちますよ。

    課外学習やアウトドア体験といった直接体験を通しても、好奇心を育んだり、コミュニケーション能力を身につけたりすることが可能です。以下の記事を参考にしてください。
    直接体験で生きる力を身につけよう!体験が大切な理由とおすすめの体験を詳しく解説! (miraii.jp)

    リーダーシップをとる経験をする

    小学校の先生は、学年やクラスをまとめ、運営していかなくてはいけません。
    学校の委員会で委員長になったり、クラブ活動などのリーダーになったりと、リーダーシップをとることも経験してみましょう。

    その経験は、クラスの運営や指導力の育成に貢献します。

    リーダーシップについては、以下の記事でも詳しく紹介しています!
    リーダー教育って何?なぜ必要?子どものリーダーシップの育て方とは (miraii.jp)
    家庭でできるリーダー教育!子どものリーダーシップを育てる方法 (miraii.jp)

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