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【小学生の冬休みにおすすめ!】読書によって得られる効果を徹底解説

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【小学生の冬休みにおすすめ!】読書によって得られる効果を徹底解説

「子どもにたくさんの本を読んでほしい」「本を読んでいろんな知識をつけてほしい」そう望んでいる保護者は多いでしょう。しかし、保護者のなかには、読書の習慣がない人も決して珍しくありません。

子どもに読書をしてほしいと思うのであれば、まず読書によってもたらされる効果を理解し、保護者も本に触れる機会をつくることから始めましょう。子どもと一緒に本の魅力に触れることで、よりよい家庭教育に繋がるかもしれません!

子どもに読書を習慣づけるポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

もくじ

    子どもの読書活動の重要性とは

    読書によって得られるメリットについて説明する前に、読書活動の重要性について紹介しておきましょう。子どものうちから読書活動を行い、習慣づけることは、子どもの人生においてどのように役立つのでしょうか?

    人生を生きていく力がつく

    子どものうちからの読書活動は、子どもがこれから人生を生きていくうえで必要な力を身につけるために欠かせないものです。

    文部科学省の公式HPでも、以下のように掲載されています。

    「読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものである。」

    参考文献:文部科学省公式HP「子どもの読書活動推進の取組~子どもの読書活動の推進について~」

    子どもは本を読むことで、イメージしたり新たな言葉や表現を学んだり、未知の世界に触れたりと、知らないうちにさまざまな力を身につけています。それは、何も「勉強」だけに役立つ知識ではありません。これからを生きていくための力です。

    具体的な例を挙げていきましょう。
    登場人物に感情移入し、嬉しさや悲しさを自分事のように感じることで「感性」が、文章を読んで場面をイメージすることで「想像力」が磨かれます。
    感性を磨けば、小さなことでも幸せを感じられる心が育ち、幸福度が高い人生となります。想像力を磨けば、相手を思いやれる心が育ちます。

    人生をより豊かに生きていくために必要な力を育んでくれるので、子どものうちからの読書活動は非常に重要な意味を持つといえるでしょう。

    子どもの生きる力を育むには、読書以外にもさまざまな方法があります!以下の記事も参考にしてください。
    夏休みは小学生の「生きる力」を育むチャンス! (miraii.jp)

    本当の意味で読書が「好き」「楽しい」と思えるようになる

    子どものうちからの読書活動は、本当の意味で読書を「好き」「楽しい」と思えるようにしてくれます。

    以下のデータをみてみましょう。
    2001年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されると、小学生の読書量は次第に増えていきました。しかし、高校生になるにつれ、読書量は低減。

    引用元:全国学校図書館協議会公式HP


    2022年の「学校読書調査」のデータによると、不読者(5月1か月間に読んだ本が0冊の生徒)の割合は、小学生は6.4%、中学生は18.6%、高校生は何と51.1%となっています。

    引用元:全国学校図書館協議会公式HP


    子どもは成長すると、本に触れる機会が大幅に少なくなっていることが分かりますね。

    高校生や大人になっても自主的に読書をするためには、「読書は楽しいもの」というイメージを持っていることが必要です。「強制的に読まされるもの」「読むことが辛い」というイメージを持っていれば、読書を好きになるどころか、本に手を伸ばすことすらしないかもしれません。

    つまり、子どもの頃に読書習慣を身につけ、読書に対するイメージをプラスなものにしておくことが、読書離れの防止に繋がるのです。子どもが幼いうちは、「年齢に合った本を選ぶ」「子どもが読書しやすい環境をつくる」など保護者や先生が適切な指導を行い、読書のイメージを悪いものにしないことが重要といえるでしょう。

    読書活動によって読書を習慣づけることは、「読書が好き」「読書が楽しい」という気持ちを育み、子どもが成長しても自主的な読書を促してくれるのです。

    読書を子どもにすすめる理由

    読書活動の重要性が理解できたところで、今度は、子どもに読書をすすめる理由を紹介していきましょう。本を読むことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

    新しい知識が増える

    本を読めば、たくさんの学びを得られ、新しい知識が増えていきます。

    歴史や偉人、生き物や植物、海外、乗り物、宇宙。読書によって、さまざまな世界に触れることが可能です。日常では味わえない経験を疑似体験し、新たな知識を吸収できるでしょう。

    新しい知識を学ぶことは、学校の勉強や普段の生活だけでなく、子ども自身の興味や関心の対象を広げるきっかけにもなります。
    好きなものが広がると、将来の夢も見つけられるかもしれませんよ。

    語彙力が育つ

    本を読むことによって、語彙力が育つ点も大きなメリットです。

    難しい漢字や知らない言葉、熟語や慣用句など。これらに触れていくと、自然に語彙力を増やせるでしょう。

    また、文法の知識が身につくこともメリットと言えます。語彙や文法を単独で覚えるよりも、本の内容を理解しながら読み進めていくことで、効率的に覚えられるでしょう。
    意味が分からない言葉が出てきたら、辞書をひく癖もつけておくとよいですね。

    読むスピードや集中力が養われる

    本を読むスピードや集中力が養われる点も、読書によって得られる効果です。

    読書は「読もう」と決めて、自らの意志で行うもの。読書を楽しむためには、読むことに集中して内容を理解する必要があります。読書を楽しんでいるうちに、おのずと集中力も身についているはず。

    さらに、集中力が磨かれると、読むスピードもだんだんと速くなっていきます。

    集中力を養っておけば、読書だけでなく、勉強やスポーツなど、ほかのことでも集中力を維持できるようになるでしょう。

    想像力が豊かになる

    想像力が豊かになる点も、読書が与えてくれるメリットです。

    本には挿絵がないものもたくさんあるので、文章からキャラクターの外見や心情、風景や場面などを想像しなければいけません。絵がある漫画や絵本も同様、キャラクターの心情や声などをイメージする必要があります。

    現実ではありえない魔法や乗り物、アイテムなどが描かれる作品を読む場合には、子どもは想像力をフル活用して読み進めていくことになります。


    読書は、頭の中でキャラクターやシーンなどを思い描きながら読むため、自然と想像力が豊かになるのです。

    リフレッシュ効果に繋がる

    読書は、リフレッシュ効果に繋がる点もメリットといえます。

    子どものさまざまな能力を伸ばしてくれるものですが、単純に楽しめるという点も読書の大きな魅力。

    読書によって自分の世界に没頭すると、大人でもイライラや不安が収まり、リフレッシュできるでしょう。子どもも同じです。
    読書に熱中して子どもがリフレッシュしてくれたら、保護者としても安心できますよね!

    読書はリフレッシュ効果が見込めるため、子どもにとてもおすすめなのです。

    読書の習慣を身につけるコツとは

    読書の効果を理解しても、子どもが読書を好きにならなければ何も始まりません!ここでは、子どもに読書の習慣を身につけさせるコツを紹介しています。

    ぜひ親子で実行に移してみてください。

    保護者が読み聞かせを行う

    子どもに読書を好きになってもらう第一歩として、読み聞かせを行うことから始めましょう。

    読書をさせようとしても、子どもの場合、集中力が続かず途中で飽きてしまう可能性があります。そこで、保護者が読み聞かせを行ってみましょう。子どもは自分で読む必要がないため、楽しみながらお話に集中してくれるはず。読み聞かせを入口として、本を好きになってくれるかもしれません。

    でも、子どもはすでに小学生。読み聞かせをする時期としては遅いのでは?と思う保護者もいるでしょう。読み聞かせは、10歳くらいまでは続けるとよいそうです。
    (※参考元:七田式公式HP

    子どもが読書を楽しいと思えるようになるには、何よりもストーリーに没頭し、理解することが大切。ストーリーに集中できる環境をつくるため、読み聞かせは非常に有効な手段なのです。

    読み聞かせの時間は、親子のコミュニケーションの時間にもなります。同じ時間を共有することで、親子の絆がさらに深くなる点も、読み聞かせの嬉しいポイントといえるでしょう。

    子どもが本に触れられる環境をつくる

    子どもがすぐに本に触れられる環境をつくってあげることも、読書を習慣づけるためのコツです。

    家のさまざまな場所に本を置いて、子どもが常に本を身近に感じられるようにしておきましょう。

    たとえば、リビングや寝室。それぞれ子ども専用の本棚を設け、絵本や図鑑、辞書など幅広いジャンルの本を用意するとよいですね。本棚は子どもが手の届く高さにして、自由に本を取り出せるようにしておくこともポイントです。

    また、保護者も読書の習慣をつけておくことが大切。

    子どもに本を好きになってもらうには、まず自分がお手本となりましょう。保護者が読書を楽しんでいる姿を見せることで、子どもも何をしているのか興味を持ってくれます。
    少しでも読書をする時間をつくって、子どもと一緒に読書を楽しんでください。

    子どもが本に触れられる環境としては、図書館や書店もあります。

    月に数回、子どもと一緒に行ってみてはいかがでしょうか?たくさん本がある場所なので、子どもが自分で興味のある本を見つけられるかもしれません。
    とくに、図書館は座れる場所も多く、ゆったりとした時間を過ごせるのでおすすめです。お金もかからないので、一石二鳥です!

    子どもが本に触れられる環境をつくることは、読書を習慣づけるのに非常に有効な方法です。ぜひ意識して取り組んでみてください。

    子どもが好きなジャンルの本を選ぶ

    子どもが好きなジャンルの本を選ぶことも重要なポイントです。

    保護者としては、幅広いジャンルの本を選んでほしいと思うもの。しかし、子どもによって好きなジャンルは異なります。子どもが興味を持てるジャンルの本を選ぶことから始めましょう。

    「これはどうかな?」と軽く提案する程度でしたら問題ありませんが、「これを読みなさい」と子どもに強制するのはおすすめできません。
    押しつけられているように感じてしまい、読書に対してよいイメージを持てなくなってしまいます。

    興味がないジャンルだと子どもは行動しない可能性が高くなるので、「恐竜」が好きなら恐竜の本、「動物」が好きなら動物の本というように、子どもが好きな内容の本を選ぶようにしてください。

    好きなジャンルの本を読み続けることで読書の楽しさが分かるようになれば、いつかは違うジャンルの本にも興味を持てるようになるかもしれません。
    「読書は楽しい」という気持ちを育むため、最初は子どもが好きなジャンルの本から始めるようにしましょう!

    漫画や絵本でもよい

    読書を習慣づけるには、漫画や絵本、図鑑といった本でも大丈夫です。何も、活字ばかりの本にこだわる必要はありません。漫画に関しては禁止している家庭もあるかもしれませんが、漫画も読書のひとつだと考えるようにするとよいでしょう。

    漫画にも吹き出しがあります。活字を読んで、想像力や語彙力を育む効果は十分に得られます。

    とくに、歴史や科学、伝記といったジャンルは、漫画にするとスムーズに理解でき、内容が頭に入りやすいといったメリットも生じます。漫画を入口にして、さらに興味や関心が広がる可能性もあるでしょう。

    漫画はダメと決めつけるのではなく、柔軟にさまざまなジャンルを取り入れてみてください。

    スマホやタブレットも取り入れる

    時には、スマホやタブレットといったモバイルデバイスを取り入れてみるのもおすすめです。

    スマホやタブレットはネットや動画を気軽に見られるため、活字離れの原因ともいわれています。しかし、アプリには絵本や物語を読めるものも多く提供されており、すき間時間を有効に使うことが可能です。現代の子どもには、電子書籍の方が読みやすいかもしれませんね。

    少し時間ができた時には、新しい読書の形として積極的に利用してみてください。ただし、視力への影響などには気をつけましょう。

    読書の習慣を親子で少しずつ身につけていこう

    読書には、語彙力や集中力など、子どものさまざまな能力を伸ばしてくれるという効果があります。子どもには、ぜひ読書を習慣づけたいですね。

    習慣にするためには、子どもが本に触れられる環境を保護者がつくる、好きなジャンルの本を選ぶなど、強制するのではなく、読書は楽しいものだと教えることが大切。まずは読み聞かせから始めてみましょう!

    子どもが読書に対してよいイメージを持てるよう、親子で一緒に読書を楽しんでください。

    みらいいでは、おすすめの本をたくさん紹介しています!ぜひ手にとってみてくださいね。

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