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子どものお金の教育は何歳から?年齢別の教え方と家庭でできる学習方法

みらいの学び
公開日:2021年6月17日 更新日:2026年9月1日
子どものお金の教育は何歳から?年齢別の教え方と家庭でできる学習方法

「子どもにお金の教育をしたいけれど、何から始めればいいのかわからない」と感じる保護者は多いのではないでしょうか。

難しい金融知識を伝えるだけがお金の教育ではありません。

お金の価値を知り、使い方を考え、自分で選択する力を身につけることが大切です。

この記事では、日々のお買い物やおこづかいなどを活かした、家庭でできるお金の教育方法を紹介します。

もくじ

    子どものお金の教育とは?家庭で学ぶ金融教育の基本

    子どもへのお金の教育とは何を伝えるべきなのでしょうか。
    お金の計算や難しい金融知識だけではなく、生活や社会との関わりまで伝えることがポイントです。

    子どものお金の教育で身につけたい金融リテラシー

    子どもへのお金の教育では、お金の価値や使い方を知り、子どもが自分で考えて判断する力を少しずつ身につけられるようにサポートしましょう。

    たとえば、

    • 欲しいものと必要なものを区別する
    • 持っているお金の範囲で買い物をする
    • お金を使う前に、何に使うか考える
    • 「貯める」と「使う」のバランスを考える
    • お金は労働などによって得られると知る

    といった経験が挙げられます。

    金融広報中央委員会では、金融教育を「お金や金融のさまざまな動きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について考える教育」としています。
    このことから、お金の知識を覚えるだけでなく、自分の生活に生かすことも金融教育の一つだと言えます。
    家計簿や投資などの難しい内容から始める必要はありません。
    「これを買ったら残りはいくら?」「今月のおこづかいで何を買いたい?」といった会話から始めてもよいでしょう。

    学校でも進められている子どものお金の教育

    子どものお金の教育は、家庭だけで取り組むものではありません。
    学校でも、買い物やお金の管理、消費者としての行動などについて学ぶ機会があります。

    小学校では、社会科や家庭科などで、お金や買い物について学ぶ機会があります。
    消費者庁が学習指導要領における消費者教育の内容を整理した資料によると、小学3年生の社会科では、物やお金の大切さや計画的な使い方、身近な物の選び方・買い方などを学びます。
    小学5・6年生の家庭科では、予算や購入する時期、必要な物を必要な分だけ買うことなど、より実生活に近い内容を扱います。

    中学校では、技術・家庭科の家庭分野や社会科の公民的分野などで、お金についてより具体的に学びます。
    技術・家庭科では、計画的な金銭管理や購入方法、支払い方法、売買契約、消費者被害などを扱い、社会科では、消費生活や市場、金融の仕組みなどについて学びます。

    ただし、学校の授業だけでお金に関する教育が全て完了するわけではありません。
    家庭で買い物をしたり、おこづかいを管理したりする経験を重ねることで、学校で学んだ知識を実生活と結びつけやすくなります。

    子どもにお金の教育が必要な3つの理由

    なぜ今、子どものうちからお金について学ぶ必要があるのでしょうか。
    その理由は、以下の3つです。

    • お金の価値や正しい使い方を身につけるため
    • キャッシュレス時代に必要な金銭感覚を育てるため
    • 将来のお金の管理や金融トラブルへの備えにつなげるため


    どれも日常生活や子どもの将来の暮らしにつながります。
    1つずつ詳しく見ていきましょう。

    お金の価値や正しい使い方を身につけるため

    子どもはお金を「欲しいものを買えるもの」と捉えられやすいです。
    しかし、お金には限りがあり、使えばその分残りの金額が減ります。

    「1000円持っているから、1000円の商品を買える」という計算だけでなく「これを買ったら、ほかのものは買えなくなる」と考えられるようになるのも大切です。

    おこづかいや買い物を通じて、お金は使ったら減る、欲しいものをすべて買えるわけではないといったことを体験させてみると良いでしょう。
    「今すぐ買うか、貯めてから買うか」を自分で考える経験も、お金の価値を知ったり、使い方を身につけたりするきっかけになります。

    キャッシュレス時代に必要な金銭感覚を育てるため

    現在は、現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな支払い方法があります。
    キャッシュレス決済は便利な一方で、実際のお金を手渡す場面がないため「お金を使った」という感覚を持ちにくいのです。
    子どもの年齢や理解に合わせて、カードやスマートフォンで払っても、お金を使っているという仕組みを伝えることが重要です。
    まずは現金での買い物を経験し、それからキャッシュレス決済を試してみるのがおすすめ。
    どちらも経験したうえで「現金とキャッシュレスでは何が違う?」と親子で考えてみるのも一つの方法です。

    将来のお金の管理や金融トラブルへの備えにつなげるため

    お金の管理は、大人になって突然できるようになるものではありません。
    小さいうちから「自分のお金をどう使うか」を考える経験を積んでおくと、将来のお金を管理する力に繋げられます。

    子どものうちに小さな失敗を経験することが、その後のお金との付き合い方を考えるきっかけになるのです。
    失敗した時に「このような使い方をしてはいけない」と一方的に伝えるのではなく「なぜこのような使い方をしたのか」を一緒に振り返りましょう。

    また、インターネットやスマートフォンを使う機会が増えるにつれて、オンラインでの買い物や課金など、お金に関するトラブルに触れる可能性もあります。
    「困ったときは誰に相談するのか」まで親子で話しておくと、子ども自身で少しずつ判断できるようになっていくでしょう。

    子どものお金の教育は何歳から?年齢別の教え方

    お金の教育を始める時期に正解はありません。
    子どもの成長や理解度に合わせて、家庭での身近な体験から少しずつ学びを深めていきましょう。

    幼児期|お金の存在や役割を知る

    幼児期は、まず「お金というものがある」と知るところから始めてみましょう。
    お店で買い物をするときに「このお金を渡すと、欲しいものと交換できるよ」と伝えるだけでも、お金の役割を知るきっかけを作れます。
    お札や硬貨といったお金の種類を一緒に確認したり、硬貨を数えたりするのもよいでしょう。
    「100円で何が買えるかな?」など、実際の商品と結びつけるとお金の役割をより理解できます。

    遊びながらお金について学べるアプリを活用する方法もあります。
    たとえばまねぶーは、ゲーム内通貨を使ったお買い物ごっこを通して、お金の仕組みを学べるマネー学習アプリです。
    仕事をするとゲーム内通貨がもらえ、そのお金を使って買い物をするなど、仕事とお金のつながりも体験できます。

    まねぶー App Store
    まねぶー Google Play
    この時期から「無駄遣いをしてはいけない」と厳しく教える必要はありません。
    まずは子どもがお金に興味を持ち、生活の中でどのように使われているのかを知ることを大切にしてみましょう。

    小学校低学年|買い物やおこづかいからお金の価値を学ぶ

    小学校低学年になると、少しずつ自分で計算したり、欲しいものを選んだりできるようになります。
    買い物やおこづかいを通して、お金の価値を具体的に学ぶチャンスが増えます。

    たとえば、子どもに500円を渡して「好きなお菓子を買っていいよ」と任せてみましょう。
    最初から子どもに全てを任せるのではなく「どれを買う?」「全部買ったらいくらになる?」と様子を見ながら声をかけてあげるのがおすすめです。

    欲しいものが予算を超えてしまった場合も、親が決めたり答えを出したりせずに「どうすれば買えるかな?」と一緒に考えてみると、学びの時間になります。
    おこづかいを始める場合も、金額だけを決めるのではなく「何に使うお金なのか」「使い切ったらどうするのか」など、家庭でルールを話し合っておくとよいでしょう。

    小学校中学年~高学年|お金を自分で管理する経験を増やす

    小学校中学年から高学年では、計画を立ててお金を使う経験を増やしていけると良いですね。
    計画を立てる練習として、毎月のおこづかいの一部を「今使うお金」、残りを「貯めるお金」と分けてみる方法があります。
    「今月は何に使いたい?」「少し貯めたら、どんなものが買える?」と声をかけると、目先の欲しいものを買うだけでなく、先の予定を考えてお金を管理する練習になります。

    また、家族で出かける際に子どもへ予算を渡し、その範囲でお土産を選んでもらうのも一つの方法です。
    失敗してしまったとしても「次はどうすればいいかな」と振り返る時間を作ってみましょう。
    自分で考えて選択する経験そのものが、お金を管理する力につながっていきます。

    中学生以降|キャッシュレスや金融の仕組みについて学ぶ

    中学生以降は、日常生活のお金だけでなく、社会の中でお金がどのように動いているのかにも目を向けてみましょう。
    銀行にお金を預ける、クレジットカードで支払う、電子マネーを使うなど、身近な仕組みから学びを広げると理解しやすくなります。

    ニュースなどをきっかけに、物価が上がる理由や、働いて得た収入から税金や社会保険料が差し引かれることなどを話題にするのもよいでしょう。
    中学生になると、契約や消費者としての責任など、より実生活に近い内容も学ぶようになります。
    実際の生活と結びつけながら「自分だったらどうする?」と考える機会を家庭で作ると、学校での学びを深められます。

    家庭でできる子どものお金の教育

    年齢によって学び方は変わりますが、家庭ではお金について学べる場面がたくさんあります。
    特別な教材を用意しなくても、普段の生活を少し意識するだけで取り組めます。

    仕事とお金の関係について親子で話す

    子どもは「働くとお金がもらえる」ということは知っていても、仕事と収入がどのようにつながっているのかまではイメージしにくいものです。

    そこで、保護者の仕事について話せる範囲で話してみましょう。
    どんな仕事をしているのか、何をすると人の役に立てるのかなど、仕事そのものについて話したうえで「働くことで収入を得て、そのお金で生活に必要なものを買っている」と説明すると、お金と生活の関係も見えやすくなります。

    子どもの「お金はどこから来るの?」という疑問に対して「仕事をしてもらうもの」と答えるだけでなく、仕事によって誰かにサービスや商品といった価値を提供し、その対価として収入を得ていることまで話せるとよいでしょう。

    おこづかいを使ってお金の管理を学ぶ

    おこづかいを渡して自分で管理してもらうことは、子どもが自分のお金を管理する練習になります。
    大切なのは、金額やその多さではなく、自分で考えて使う経験です。
    どのように考えて使ったかを振り返るために、おこづかいを渡してから、子ども自身に記録してもらう方法があります。
    ノートや家計簿アプリなど、年齢に合った方法で「入ってきたお金」と「使ったお金」を確認してみましょう。
    親が使い道をすべて決めるのではなく、一定の範囲で子どもに任せることで、お金を使う責任も少しずつ学べます。

    三井住友カードが提供するハロまねは、おこづかい帳機能で収入や支出を記録できるほか、仮想銀行を使って利息や為替などについても学べるアプリです。
    お手伝いの記録や報酬額の設定もできるため、仕事とお金の関係を考えるきっかけにもなるでしょう。

    お小遣いに関するお役立ち記事はこちらから!
    子どもにお小遣いをあげないのはダメ?メリット・デメリットと家庭でできる金銭教育

    使い方を知らなきゃ破産する?!子どもに伝えたい「お金を使う力」

    親子で予算を決めて買い物を体験する

    買い物も、お金について考えるよい機会になります。
    「今日は1000円以内で夕食に必要なものを買おう」と予算を決め、子どもと一緒に商品を選んでみましょう。
    同じような商品でも価格が違うことや、安くても必要な量が足りなければ追加で買う必要があることなど、実際の買い物でこそ気づけることがあります。
    どちらが安いかだけでなく、値段以外に何を見て選ぶかと考えてもらうのもおすすめです。量や品質、必要性など、さまざまな条件を比べて選ぶ経験につながります。

    現金とキャッシュレスの違いを親子で考える

    キャッシュレス決済を使う機会があれば、子どもにも支払いの仕組みを伝えることも大切です。
    「お金を出さずにスマートフォンをかざしただけだけど、無料で買えたわけではないよ」と伝え、実際には登録した銀行口座などからお金が支払われていると説明してあげましょう。
    現金なら財布のお金が減るけれど、キャッシュレスではどうやって使った金額を確認するか、どうやって予算を考えるかを考えてもらうのも一つの方法です。
    便利さだけを教えるのではなく、実物が手元にないお金をどのように管理するかまで身につけられると、キャッシュレス時代のお金の管理にもつながるでしょう。

    子どものお金の教育に役立つ教材・学習方法

    買い物やおこづかいだけでなく、ゲームやプリント、本などを組み合わせると、楽しみながら知識を深められます。
    ここでは、家庭で取り入れやすい教材や学習方法を紹介します。

    ゲームを使って楽しくお金について学ぶ

    お金の教育というと、計算問題や難しい金融用語をイメージするかもしれません。
    しかし、子どもにとっては遊びながら学ぶほうが、お金の仕組みに興味を持ちやすいです。
    すごろくやカードゲームなど、お金を使ったり貯めたりする要素があるゲームを親子で楽しんでみるのがおすすめ。

    J-FLEC(金融経済教育推進機構)が提供する「おこづかいゲーム」は、小学校高学年を対象とした教材です。
    ゲームの中でさまざまな出来事を経験しながら、おこづかい帳をつけたり、貯蓄やお金の使い方について考えたりできます。
    ゲームをした後に「どうしてその使い方を選んだの?」「貯めておけばよかったと思う?」「どうしてこの人はお金が増えたのかな?」「もし本当のお金だったら、どう使いたい?」などと話してみると、遊びを学びにつなげやすくなります。
    ゲームを選ぶ際は、対象年齢や内容を確認し、子どもが無理なく理解できるものを選ぶようにしましょう。

    プリントを使ってお金の計算や管理を学ぶ

    プリントを使えば、お金の計算を練習することもできます。
    たとえば小学校低学年なら「100円持って200円の商品を買うにはいくら足りない?」といった問題から始めてみましょう。
    学年が上がれば、複数の商品を買った場合の合計金額や、おつり、予算内での組み合わせなど、少しずつ難易度を上げる方法があります。
    ただ計算するだけでなく「1000円持っているなら、どの商品を選ぶ?」というように、実際の買い物をイメージした問題にすると、生活とのつながりも感じやすくなります。

    より幅広くお金について学びたい場合は、金融庁の子ども向け教材「くらしと金融」も活用できます。
    お金の役割や社会の中でのお金の流れなどを、イラストを使って学べる教材です。
    計算だけでなく、仕事や買い物など、日常生活とお金の関係について考えるきっかけになるでしょう。

    子ども向けのお金の本を親子で読む

    お金の教育に関する本を読むことも、子どもの知識を広げる方法の一つです。
    本を選ぶときは、年齢に合った内容かどうかを確認し、子どもが興味を持てそうなテーマから選ぶとよいでしょう。
    「お金はどこから来るの?」「銀行って何をしているの?」「なぜ働くとお金がもらえるの?」といった身近な疑問を扱った本なら、日常生活での会話にもつなげやすくなります。

    また、本を読んだ後に内容をテストする必要はありません。
    「この話、どう思った?」「自分だったらどうする?」と親子で話してみるだけでも、お金について考えるきっかけになります。

    みらいいがおすすめするお金の書籍に関する記事はこちら。
    みらいいおすすめ!「10歳から知っておきたいお金の心得」をご紹介!

    子どものお金の教育は家庭での身近な体験から始めよう

    子どものお金の教育は、年齢に合わせた身近な体験を通して行えるものです。
    幼児期はお金の存在や役割を知ることから始め、小学生になったら買い物やおこづかいを通して、お金の価値や管理の仕方を学ぶ機会をつくってみましょう。
    また、キャッシュレス決済や仕事とお金の関係など、子どもの成長に合わせて学ぶテーマを広げることもできます。
    まずは「今買うか、貯めるか」など、子ども自身が考えて選ぶ場面をつくるところから、お金の教育を始めてみてはいかがでしょうか。

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