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ママの疑問を解消!2020年から始まった小学生のプログラミング必修化ってどんなもの?

プログラミング
ママの疑問を解消!2020年から始まった小学生のプログラミング必修化ってどんなもの?

「プログラミングの必修化」と言われてもピンとこない方も多いかと思います。
「なぜ小学生にプログラミングが必要なのか」「どんな授業が行なわれるのか」「家庭では何をすべきなのか」といった疑問をここで解消していきましょう。

2020年度から始まった新学習指導要領。戦後最大規模の教育改革とも言われており、「アクティブラーニングの導入」「英語教育の必修化」など大変注目を浴びています。今回こちらで取上げるのは「プログラミングの必修化」です。
突然「プログラミングの必修化」と言われてもピンとこない方も多いかと思います。「なぜ小学生にプログラミングが必要なのか」「どんな授業が行なわれるのか」「家庭では何をすべきなのか」といった疑問をここで解消していきましょう。

そもそも「プログラミング」って?

「プログラミングという言葉は耳にしたことがあるが、詳しいことはわからない」という方も多いはずです。まずは「プログラミング」がどういうものなのか把握しておきましょう。
簡単に説明すると「プログラミング」とはコンピューターへの指示です。人間がコンピューターを動かす際に「こうして欲しい」という動きを「プログラム」させることを指します。

小学生に「プログラミング」が必要な3つのワケ

その「プログラミング」がなぜ小学生に必要なのでしょうか。
①IT技術者の人材の不足を解消
小学校でプログラミングを必修化する目的の一つに、IT技術者の人材不足の解消があります。IT技術者の需要が拡大しているにも関わらず、その数は年々減少しているのが現状です。プログラミングを学習することで、ITを身近に感じ子供達が興味を持つきっかけづくりを目指します。
②「第4次産業革命」に備える
「第4次産業革命」という言葉を耳にしたことはありますか。これまでの歴史を振り返ってもわかるように「産業革命」は人間の生活をがらりと変えてしまうほどの影響力があります。
昨今IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)、AGI(汎用人工知能)、ビッグデータなどが新ビジネスとして注目されていますが、これらの技術を用いて起こる革新が「第4次産業革命」です。「第4次産業革命」は日常生活以外にも経済や雇用に至るまで、私たちに大きな影響を与えるでしょう。子どもたちはデジタル化・コンピューター化がますます進んだ社会を生き抜く力を身につける必要があるのです。
③将来の子どもの選択肢を増やす
パソコンはプログラミングをするだけのものではありません。グラフィックス、データや統計の分析にも使えます。IT技術をプログラミングを通して学ぶことで新しい可能性を見出したり、将来どんな職業を選ぶのか選択肢も増えるでしょう。

小学校で学ぶのは「プログラミング」ではなく「プログラミング的思考」

勘違いされがちですが、「プログラミング」は必修化されますが「教科」ではありません。国語や算数、その他様々な教科の中に「プログラミング体験」を取り入れて指導をしましょうというのが文科省の指示です。 
「小学校でプログラミングがはじまる」と聞いて、システムエンジニアやプログラマーの仕事をを思い浮かべた方も多いかもしれませんが、文科省は「プログラミング教育」を通して「プログラミング的思考」の育成を目的としています。「プログラミング」を学ぶのではなく「プログラミング的思考」を学ぶのです。

「プログラミング的思考」って何?

「プログラミング的思考」と言われて「さらに理解しにくい」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
「プログラミング的思考」とは、目的にたどりつくために「どんなふうに動いているのか」「どこが悪いのか」「最適な方法は何なのか」など思考をめぐらせて「問題を解決する手法」だと考えればわかりやすいでしょう。 
「プログラミング的思考」を学習する目的は学校での勉強、日常生活、社会進出後などのあらゆる場面で活用できる能力を身につけることです。ですので、システムエンジニアやプログラマーが仕事で利用するプログラム言語やコーディングを学ぶこともありませんし、必ずしもパソコンを操作するわけでもありません。

「プログラミング必修化」に向けて家庭でできることは?

「プログラミングが必修化される」と聞いて「パソコン教室に通わせた方がいいのかな。」「子どもにパソコンを買い与えるべき?」などと考えた方も多いかと思いますが、繰り返しになりますが「プログラミング」は「教科」ではありませんし、必ずしも授業でパソコンを利用するわけでもありません。
ご家庭では「プログラミング的思考」が身に付くように日常生活にある「プログラミング」に目を向けさせてみることから始めてはどうでしょう。中でも「料理」は「プログラミング的思考」をイメージしやすい作業です。 
例えばカレーを作る場合、
①材料を用意する→②材料を切る→③材料を炒める→④味を付ける→⑤材料を煮る→⑥完成
といったように手順や工程を考えていくことが「プログラミング的思考」の育成につながります。カレーが完成した後も、「味が薄い」「野菜が固い」といった問題点がでるかもしれません。その際は、「どうすればよかったのか」をお子さんに考えさせてみることで、「問題解決力」が身に付きます。 
日常生活には「プログラミング」があふれています。お子さんが興味を持ちそうなものを取り入れて、親子で楽しみながら「プログラミング的思考」をは育んでみてはどうでしょう。

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