小学生のゲームとの上手なつき合い方!ゲーム依存症とは?
ゲームが大好きな小学生は多いですね。でも、「最近ゲームがなかなかやめられなくなってきた」「長時間のゲーム、目が悪くならないか心配」など、ゲームに関する親の悩みは尽きないのではないでしょうか。
お子さまにとっては魅力的なゲームですが、依存性のあるものでもあります。小学生のうちは、親が適切に管理してあげたいものですね。
子どもの間でどんなゲームが人気なのか、ゲーム依存症とは何なのか、家庭でのルール作りなどを紹介していきます。
今の小学生はどんなゲームで、一日何時間遊んでいる?
小学生は今どんなゲームで遊んでいるの?
まず、小学生に人気のゲームを見ていきましょう。
1位 マインクラフト
マインクラフトとは:ゲーム上でブロックを使って自分のオリジナルの建造物や道具を作りだしたり、地底や海中の世界を探検したりすることができる創造的なゲームです。また、敵が出てきて戦ったりもできるため、子どもから大人までそれぞれの遊び方で楽しめます。プログラミングの要素もあるため、教育現場やプログラミング教室でも使用されています。Youtubeの解説動画や、グッズなども多く、人気が伺えますね。
2位 フォートナイト
フォートナイトとは:バトルロイヤル(対戦して生き残る)ゲーム。プレイヤー100人が島に渡り、一人が生き残るまで戦います。グループで参戦することも可。ボイスチャット機能を使えば会話をしながら仮想空間で友だちとつながることができます。チャット上での仲間外れなどの対人トラブル、課金などのトラブルも聞かれますが、コロナ禍では子どもたちの集う場として機能していたり、親子出場の大会があったり、ライブのようなイベントが開かれたりなど、他人とのつながりが生まれる空間としても機能しているようです。対象年齢は15歳以上。
お子さまの好きなゲームは入っていたでしょうか? 内容は知らなくても名前は聞いたことがあったり、マリオやポケモンなどは、なじみがある親世代の方も多いのではないでしょうか? 最近のゲームはオンラインで交流できるものが多く、オンラインで友だちと一緒に楽しむことができるのも特徴でしょう。
▲引用元:ゲームに関するアンケート調査2022
小学生の一日のゲーム時間ってどのくらい?
小学生は一日どのくらいゲームをしているのでしょうか? 気になるゲーム時間を見ていきましょう。
○小学校低学年
平日…1時間が29%で最多となっています。続いて0分が20%、30分が19%となっていて、7割以上が0分~1時間未満という結果となっています。
休日…2時間が22%で最多。1時間が20%、3時間が13%と続きます。半数以上が1時間半以上という結果となっています。5時間以上もぐっと増えています。
○小学校高学年
平日…1時間が26%で最多となっています。続いて30分が19%、1時間半が11%となっています。3割近くが2時間以上となっています。
休日…1時間が20%、2時間と3時間が共に18%、5時間以上が14%となっています。2時間以上が半数以上という結果となっています。
低学年から、高学年になるにつれ、ゲームの時間が増えていることがわかります。また、平日より休日の方が長時間ゲームを行う割合が高くなっています。
引用元:ゲーム・動画の視聴時間が気になる!?調査でわかった意外な傾向
小学生でもゲーム依存症?
ゲーム依存症の症状とは?
お子さまのゲームの時間が長かったり、なかなかゲームの使い方のルールが守れなかったりなど、ゲームに関する心配事が多いと、ゲーム依存症ではないかと心配になってしまうのではないでしょうか。
実は、世界保健機構(WHO)が定める国際疾病分類(ICD-11)に、2018年「ゲーム障害」が追加されました(2022年1月に発効)。ゲーム障害や依存についての研究や治療がさらに進むことが期待されています。
以下、世界保健機構が定めるゲーム障害の特徴です。内容を知っておくことで、お子さまの様子を客観的に捉えることができるでしょう。
・ゲームのコントロールができない(開始、頻度、強度、時間、終了、前後関係)
・他の生活上の関心や日常の活動よりゲームを優先する
・問題が起きているにもかかわらずゲームを続けてしまう、またはエスカレートする
・ゲーム行動により、個人や家庭、社会、学業、仕事など生活に重大な支障をもたらすほどの重症度
引用元:MIRA-iゲーム依存(ゲーム障害)とは
うちの子、大丈夫? ゲーム依存度チェック
お子さまのゲームへの依存度はどの程度でしょうか? 以下、ゲーム障害に当てはまるかどうかを簡易的に調べるためのテストから、質問項目をあげています。お子さまが今現在、どの程度の依存度なのかを知ることで、対策が必要かどうかを考えることができるでしょう。気になる方はチェックしてみてください。
引用元:MIRA-iネット依存・ゲーム依存度チェック
ゲームをする時のルールを作ろう
他の家庭では親子でどんなルールを決めている?
お子さまがゲームをする場合、ルールを決めている家庭も多いのではないでしょうか。他の家庭には、どのようなルールがあるのか見ていきましょう。
時間を決める
ゲームをする時間はルールとして決めている方が多いのではないでしょうか。平日と休日で時間を変える場合もあるようです。
勉強や宿題を終わらせてからやる
ゲームを始める前に、勉強や宿題、お手伝いなどを済ませてくれると、親としても少し安心ですね。
目や健康に配慮する
ゲームの画面を見続けることで、視力の低下が心配になってきます。また、プレイ中同じ姿勢をとり続けることで、姿勢の悪さや肩こりなども心配です。
ゲームを行う場所を決める
部屋にこもってゲームをしてしまうと、ゲームの内容や時間などを把握することが難しくなってしまいます。リビングなど、目の届く場所でゲームをするなどと決めているようです。
引用元:小学生のゲーム事情 - 平均プレイ時間や家庭でのルール、悩みなどを聞いた
親子で納得するルールを作ろう
ルールは、各家庭に合わせた無理なく実行可能なものを作りましょう。
お子さま自身の性格や、放課後の過ごし方、親が側にいて、ゲームをしているお子さまの様子を見守れるかなども、家庭ごとに差があります。つい、親の希望や理想を反映したルールを作りたくなってしまいますね。
しかし、大切なのは親がルールを一方的に決めるのではなく、お子さまの意見を聞き、家族で話し合って決めることです。
そして、ルールづくりも大切ですが、子どもから相談してもらえるような良好な親子関係を築いていくことがとても大切です。例えば、お子さまがゲームの話をしてきた時は、批判せずに、ゆっくり聞いてあげましょう。
お子さまがどんなゲームをどのように楽しんでいるのか知ることができますし、困った時や、わからないことがあった時に、親に相談しやすくなるでしょう。
ゲームで身につく力
ルールを守ってゲームをすることで、予定を確実に実行したり、我慢したり、時間通り行動したりと自分自身を管理する力が育まれるでしょう。
ゲームによっては、場面をクリアしながら徐々にレベルアップしていくという性質のものが多く、成功体験を味わうことができます。
最近のゲームは、オンラインで他人と一緒にプレイする物も多いため、コミュニケーションツールとしても機能しています。
コロナ禍で友だちとの接触が制限されていた間、ゲームを介してコミュニケーションをとっていた例も多く聞かれます。
ゲーム上でも、友だちとの関係を保つためには、コミュニケーションスキルが必要になりますね。
そして、ゲームが好きな親なら、共通の趣味として一緒に遊ぶことで、親子の貴重なふれあいの時間が持てるでしょう。
小学生のゲームは、心配も多いけど、うまくつき合っていこう
お子さまの年齢が上がったり、友人関係が変わったり、新しいゲームが出たり、お子さまのゲームとの関係は常に変わっていくため、親は柔軟に対応をしていく必要があります。
気になることがあったら、お子さまに聞いてみたり、ネットで調べてみたり、他の親に聞いてみたりと、自分なりに情報収集していくことが必要です。
大切なのは現状の子どもの姿に目を向けて、困った様子がないか、荒れていないかを観察し、本人からの話をよく聞いてあげることです。そして、ゲーム以外の楽しみをたくさん見つけてあげられるといいですね。
ゲームについてのトラブルの話や記事などが目に入ると、
色々と心配になり、悩みは尽きません。子どもに寄り添いながら、ゲームとつき合っていく覚悟が必要なのかもしれませんね。
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