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うちの子に中学受験は必要?中学受験を経験したご家庭へインタビュー!

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うちの子に中学受験は必要?中学受験を経験したご家庭へインタビュー!

うちの子に中学受験は必要かどうかを考えることは、子どもの将来を考える上で重要なポイントです。実際に悩んでいるご家庭も多いことでしょう。
この記事では、中学受験を実際にしたご家庭と、しなかったご家庭へのインタビューを取り上げます。
中学受験を目指す子どもに必要なもの、中学受験ではなく高校受験の方が向いている子どもの特徴などがわかります。中学受験を目指すかどうかを決める参考にしてください。

うちの子に中学受験は必要かどうかを考えることは、子どもの将来を考える上で重要なポイントです。実際に悩んでいるご家庭も多いことでしょう。この記事では、中学受験を実際にしたご家庭と、しなかったご家庭へのインタビューを取り上げます。中学受験を目指す子どもに必要なもの、中学受験ではなく高校受験の方が向いている子どもの特徴などがわかります。中学受験を目指すかどうかを決める参考にしてください。

中学受験をした方の場合〜Tさん(中学2年生、小学6年生、小学4年生)〜

受験するかどうか決めるのは子ども


みらいい編集部Hiro:一番上のお子さんが中学受験をされたそうですが、小学生の息子さんたちもいま中学受験のための勉強をしているのですか?

Tさん:いいえ。小6の息子は受験はしたくないと言っていて、近くの公立に通う予定です。4年生の子はまだ受験のことは口にしないですね。

みらいい編集部Hiro:6年生のお子さんがしたくないという理由はどんなことですか?

Tさん:多分勉強が大変そうっていうのが一つあると思うんです。あとは友だちと同じ学校に行きたいというのがあって、周りの友だちが近くの公立に行くので、そこに一緒に行きたいようです。

みらいい編集部HIro:では、中学2年生のお子さんはなぜ中学受験をしたのですか?

Tさん:本人が希望したからです。私立中学に通っている先輩は公立に通っている先輩より学校生活が楽しそうだ、と言っていました。

みらいい編集部Hiro:お子さんは志望校に入れたと言うことなのですが、実際その学校にいってみて様子はどうですか?

Tさん:実際行ってみたら楽しいだけじゃなくて結構勉強が大変みたいで、考えていたのとはちょっと違ったみたいです。

みらいい編集部Hiro:親の希望でお子さまが中学受験をする方もいるかと思いますが、Tさんはそうではないのですね。

Tさん:受験するかどうかやどこの学校に行くのかは、私はどうでもいいと思っています。大事なのは本人が決めて本人が納得して人生を歩めるかどうかだけだと思っています。

例えば娘が通っている私立中学校は、入学前に娘が思っていたより勉強が大変だったのですが、その学校を選んだのは本人だから、誰にも文句は言わないですよね。もし、親がその学校に決めたなら、学校生活がきつかった時、親のせいにしますよね。

子どもであっても自分でやることには自分で責任を持ってほしいですね。それが社会に出てから必要な力だと思います。本人が選択してそれに責任を持つということ、その一環として中学受験も考えていました。

小学生のうちに将来の夢がはっきり決まっていて、それに向けてここの中学に行って、こういう勉強をした方がいいというのがあればいいですが。うちの子たちは将来の夢も決まっていなかったですし、この先で決めていけばいいと思っています。いつからでも方向転換できると考えています。

みらいい編集部Hiro:なるほど。でも、そんなふうに考えている方はあまりいないですよね。

自分に自信を持たせるための経験として必要


Tさん:これからの時代、学歴社会じゃないと思いますし、自分で生き抜く力がないと会社に勤めたからといって一生雇用してもらえるわけでもないですから。時代が違うんで、親の意識を変えていかないとなと思っています。

みらいい編集部Hiro:変化の大きい時代を生き抜く力は大事ですよね。子どもが生き抜くために必要だなと思っている力って何かありますか?

Tさん:自分に自信を持つことは大事かなと思いますね。親としてできることは、頑張っているね、という声かけをしたり、親として子どもを認めてあげるということですね。結果が出なくても努力はしっかり認めます。

みらいい編集部Hiro:結果ではなくてプロセスですね?

Tさん:親があなたはあなたで素晴らしいんだよ、といわゆる自己肯定感を子どもが持てるようにしてあげることだと思います。

みらいい編集部Hiro:なるほど。Tさんのお子さんたちは自己肯定感高そうですね。

Tさん:でも子どもによって違いますよ。どんなに声かけしても次男はちょっと自分に自信がないというワードがポロポロ出てきますし、なかなか一筋縄ではいかないです。でも親は信じてるよ、と言うことは伝えてあげていますけど。

自己肯定感をグッと高める!子どもへの接し方とは?

塾と家庭で役割分担


みらいい編集部Hiro:中学受験のスケジュールについて教えてください。いつどんなことに気をつけたらいいかなどアドバイスはありますか?

Tさん:受験勉強のことに関してはわたしより塾の先生の方がプロフェッショナルなわけで、塾の先生方にお任せしていました。いつ何をやるかは塾に全てお任せで。塾に娘が入ったのは小学校5年生の秋くらいだったのですが、その時にそれまで通っていた公文はやめましたが、塾に行ってからは塾のやり方をそのままやりました。

みらいい編集部Hiro:一般的に小学3年生の終わりくらいに塾に行き始めると聞くんですが、ちょっと遅い方ですか?

Tさん:遅い方だったと思います。

みらいい編集部Hiro:もうちょっと早く始めればよかったというのはありますか?

Tさん:うちの娘はなかったですね。公文をやっていて基礎学力があったんですよ。あと誰に似たのかすごく真面目なので、言われたことはとにかくきちんとやりたいタイプの子なので、しっかりやるんです。そういう習慣がないんだったら早く塾に通って習慣づけが必要なのかもしれないですけど。

親は温かく応援する姿勢が必要


みらいい編集部Hiro:お話聞いていると、受験にはあまり関与していないように思いますが、なぜそのスタンスなんでしょうか。

Tさん:私自身が小学3年生くらいから塾に行っていて、私立受験したんですが、自分が親にいろいろ言われたのがすごく嫌だったんですよね。それで自信もなくしていましたし、それはやりたくないっていうのがあったんだと思います。

みらいい編集部Hiro:塾はどのようにして選びましたか?

Tさん:娘の行きたい学校に特化している塾があったのでそこを選びました。あとは、他にもいくつか塾を見に行ったんですが、先生の人柄とかは大事ですよね。

みらいい編集部Hiro:最後に、お子さんが中学受験をするとなったときに保護者として気をつけるべきところはありますか?

Tさん:親ができることは単純なことですが、応援する姿勢と体調管理だと思います。親ができるのは「いつも頑張っているね」「お疲れさま」と声かけをして、本人が頑張れるように下支えしてあげる。

あとは食事についても、受験当日にお腹を壊したりしたら大変ですし。例えば、朝ごはんはパンのような小麦系のものは血糖値が急に上がって試験時間になって急に血糖値が下がって集中できなくなったりするので。そのへんの本人ができないところのサポートです。勉強は本人しかできないんで。

中学受験しなかった方の場合〜Hさん(大学3年生 中学3年生)

子どもが受験したいとは言わなかった


みらいい編集部Hiro:中学受験をしなかった大きな理由は何かありますか?

Hさん:そもそも中学受験は選択肢に入っていなくて、考えたこともなかったです。絶対公立っていうのがありました。もちろん金銭的なこともあるんですけど、やっぱり中学もありとあらゆる人に出会い、揉まれる貴重な機会だと思っていたので。
勉強できる子もいれば、全然できない子もいる。家庭環境もさまざまあるし、社会に出るのと一緒ですよね。公立中学で揉まれることが大切というのを何かで読んで、なるほどなと思いました。

みらいい編集部Hiro:お子さんからは私立中学に行きたいという話は出ませんでしたか?

Hさん:たまたま小学校と中学校が隣に並んでいて、当然のように卒業したら隣の中学に行く感じだったんです。私立に行く子が少なくて。すごくいい中学だったというのもあるんですけど、友だちがみんなそのまま行くから本人たちは当たり前でしたね。

公立中学で部活を楽しみ、中3から塾へ


みらいい編集部Hiro:お子さんも中学受験しようと考えていないということでしたが、ご夫婦で受験させるかさせないかを話し合いましたか?

Hさん:お互い全部公立だったんで、公立でいいよね、と。塾も考えたことはなかったです。

中3で長男が部活を引退して、「塾に行きたい」と言ったから学習塾に行かせました。公立の悩ましいところなんですけど、長男は特に副教科の内申がよくなかったんです。希望している高校が求める内申が厳しかったんですけど、塾のおかげで最後に学力がグッと上がって、足りない内申点をカバーできたのでよかったです。なんとか行きたい高校には行けました。

みらいい編集部Hiro:塾には「勉強したい」とお子さんが言って行ったんですね?

Hさん:バレーボールの部活を頑張っていたので、バレーボール頑張るならいいんじゃない?という感じで、あまりこちらが「勉強しなさい」とは言わなかったです。そうしたら部活の先輩が行っている学校に行きたいということで、志望校を決めて、塾にも入りました。全部子どもが決めました。

「勉強しなさい」は言わない


みらいい編集部Hiro:お母さんからお子さんに「勉強しなさい」とは言っていませんよね?

Hさん:はい。親が「勉強しなさい」と言うと偏差値がガクッと下がるというのを聞いたことがあって言わないと決めました。

みらいい編集部Hiro:お子さまは相当頑張ったんですね。内申点をカバーすることができるくらいの学力を身につけたなんて、すごいです。

Hさん:塾のおかげです。英語が苦手な子だけ集めて、塾の先生が特別に時間をとって通常と別に授業をしてくれて。夏季講習が午後からだったら午前中に集めて授業をしてくれたり、本当にいい塾だったんです。

みらいい編集部Hiro:塾も大事ですね。

Hさん:そうですね。塾もわたしが選んだんじゃなくて本人が選びました。本人が行きたいというところじゃないとね。

中学受験が必要かどうか迷ったら


中学受験をした人としなかった人にインタビューをしてわかったことは、周りを気にせず、うちの子にとってどちらがよいのかを第一に考えることが大切だということです。まずは受験をする子ども本人の意見をしっかりと聞いてみてください。中学受験・高校受験ともに、真剣に目標に向かって努力する経験は子どもを大きく成長させるでしょう。「やらされる」のではなく、「やりたい」という気持ちを、子どもが持てるのなら、中学受験は必要なのではないでしょうか。

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