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リーダー教育って何?なぜ必要?子どものリーダーシップの育て方とは

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リーダー教育って何?なぜ必要?子どものリーダーシップの育て方とは

「大学入試が変わる」「小学校の英語教育が変わる」など、教育制度が変わりつつある昨今ですが、実は「リーダー教育」も重要視されつつあります。しかし「リーダー教育とはいったい何なの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「リーダー教育って何?」「求められる資質とは?」「自宅でできるリーダーシップ教育」について紹介します!

「大学入試が変わる」「小学校の英語教育が変わる」など、教育制度が変わりつつある昨今ですが、実は「リーダー教育」も重要視されつつあります。しかし「リーダー教育とはいったい何なの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、「リーダー教育って何?」「求められる資質とは?」「自宅でできるリーダーシップ教育」について紹介します!

リーダー教育の意味や背景、リーダーになる子の特徴とは

リーダー教育って何?

「リーダー」というと、上司から任命されて、チームをまとめたり、プロジェクトを推進したりする役割の人というイメージを抱かれるかもしれません。確かに、会社組織ではそのような役割の人をリーダーと呼ぶことがあるかもしれませんが、ここでいう「リーダー」は役割を与えられた人のことは指さず「全ての人」を対象にしています。
 
これからの時代、役割を担った人だけがすべきものではなく、場面に応じて役割や権限があたえられていない状態での自発的なリーダーシップのスキルが求められていると言われています。

リーダー教育が必要とされている理由

ではなぜ全ての人が対象になっているのでしょうか?それは、2つあります。
 
・これからの変化の激しい時代を生き抜くために必要なソフトスキル
・知識や技能が卓越しているだけではリーダーにはなれない
 
確かに、会社組織のことを思い返してみるとイメージがつくかもしれません。特別な知識や技術があって、重宝されている人がいたとしても、リーダーになっておらず、逆に知識技能はそこそこだけど、関係部署との折衝能力が高い人がリーダー役を担っているというケースは、社会ではよく見られますよね。

リーダーシップを取れる子の特徴は?

では、リーダーシップを取れる子はどんな特徴を持っているのでしょうか?
 
・誰に対しても公平に接することができる子
・自分の意見をはっきり言える子
・全体を見ている子
・目標に向かってやり抜こうとする力がある子
・相手の意見を理解しようとする姿勢があり、相手の気持ちに共感する力がある子
 
自分のお子さんが当てはまったり、お子さんのお友達がそうだなと思ったりした人もいるのではないでしょうか。勉強だけできる子や、昔でいうガキ大将タイプの子は今の時代のリーダー像とはかけ離れているといえるでしょう。

 リーダーに求められる資質って?リーダー教育と遊びの関係とは

リーダーに求められる資質は「主体性」「共感」「やり抜く力」

では、リーダーシップを身につけるにはどんな力を伸ばしてあげるとよいのでしょうか?学校向けのリーダーシップ教科プログラムを提供しているマーベラスラボによると、ポイントは次の3つあります。
 
1)自分から行動していく「主体性」を獲得する
「誰かがやってくれる」「役割を担当するのは面倒」といった他力本願ではなく、積極的に行動することが大切。社会で活躍していくためには、自ら行動を起こす「主体性」が不可欠。
 
2)相手の気持ちを考える「共感力」を伸ばす
全員が力を合わせ、連携が取れなければ達成できないことをする。一人ひとりが相手の気持ちを考えてコミュニケーションを取ることで思いやりの心が育まれる。協力することの重要性を、身をもって学ぶことが大切。
 
3)失敗を恐れずに挑戦し続ける「やり抜く力」を身につける
「失敗したらどうしよう」「怒られたらどうしよう」「自分にはできないかも知れない」という不安で挑戦を避け、諦めるのではなく、失敗を踏まえてやり方を改善していくことを体験する。
 
 
現代の子ども達は、失敗を恐れてチャレンジしない傾向にあるとも言われています。思えば、電車の乗り換えもネット検索で間違えないし、料理も家事も家電が大活躍で、大人が子どもの前で失敗する姿を見せる機会も減ったように思います。
 
「失敗しても大丈夫」と子どもに背中で語る機会が減ってしまったのも、消極的な子供達を生んだ背景かもしれません。

リーダーシップは教育で身につく?

 
また、リーダーシップは、座学ではなく体験を通してでしか得られないという特徴もあります。
それは、「学級委員」「あいさつ係」「タイムキーパー係」などの学校での学級活動もリーダー教育の機会になっている一方で、学校外での活動、つまり「家庭」や「遊び」もリーダーシップの素養を育てる大切な機会と言われています。
 
というのも、リーダーシップというのは、1人では発揮されず常に集団の中で発揮されるものだからです。つまり、ひと言でいうと、対人スキルなので、家庭や遊びの中でのコミュニケーションのあり方で、伸びが左右されることになるのです。

リーダーシップと遊びとの深い関係

現代の子供は習い事をたくさんしており、遊びから遠のいているかもしれませんが、「遊び」は子供を育てる大切なプロセスを担っているといわれています。それを示しているのが、宇都宮大学での大学生を対象とした調査です。
 
調査結果によると、「子供のころに自分たちでルールを決めて遊んだ」という記憶が、リーダーシップを発揮できるかどうかに影響を与えていることが分かりました。
 
自分たちでルールを決めて遊んだ記憶がある人は、次のような行動をごく自然にとれるということが分かりました。
 
・道案内を頼まれるような場面に遭遇しても率先して対応できる
・身近な組織を良くするために自分の意見を積極的に言える
 
つまり、子供のころに得た「ルールなどの大事なことを、友達と自分たちで決める」という感覚は、将来のリーダーシップ力に作用するということが分かったのです。

親ができるリーダー教育とは

 
では、家庭でできるリーダー教育にはどのようなものがあるのでしょうか?具体例をみてみましょう。

幼児期

幼児期は、発達段階として「自分でやりたい」気持ちがとても強く、大胆な行動をとることがあります。「自分でできた!」という経験を積ませることが、自己肯定感につながりその後の人生を明るくすると言われています。
 
この年齢の子は、できないことにもチャレンジするので、大人はヒヤヒヤするものですが、挑戦する心と行動力がある年齢なので、 能力を伸ばす絶好の機会です。
 
絵本選びや買い物時のおやつえらび、今日着る服など、子ども自身に選択させるとよいでしょう。忙しいお母さんお父さんだとついお子さんをリードしたくなってしまいますが、親が先回りして行動すると、子どものリーダーシップの素養を育てるのが難しくなるので、時には忍耐が必要かもしれません。
 
はじめは時間がかかり、やきもきすると思いますが、慣れると早くなるので、待ってあげるときっと子どもはぐんぐん成長することでしょう。また、いつも取り組もうとすると、予定に間に合わなかったり、お母さんお父さんのストレスになったりしてしまうので、お母さんお父さんが無理しない範囲にすることもポイントです。

小学校低学年

小学校に入学すると、周りの子が色んな習い事をしているのを目の当たりにして、ついつい習い事を増やしがちになってしまいますが、子どもが遊ぶ機会や時間は、しっかり守るのが大切といえるでしょう。
 
小学校2年生くらいになると、学校生活に慣れてきて集団で遊ぶことを楽しむ姿勢が見られるようになるので、放課後は学童などで遊ばせるのもよいかもしれません。お友達が習い事でいなくて、遊び相手がいない場合が地域によってはあるので、それは自宅でカバーするとよいでしょう。
 
自宅でできるリーダー教育の例としては、UNOなどのカードゲームやボードゲームをつかって遊ぶと、状況やメンバーに合わせてルールを決めて遊ぶ機会が増えると考えられます。例えば、兄弟姉妹がいたら、下の子にはハンデをつけてあげるなどのルールを話し合って決めることで、相手の意見を聞く力や思いやりの力などを育むことができます。
 
子ども達だけだと話し合いが難航して喧嘩になった場合は、大人が1人入るといいでしょう。スムーズに意見交換ができますし、大人を見本に子供が学べて、それを学校生活や友達と遊ぶときに生かすことができるでしょう!

小学校中学年以降

ここまで家庭でできるリーダー教育を紹介しましたが、もちろん、家庭だけでは得るのが難しい経験もあります。
 
アメリカでのリーダーに対するインタビュー調査によると、新世代のリーダーになるには、幼いころから幅広いアイデアやテーマに触れさせることが成長プロセスに重要だと分かっています。ですので、お父さんお母さんができることとしては、例えば次のような取り組みに参加させるとよいでしょう。
 
・さまざま大人や、自分とは年齢や環境が異なる子ども達が集まるワークショップ
・サマーキャンプなど子供だけで参加できるイベント
・親子で参加できる体験教室
 
お父さんお母さんの中には、「他の子とけんかしてしまわないか」「トラウマにならないか」など不安を感じる人もいるかもしれません。確かに、最初は緊張して固まってしまう子もいるかもしれませんが、子どもは案外強いものです。
 
「幼稚園や保育園で別れた時にはギャン無きしていたのに、お迎えにいったら朝の事を忘れてしまったかのような満面の笑顔で遊んでいた」という経験のある人は多いと思います。
 
子どもの適応力は凄まじく、親がいなければ子供だけで決断し、困ったことがあったら解決しようと動く機会が増えるため、その1つ1つは成長がつながっていくでしょう!

まとめ

以上、リーダー教育の意味と求められる資質、自宅できることの紹介でした。未来型のリーダーになるには、勉強だけでなく学校・家庭・友達との活動を通してでしか得られない対人コミュニケーションスキルが大切だということが分かりました。
 
お子さんが将来、意気揚々と社会で力を発揮できるように、教育方針のなかに「リーダーシップ」の視点を取り入れてみてもよいかもしれませんね!

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