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【連載コラム】国際基準の「子育て」とは?~はじめに~

親の学び
公開日:2021年6月17日 更新日:2024年10月15日
【連載コラム】国際基準の「子育て」とは?~はじめに~

子育てで悩んでいる、これから子育てが始まる、子育てがひと段落したママ・パパに是非読んでほしい!元Micorosoft主幹マネージャ、自身も2人の子どもを持つ親でもあり、米国在住の鷹松弘章氏による連載コラムです。
今回は「はじめに」についてです。

皆さんいつも記事やYouTubeの投稿を見ていただきありがとうございます。
今回は
・子育てに悩んでいる
・これから子育てを始める
・子育てが一段落した
こんなお父さん・お母さんに是非読んでいただきたい!
みらいい初の連載コラムがスタートします!
テーマは【国際基準の「子育て」とは?】についてです。
執筆していただくのは鷹松 弘章(Hiroaki Takamatsu)氏です!

1998年Microsoft Corporation日本支社へ入社。2001年からアメリカ本社にて技術職の主幹マネージャーとしてWindowsなどの製品開発の傍ら、採用・給与・等級などのレイオフまで携わり、米国企業の最前線で勤務。20年の勤務後、現在はデータ解析大手の米国Tableau Softwareシニアマネージャー。同時に東証一部上場のスターティアホールディングス株式会社社外取締役、NOBOARDER Inc. 社外取締役兼 CTO。2019年5月には「世界基準の子育てのルール」という本も出版。


~~~鷹松氏メッセージ~~~
このコラムへ辿りつかれた全てのお母さん、お父さん、またはこれから親になる方、子育てを一通り終えられた親の皆さんへ感謝いたします。
実は私がこのコラムを書こうと思った切欠は、自分の子育てを通してではありません。
日本とアメリカで学生さんや起業を目指す若者とこの10数年ほど交流し、
その中から日本の子育ての結果と、アメリカという地で自分が見てやってきた子育ての違いを見付け出したからでした。
周りにいらっしゃる色々な世代の日本人の方に「どういう子育てをしたのですか?」と聞かれることが多かったのもその理由です。
そしてその日米の違いとは、世界的な視点から俗に言う「アダルトチルドレン」といわれる人が多くなっていることです。
日本で出会う人、アメリカで出会う日本人、そして子供も親にもそのアダルトチルドレンが多くなっていることで、
自立した大人として「生きる力」を持たない日本人が増えたのではという心配からでした。
母国日本でこれから子育てをする親の皆さんに、少しでも「冷静に離れた目線」というものに気付いていただければ、
そして少しでも「幸せ」を見つけることのできる子供たちが育ってくれればという思いで書き始めました。
私自身、現在18歳の娘と14歳の息子を持つ父親です。
完璧な親ではなかったと思います。18歳の娘は、私と共に私の離婚を経験しました。
14歳の息子は、日本で12歳まで育ち、私にとっては血のつながっていない義理の息子です。
それでも真正面から向き合っていく私に、この2人は真正面から向き合い返してくれる姿を見て、本当に幸せなことだと思っています。
娘がまだ1歳半という年齢のころ、自分自身の仕事のキャリアと子育ての環境という2つの面から考え、アメリカへ渡りました。
しかし、当時すでに夫婦関係は崩壊し娘が成長する過程でお世辞にも子供にとってよい環境という家庭ではなかったと思います。
17年間の結婚生活の中で娘には大変な苦労を背負わせてしまった自責の念もありましたし、
離婚に実に2年以上もかかった時間の中で、娘には申し訳なく思った時期もありました。
アメリカという異国の地での離婚、そしてその道のりは想像を絶するもので娘と共に死を選ぼうと思ったことは何度もありました。
離婚協議の長期化のために日本円で数千万円以上の借金を背負った時は、とにかく目の前が真っ暗になった時期が長く続き、
”自分の支えは娘しかいなかった”そんな思い出しかありません。
そんな中で当時病気を患っていながら、日本で息子を1人で育てていた学生時代の憧れの人と再会。
当時の暗闇の中に少しの光を与えてくれたのは、今の妻です。
彼女自身もその時点ではすでに離婚を経験し、私とは違っていても辛い時期を乗り越えた人。
それでも常に私に寄り添い、常に励まして温かい家庭を作る努力を一緒にしてくれる人生最大のパートナーがいたからこそ、
今の自分が生き続けていられるのだと思います。
そういう意味では、家族4人全員が人生の「やり直し」を一緒に始めたこの家族ですが、
それ以上にひとりひとりが自分たちの経験をもとに「幸せ」というものを感じ、考える家族になったのかもしれません。
親として、私は子供たちに自分と同じような苦労はさせたくないと思う一方で、経験してみなければわからないこともあると思っています。
ですから私は、子供たちには兎に角「やりたい」と思うものはなんでもやってみる。
その結果から学ぶ人生で良いと伝えています。
計画どおりにいく人生などほとんどないし、計画どおりにいく人生など楽しさも幸せも見つけられない。
彼らがこれからどんな人生を送っていくのか、それは彼ら次第だと思っています。
きっと彼らの身の上に起こることは、彼らに必要な経験なのだという気持ちが強くある今日この頃です。
私が自身の娘と、一緒に家族となってくれた息子を育てていることで、毎日たくさんの発見を与えられています。
親は子供と共に成長する、という当たり前のことにようやく気付かせてもらいました。
こうした気付きの中でこれから親になっていく人たち、今親として悩んでいる人たち、
そうした人たち皆さんに子育ての「芯」を作ることのお手伝いができればという想いから、このコラムを書き始めました。
もし子育てに少しでも不安があるのであれば、しばらくの間、時間を見つけてこちらにいらしてください。

鷹松 弘章(Hiroaki Takamatsu)

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鷹松弘章

国際基準の「子育て」とは〜はじめに〜

①国際基準の「子育て」〜幸せとは〜
②国際基準の「子育て」〜好きなこと探し〜
③国際基準の「子育て」〜好きなことを探す選択肢を増やす、そして見つかったら〜
④国際基準の「子育て」〜「してはいけないこと」とは何か、どう伝えるか〜
⑤国際基準の「子育て」〜社会の迷惑を悪として捉え倫理観を育てる教育〜
⑥国際基準の「子育て」〜他人と自分が違うこと それは良いこと〜
⑦国際基準の「子育て」〜自分勝手で何が悪い。人は人、自分は自分〜
⑧国際基準の「子育て」〜お金とは何?という教育〜
⑨国際基準の「子育て」〜意味のあるお金の使い方の教育とケチ〜
⑩国際基準の「子育て」〜究極の目標子供の自立。実は親の自律が鍵だった〜
⑪国際基準の「子育て」〜人はなぜ生きるのか、徳の循環を伝える〜
⑫国際基準の「子育て」〜親の幸せを諦めないで。幸せな親にしか幸せな子供は育てられない〜
⑬国際基準の「子育て」〜現実的なこと「同性愛、男子、ひとりっ子」〜
⑭国際基準の「子育て」〜今からでも遅くない、障碍・鬱・年代別の子育て、そして最後に〜
※連載は週1度を予定しております
※内容は変更することがあります

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