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<実施レポート>子どもの力でSDGs!ミッション「観光地の困りごとを解決せよ!」

企業のSDGs活動
<実施レポート>子どもの力でSDGs!ミッション「観光地の困りごとを解決せよ!」

2021年9月6日(日)に株式会社ジャルパックが、急激な観光客の増加による「オーバーツーリズム」の問題について社員の子どもたちと一緒に考えるオンラインワークショップを、株式会社イノビオットが提供する「おしごとクエスト」により開催しました!その模様を紹介します。

9月6日(日)に株式会社ジャルパックが、急激な観光客の増加による「オーバーツーリズム」の問題について社員の子どもたちと一緒に考えるオンラインワークショップを、株式会社イノビオットが提供する「おしごとクエスト」により開催しました!
現在ではコロナ禍による国内旅行の自粛やインバウンドの大幅な減少により沈静化していますが、オーバーツーリズムによって日本の観光地においてもいろいろな問題が生じています。
そうしたなか、「持続可能な観光」という観点からのオーバーツーリズムへの対策の必要性が高まっています。
今回のワークショップでは、SDGsの基本理念でもある「持続可能」という視点から、わたしたちにできることは何かについて、子どもたちが多くのそしてユニークなアイデアを考え出しました。

ワークショップ実施の背景

株式会社ジャルパックでは、「食物アレルギー対応ツアー」の実施「旅行パンフレットリサイクルシステム」への参画など、これまでにもいくつかのSDGs活動を実践してきました。
また、目標達成に向け本格稼働するために、昨年より組織管理職を対象とした勉強会や全社員向けワークショップなどを開催し、SDGsに対するマインド醸成を行ってきています。
そうしたなか、子どもの視点や発想力を活かして、今までにないアイデアや切り口を見出す機会として、今回のワークショップの実施に至りました。
また、このワークショップを通じて、子どもが自分たちの親の仕事への興味や関心を持つことや、ゲームを通して社会課題との結びつきを理解することも狙いとしました。

ワークショップの内容

はじめはドキドキ、やがて笑顔がたくさん!オンラインでも一体感が!

今回のワークショップは1時間半で行いました。参加者は10人の子どもたち。2つのグループにわかれてゲームを行います。はじめはみんなどきどき感がいっぱいの様子でのスタートでした。
全体の流れはこのように進んでいきます。


STEP1のイントロダクションでは今回のワークショップの全体の流れと、ミッションについて説明しました!

 
STEP2のチーム別ワークでは、2つのグループに分かれて、他の人の意見を聞きながら自分の考えをより成長させ、みんなで議論しました。
STEP2の流れは
①観光地にどのような困りごとがあるのか

②困りごとをどのように解決できるか

③自分がすぐできることはなにか
について考えました!

STEP2は見事にミッションCLEAR!

STEP3では、2グループから各1名ずつ発表者を決めて、どのような解決策を考えたのかについて全体にプレゼンテーションをしました。

このワークショップでは、子どもたちがオーバーツーリズムという社会課題を考えるきっかけを、ゲームを通じて作ることを目的とし、そのなかで前のめりになって課題に取り組んでくれることを期待していましたが、実際に、初めは緊張していた子どもたちも、アニメーションが流れ出すと笑顔になり、ゲームにも興味を持ちながら、課題に取り組んでいました。
また、今回はプログラミング言語Scratchを使用しましたが、子どもたちはScratchについては理解しており、直ぐに馴染んだ様子でした。
ワークショップでは、自分でゲームをするという形式ではなかったため、ゲームをクリアしたという達成感やや弱かったようですが、アニメーションや音を活用したことで、ワクワク感や楽しいという感覚は持ったようでした。
また、ファシリテーターは、子どもたちがワークショップに飽きないように、ゲームを進めながらも、一人ひとりが話しやすい環境になるように心掛け、子どもが自分以外が話している際でも拍手などで参加する仕掛けづくりや、なかなか意見を言えない子どもには、ファシリテーターが直接声を掛けて、意見を引き出すように努めていました。

想像以上の発想やアイデアが続出!

子どもたちから実際にどのようなアイデアが出たのかをご紹介します。
【観光地の困りごと】ゴミのポイ捨てによって観光地が汚くなる
解決策:地面をゴミ箱にする/ゴミ箱を増やす/貼り紙を貼る
自分がすぐできること:マイバック・マイボトルを持参する/ゴミは持ち帰る/地面に落ちているゴミを捨てる

【観光地の困りごと】お店の待ち時間が長くて買い物などができない
解決策:今日以外の日にきたら割引になるように割引券を渡す/レジを増やして列を増やす/列に必要な仕切りのテープを用意する
自分がすぐできること:みんなが行かない時期に行く/Googleストリートビューで行った気になる/しっかりと列に並ぶ

【観光地の困りごと】騒音によって観光地に住んでいる人がリラックスできない
解決策:多言語対応の貼り紙を貼る/観光客が行く場所(有名スポット)を増やす/防音にする/他の音でごまかす
自分がすぐできること:大声を出さない

【観光地の困りごと】物を盗まれる
解決策:防犯カメラを付ける/警察官を増やす/人数制限をかけて人を減らす
自分すぐできること:バックの持ち方を工夫する/貼り紙で注意を促す

ワークショップが進むにつれて、子どもたちの発想力や考える力はどんどん発揮されていき、オーバーツーリズムを解決するための多くのそしてユニークなアイデアが生まれましたが、その姿は、大人が考えるよりもずっとシンプルに課題に向き合っているように感じられました。子どもが社会課題についてこれだけ真剣に考える姿には驚きがありましたが、一方で、子どもの持つ可能性をあらためて実感したワークショップでもありました。
子どもたち同士も、初対面であったにもかかわらず、一緒にゲームに取り組むことで、お互いに尊敬し合ったり、よいリアクションをしたりと、とてもよい雰囲気になっていました。

ワークショップを終えて

大人になると凝り固まった考え方になりがちですし、情報を得ても今までの経験に当てはめて考えてしまうことが多くなります。
ワークショップのなかでの「ゴミを片づけるために地面をゴミ箱にする」などのような子どもたちの自由な発想を聞くことで、よい刺激を受けるのではないでしょうか。そうした刺激を、明日からの仕事にも活かしていきたいものですね。
ジャルパックの方々からも、「社会課題を理解し、自分で考えて発表する姿を見れたことが一番の喜びでした」という声や、「子どもが参加することで、親である私自身もSDGsを認知するきっかけになりました」といった声がありました。
そして、今回のワークショップの成果に対して最も期待できることは、大人にはない子どもならではの視点や発想に基づくアイデアが生まれることです、と言われていました。
さらに、これらのアイデアの実現に向け、ジャルパックが努力することがとても大切だと思います、とも言われていました。

今後の取り組みについて

ジャルパックは、今後もSDGsの活動をJALグループ一体となって取り組んでいき、まずはジャルパックとしてできることの整理や組織ごとでのアイデア出しからスタートさせていくそうです。
また、2020年10月より、アイデアの共有、連携を通じ、より強固な活動を図るための定期的な連絡会を開始していくとのことでした。
また、今回のワークショップのような取り組みも、ジャルパックのSDGsの活動の1つです。ここで生まれたアイデアが、この先実現できるようになれば、子どもたちの夢も広がるとのではないでしょうか。とても楽しみですね。
おしごとクエストについて
おしごとクエスト紹介動画

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