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【企業の面白いSDGs取り組みレポート】土になるプラスチックに迫る!

企業のSDGs活動
【企業の面白いSDGs取り組みレポート】土になるプラスチックに迫る!

企業のSDGsの取り組みを紹介するシリーズです!
最近はSDGsへの取り組みもかなり広まってきています。
そしてどうせなら
「環境に配慮している企業を応援したい!」
さらに、お子さんがいるお父さんやお母さんは
「子どもには、環境に配慮している企業の商品やサービスを使ってほしい!」
と考えたことはありませんか。
そこで今回は”土になるプラスチック”を開発している、三菱ケミカル株式会社の渡辺さんに、みらいい編集部のHiroがお話を伺いました。
今回の記事を読めば、応援したくなる!さらに子どもに勧めたくなるかも!

【渡辺佳那子(わたなべ・かなこ)】入社後、化成品であるポリウレタン原料のプロセス開発、新規製品開発を4年間行い、

2012年よりタイでの生分解性樹脂BioPBSの事業立ち上げに従事。

現在はマーケティングの立場でバイオマス・生分解性樹脂の普及に向けたプラスチック循環システム構築・立案を担当。

さまざまなプラスチック問題

Hiro—本日はよろしくお願いします!”土になるプラスチック”について触れる前に、まずプラスチック問題について教えてください。


渡辺さん—こちらこそよろしくお願いします!プラスチックの問題としては、さまざまな問題があります。まず従来のプラスチックは石油由来の原料を使用しているため、日本では焼却処理になり、地球温暖化の原因になります。さらに原料に使うことで、石油が枯渇するという懸念もあります。


さらに、年間で4億トンのプラスチックが生産されています。そのうちリサイクルされていないプラスチックは90%、海に流れているプラスチックは800万トンにもなります。



 



引用元:Edu Town SDGs 「プラスチックごみの問題に取り組み,みんなが考えるきっかけに」


Hiro—なるほど。これだけのプラスチックが海に流れているんですね。知らぬ間に口に入れているかも....。

救世主!土になるプラスチック!

Hiro—では”土になるプラスチック”とはどういったものなんですか?
 
渡辺さん—弊社が開発した”土になるプラスチック”は、「BioPBS(バイオピービーエス」と呼ばれています。植物由来のものでできているプラスチックで、時間がたつとこの画像のように無くなります。焼却処理をする必要がなく、海洋ゴミになることも防ぐ技術です。生分解性プラスチックとも呼ばれています。

提供元:三菱ケミカル株式会社

Hiro—すごい技術ですね!

渡辺さん—弊社では、1980年からプラスチック問題に対して取り組んできて、いまでは様々な用途で使われています。

Hiro—どういった用途で使われているんですか?

渡辺さん—例えば農業用フィルムに使われています。農業用フィルムは、回収する手間がかかるため、高齢化が進む農家にとっては大変です。さらに土がついてしまうと、焼却処分するしかなくなり、地球温暖化が進みます。処分するには費用がかかることもあります。
生分解性プラスチックで作られた農場用フィルムは、農作物収穫後に土と一緒に畑を耕すことで、土の中でフィルムが水と二酸化炭素に分解して無くなります。
つまり回収する手間も焼却する必要もありません。

Hiro—農家さんはとても助かる技術ですね!農業用フィルムが温暖化に繋がっているとは、考えもしなかったです。

提供元:三菱ケミカル株式会社

渡辺さん—その他、レジ袋や紙コップにも使われています。

提供元:三菱ケミカル株式会社


渡辺さん—例えばこのプラスチック袋は、万が一風に飛ばされて海に投げ出されてしまったときでも、海洋ゴミにならない様に海で分解する機能を持っています。

BioPBSで作られた紙コップが土に分解される様子

提供元:三菱ケミカル株式会社

 

Hiro—先日取材させていただいた大丸有SDGsACT5では、この技術を使って野菜を作る取り組みを紹介されていましたね!

渡辺さん—はい。社内で使った紙コップなどを自治体に堆肥化して、その肥料で野菜を栽培します。その作った野菜を、弊社のグループが運営するこの2つのカフェで使っています!
KAITEKI CAFÉ
MIZU cafe
 
Hiro—食べに行きます!

渡辺さん—お願いします!笑
私たちはサステイナブル野菜と呼んでいます。環境に優しい素材から生まれたお野菜をぜひ皆さんに食べに来てほしいです!

渡辺さん—この記事を見てくれた方は是非行ってほしいですね!

Hiro—今後さらにBioPBSが使われるために、どのようなことが必要だと思いますか?

渡辺さん—まだコストがかかってしまい、皆さんの身近に届きにくいという面があるので、消費を増やしてコストを下げるためにも、使いやすいように改良を続けていきます。

 


Hiro—子どもがいる私にとっては、このBioPBSが子どものおもちゃなどに使われると良いなと思いました!すぐ使わなくなって、処分に困るんです...。

渡辺さん—いま実際に開発を進めています!いろいろな課題をクリアしなければいけませんが、できたら良いなと思っています。私も子どもがいるので分かります。特に、食品についてくるおもちゃは、その時は喜びますが、結局ゴミになりますよね。笑
 
Hiro—そうなんですよ。。ぜひお願いします!

わたしたちができること

Hiro—最後に、みらいいの読者のお子さんがいるお父さんやお母さん、さらにその子どもたちへのメッセージがあれば教えてください!

渡辺さん—必ずしもプラスチックは悪者ではなく、食品の長期保存ができたり、冷凍食品の解凍時の包材にも役に立つ技術が詰まったものです。そのプラスチックを適切な用途に使うこと、さらに適切に処理をすることが必要です。
ポイ捨てするのではなく、しっかりと適切な場所に捨てることと、分別回収のルールを守ることで、自然環境を守ることができると思っています。


Hiro—できることからコツコツやれば、環境を守ることにつながりますね。本日はありがとうございました!

渡辺さん—ありがとうございました!
 
今回は三菱ケミカル株式会社の渡辺さんに“土になるプラスチック”についてお話を伺いました。
改めて、ゴミを分別すること、適切な場所に捨てることは大切だなと感じました。
ゴミの分別のルールをお子さんと見返して、今正しく分別できているのかを振り返っても良いですね。
 
そして皆さんも一度、三菱ケミカルグループが運営するカフェに足を運んで、サステナブル野菜を体験してみてくださいね!
KAITEKI CAFÉ
MIZU cafe
 
みらいい編集部 Hiro

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