検索

清水建設のSDGs!社員が家庭で実践するSDGsが面白い!

社会・SDGs
公開日:2021年9月1日 更新日:2024年10月15日
清水建設のSDGs!社員が家庭で実践するSDGsが面白い!

最近はSDGsへの取り組みが広まってきています。そしてどうせなら「環境に配慮している企業を応援したい!」さらに、お子さんがいるお父さんやお母さんは「子どもには、環境に配慮している企業の商品やサービスを使ってほしい!」と考えたことはありませんか。
そこで今回は「子どもたちに誇れるしごとを。」をミッションに活動している清水建設株式会社のグリーンインフラ推進部長 橋本さんにみらいい編集部のHiroがお話を伺いました。
環境のために会社として何をしているのか、さらに橋本さん個人としても様々なことをされているので、ぜひ最後までご覧ください!

最近はSDGsへの取り組みが広まってきています。
そしてどうせなら
「環境に配慮している企業を応援したい!」
さらに、お子さんがいるお父さんやお母さんは
「子どもには、環境に配慮している企業の商品やサービスを使ってほしい!」
と考えたことはありませんか。
そこで今回は「子どもたちに誇れるしごとを。」をミッションに活動している清水建設株式会社のグリーンインフラ推進部長 橋本さんにみらいい編集部のHiroがお話を伺いました。
環境のために会社として何をしているのか、さらに橋本さん個人としても様々なことをされているので、ぜひ最後までご覧ください!

橋本純(はしもとじゅん)
2016年清水建設株式会社入社。2021年度より環境経営推進室グリーンインフラ推進部長。ランドスケープ・アーキテクトとして、グリーンインフラを推進し、環境保全と開発の両立を目指す。清水建設のグリーンインフラ+事例では、瀬戸内Kirei太陽光発電所を担当。

環境を考えた建設会社

Hiroー橋本さんよろしくお願いします!まず清水建設とはどんなことをしている会社なんでしょうか?
橋本さんー清水建設は総合建設業を営む会社になります。主に、建物、道路、ダムなどをつくっています。
Hiroー具体的にどのような建物をつくっているのでしょうか?
橋本さんー例えば、国際試合が開催できるような大きな建物の例として「国立代々木競技場」「幕張メッセ」などを施工した実績があります。

幕張メッセ(提供元:清水建設)

国立代々木競技場(提供元:清水建設)

Hiroーありがとうございます。「子どもたちに誇れるしごとを。」をミッションとして掲げていますが、どういったところが”子どもたちに誇れるしごと”だと考えていますか?
橋本さんー子どもに誇れる部分としては、環境に対する配慮の部分です。地球温暖化の原因となっている二酸化炭素をゼロにする社会を目指す「脱炭素」を目指して、再生可能エネルギー事業を行なっています。
さらに、どのようにすれば環境負荷を下げれられるかも考えながら、お客様にとっても、社会にとっても、使う皆さんにとって良いものになるようにつくっています。

(提供元:清水建設株式会社、瀬戸内Kirei未来造り合同会社)

Hiroーなるほど!建物をつくるだけではなく、環境にも配慮してつくっているのですね!子どもにも是非知ってほしいことですね!
橋本さんーはい。会社全体で大事にしています。
Hiroーその他の清水建設さんが施工している建物はたくさんありますね!

動物の命を守る!

Hiroーでは環境に対して色々な取り組みをされていますが、今回は子どもたちもイメージがしやすい「グリーンインフラ+(Plus)」という取り組みについて教えてください。
橋本さんー「自然の恵みを地域全体に還元する」をコンセプトに、これまでに11の取り組みをしています。
Hiroー具体的にはどういった取り組みをしていますか?
橋本さんー取り組みの1つに「アニマルパスウェイ」があります。景気の良かった時代に、いきなり人間が家を持てるようになったので、大規模な住宅地の開発が行われました。
その開発により、1つの森林が2つになり、2つの森の間には道路が作られました。こうなることで、動物が道路を渡ることになり、車に轢かれて死んでしまいます。
その分かれてしまった森を、もう一度繋げて、動物たちが健やかに暮らせるようにする役割がアニマルパスウェイです。

アニマルパスウェイ(提供元:一社)アニマルパスウェイと野生生物の会)

Hiroー動物の命がこの道で救われているんですね。
橋本さんー動物と一緒に過ごしていけるように、アニマルパスウェイをつくっています。

都市に生態系を回復する!

Hiroー他にはどのようなことをされていますか?
橋本さんー他には、清水建設技術研究所の一つの取り組みとして、再生の杜というビオトープを15年前につくりました。都市部において「人と生き物の関係の再生」を目指し、生態系回復の実証フォールドとして長期モニタリングや環境教育を実践しています。

技術研究所再生の杜ビオトープ(提供元:清水建設)

Hiroーどういったところに課題を感じて、ビオトープをつくられたのですか?
橋本さんー1つは都市部の生態系ネットワークがあります。都市部では川や、緑が少なく、生き物の生息する場所や生態系の繋がりが乏しいことが課題です。
ビオトープをつくることで、生き物の生息場所になり、近くの緑地に移動するときに休息する場所として使えます。生態系のネットワークが広がり、生き物たちが暮らしやすくなります。
Hiroーなるほど。そのような役割があるんですね!
橋本さんーそのほか、再生の杜ビオトープは、絶滅が危惧されている植物の保全の場にもなっています。
Hiroー動物の絶滅危惧種はよく聞きますが、植物にも絶滅危惧種というものがあるんですね!
橋本さんーそうなんです!例えば、草地にはタヌキマメ、水域にはタヌキモ、トチカガミなどが生育し続けています。いずれも表土中にあった埋土種子から出現した絶滅危惧種です。草刈りなど、適度に人の手が入る環境づくりが継続的な生育につながっています。
Hiroーなんで「タヌキマメ」とか「タヌキモ」というんですか?
橋本さんー水中の葉がタヌキの尻尾に似ていたり、ガクが長い毛に覆われているのが、タヌキに見立てられたりして付いた名前です!

Hiroー本当だ!
橋本さんー植物といっても、とても奥が深いんです!
Hiroー奥が深いですね!学校にあるビオトープはそのような役割も担っているんですね....!
橋本さんーそういった役割をしているビオトープもたくさんあると思います!

橋本さんが家庭で実践するSDGs

Hiroーそのような取り組みをされているなかで、自然を守るために家庭でできることとして、何かありますでしょうか?
橋本さんー「自然を守るため」となるとスケールが大きくなってしまいますが、例えば雨水をタンクにためておくことで自然を守ることに繋がります。
Hiroーどのように繋がるんですか?
橋本さんータンクにためることで、たくさん雨が降った場合に、たくさんの雨が一気に流れて川が溢れるのを防ぐことができます。さらにそのタンクは洗濯機の水に使ったり、トイレの水に使うことができます。
私も実際に80リットルのタンクを自宅で使っています。

Hiroー80リットル!
橋本さんーただ、市町村によっては雨水タンクの購入に対して、お金を出してくれるところもあるので、意外と安く購入できます。
Hiroーそうなんですね!実際にどのように使っているんですか?
橋本さんー私の家では庭に撒いたり、メダカの水槽の水を綺麗にするのに使っています。
さらに犬が2匹いるんですが、犬は雨水の方が美味しいようで、庭で水を撒くと「水だ水だ!」となります。
あとは野菜などのクズの残飯処理をしてもらうために、ミミズを飼っているのですが、ミミズは乾燥に弱いので、タンクの雨水を飲ませています。
Hiroーミミズになぜ残飯処理をしてもらっているのですか?
橋本さんー少しでも自分由来の環境負荷を抑えられればと思い、ミミズに残飯処理をお願いしています。ゴミを減らすついでに肥料もできるので、助かっています。
Hiroー橋本さんの家は森のようです!さすが清水建設の方ですね....!
橋本さんー自分の家で実験的にやった方が、説得力も増しますし、自分でもこういう貢献ができるとわかっている方が良いと思っています。
Hiroー会社でやっていることも、自宅で実践されるという点が、とても素敵です!
橋本さんーただ一つ心が痛いのが、雨水タンクはプラスチックでできているので、例えば杉など木材でつくってくれないかなと思います。そうすると、使えなくなったら土に還るので。
Hiroーそれこそ、三菱ケミカルさんの土になるプラスチックで作って欲しいですね!
橋本さんー良いですね!

地域に役立つ会社に

Hiroー最後に、これからの活動を教えてください!
橋本さんー今後環境経営推進室として地域に役立つグリーンインフラを進めていきたいと考えています。
そのために、社会課題が何かをお客様や地域の方を通して明確にして、SDGsのどの目標から達成していく必要があるかを考えて、事業を行なっていきます。
そして、SDGs17の「パートナーシップで目標を達成しよう」も意識して、NPOなど色々な方と社会課題を解決していきたいと考えています。
Hiroーありがとうございます。その他に、「シミズオープンアカデミー」という取り組みはこれからもやっていくのでしょうか?
橋本さんー集まってやりづらいのですが、ビオトープの取り組みなどをその場で紹介できる場なので、引き続きやっていこうと考えています。
Hiroーぜひみらいいキッズたちも、シミズオープンアカデミーに参加させてください!
橋本さんー清水技術研究所では、ビオトープの他にも建設用のロボットなども研究しています。
例えば専門家と一緒に、子どもたちが考えたロボットの発展先を考えるなども面白そうですね!
Hiroー面白そうですね!ぜひお願いしたいです!本日はありがとうございました!
橋本さんーありがとうございました!
 
今回は清水建設の橋本さんにお話を伺いました。
「自分の家で実験的にやった方が、説得力も増しますし、自分でもこういう貢献ができるとわかっている方が良い」
会社員としても、さらに個人としても橋本さんのようにやっていくことが、SDGs目標実現に向けて、とても大切ではないでしょうか。
これからも清水建設、そして橋本さん個人にも注目です!
ぜひ皆さんもできることから始めてみてください。

related関連記事

上に戻る