子どもたちに人気の職業5選!憧れの職業に就くために必要な力とは?
将来は、今ある職業をAIがこなすようになり、社会全体が大きな変化を遂げているのではないかと言われています。また、コロナ禍の影響で最近の子どもたちを取り巻く環境はこれまでになく大きく変化しました。Zoomでオンライン授業を受ける新しい学習スタイルを体験したり、家の中でパソコンを使う機会も増えたことでしょう。いまの子どもたちはどんな職業につきたいと考えているのでしょうか。大人になったとき、いまとは大きく変化した社会の中で、なりたい職業につくためにはどんな力が必要なのでしょうか。
いま子どもたちに人気で注目すべき職業はこれ!
ゲームクリエイター・プログラマー
ゲームクリエイターは、プログラミング、グラフィックデザインといった開発の仕事から、ゲームデザインの構築、ゲームバランスの調整といった企画の仕事も行います。ゲームクリエイターの職種の一つであるゲームプログラマーはゲームの企画書や仕様書に合わせて、実際にゲームが動くようにプログラミングを組んでいく、発想力やセンスが求められる仕事です。
また、プログラマーはプログラミングを行って、さまざまなシステムやソフトウェアを作る人のことです。コンピュータやスマートフォンで利用されるITシステムの構築が仕事です。銀行や政府の大規模システムの開発から、小さなネットショップのWEBサイト作成まで、その仕事は多岐にわたります。
これらの仕事が人気なのは、小学校でプログラミングが必修化となったことや、コロナ禍でパソコンやゲーム機に触れる機会が増えたことが理由と推測できます。
小学校のプログラミング教育ほか文部科学省の新たな取り組みについてはこちらをご覧ください。
文部科学省が定めた「生きる力」を解説!学校教育が変わる6つのポイント!
ユーチューバー
数年前から人気職業としてランクインしているユーチューバーですが、ユーチューブ動画を面白く、見やすく撮影し、撮影した動画にテロップや効果音などを入れて編集する技術が必要です。また、人気ユーチューバーとなっていくためには動画の「企画力」が求められます。
自分でユーチューブチャンネルを作り、動画を発信したことがある子どももいるようです。ユーチューブで高評価を得るには、どのようなことが人を喜ばせ、感動させるのかについての感性が必要とされることは既に自ら学んでいることでしょう。日ごろからアンテナを高く張り、世の中の変化やトレンド情報を収集する力が求められます。
漫画家・アニメーター・イラストレーター
漫画家には世の中のトレンドを感知した上での企画力が求められます。最近ではWeb漫画を発表して、そこで収入を得る漫画家も増えています。
アニメーターやイラストレーターはデッサン力や画面構成力など特別なスキルも求められるので、プロとして仕事をこなせるだけの力をつけなければなりません。また、最近はデジタルやCGを使ってアニメーションを作る機会が増えているため、CGクリエイター検定などで実力をアピールする人も多くいます。
デザイナー
デザインに関わる職種の中でも最近注目されているのは、グラフィックデザイナーやWebデザイナーです。Webデザイナーは、企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当します。グラフィックソフトや編集ソフトを使い、文字データ、写真、イラストをレイアウトしてデザインします。Webページのデザインの他にも、企画設計やマーケティングに関わる業務も行います。
また、女の子に人気のファッションデザイナーも、デザイン画やハンガーイラストを今はパソコンのソフトで作成しており、パソコンは必需品となっています。
芸能人
芸能人は昔から子どもにとっての人気職業ですが、芸能人も最近ではSNSを使って自分をアピールする力が求められています。また、コロナ禍で舞台やコンサートが行えなかった時、ユーチューブを使って発信するタレントがいました。これからはこのようなツールをうまく使いこなす能力も必要とされていくと思われます。
同じ職業も内容が大きく変化し、新しい職業が次々に誕生する
今見てきたように、同じ職業でも仕事内容は時代とともに大きく変化します。ひたすらデザイン画を書いていた昔とは違い、今のデザイナーはパソコンが必需品となっています。漫画家やイラストレーターも同じです。以前はなかったユーチューバーという新しい仕事は、わたしたちの生活のなかにSNSが浸透して誕生し、瞬く間に人気職業になりました。プログラマーやゲームクリエイターも一気に人気職業になりました。
2014年、イギリスオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らによって発表された論文「雇用の未来ーコンピューター化によって仕事は失われるのか」は、20年後までに人類の仕事の約50%が人工知能ないし機械によって代替され消滅すると予測しました。また、2020年5月に公表されたマッキンゼー・アンド・カンパニーの調査では、2030年までに日本中の業務の27%が自動化され、約1660万人の雇用が機械に代替される可能性があると指摘しています。
人間の多くの仕事がテクノロジーによって代替されていく未来をどう受け止め、どう対処していくかが問われています。このような新しい時代でなりたい職業につくためには、決して受け身でなく、自分自身で考え、未来を切り開く力や新しく出てくるテクノロジーに対応できる力が求められるでしょう。どうしたら新しい世の中のニーズに合うか、ヒットするかを考えて粘り強く取り組む力が大切です。
プログラミング的思考
いま、小学校ではプログラミングが必修化されています。小学校で習うプログラミングは授業の中で難しいプログラミングに挑戦するわけではありません。プログラミングを通して正多角形を書く(小学5年生)などのとても簡単なものです。コンピュータを受け身でなく、積極的に活用する力やプログラミング的思考力(論理的思考力)を育てようとしているのです。
新しいテクノロジーは今ある人間の仕事を奪うかも知れませんが、同時に新しい仕事を生み出すことができます。だから決して悲観することはありません。クリエイティブでチャレンジングな人なら、テクノロジーを使って新しい仕事を作り出して生きていくことができます。そのためには小さいうちからテクノロジーを学び、論理的に考える力を養っていく必要があります。
高めておきたい「考える力」「生きる力」
AIは決して万能ではありません。例えば、これまでにない課題(過去のデータがなかったり、不十分な仕事)を解決する仕事や、数値化できない人間の感性や経験に基づく創造的なアイデアを生み出す仕事は不得意です。AIが何か結論を出した時、それは「考えた」のではなく、あくまでデータによる計算結果です。
ですから、AIとの共存社会で活躍する人になるためには、人間にしかできない「考える力」にフォーカスし、高めていくことです。順序立てて考え、試行錯誤し、物事を解決していく力を身につけることが大切になります。そのために小学校ではいま、「生きる力」の育成を目指しています。
常に世の中にアンテナを張ろう
世の中で活躍している人の多くは、子どものころ自分で何かに興味を持ってやり続けてきた人です。ユーチューバのヒカキンさんがLINE NEWS AWARDS 2020で「話題の人」を受賞した時、小さい頃からやっておいた方がいいことはありますかという質問に「やっぱり一番好きなことを全力でやり続けてみることです」と答えていました。
いまどんな職業が人気なのか、その職業はどんなスキルを必要としているかを調べて、興味を持ったら自分で学んでいきましょう。変化の激しい時代だからこそ、いろいろな情報をどんどんインプットすることは大事です。そうすると大人になった時にも自分の夢を実現するために必要なスキルやプランを考えることができ、道が開けていくはずです。
おわりに
将来は、「人余り」と「人不足」が同時に訪れる可能性があります。つまり、変化に取り残された人が余り、変化に適応し仕事を考え出す人や新たな仕事を担える技能のある人の不足が起こるでしょう。子どもたちがいつも世の中にアンテナを張り、変化を感じ取って、自ら考え挑戦していく力は大切です。
「考える力」は一朝一夕に身につくものではありません。家庭でも、新しい時代に必要とされるであろう「考える力」「生きる力」を意識して育んでおくことが大事です。何か子どもが疑問を持ったとき、立ち止まって一緒に考えたり調べたりする姿勢を親子で習慣にしていきましょう。
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