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みらいいおすすめ! 「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」をご紹介!

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みらいいおすすめ! 「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」をご紹介!

今回みらいいがおすすめする本は「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」です。
ギフテッドとは、「高い知的能力を持ち、さまざまな潜在的可能性を秘めた、配慮や支援が必要な子ども」(本書2ページより引用)のことをいいます。
正しい知識を持つことがギフテッドを理解する第一歩ですね。本書の内容を詳しく見ていきましょう。

もくじ

    「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」はどのような方におすすめ?

    ◆ギフテッドの子どもを育てている保護者
    既にお子さまを支えるために、さまざまな配慮や支援をされていることでしょう。保護者目線の情報が多く、特性理解や幼少期から青年期の育ちの様子、周囲への理解を得る方法、サポート実例集など、とても参考になるでしょう。

    ◆自分の子どもがギフテッドかもしれない、と感じている方
    ギフテッドにはどんな特性があるのか、専門的に詳しく載っています。子どもの実際の育ちの様子なども参考になるでしょう。

    ◆ギフテッドについて知りたい方
    ギフテッドについて、さまざまな立場の方々が携わって書かれているため、情報量が多いのが特徴です。知りたかった情報が得られるでしょう。

    ◆ギフテッドの子どもを指導する立場の方
    ギフテッドである子どもやその保護者の感じ方や考え方を理解することが、良好な関係を築いていく第一歩です。学校でのサポート実例もたくさん載っているため、参考になるでしょう。

    「ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法」の構成を詳しく紹介!

    1章から7章まであり、章によって異なる切り口からギフテッドについて解説されているため、さまざまな立場の人に読んでもらえる内容となっています。

    第1章 ギフテッドとは、どんな子ども?

    子どもの認知特性を把握するために、必要に応じて発達検査を行うことがあります。検査データの見方や、ギフテッドの子どもの検査結果の特徴、ギフテッド特性に配慮した検査方法などが紹介されています。また、ギフテッドの子どもに多く見られる過度激動という特徴について詳しく紹介されています。心理分野の専門的な内容になりますが、図やイラストがあるため、わかりやすくまとまっています。また、専門用語も多く出てくるのですが、巻末に用語解説があります。

    第2章 ギフテッド子育て相談事例集

    全国の保護者から寄せられた、ギフテッドの子育て相談から、代表的なものを紹介しています。例えば、「Q2ちっとも勉強せず、何を考えているのか、わかりません。」や「Q8ギフテッドであることを本人に対して、どう伝えればよいでしょうか?」などの相談に対して、ギフテッドの特性に寄り添ったていねいな回答が載っています。
    また、ギフテッドの特性をポジティブに言い換えて肯定的に捉え直す「ネガポジ言い換え」のページでは、「興味のあることしかしない⇒好きなものへの探求心、集中力が凄まじくある。」など8項目が挙げられています。子どもの強みに注目させることで、大人からの肯定的な言葉がけを促しています。自信あふれるギフテッドの子どもたちが表現されたイラストにも注目です!

    ▲本書74ページより引用

    第3章 ギフテッドの育ち

    ギフテッドの子どもの成長に応じた行動的な特徴と、関わりのポイントが「幼児期・児童期」「思春期・青年期」に分けて紹介されています。周囲への相談が難しかったり、情報が少なかったりするギフテッドの子育て。本書で紹介される、詳しい成長の様子は、保護者にとって、とても参考になるでしょう。

    第4章 保護者を支え、子どもを支える「ギフテッド応援隊」

    「ギフテッド応援隊」とは、ギフテッドの子どもを育てる保護者の会で、本書の作成にも関わっています。実際にギフテッドを育てた経験から、実体験に基づいたリアルな困りごとが紹介されています。文章からはギフテッドの子どもに対して「とてもいとおしい存在である」という著者のあたたかい眼差しが感じられます。
    【困りごとは、成長に伴ってどう変わる?】の項目では、「感情面、生活面」「友だち関係の悩み」「学習面」において、小学校低学年から中学生・高校生と成長するにつれての困りごとの変化が詳しく解説されています。
    【ユニークな我が子と、どう向き合う?】の項目では、日々ユニークな我が子に振り回される子育てをしているギフテッドの保護者をねぎらい、子どもとの向き合い方が提案されています。励ましにとどまらず、対処方法も紹介されているため、保護者にとってはかなり心強いのではないでしょうか。

    第5章 学校との関係を、どうつくる?

    ギフテッドの子どもを育てる保護者にとって、特に気になることの一つが学校との関係なのではないでしょうか。本書では、学校とのすれ違いの例や、誤解されやすいポイント、情報共有の仕方などがわかりやすく紹介されています。
    また、サポート実例集として「授業内容が合わない」「宿題のやり方」などの項目に対して、サポート方法が詳しく紹介されています。

    第6章 ギフテッドと発達障害

    ギフテッドと発達障害についての関係性について解説されているページです。【ギフテッドと発達障害の違い】や【ギフテッドと発達障害を、見分けるポイント】等の項目で詳しく紹介されています。また、「2E」という、ギフテッドと発達障害が併存している「二重に特別な支援を必要とする」子どもについての情報や支援方法についても専門的に詳しく解説されています。特別支援教育の現場での、ギフテッドや2Eの子どもに対する支援方法も紹介されています。

    第7章 ギフテッドの未来

    【ギフテッドの個性を伸ばすギフ寺の実践】の項目では、著者の一人が「ギフ寺」というギフテッドの子どもたちの居場所を作った経緯が詳しく紹介されています。
    【ギフテッドのこれから】の項目では、ギフテッドの才能が注目されるようになってきているものの、ギフテッドについての教育が不十分であることが述べられています。また、日本の教育現場の現状についても紹介されています。

    この本をおすすめする3つの理由

    ギフテッドに関する情報がどのページにもぎっしりと詰め込まれた本書。文字量も多く、専門用語もたくさん使われています。ただ、不思議と楽しみながら読み進められる理由を3つお伝えします。

    【理由1】当事者手記

    ▲本書22ページより引用


    6名分の当事者手記が本書の途中に2~4ページずつ挟まれています。当事者手記のページは、ピンクの囲みで統一されていて他のページの中でも目立つようになっています。子どもの頃に何を考えていたか、どんなことにつらさを感じ、悩みを持っているのか、当事者にしかわからない思いが詳しく綴られています。

    【理由2】イラスト

    表紙からかなりインパクトの強い本書。黄色い表紙に細かいイラストがたくさん描かれていてとても目を引きますね。表紙を開いた後、本文もマンガから始まっているため、スムーズに読み始めることができます。

    ▲本書2~3ページより引用


    本文中もイラストが、とても効果的に使用されています。文字だけでは伝わりにくい、ギフテッドの子どもの特性の細かなニュアンスが、イラストを通して伝わってきます。
    ギフテッドの子どもを育てる保護者にとっては、ギフテッドあるあるとして共感できたり、専門的な記述が少し難しく感じられる部分でも、内容を理解する一助になるでしょう。
    また、ギフテッドについて知らなかった人にとっては、ギフテッドの子どもについて、特性や困り感のニュアンスがとても伝わりやすくなっています。

    ▲本書13、154ページより引用

    【理由3】チームギフテッド

    本書では著作者として数名の名前が並んでいます。ページの最後に著者をまとめて「チームギフテッド」として似顔絵とともに紹介するページがあります。ギフテッドの子どもたちの集まるスペースを主宰している方だったり、ギフテッドの子どもを育てる保護者だったりと、普段からギフテッドに関わる方々が力を合わせて作った本だということがわかります。さまざまな専門家が携わることで、ギフテッドに関する豊富な情報と、ギフテッド愛にあふれたパワフルな本ができ上っているのです。

    ギフテッドの子どもの個性にとことん寄り添う本

    ギフテッドについて知りたいと思う方にぜひおすすめしたい本書。ギフテッドの子どもたちについての理解と支援が進むよう、寄り添い、励まし、導いてくれる懐の深い本なので、ぜひ読んでみてくださいね。

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    ★ギフテッドについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください!
    ギフテッドとは?ギフテッドな児童の現状
    ギフテッドの子どもに見られる言動 実際の例をご紹介
    ギフテッドの有名人から学ぶ!ギフテッドの子どもの育て方3選

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