オンライン学習から遊びまで!楽しく学べる子ども向けタブレットの選び方
2020年、新型コロナウイルスの影響で、子どもたちの多くは、オンラインでの授業や自習を余儀なくされました。
また、文部科学省の進めるGIGAスクール構想やプログラミング教育必修化にともない、コンピュータに触れる機会が増えてきています。コンピュータの中で、子どもが一番手軽に扱えるのがタブレットです。使い方が比較的簡単で、パソコンのようにマウスやキーボードの操作を覚える必要はなく、画面を触って直感的に操作できます。
では、子どもの教育用に、どのようなタブレットを選べばよいのでしょうか?今回は、タブレット選びで悩むご家庭向けに、選び方のポイントとおすすめの機種をご紹介します。
2020年、新型コロナウイルスの影響で、子どもたちの多くは、オンラインでの授業や自習を余儀なくされました。また、文部科学省の進めるGIGAスクール構想やプログラミング教育必修化にともない、コンピュータに触れる機会が増えてきています。
コンピュータの中で、子どもが一番手軽に扱えるのがタブレットです。使い方が比較的簡単で、パソコンのようにマウスやキーボードの操作を覚える必要はなく、画面を触って直感的に操作できます。何より小さくて軽いので、小学校低学年の子どもでも簡単に持ち運びできます。タブレットは、小学生が初めて使うコンピュータとして、理想的なものといえるでしょう。
では、子どもの教育用に、どのようなタブレットを選べばよいのでしょうか?今回は、タブレット選びで悩むご家庭向けに、選び方のポイントとおすすめの機種をご紹介します。
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プログラミングやオンライン学習にぴったり!子ども向けパソコンの選び方!
目的に合ったタブレット選び
タブレットと一言で言っても、種類はたくさんあります。大人でも使える一般のタブレット、子ども専用のおもちゃに近いタブレット、通信教育専用のタブレットなど様々です。この中で、子ども専用のタブレットは、小学生の教育には機能や性能が不十分です。また、通信教育用のタブレットは、用途が通信教育に限られています。よって今回は、目的に応じて様々な使い方ができる、一般のタブレットについてご紹介します。
パソコン選びでも触れましたが、タブレット選びでも一番大切なことは、目的を明確にすることです。目的がはっきりすれば、タブレットに必要な性能や機能がおのずと明らかになります。
たとえば、オンライン講座の視聴さえできればよい場合は、どのタブレットを選んでもさほど問題はないでしょう。一方、勉強だけでなくゲームでも多用する場合は、より性能の高いタブレットが必要です。また、漢字の書き取りで使うとなると、タッチペンもあった方がよいでしょう。つまり、何がしたいかによって、タブレットに必要な性能や機能が大きく変わってくるのです。
まずは、次に示す「タブレットの選び方のポイント」を見ながら、具体的な使用イメージを考えていきましょう。
タブレットの選び方のポイント
タブレット選びには、確認すべきポイントがあります。予算、用途、必要な性能・機能などによって、選ぶタブレットが変わってきます。ここでは、タブレット選びで必ず確認しておきたいポイントについてご紹介します。各ポイントを確認しながら、目的にかなう性能・機能を見極めて、タブレット選びの判断材料にしてください!
みらいいがおすすめするタブレット選びのポイントは、次の表の通りです。
各ポイントについて、詳しくご紹介します。
購入予算
タブレットは、価格に幅があります。まずは、おおよその予算を決めておきましょう。
タブレットは、安いものでは1万円台から、高いものでは30万円を超えるものまであります。子どもの教育用で使い道が限られること、乱暴に扱って壊しやすいことを考えると、機能はあまり欲張らず、お手頃価格のものを選ぶのが賢明でしょう。お店やメーカーにもよりますが、1万円台から6万円前後の範囲で検討するのがおすすめです。予算に余裕があれば、<b›10万円を上限に選択肢を広げてもよいでしょう。
一部のメーカーでは学割サービスがあり、通常価格よりお得に購入できます。メーカーの公式サイトは、必ずチェックしておきましょう!
画面サイズと重さ
タブレットの画面サイズと重さは、密接に関係しています。画面サイズを大きくすれば重くなり、小さくすれば軽くなります。ただ、子どもの教育用で使用するなら、画面サイズ優先で考えた方がよいでしょう。オンライン授業やお絵かきなどで使う場合、できるだけ大きな画面が必要になるからです。
おすすめの画面サイズは、10インチ前後(画面の横幅が約22〜23cm)です。メーカー各社の製品で、種類が最も多いのも10インチ前後です。重さは、製品によって異なり、400g〜700g程度です。小学生低学年でも持ち運べる重さなので、重さはあまり気にしなくてよいでしょう。
OS
OSとは、オペレーティング・システムの略で、一言で言うとコンピュータを利用する環境のことです。OSが異なると、見た目や操作方法、使えるアプリなどが変わってきます。タブレットでは、iOS、Android、Windows、Fire OS、Chrome OSなど多種多彩なOSが用意されています。
2020年11月のStatCounterの調査によると、日本でのタブレットOSのシェアは、iOS 69.5%、Android 30.3%、Windows 0.2%と、iOSとAndroidがほとんどです。学校や塾から特に指定がなければ、普及しているiOSまたはAndroidを選ぶのがよいでしょう。iOSやAndroidなら、インターネット上にアプリや情報が多く、便利に安心して使えます。
iOSは、Apple社のOSで、タブレットもApple社の製品iPadシリーズのみです(最新版では、OSの名称がiPadOSに変わっています)。スマートフォンのiPhoneも、同様のOSを搭載しています。
Apple社の製品の魅力は、ハードウェア(タブレット、スマートフォン)、ソフトウェア(OS)、アクセサリ(付属品)などをすべて一社で開発していることです。そのため、高機能で安定したサービスを安心して利用できます。普及率も高いことから、迷ったらiPadシリーズを選んでおけば間違いはないでしょう。
Androidは、Google社のOSで、iOSと同様にスマートフォンのOSとしても使われています。一番の違いは、同じOSのタブレットを様々なメーカーが製造していることです。そのため、各社によって仕様にばらつきがあります。特に、OSのバージョンには注意が必要で、必ず、バージョン9.0以降を選ぶようにしましょう。
Androidの一番の魅力は、iOSに比べて安価なことです。また、種類が豊富なので、幅広い選択肢から自分の好みにマッチした一台を選べる可能性があります。
基本的にはiPadシリーズを中心に、予算や必要な機能に応じて、Androidも選択肢に入れて検討するのがよいでしょう。もし、使用するアプリが決まっている場合は、事前に必ず、動作するOSを確認しておきましょう。
11月タブレットOSシェア発表、日本はiPadユーザーが多い
https://news.mynavi.jp/article/20201204-1547474/
通信回線
タブレットが使用する通信回線には、「Wi-Fiのみ」と「Wi-Fiと携帯回線の両方」の二種類があります。Wi-Fi(ワイファイ)とは、無線でインターネットに接続できる環境のことで、携帯回線(携帯電話会社の電波)とは別のものです。自宅にインターネット接続環境のあるご家庭であれば、多くは、Wi-Fi環境が整っていることでしょう。
タブレットの通信回線は、「Wi-Fiのみ」にして、ご家庭のWi-Fi環境で使うことをおすすめします。理由は、携帯回線も含めると、携帯電話会社との契約や通信料が別途必要で、タブレット端末の価格も高くなるからです。
メモリ
メモリは、日本語では主記憶装置という意味で、CPUが処理を行う際に一時的に情報を保持するところです。よく人間の「作業スペース」にたとえられます。メモリの容量が大きければ、一度にたくさんの情報が扱え、処理速度が上がります。
メモリの容量は、iOSは非公開です。Androidは、オンライン授業や教育用アプリで使う程度なら、2GBあれば十分です。ゲームなど他のアプリも多用するなら、3GB以上をおすすめします。
ストレージ
ストレージは、日本語では補助記憶装置という意味で、情報をファイルに保存して長期保管するところです。書籍やファイルを保管する「本棚」をイメージするとよいでしょう。ストレージの容量が大きければ、たくさんの情報を保存できます。
ストレージの容量は、最低でも32GB、できれば64GB以上はある方がよいでしょう。オンライン授業や教育用アプリで使う程度なら、32GBで問題ありません。写真や音楽などの大容量データを保存したい、容量を気にせずアプリをインストールしたいという場合は、64GB以上が安心です。
タッチペン
タブレットは通常、指先で画面に触れて操作します。タッチペンは、指先では難しい細かい操作を行うときに、指先の代わりに画面上で動かすペンです。特に、漢字の書き取りやお絵かきをするときに便利です。
タッチペンを使用する場合は、iOS(iPadシリーズ)の一択と考えてよいでしょう。Androidは、タッチペン付きの製品がほとんどなく、検討する場合はタッチペンなしが前提です。
カメラとマイク
オンライン授業などお互いの顔を表示しながら会話する場合、カメラやマイクが必要です。最近の一般のタブレットにはいずれも搭載されていますが、念のため、製品仕様でカメラとマイクの機能があることを確認しておきましょう。
メーカー
iOSのタブレットは、Apple社製のiPadシリーズのみです。iPadシリーズには、4つの製品モデルがあり、上位から順に、iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniです。予算や必要な機能に応じて最適なモデルを選びましょう。
Androidのタブレットは、大手のタブレットメーカーであれば、どれを選んでも基本的に問題ありません。ただ、メーカーによっては、Chrome OSやWindowsのタブレットも一緒に販売しているので、取り違えないように注意しましょう。
おすすめ機種3選
ここまで見てきたポイントを踏まえて、ここでは、おすすめのタブレットを3つご紹介します。いずれもメーカー公式サイトの情報を参考にしていますが、情報は時々刻々と変わりますので、必ず公式サイトにて最新の情報をご確認ください。
今回ご紹介する3つのタブレットの比較表です。
間違いのない王道のタブレット
Apple iPad (第8世代, Wi-Fi) + Apple Pencil (第1世代)
圧倒的なシェアを誇る、Apple社iPadシリーズのタブレットです。iPadシリーズの中で、画面サイズが10インチ以上でお手頃価格のモデルがiPadです。さらに、Apple純正のPencilを追加することで、タッチペン付きのタブレットになります。ストレージは128GBもあり、アプリで容量を気にすることは滅多にないでしょう。オンライン授業、教育用アプリ、お絵かき、ゲームなど、あらゆる用途で活躍できる製品です。
予算的に厳しい場合は、ストレージを32GBに減らす、タッチペンをはずすなどして、価格を抑えることもできます。Apple社製品には、学生・教職員向け価格がありますが、小学生の個人購入は対象外なのでご注意ください。
コスパ最高クラスのタブレット
Lenovo Tab M10 FHD Plus
レノボの公式サイトで、一押しの機種の一つです。価格に比べて高性能で、とてもコストパフォーマンスの高いタブレットです。どのような用途でも、快適なパフォーマンスで利用でき、お好みのアプリもたくさんインストールできるでしょう。レノボ独自のキッズモードは、子供の利用状況を分析して、勉強と遊びのバランスを保つ便利な機能です。
学生ストアに登録すると、学割価格で購入できる可能性があります。必ず確認しましょう。
1万円台の格安タブレット
Lenovo Tab B10
レノボの公式サイトで、最安の機種の一つです。最低限の性能ながらも、1万円台前半の破格が最大の魅力です。初めてのタブレットはとにかく安く抑えたい、という方におすすめです。オンライン授業、動画視聴、教育用アプリの利用程度であれば、問題なく利用できるでしょう。上位機種と同様にキッズモードがあり、子供の利用状況を監視できます。
学生ストアに登録すると、学割価格で購入できる可能性があります。必ず確認しましょう。
レノボ学生ストアへのご登録
https://www.lenovo.com/jp/ja/edufor
子どもが楽しめることが一番大事
子どもの教育用のタブレットの選び方について、確認すべきポイントとおすすめの機種をご紹介しました。
多くの子どもにとって、タブレットは初めて使うコンピュータです。性能や機能も大切ですが、一番大切なことは、子どもがいかに楽しめるかということです。苦手意識や嫌悪感を抱かせないよう、”子どもが楽しむ"という視点を持って製品を選ぶことが肝要です。
たとえば、iOSもAndroidも、子どもが興味を持ちそうな無料のアプリがたくさん用意されています。ゲームアプリはもちろんのこと、パズルやクイズなど楽しみながら頭を使う脳トレアプリもあります。このように、勉強だけでなく遊びでも使える万能のタブレットを目指すのも一つのやり方です。
もし、ご両親が使っているタブレットがあるなら、まずは子どもに使わせてみましょう。また、可能なら、店頭で実際のタブレットに触らせてみましょう。子どもが何に興味を示して何に没頭するかを観察することで、きっとタブレット選びのよいヒントが見つかることでしょう。
楽しく学んで遊べる理想的なタブレットが見つかるといいですね!