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プログラミング教育必修化!1、2年生の実践例と使う教材をチェック

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プログラミング教育必修化!1、2年生の実践例と使う教材をチェック

今回は小学生の1・2年生を持つ保護者の方向けに、低学年のプログラミング教育の実践例や使われる教材を紹介します。
プログラミング教育のイメージを掴んでみたい方はぜひ参考にしてください。

今回は小学生の1・2年生を持つ保護者の方向けに、低学年のプログラミング教育の実践例や使われる教材を紹介します。
プログラミング教育のイメージを掴んでみたい方はぜひ参考にしてください。
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1、2年生でプログラミング教育を学ぶ目的

まずは、プログラミング教育の実践例や使う教材をチェックする前に、プログラミング教育の学ぶ目的をおさらいしましょう。

メインはプログラミング的思考を育むこと

プログラミング教育の主な目的は、プログラミング的思考を育むことです。
プログラミング的思考とは、自分のしたいことを実現させるために、
 

  • 必要な動きとは?
  • 動きの組み合わせ方はどうする?
  • より理想的な動きに近づけるためには?


などを論理的に考える力のこと。
このプログラミング的思考力を育むことが子どもたちの将来、ならびに社会の未来に必要なことと考えられています。
プログラミングができることやプログラミング言語の習得が目的というわけではありません。

学習活動シーンはさまざま

プログラミング教育は、「プログラミング」という教科が増えるわけではなく、すでにある教育課程内に織り交ぜて行われるというのが主な方法です。
文部科学省が作成した小学校プログラミング教育の手引き(第3版)によると、小学校段階のプログラミング教育に関する学習活動の分類は、以下のような例があります。
 

  • A:学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの
  • B:学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの
  • C:教育課程内で各教科等とは別に実施するもの
  • D:クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの
  • E:学校を会場とするが、教育課程外のもの
  • F:学校外でのプログラミングの学習機会

参照:小学校プログラミング教育の手引き(第3版)|文部科学省

プログラミング教育は、これまでの学習に導入することでより学びやすくしたり、学習内容を豊かにしたりすることができるものだとも考えられています。

1、2年生のプログラミング教育実践例

プログラミング教育の実践例をチェックすれば、家庭での学習のヒントも得られるはず!
ここでは、1、2年生のプログラミング教育の実践例を見ていきましょう。
小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」で公開されている情報をもとに、実践例を紹介します。

Bの分野の実践例(音楽・国語)

「学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの」というBの分野の実践例は、音楽・国語の教科に絡めたものです。
音楽では、まず子どもたちが自分の思い描くリズムを作る作業からはじまります。
リズムが作れたら、Scratchというプログラミング教材に入力。
そしてScratchを操作して作ったリズムを聞き、より面白い音楽になるように試行錯誤していきます。
参照:https://miraino-manabi.jp/sites/default/files/B002_0.pdf

国語では、「を」「が」などの助詞の使い方や大切さに気づく授業にプログラミングを組み合わせた実践例があります。
Scratchを使用して、「ねこ( )ねずみ( )おいかける。」という例文の言葉の間に適切な助詞を入れて適切なシーンにするという授業です。

「ねこ(を)ねずみ(が)おいかける」と「ねこ(が)ねずみ(を)おいかける」と当てはめた場合では、Scratchで表示されるシーンが変わります。

その変化で助詞が違うだけで全く違うシーンになることに気づくようにし、助詞の正しい使い方もわかるようになるのです。
参照:https://miraino-manabi.jp/sites/default/files/B009.pdf
この実践例のようにプログラミングを教科に織り交ぜると、子どもたちがイメージしやすいかたちになり、楽しい授業になります。

Eの分野の実践例

「学校を会場とするが、教育課程外のもの」というEの実践例は、お菓子で有名な江崎グリコが開発した「GLICODE(グリコ―ド)」というアプリを使ったものがあります。
GLICODEは、実際にグリコのお菓子を使ってプログラミングの基礎的な考え方を学べるアプリです。
ポッキーやアーモンドピーク、ビスコなどのお菓子それぞれに命令が定められていて、組み合わせによって実現する動きが変わってきます。
グリコのキャラクター「ハグハグ」をゴールに導くというゲーム形式でプログラミングを進めるので、楽しみながらプログラミング的思考に触れられるでしょう。
参照:https://miraino-manabi.jp/content/188
「お菓子」「ゲーム」といった子どもの好きなものを使うので、家庭でも親子で取り組めそうな実践例ですね。

Fの分野の実践例

「学校外でのプログラミングの学習機会」というFの分野では、「Viscuit」という教材を使った講座ができる人材を育成して、プログラミング教育を普及しようというものです。
合同会社デジタルポケットが主催している「ビスケットファシリテータ講習」を修了した人の中から希望者は、「ビスケットメンター育成講習」に進み、最終的に現地で実証講座を行います。
参照:https://miraino-manabi.jp/content/149

Viscuitによるプログラミング講座を教えられる人が増えれば、子どもたちのプログラミング学習に触れる機会はますます増えていくことが予想されますね。

1、2年生のプログラミング教育で使われる教材とは?

最後に、実際の1、2年生のプログラミング教育で使われると予想される教材も押さえておきましょう。
家庭で使えるものもあるので、親子でプログラミング教育に親しみたいママさんも参考にしてみてください。

Scratch(スクラッチ)

Scratchは、150以上の国と地域で利用されているプログラミング言語です。
アメリカのマサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているため、無料で使用できます。
ブロックを繋ぎ合わせるだけでプログラムが作れるので、1、2年生のお子様でも簡単に慣れ親しむことができます。
パソコンやタブレットがあれば他の周辺機器を用意する必要がないので、家庭でも使いやすいですよ。
気になった人は、今すぐScratchのサイトをチェックして、お子さんとチャレンジしてみましょう。

ビジュアルプログラミング学習ソフトscratchとは

scratchはMIT(マサチューセッツ工科大学)のScratchチームが8歳から16歳の学習向けに開発し、現在では世界中のプログラミング教育に取り入れられています。子どもでも直感でプログラムを組むことができる分かりやすさが大きな魅力です。 学校だけではなく、家庭でも簡単に触れることのできるscratchとはどのようなものなのか、一緒に見ていきましょう。 ...

ルビィのぼうけん

ルビィのぼうけんは、プログラミングに親しむことができる子ども向け絵本シリーズです。
シリーズの第一弾「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」を読めば、プログラミングに関する基本的な知識を知ることができます。
ルビィのぼうけんはお子様がひとりで読むこともできますが、お母さんが読み聞かせて一緒に読み進めても楽しいですよ。
家庭でのプログラミング教育にもおすすめの教材です。

GLICODE(グリコ―ド)

GLICODE(グリコ―ド)は、実践例でも紹介した通り、江崎グリコが開発したアプリ。グリコのお菓子を使ってプログラミングゲーム感覚で学ぶことができます。
GLICODEを使うために用意するものは、

  • タブレットやスマホ
  • グリコのお菓子
  • お菓子を並べるシート(キッチンペーパーなど)


の3つなので、家庭でも簡単にプログラミングできますよ。
アレルギーのあるお子様は注意する必要がありますが、家庭でも取り入れやすい教材といえます。

教育版マインクラフト

ものづくりゲームとして人気が高いマインクラフトを学習教材として使えるようにしたものが、教育版のマインクラフトです。
教育版ではクラスの友達や先生と1つの世界を共有できるので、共同作業が可能になっています。

友達と協力しながら試行錯誤して世界を作り上げていく中で、プログラミング的思考が学べるという点は教育版のマインクラフトならではのメリットです。

家庭で取り入れてみることもおすすめ!

プログラミング教育に疑問や不安を抱いているお母さんは、実践例を見て、未知の教育に対する理解を深めてみてはいかがでしょうか。
また、プログラミング教育教育の実践例や使われる教材の中には、家庭で取り組めるものも多いです。
ぜひ参考に家庭に取り入れて、プログラミング教育に対する知識や興味を親子で深めてみてください。

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