SDGs(エスディージーズ)とは?家庭でできることと親子で始める身近な取り組み
「SDGs」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
でも、「SDGsって何?」と聞かれると、うまく説明するのは難しいかもしれません。
この記事では、小学生にも分かりやすくSDGsについて解説します。
SDGsにはどのような目標があるのかや、小学生でも今日からできることも紹介するので、ぜひできることから始めてみてください。
動画でも3分で解説しておりますのでぜひご覧ください!
SDGsとは?小学生向けにわかりやすく解説

まずは、「SDGsとは何か?」について解説します。
SDGsがどうして作られたのか、誰が決めたのかということも学ぶと、SDGsについてさらに理解しやすくなりますよ。
SDGsって何?正式名称と読み方
SDGs(エスディージーズ)は、「Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ)」を略した言葉です。
日本語では「持続可能な開発目標」といい、「みんながこれからも安心して暮らせる世界を目指すための目標」という意味があります。
「誰一人取り残さない」という考えのもと、環境問題や貧困、教育などの課題を解決するために、17のゴール(目標)と169のターゲット(ゴールを達成するための具体的な目標)で構成されています。
どうしてSDGsが必要なの?
地球では、地球温暖化やプラスチックごみの増加など、さまざまな環境問題が起きています。
また、十分な食べ物がなかったり、学校に通えなかったりする人もいます。
さらに、性別による差別などの社会問題もあります。
このような問題を解決し、みんなが安心して暮らせる世界を目指すために、SDGsが作られました。
このまま課題が改善されなければ、地球の環境は今よりも悪くなってしまうかもしれません。
安心して暮らせる地球や、自然を未来まで守っていくために、SDGsが必要とされているのです。
SDGsは誰が決めたの?
SDGsは、2015年9月にニューヨークで開かれた国連サミットで正式に決まりました。
17の目標が決まるまで、1,500以上の企業や団体、世界中の約1,000万人の人たちの意見も取り入れられました。
このように、SDGsは国連に参加した国々が話し合って決めたものだと言えるでしょう。
参照元:さすてらす公式、東京保健生活協同組合公式
SDGsの5つのPについて解説
SDGsの17の目標は、5つのグループに分けられています。
それぞれの英語の頭文字が「P」であることから、「5つのP」と呼ばれています。
- People(人間):人が安心して生活できるようにするための項目
- Prosperity(豊かさ):人が豊かに暮らせるようにするための項目
- Planet(地球):地球や自然を守るための項目
- Peace(平和):戦争や暴力のない平和な世界を目指すための項目
- Partnership(パートナーシップ):みんなが協力して目標を実現するための項目
いずれも、世界中の人が安心して暮らせる未来を目指すための大切な項目です。
SDGsの17の目標とは?小学生向けにわかりやすく紹介

ここでは、SDGsの17の目標について、それぞれ分かりやすく紹介します。
いずれも、世界中の人が幸せに暮らすために欠かせないものです。
目標1 貧困を終わらせる

貧困とは、お金がないために、食べ物やきれいな水、住む場所、学校など、生活に必要なものを十分に手に入れられない状態のことです。
特に貧困が深刻な場合は、食べ物が十分になく、生きていくことが難しくなる人もいます。
全世界の6人に1人(約3億5,600万人)が、こういった状況におかれています。
原因の一つが、十分な教育を受けられないことです。
学校で勉強する機会が少ないと、大人になってから仕事を見つけることが難しくなるかもしれません。
そのため、貧困が次の世代まで続いてしまうおそれがあります。
参照元:ユニセフ
SDGs1については、こちらの記事でも分かりやすく解説しています。
【SDGs1.貧困をなくそう】の現状と私たちができることを解説
目標2 飢餓をゼロにする

世界では、7人に1人(約9億2,500万人)が飢餓状態です。
飢餓状態とは、十分な食べ物がなく、栄養が足りない状態を指します。
この状態が長く続けば、普段の生活を送ることも難しくなってしまいます。
体を病気から守る力(免疫力)が弱まると、下痢やはしかなどの病気で命を落としてしまう危険性も高くなるでしょう。
飢餓は、自然災害や戦争、貧困など、さまざまな原因で起こります。
そのため、すぐに解決することは容易ではなく、世界中で協力して取り組むことが大切です。
参照元:WFP
SDGs2の詳細については、以下の記事も参考にしてください。
いま話題!【SDGs2.飢餓をゼロに】とは?私たちができることも紹介
目標3 すべての人が健康的な生活を送れるように

病院や福祉は、目標3と深く関わっています。
目標3には、お母さんや赤ちゃんの命を守ることや、マラリア・結核・エイズなどの病気を減らすこと、5歳になる前に亡くなってしまう子どもを減らすことなど、早急に解決しなければならない問題が含まれています。
SDGs3についてもっと知りたい方は、こちらの記事からどうぞ!
SDGs3「すべての人に健康と福祉を」の現状と私たちにできること
目標4 すべての子どもが質の高い教育を受けられる

教育を受けられない理由には、戦争や先生が足りないこと、学費が払えないこと、子どもも働かなければならないことなどが挙げられます。
開発途上国の中には、読み書きできる人の割合(識字率)が半分に満たないところもあります。
子どもたちが安心して学校で学べるよう、このような問題を解決していくことが重要です。
SDGs4については、以下の記事でも詳しく解説しています。
「SDGs4」の取り組み事例を解説!
目標5 ジェンダーの平等を実現させよう

ジェンダーとは、「男の子は電車が好き」「女の子はピンク色が好き」など、「男性だから」「女性だから」というように、社会の中で作られた性別に対する考え方を指します。
世界には、「女性だから」という理由で学校に行かせてもらえなかったり、無理やり結婚させられたりという状況に苦しんでいる子どももいます。
性別に関係なく、一人ひとりが自分らしく生活できる社会を目指すことが求められます。
SDGs5の詳細については、以下の記事を読んでみてください。
「SDGs 5.ジェンダー平等を実現しよう」とは?私たちができること
目標6 すべての人が安全な水を使い続けることができる

世界には、安全な水道やトイレが十分に整っていない地域があります。
整っていないと、きれいな飲み水を使えなかったり、手を洗えなかったりして、病気にかかるリスクが高くなってしまいます。
また、家にトイレがなく、不衛生な環境で生活しなければならない人もいます。
健康に暮らすためには、安全な水や衛生的なトイレが欠かせません。
そのため、すべての人が安心してきれいな水を使い続けられる社会を目指しています。
SDGs6についてもっと知りたい方は、こちらから!
SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」とは?世界の現状と私たちにできること
目標7 地球に優しいエネルギーをみんなが使えるように

世界には、電気やガスなどを使えず、不便な生活を送っている人が多くいます。
夜に明かりがなく暗い中で過ごしたり、安全に料理ができなかったりするため、安心して生活することが難しくなります。
みんなが豊かに暮らせるように、どの地域でも、安くて地球に優しいエネルギーを使えるようにすることを目標としています。
SDGs7については、以下の記事も参考にしてください。
【SDGs 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに】の現状と私たちにできること
目標8 経済が成長していけるように 働きがいのある仕事ができるように

家族の生活を支えるために働かなければならなかったり、災害や紛争が起こったりして、学校に通えず働かされている子どもがいます。
どのような理由であっても、子どもの体や心に負担をかける仕事や、危険な仕事はなくす必要があります。
また、働きたい人が、性別に関係なく安心して働ける社会にすることも重要と言えるでしょう。
SDGs8の詳細は、以下の記事でも分かりやすく解説しています。
【SDGs8.働きがいも、経済成長も】とは?現状と私たちにできること
目標9 どの国も産業・技術革新を進めていけるように

インフラとは、道路や学校、病院、発電所、水道など、毎日の生活に必要な施設や設備を指します。
世界にはインフラが十分に整っていない地域もあり、水や電気が使えなかったり、病院へ行きにくかったりして困っている人もいます。
町や国の発展のため、道路や水道などのインフラを整えることを目指しています。
SDGs9については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【SDGs 9.産業と技術革新の基盤をつくろう】とは?現状と家庭でできること
目標10 人や国の不平等をなくそう

国、地域、人種、宗教、性別、肌の色など、人間にはさまざまな違いがあります。
しかし、「違うから」という理由だけで、人を傷つけたり、仲間外れにしたりすることは間違っています。
まずは、世界には差別によって苦しんでいる人がいることを知りましょう。
誰もが安心して暮らせる社会にするために、不平等をなくすことが大切です。
SDGs10の詳細については、以下の記事でも解説しています。
【SDGs 10.人や国の不平等をなくそう】実現のためにできること
目標11 安全で安心して住み続けられる都市づくり

交通や自然、学校や病院などが整っている町は、安心して生活できる町だと言えます。
しかし、今でもスラム街や大気汚染がひどい地域など、安全で清潔な環境で暮らせない人も多くいます。
また、災害による被害を少なくすることも目標の一つです。
SDGs11についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【SDGs 11.住み続けられるまちづくりを】私たちの未来のために
目標12 環境にも人にも優しい生産・消費が続けられるように

【つくる人の責任とは? つかう人の責任とは?】
世界では、作られた食べ物が必要な人すべてに届いているわけではありません。
食べ物をたくさん捨ててしまう人がいる一方で、十分な食べ物がなく、おなかをすかせている人もいます。
食べ残しを減らしたり、物を大切に使ったりして、ごみを減らすことが大切です。
SDGs12については、以下の記事でも分かりやすく解説しています。
SDGs12とは?私たちにできることを小学生向けに解説|つくる責任・つかう責任の意味と課題
目標13 気候変動の影響を減らせるように行動しよう

地球では、二酸化炭素などが増えることで気温が上がり、「地球温暖化」が進んでいます。
気温が上がると、海の温度も上がります。
その結果、海水の酸性化や異常気象、干ばつなどが起こり、世界中の自然や人々の暮らしに影響を与えます。
世界中の国が協力して、地球温暖化を防ぐ取り組みを続けることが重要だと言えるでしょう。
SDGs13の詳細についてはこちらから!
【SDGs目標 13.気候変動に具体的な対策を】の現状や事例と私たち
目標14 海の豊かさを守っていこう

大量のプラスチックごみが海に流れてしまうと、ウミガメや魚がエサと間違えて食べてしまうおそれがあります。
漁業で使う大きなネットに絡まって命を落とす生き物も少なくありません。
また、海では二酸化炭素が増えることで「海洋酸性化」という問題も起こっています。
これにより、プランクトンやサンゴ、魚などの生き物にも影響が出ると考えられています。
SDGs14については、以下の記事でも詳しく解説しています。
SDGs14「海の豊かさを守ろう」の現状と私たちにできること|課題や対策を分かりやすく解説
目標15 陸に住むすべての生きものを守ろう

世界では、植物が育ちにくくなったり、農作物を育てられなくなったりする「砂漠化」が進んでいます。
その原因として、人間の活動や気候の変化が考えられます。
さらに、木を切りすぎて森林が減っていることも深刻な問題です。
環境が変わることで、生き物が住む場所を失ってしまうこともあります。
SDGs15の詳細については、以下の記事もどうぞ!
【SDGs 15.陸の豊かさも守ろう】の現状と私たちができること
目標16 みんなが平和に暮らせるようにする

世界には、安心して毎日の生活を送れない子どもがたくさんいます。
紛争が続いていたり、暴力の危険があったり、大人の都合で働かされたりするなど、その理由はさまざまです。
子どもが安心して暮らせない世界であってはいけません。
目標16には、子どもへの虐待や暴力をなくすことも含まれています。
SDGs16については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
【SDGs 16.平和と公正をすべての人に】の現状と子どもができること
目標17 SDGsの目標を達成するために協力しあおう

開発途上国が発展するには、多くのお金が必要です。
しかし、社会が不安定だったり、貧しい人が多かったりするため、国の中だけでは必要なお金を集めることが難しい場合があります。
ほかの国から支援を受けながら、安心して暮らせる国づくりを進めなければいけません。
SDGsの目標を達成するためには、国や企業、研究者、そして私たち一人ひとりが協力することが求められます。
私たちもできることから始めましょう。
SDGs17についてもっと知りたい方は、こちらから!
【SDGs 17.パートナーシップで目標を達成しよう】とは?事例と私たちができること
【小学生向け】今日からできるSDGsの取り組み

では、SDGsを実現するために、私たちには何ができるのでしょうか。
ここでは、小学生でも今日から始められる取り組みを紹介します。
できることから、無理なく取り入れてみてください。
学校でできるSDGsの取り組み
学校では、友だちや先生など、周りの人を大切にしましょう。
「そんなことがSDGsにつながるの?」と思うかもしれませんが、相手を思いやることも大切な取り組みの一つです。
一人ひとりが周りの人を大切にすることで、みんなが安心して仲良く過ごせる社会の実現に近づきます。
そのほか、給食を残さず食べて食品ロスを減らしたり、水を出しっぱなしにしないようにしたり、使っていない教室の電気をこまめに消したりすることもSDGsへの取り組みです。
どれも今日から始められることなので、できることからチャレンジしてみましょう。
家庭でできるSDGsの取り組み
家庭でも、SDGsの取り組みを始められます。
たとえば、ごみを分別する、ものを大切に使う、ポイ捨てをしないことなどが挙げられます。
また、飲み終わったペットボトルや缶、びんは、ごみとして捨てるのではなく、リサイクルするように心がけましょう。
さらに、普段からマイボトルを使うこともおすすめです。
ペットボトルを買う機会が減り、資源を大切にできるだけでなく、ごみの削減にもつながります。
買い物や食事でできるSDGsの取り組み
日々の食事や買い物でも、SDGsについて取り組めます。
たとえば、食べ残しを減らして食品ロスを防いだり、買い物に行くときはエコバッグを持参したりすることが挙げられるでしょう。
また、環境に配慮した商品の目印であるエコラベルが付いた商品を選んだり、まだ食べられる見切り品を購入したりすることもおすすめです。
一人ひとりの小さな行動が、環境を守ることや資源を大切にすることにつながります。
自由研究やポスターづくりでSDGsを学ぶ
自由研究やポスターづくりを通して、SDGsについて楽しく学ぶこともできます。
家の食品ロスについて調べたり、海の生き物とプラスチックごみの関係を調べたり、身近にあるユニバーサルデザインを探したりするテーマがよいでしょう。
自分で調べてまとめていくと、SDGsへの理解が深まり、身近な問題として考えられるようになります。
また、「水を大切にしよう」「使っていない部屋の電気は消そう」「食べ物を無駄なく使おう」などのポスターを作って、家や学校に貼るのもよいでしょう。
いつでも目に入る場所に貼っておけば、SDGsを意識しながら行動しやすくなります。
家庭でできるSDGsへの取り組みは、以下の記事も参考にしてください。
家庭における身近なSDGs事例!






