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【みらいいひらめきラボ作品紹介】子どもと取り組むSDGs目標12:つくる責任つかう責任〜食品ロス編〜

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【みらいいひらめきラボ作品紹介】子どもと取り組むSDGs目標12:つくる責任つかう責任〜食品ロス編〜

SDGs目標12は「つくる責任つかう責任」です。中でも食品ロスは私たちの身近にある問題です。
キッズプログラマーたちがアイデアコンテスト「みらいいひらめきラボ2022」で発表した作品を通して、私たちができることを考えてみましょう。

持続可能な開発目標SDGs。目標12は「つくる責任つかう責任」です。

私たちにとって食品ロスの問題はとても身近にあります。キッズプログラマーたちがアイデアコンテスト「みらいいひらめきラボ2022」で発表したユニークな作品を通して、目標12の達成に向け、私たちができることを考えてみましょう。

減らさないと、食品ロス

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。日本では年間約2,531万トンの食品廃棄物等が出されています。このうちまだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる食品ロスは約600万トンもあります(平成30年度農林水産省推計値)。この600万トンという量は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2019年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。

食べられる食品を捨ててしまうと、食品だけでなく、それを作るために使った資源まで無駄にしてしまいます。

また、食品ロスは地球温暖化の原因にもなっています。捨ててしまう食品も、生産・流通・廃棄の際に温室効果ガスを出しています。地球温暖化が進むと、異常気象により、農作物の生育に影響を及ぼし、食品の値上がりにもつながります。

このように私たちが毎日、商品を買う、使う、捨てることが地球環境に影響を与えているのです。つくる責任、つかう責任を自覚しなければなりません。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、私たちひとりひとりの努力で食品ロスを減らすことが必要です。

食品ロスについてはこちらの関連動画・関連記事で詳しくご紹介しています!


”食品ロス”の現状と”いまから始めるSDGs”4つのことを紹介!
なぜ食べ残しをしちゃいけないの?その理由を数字と具体的なイメージで紹介します!〜家庭でできるSDGs〜

子どもの取り組み SDGsは「ジブンゴト」

街中やテレビ番組やCMでSDGsという言葉を耳にする機会が多くなっています。子どもたちは学校の授業でもSDGsについて学んでいます。地域のイベントや子ども向けのイベントでもSDGs関連のテーマが増えています。
2030年までにSDGsを達成するには、国や企業による取り組みだけでは難しいと知って、子どもたちは「ジブンゴト」としてSDGsを考え始めています。

みらいいひらめきラボ2022について

「みらいいひらめきラボ」とは、オンラインプログラミング教室「みらいいアカデミア」が主催する小学生を対象とするアイデアコンテストです。小学生がSDGsを普及啓発するアイデアをプログラミングで表現する作品を作成します。そして、完成した作品をプレゼンテーションにより社会に発信します。

「みらいいひらめきラボ2022」は、SDGsに取り組む自治体・企業の協力を得て2022年1月8日、9日に開催されました。

  • 主催:みらいいアカデミア
  • 共催:千葉市
  • 協賛:三井住友海上火災保険株式会社
  • 協力:イオンリテール株式会社
  • 後援:千葉県、株式会社千葉銀行、株式会社ジェイコム千葉、千葉市教育委員会、市川市教育委員会、柏市教育委員会、浦安市教育委員会、流山市教育委員会


子どもたちがプログラミングで解決にチャレンジするSDGsテーマとして、千葉市から「食品ロスと地球温暖化」、千葉県から「交通安全」、三井住友海上火災保険株式会社から「防災・減災」が提供されました。

この記事では、「食品ロス」に関する作品を紹介します。

みらいいひらめきラボ2022 開催報告はこちら 
【SDGsアイデアコンテスト「みらいいひらめきラボ2022」プレゼンテーション大会】開催レポート

子どもたちの食品ロスをテーマにした作品の紹介

「みらいいひらめきラボ2022」プレゼンテーション大会に寄せられた、子どもたちの食品ロスをテーマにしたプログラミング作品アイデアは、とてもユニークなものでした。好き嫌いをするとお母さんに怒られるゲーム、消費期限が近づいたら教えてくれるアプリなど自分たちの毎日の生活からの気づきが反映された面白い作品ばかりでした。

ここでは1月8日のアイデアコンテストプレゼンテーション大会で発表された食品ロスに関する3作品を紹介します。地球を取り巻く社会問題である食品ロスを「ジブンゴト」として真剣に考え、まず自分や家庭でできることを見つけながら多くの人に発信しようとするキッズプログラマーたちです。

作品1:「ロスなしリスト」

<キッズプログラマー> 
肖凱旋くん(6年生)

<このテーマを選んだ理由>
期限が切れた食品がたくさん捨てられていることを知り、自分も何かできないか考えるようになったことがきっかけです。お父さんお母さんにこの作品をやってもらって、買い物のときに食品ロスを出さないようにしてもらいたいです。

<作品概要>
夕方5時になって、主人公が夕飯を作ろうとしたときに冷蔵庫の中を見て、ロスなしリストを使って買い物リストを作って買い物に行くゲームです。

<作品リンク>
https://scratch.mit.edu/projects/624995569/

<お楽しみポイント>
ロスなしリストで入力するときに、1文字目だけで入力できるところ。

作品2:「しょうひちかアプリ」(優秀賞)

<キッズプログラマー>
木本葵ちゃん(2年生)

<このテーマを選んだ理由>
世界で食品ロスが増えているのを少しでも減らしたいと考えたからです。また、ご飯の食べ残しのように、自分も食品ロスをしていたことがあったので気をつけたいと思ったからです。

<作品概要>
食品の名前や写真、消費期限を記録して、消費期限が近づいてきたら早く食べるように自動で教えてくれるアプリです。なぜそのアイデアを取り入れたかというと、消費期限前に食べ物をしっかり食べて欲しいと思ったからです。私の家族が買ってきた食べ物の消費期限を忘れてしまって、捨ててしまうことがありました。それを聞いた私は、食べ物がもったいない、もう食べ物を捨てるようなことはしないで欲しいと思い、このアイデアを考えました。


<作品リンク>
https://scratch.mit.edu/projects/620699945/

<お楽しみポイント>
①写真を撮って、簡単に食品を登録できるところ
②登録した食品の中で、消費期限が近いものがあればそれを教えてくれるところ
③このアプリを楽しんで使ってもらえる仕組みを作ったところ
食品に書かれた消費期限の写真を撮ると、自動で消費期限を入力してくれるような使いやすい機能も考えました。

作品3:「食べ残しゼロ!食品ロスをなくそうゲーム!」(優秀賞)

<キッズプログラマー>
鳥海大洋くん(3年生)

<このテーマを選んだ理由>
給食など、食べ物の好き嫌いによる、食品ロスをなくしたいと思ったからです。

<作品概要>
上から降ってくる食べ物を、食べ残さないように顔の写真を操作してキャッチしていきます。賞味期限を意識して、制限時間があります。時間内に目標の250点が取れたらクリアです。

<作品リンク>
​​​​https://scratch.mit.edu/projects/61559100

<お楽しみポイント>
残り時間を「ロッスー」という鳥が教えてくれるところとゲーム終了時にお腹いっぱいのイラストが出てくるところです。

おわりに

SDGsの取り組みをはじめるにあたり、まずは身近な課題に興味を持つことが大切ではないでしょうか。一人ひとりが自分の考えを社会に発信することで、大きな取り組みに発展していくでしょう。みらいいアカデミアでは、これからも未来を担う子どもたちとSDGsについて考え、社会に発信してきます。
みらいいアカデミアでは、企業や自治体との連携によりSDGsの普及啓発に取り組んでいます。ご興味・ご関心のある企業や自治体の方は以下よりお問い合わせください。

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