寒い冬でも外遊び!外遊びのメリットとおすすめの遊びを紹介!

寒い冬は室内で遊びがち。外に出るには子どもに防寒具を着せなければならず、ちょっとした手間になり、親としても家にこもっている方がいいと思ってしまいます。
しかし、外遊びにはたくさんのメリットがあります。
具体的なメリットと、楽しいおすすめの外遊びをご紹介します。
外遊びのメリットとは?
冬の外遊びのメリットは下記のものがあります。
- 生活リズムを作れる
- 近視抑制に効果的である
- 運動能力を伸ばせる
- 熱中症や虫刺されの心配なく遊べる
順にみてみましょう。
生活リズムを作れる
引用元:前橋明、2015、「生活習慣分析に基づいた生活リズム向上戦略の展開」、『レジャー・レクリエーション研究』、第75号、42
外が寒いからと屋内にこもっていては、運動不足になってしまいます。
すると、夜になってもなかなか眠れないという生活リズムの乱れにつながります。
早稲田大学の前橋明教授によると、睡眠リズムが乱れることで、朝食を食べない、など、食に関するリズムも乱れ、日中の活動量の低下や運動不足に繋がり、ホルモン分泌が乱れ、体調不良や精神不安定に陥りやすくなるということです。
外で遊ぶと、運動不足が解消され、基礎代謝の向上や体温調節、脳や神経系の働きによい影響があるのです。
参考元:生活習慣分析に基づいた生活リズム向上戦略の展開
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近視抑制に効果的である
近年、子どもたちの視力の低下が問題になっていますが、外遊びをすることで近視抑制の効果が認められています。
アメリカの研究によると、一日に2時間以上の外遊びをする子どもは、両親が近視でも、ほとんど外遊びをしない子どもに比べて近視の発症率が3分の1以下であったそうです。
参考:Invest Opthalmol Vis Sch. 2007 Aug:4(8):3524,32)
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運動能力を伸ばせる
スポーツ界で重視される「ゴールデンエイジ」を聞いたことがあるでしょうか?「ゴールデンエイジ」とは一生に一度の身体能力が急激に発達する時期のことを指します。
9~12歳が「ゴールデンエイジ」に当たり、3~8歳を「プレゴールデンエイジ」、13~15歳を「ポストゴールデンエイジ」と呼びます。
発達段階の考え方のもととなっているのがスキャモン発達曲線と呼ばれるもので、生まれてから20歳までの身長、体重、臓器、運動神経などの発育をグラフに表したものです。
「プレゴールデンエイジ」は神経系の発達が最も進んでいる時期。リズム感やバランス感覚の習得ができ、運動能力の基礎を築くのに適しています。
「ゴールデンエイジ」は運動能力を高めるために最も適している時期とされ、基本となる動作を経験することで、即座に習得できるとされています(プレゴールデンエイジが土台となります)。
「ポストゴールデンエイジ」はパワーやスピードに関する骨格や筋力が発達する時期。ただし、個人によって成長の差が大きいとされています。
そんな運動能力が発達する時期の外遊びは、子どもにとって大切なのです。
参考:発育発達とScamonの発育曲線
熱中症や虫刺されの心配が少なく遊べる
気温の高い夏と違って、冬は熱中症の心配はほとんどありません。また、虫刺されも少ないでしょう。
過ごしやすい季節と違って、公園などで遊ぶ人も少なく、伸び伸びと体を動かすことができます。
おすすめの外遊び
では、実際の外遊びはどんなものがあるでしょうか?親子で遊べるものを紹介します。
縄跳び
それほど広いスペースが不要な縄跳び。親子で一緒に遊べます。
しかも、単純な動作で全身運動ができ、縄跳びを10分するだけで、ランニングを30分するのと同等の運動量だとされるほどです。
ここで、自分にあった縄跳びの長さのチェック方法を紹介します。
1.縄跳びの中央を両足で踏む
2.両腕の脇を締め、肘を90度に曲げる
3.その状態で縄がピンと張っていれば身長にあった長さ
縄が自分に当たりそうだという恐怖心がある子どもには長めのものを、縄跳びが苦手な場合は少し短めにすると跳びやすいようです。
子どもに合わせて長さを調整してみましょう。
羽子板・バドミントン
お正月遊びでもある羽子板。この機会に親子でやってみることで、日本の昔遊びに触れられます。
羽子板には豪華な装飾があるものもありますが、遊ぶときは板に絵が描かれているだけの物を使います。羽子板の形は末広がりでおめでたいとされ、羽は「災厄をはねのける」に通じるのだとか。
遊び方としては、バドミントンのように二人で打ち合う「追い羽根遊び」、1人で羽を真上に打ち上げて落とさないように打ち続ける「揚羽根遊び」などがあります。
バドミントンも親子で取り組みやすい遊びです。羽子板の羽根よりも高く、遠くに跳ぶため、周囲に木や池などがないところで遊びましょう。風が強い日は羽根が流されて打ちにくくなるので要注意です。
散歩
ただ散歩するだけでも運動になります。親子で歩きながら、ゆっくりお話しするのもいいでしょう。
凧あげ
昔ながらの高く上げるタイプの凧は、周囲に木や電線がない場所でないと難しいかもしれません。
糸を短めにし、持って走るタイプのものであれば公園などでも遊べます。
ストローとナイロン袋でも簡単に作ることができるので、工作をしてから外に遊びに行くのもいいですね。
ビニール袋凧の作り方
氷作り
夜の間、水を張った容器を外に出しておくと凍る日もあります。
水が冷えて氷になる現象は、普段から冷凍庫でできると分かっていても、外に出しているだけで水が凍るのを見ることは、子どもにとって実体験を伴うものになります。落ち葉を入れてみたり、ビーズなどを入れたりして凍らせ、どうやって取り出すかを考えてみることもできます。
外気温が氷点下になる地域では、シャボン玉を凍らせるのも面白いですよ。
マイツリー
こちらは冬の遊びとは少し違いますが、自然に目を向けるきっかけになるので紹介します。
家の近所や公園など、身近な場所や学校に行くときにいつも目にする場所に生えている木を一本選んで「マイツリー」とします。
冬の今、枝や幹、葉はどんな状態か観察して描いてみましょう。
できれば毎日、木がどんな様子かを見るようにしていると、気温はまだまだ低いのに、ある日、木が新芽を準備している事に気づいたり、春になって葉が芽吹く様子を見れたり。季節によって様子が違うマイツリーを見ることができます。
普段何気なく過ごしているだけでは見過ごしている自然の変化に敏感になり、興味が出てくることもあるかもしれません。
屋内でも体を動かせる遊びとは
どうしても外に遊びに行けないときでも、部屋で体を動かす遊びがあります。
マンションなどでは騒音にならないように気をつけましょう。
シッティングバレー
パラリンピックで有名になったシッティングバレー。
室内でするときは、風船を使うと跳びすぎずちょうどいいでしょう。
おしりを床から離さないようにして風船を打ち合います。
タイマーをかけて、アラームがなったときに風船を持っていた人の負けなど、制限を設けるとより楽しめます。
ダンス
YouTubeなどで、子どもでもできるダンスの動画がたくさんあります。「早く走れるようになるダンス」「姿勢が良くなるダンス」というものまであるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
冬の外遊びの注意点
夏と違って熱中症対策や虫刺され予防などは不要ですが、注意することはあります。
服装は調節しやすい物にする
いくら寒い冬でも、子どもたちは走り回っていると体温が上がってきます。汗をかくとすぐに冷えてしまうため、体温調節がしやすいように重ね着をしましょう。濡れたままの肌着を着ていると風邪をひいてしまいます。家から離れて運動する機会があるときは着替えを持っていると安心ですね。
準備運動をする
気温が低いと筋肉が動きにくく、思ったように体が動かず、つまづいたり、怪我をしたりします。防ぐために軽く準備運動をしましょう。
「何して遊ぶ?」「どこへ行く?」などと話しながら、足首を回したり、少し動かして体をほぐしてから運動するのがおすすめです。
しっかり水分補給をする
たとえ汗をかかなくても、息や肌から水分は失われていっています。
脱水症状にならないように、冬こそ水分補給をしっかりとしましょう。
寒い冬でも外で遊ぶことはメリットがたくさん!
気温が低いと子どもだけではなく親も部屋にこもりがちです。しかし、外で体を動かすことは、子どもだけではなく大人にもたくさんのメリットがあります。
寒さに負けず、親子で体を動かすと、親子の会話が増えるだけではなく、生活習慣も改善され、いいことづくめ!
是非やってみてくださいね!
遊びの中でリーダーシップを育むこともできます。詳しくはこちらから!
リーダー教育って何?なぜ必要?子どものリーダーシップの育て方とは