AIに負けない「生きる力」を子どもたちが身につけるには?

Pick Up
AIに負けない「生きる力」を子どもたちが身につけるには?

子どもたちのブレない土台「生きる力」

新型コロナウイルスに翻弄され続けて一年が過ぎました。ワクチンの接種が始まりましたが、依然として先の見えない状況です。「生きる力」とはどんなに社会や自分のまわりの環境が変化しても負けずに問題を解決して、よりよい人生につなげる力です。

まさに現在のような先の見えない状況では絶対に必要なものです。相次ぐ休校や行事の中止でやる気がそがれた子どももいました。一方でそんな中でも努力し、休校中でもコロナ禍でもできる何かを見つけて力をつけた子どもがいたことも事実です。

子どもたちの差が開いたと言われるコロナ禍ですが、子どもたちがどんな状況でもブレずに頑張れる力を身につけるための秘策を考えます。

「生きる力」がなぜ必要なの?

子どもたちの未来は目まぐるしく世の中が変わる予測困難な世界だと言われています。これまでの常識が通用しなくなるかもしれないわけですから、子どもには環境変化に負けない「生きる力」を身につけてほしいと思うのが親心というものです。

「生きる力」はもともと子どもが持っているものだと言われますが、それが発揮されていない現状がありました。そこで、学校で子どもたちの中で眠っている「生きる力」をうまく引き出していこうというのが新学習指導要領「生きる力」です。

関連記事:文部科学省が定めた「生きる力」を解説!学校教育が変わる6つのポイント!

若者の「生きる力」が衰えている

諸外国に比べ、日本の若者は「自分自身に満足しておらず、難しいことにも挑戦しようというやる気が出ない」人の割合が高いという内閣府の調査結果があります。

本来、映画「千と千尋の神隠し」の中でも見られたように、子どもというのは「生きる力」の塊です。子どもはどんな環境にでも速やかに適応できる柔軟さを持って成長していきます。
 
しかしながら、今の日本の豊かすぎる環境の中では「生きる力」を発揮する機会がなく、退化していく傾向があるようです。今はそれでも問題がないかもしれません。しかし、これからAIなどが発達して世の中が大きく変わった時には、「生きる力」を発揮しなければよりよい人生を過ごし、生き残ることができません。

関連記事:生きる力がないとは? 〜自分自身に満足できない若者が多い日本〜

日本だけではない!海外でも「生きる力」教育 


子どもたちに教科学力だけではなく、「生きる力」という未来に対応できる新しい力を身につけさせたいとする動きは世界中の多くの国々に広がっています。大きく変化する社会に対応できる問題解決的な資質や能力を学校教育において計画的に育てるための教育改革が、世界の多くの国々で本格的に進んでいるのです。

イギリスでは、キースキルとして数の応用力、コミュニケーション能力、情報活用能力、チームワーク力、自己改善力、問題解決力の6つの力を各教科学習及び教科横断的な学習の中で積極的に育成しようとしています。

オーストラリアのクイーンズランド州教育省では、21世紀に対応する新しい基礎学力を身につけるための総合的な学習を行おうとしています。新しい基礎学力の中で、他者と協力し、自分を大切にすること、新しい職業について学ぶこと、主体性と企画力を身につけることや、地域社会での自分の権利や責任について理解する学習も重視しています。

このように海外でも「生きる力」を育てようとする動きが見られる中、日本の若者は「生きる力がない」と言われています。お母さん、お父さんは我が子の「生きる力」を育むためにどう行動すべきか考えていきたいものです。

地域や家庭でも「生きる力」のある子を育てたい!


生きる力を育むのは、学校だけではなく、地域や家庭もその役割を担っています。地域のコミュニティーによるイベントは、さまざまな社会体験や自然体験ができるというだけでなく、世代の違う人とより接することのできる小さな「冒険」の場になります。子どもをどんどん地域の活動に参加させましょう。
 
地域のイベントを経験することで、子どもたちが地域の大人に挨拶したり、話をしたりするきっかけになり、コミュニケーション能力の向上につながります。家庭でも地域のことを話題にしながら、子どもが外のさまざまな活動に興味を持てるよう促していけるといいでしょう。

関連記事:子どもに生きる力を育むためには?

「手」を離して、小さな「冒険」を始めよう!

子どもたちがたくさんの失敗を乗り越えて問題解決能力をつけ、学校や社会で揉まれながらコミュニケーション能力を身につけることは、「生きる力」を身につけるためにとても大切なことです。日々の生活の中で子どもたちが小さな「冒険」を経験できるように、お母さん、お父さんは影で見守ってみてください。

お母さん、お父さんが先回りしてなんでもやってあげてはいけません。子どもが興味を持ちそうなことがないか、常にアンテナを張り、子どもの将来に対して関心を持つことから始まります。

そして、小さな「冒険」につながることを子どもにどんどん提案し、経験させ、子どもから手は離して支えていくことが大切です。すると、子ども自身がブレない土台を見つけ、やがて生きる力のある大人として成長していくことにつながります。

関連記事