【SDGsについて知ろう!】小学生向けの教材をご紹介
SDGsという言葉もだいぶ定着し、さまざまな場所で見聞きしますね。
ただ、小学生の子どもと一緒にSDGsについて学んだり、実際に取り組んだりしてみたいと思っても、何から始めればよいか困ってしまうのではないでしょうか?子どもと一緒にSDGsについて学べる教材をご紹介します。
SDGsという言葉もだいぶ定着し、さまざまな場所で見聞きしますね。自分たちの未来に関わる問題として、子どもたち自身にもSDGsに関心を持ってもらいたいと考える方もいるでしょう。ただ、小学生の子どもと一緒にSDGsについて学んだり、実際に取り組んだりしてみたいと思っても、何から始めればよいか困ってしまうのではないでしょうか?
ここでは、子どもと一緒にSDGsについて学べる教材をご紹介します。
まずはSDGsのことを知ろう!
SDGsを分かりやすく解説する、子ども向け動画と本
子どもはSDGsについて、すでに知っているでしょうか? もし名前も聞いたことがないようなら、まずは子どもにSDGsについて動画や本などを使い簡単に解説してあげるとよいでしょう。
一緒に見ながら隣で大人が解説してあげれば、子どもにとっても、より分かりやすいですね。
大人もSDGsについて学ぼう、動画「3分でわかるSDGs」シリーズ
子どもにSDGsへの関心を持ってもらうためには、興味関心のあることをきっかけにして取り組んでいくのが良いでしょう。子どもをうまく導いてあげるためにも、大人もSDGsの各項目の内容について知っておく必要があります。
YoutubeのみらいいチャンネルではSDGsの各目標について、たった3分間でとても分かりやすく解説しています。大人も改めておさらいしておきましょう!
SDGsについて分かりやすく解説している記事はこちら
【みんな知ってる?】SDGsとは?17の目標の解説をまとめました!
身近なおもちゃを通して環境問題を考えてみよう
飲食店やお店などで、子ども向けに、ちょっとしたおもちゃをもらうことがありますね。子どもは喜ぶし、少しの間おとなしくしていてくれると、大人にとっても正直とてもありがたいものです! ただ、そのプラスチック製のおもちゃはすぐに飽きられてしまうことも多いのではないでしょうか。
イギリスに住むエラ(9歳)とケイトリン(7歳)の姉妹が、学校で環境問題について学んだことをきっかけに、環境保全の活動を始めました。姉妹はファストフードのキッズメニューについてくるプラスチック製のおもちゃを廃止するよう署名活動を行い、51万人以上の署名を集めました。これを受け、バーガーキングはおもちゃの配布をやめました。
こういった記事を教材として、環境問題とプラスチックのおもちゃについて子どもの考えを聞いてみてはいかがでしょうか? また、子どもでも自ら行動を起こして社会に発信することで、社会の仕組みをより良い方向へ変えることができることを教えてあげましょう。
プラスチックごみについて分かりやすく解説している記事はこちら
SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の現状と私たちにできること
SDGsの目標をもっと深く知るために、本や絵本を活用しよう
子どもに説明するのが難しいような問題や、イメージを持ちにくい海外で起こっている問題も、絵本や本を通して身近に感じることができるでしょう。ほんの一部ですがご紹介します。
タイトル: ふたり★おなじ星のうえで
内容:日本の女の子と、綿花栽培をするインドの女の子がでてきます。児童労働について考えさせられる本です。
対象のSDGs目標:【目標1.貧困】【目標8.働きがい】
タイトル: マララの物語 わたしは学校で学びたい
内容:最年少でノーベル平和賞を受賞したマララさんの伝記絵本。
対象のSDGs目標:【目標5.ジェンダー平等】【目標4.教育】【目標16.平和】
タイトル: 私はどこで生きていけばいいの?
内容:難民の現状を伝える写真絵本。
対象のSDGs目標:【目標1.貧困】【目標10.人や国の不平等】【目標11.まちづくり】
タイトル: クジラのおなかからプラスチック
内容:海のプラスチックごみ汚染について詳しく書かれています。
対象のSDGs目標:【目標13.気候変動】【目標14.海の豊かさ】
絵本は様々な問題を分かりやすく伝えてくれます。子どもたちの印象にも残りやすいでしょう。是非子どもの興味のありそうな本を探してみてください。
自分にできることをやってみよう!
自分の興味のあるテーマを探してみよう
毎日小学生新聞に連載されていた「共につくる 私たちの未来」という記事には、各号世界各地の子どもたちが登場し、自分や家族のこと、暮らしや食べ物等を紹介しています。その国が抱える問題も、SDGsに関連づけられて紹介されています。
例えば、セネガルの記事に登場したムバイさんは小学校4年生でサッカーが大好き! ブラジルの記事に登場したスウェレン・アケミさん小学2年生は歌とドラムを叩くことが好きで、お寿司が大好物! だそうです。
遠い国で暮らしや文化が異なっていても、同世代の子ども同士自分たちと似ている部分もたくさん見つけることができるでしょう。親近感を持つことができれば、世界の問題も少し身近に感じられるのではないでしょうか。
毎日できることを探してみよう
◇ナマケモノでもSDGsに取り組める⁈
「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド」
このアクション・ガイドは、自分の身近なところから、持続可能な社会のためにできることを紹介しています。難しくとらえず、「ソファに寝たままできること」もあることを教えてくれます。
例えば「持続可能な社会のためにソーシャルメディアで社会問題についての良い記事を見つけたら、『いいね』ではなく、『シェア』をして、一人でも多くの人の目につくように情報を発信しよう」という項目がありますが、すぐに実践できそうですね。本当に身近なことから行動を変えていけばよいのだ、と気付かせてくれます。
小さな行動の積み重ねでも、その先の目標を見据えて取り組むことで、持続可能な社会のために考えて行動できるようになっていくでしょう。
◇「ひとこと多い張り紙」でまわりの人に伝えてみよう!
SDGs理解促進ツール「ひとこと多い張り紙」
SDGsの目標を多くの人に知ってもらい、目標に向かって行動してほしい、という願いが込められて作られた張り紙です。SDGsの17の目標ごとにある張り紙には、SDGsの目標達成に向けた思いに気づかせてくれるひとことが書かれています。
例えば、【目標2.飢餓】の張り紙には
『絶対に残さないと誓える分だけの食券を先にお買い求めください』
【目標7.エネルギーをみんなに】の張り紙には
『電気の使えない生活に想いを馳せながら退室時には消灯してください』
【目標5.ジェンダー平等】の張り紙には
『性別・性的指向・性自認に関わりなく、どなた様でもご自由にどうぞ』
確かに、このようなメッセージを目にするたびに、現在も問題に直面している人たちがいることに気づき、考えさせられます。しかしこのメッセージでは、子どもが理解することは難しいので、子どもがわかりやすいメッセージに書き換えてみてはいかがでしょうか。家の中や学校に張り紙をすることを想定し、子どもと一緒にメッセージを考えてみましょう。ありがたいことに、文字の入っていない白紙の張り紙のフォーマットもダウンロードできます!
おわりに
まずは現在世界中で起こっている問題を知ることが、SDGsについて取り組む第一歩となります。問題意識を持ったうえで、子どもたちと何ができるかを考えてみましょう。最初は子どもの興味のあることから、無理なくできる範囲で構いません。
SDGsについて学べる教材は探せばまだまだたくさんありますので、子どもたちと一緒に取り組んでみてくださいね。
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