アニメクリエイターってどんな仕事?向いている人や小学生の今からできることも紹介!
子どもにとって、夢を与えてくれるアニメ。
アニメ好きな子どもは、「どうやってアニメは作られているのだろう?」「自分の描いた絵が動けばおもしろいな」と、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
いずれは「アニメを作る人になりたい!」と、夢見るようになるかもしれませんね。
ここでは、アニメクリエイターの仕事概要やなる方法などについてまとめました。
「アニメを作る仕事に就きたい!」と子どもが望んでいたら、ぜひ参考にしてください。
アニメクリエイターってどんな仕事?
アニメクリエイターとは、アニメを制作する作家のことを指します。
実は、アニメクリエイターという専門用語が存在するわけではありません。アニメ制作の監督や脚本、演出、作画などを行う人を指す場合もあれば、アニメ制作の一連の作業を手掛ける人を指す場合もあります。
つまり、アニメクリエイターは監督のように1作品につき1人というわけではなく、脚本家や作画監督、演出家、美術監督、音響監督、アニメーターなどの仕事も含めて、アニメクリエイターと呼ぶことが多いようです。
「各分野の責任者」であるとも言えるかもしれません。
日本でアニメクリエイターの仕事をしている人数は?
日本で活躍するアニメクリエイターの明確な人数は公開されていませんが、アニメーターの数は全体で5,200人以上と言われています。
TVアニメのほかにも劇場アニメや配信アニメがあり、さらにショートアニメも含めると、原画アニメーターの数はさらに多いと考えられるでしょう。
参照元:アニメーションビジネス・ジャーナル公式
アニメクリエイターになるには?
アニメクリエイターになるためには、アニメーターを経験し、実績を重ねていく必要があります。その理由として、アニメ制作の全体的な過程を深く理解できるからです。
もちろん画力が必要ですが、各工程の技術についての知識も求められるので、習得しなければならない技術は多岐に渡ります。
まずは、アニメーターとして技術を習得することから始めましょう。アニメーションを学べる大学や専門学校に入学するのがおすすめです。
美術系や芸術系の大学でスキルを身につける
美術系や芸術系の大学に入学し、アニメクリエイターのスキルを身につける方法があります。
高い制作スキルや知識だけでなく、制作活動を通して創造力やコミュニケーション能力など、幅広い能力を身につけられる点がメリット。就職に有利な情報も得られるかもしれません。
専門学校と比較すると入学試験のハードルは高いですが、一般教養などの学問も学べるため、将来の幅がより広がるでしょう。
大阪芸術大学を例に挙げると、芸術分野について学べるほか、教職や学芸員、英語やフランス語などの語学、文学、心理学なども受講できるカリキュラムを設けています。
参照元:大阪芸術大学公式
専門学校に入学して技術を学ぶ
専門学校を経てアニメーターの道に進む方法もあります。
アニメーション制作の専門知識や技術を学べるほか、就職先や転職先を紹介してもらえるというメリットも享受できるでしょう。
専門学校では、アニメ原画の描き方を実践的な演習で学ぶことが可能です。液晶ペンタブレットやAdobe関連ソフトなど、現場の素材を実際に使いながら学べる環境なので、卒業後は即戦力として活躍できるでしょう。
大学もしくは専門学校を卒業後、アニメ制作会社に入社するのが一般的な方法です。
アニメーターの経験を積んで技術を磨けば、アニメクリエイターとしてアニメ制作全般に関われるかもしれません。
独学で技術を学びアニメ制作会社に就職する
絵を描く技術を独学で学び、アニメ制作会社に入社するという方法もあります。
技術力が求められる職業なので、独学でも絵を描く技術が高ければ、就職や転職は可能です。ただし、専門学校や大学で学ぶ場合に比べ、ハードルが高い点は否めません。
独学でアニメーターを目指すには、アニメ制作会社に自身の作品を積極的に持ち込むなど、大きな努力が必要です。
こんなあなたはアニメクリエイターに向いているかも!
ここでは、アニメクリエイターに向いている人の特徴についてまとめました。
子どもに該当するものがあれば、ぜひアニメクリエイターの道も検討してみてください。
アニメが大好き
まず、アニメが大好きであることが大前提です。
アニメを観るだけではなく、どのように作られているのか興味がある人は、アニメクリエイターに向いていると言えるでしょう。
アニメの原画展やイベントによく行く、アニメの設定資料集やセル画を持っている、アニメの絵を模写したことがある、など、とにかくアニメが好きな人は、アニメクリエイターの道を検討してもよいかもしれません。
絵を描くのが大好き
絵を描くのが何よりも好き、絵を長時間描いていても苦にならないという人も、アニメクリエイターに向いています。
アニメーターは、とにかく絵を描き続ける仕事です。描くこと自体が好きでなければ続けられません。
また、よりよい作画にしようと努力できることも、アニメーターとしての大切な要素です。絵を描くのが好きな人は、絵の上達のための努力も苦になりません。スランプに陥ったとしても、自分なりの方法で乗り越えていけます。
絵を描くのが好きな人であれば、一流のアニメーターとして、そしていずれはアニメクリエイターとしても活躍できるのではないでしょうか。
チームワークを大切にして目標を達成するのが好き
チームワークを大切にし、周りの人と協力して目標を成し遂げるのが好きな人も、アニメクリエイターに向いていると言えるでしょう。
アニメの制作現場では、多くのクリエイターが協力し合っています。
たくさんのアニメーターが絵を描いたり、原画マンがレイアウトや原画を描いたり、エンジニアが音声を入れたり編集をしたり。各工程のプロフェッショナルが関わり合って、ひとつの作品を完成させています。
そのため、人と協力して作業するのが好きな人にとって、アニメクリエイターはぴったりの仕事でしょう。
コツコツと作業するのが好き
地道にコツコツと作業するのが好きな人も、アニメクリエイターの素質があります。
アニメには大量の絵が使われるので、アニメーターはほぼ一日中、絵を清書したり細かい修正をしたりと、地道な作業をこなしています。
そのため、コツコツと作業を進めるのが好きな人にとって、アニメーターは楽しく取り組める仕事のひとつかもしれません。アニメーターとして経験を積めば、アニメクリエイターになれる可能性も高くなります。
責任感が強い
自分の仕事は必ず最後までやり遂げるという責任感が強い人も、アニメクリエイターに向いています。
アニメ制作に大切なのは、しめ切りを守ること。
アニメ制作の各工程には、必ずしめ切りが設けられています。どこかの工程で後ろにずれ込んでしまうと、納期までに作品を完成させることができなくなってしまいます。
また、アニメーターの作業がいいかげんだと、その後の修正作業に時間がかかってしまい、ほかのスタッフに迷惑をかけてしまうでしょう。
そのため、自身のスケジュールや仕事のクオリティに責任を持って仕事に取り組める人は、アニメクリエイターの素質があると言えます。
アニメクリエイターになるために今からできること
ここでは、小学生の子どもがアニメクリエイターになるために今からできることをまとめました。子どもが「アニメクリエイターになりたい!」と望んでいたら、ぜひ参考にしてください。
絵をたくさん描く
画力を向上させるため、絵をたくさん描きましょう。
絵を描く技術は、アニメ制作に欠かせないスキルです。毎日少しずつでも、好きなキャラクターやシーンを描いてみましょう。
毎日絵を描くことで、画力はもちろん、観察力や表現力も向上していきます。
最初は、好きな作家の模写でもOKです。周りの風景やオリジナルのキャラクターを描くのもいい練習になるでしょう。何より、楽しく、たくさん描くことがポイントです。
絵が上達するコツを知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
小学生が上手に絵を描くコツとは?親のサポートによって上達度は変わる!
絵が上達するコツをもっと学びたい人は、こちらの本もおすすめです!
大切なのは練習や勉強だけじゃない! 絵が上手くなる5つの習慣
アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則
好きなアニメをよく観察する
アニメを観る際、ただ観るのではなく、キャラクターの動きや色使い、アングル、背景など、さまざまな点に注目して観察してみましょう。
好きなシーンを何度も観たり、スロー再生で観たりなどして、上記の項目をチェックするのもおすすめです。
流行のアニメをよく観察すると、どのような点がファンの心を掴んでいるのかが分かってきますよ。
アニメ以外の作品にも触れる
アニメだけでなく、幅広いジャンルの作品に触れてみることも大切です。ドラマや映画、写真、音楽、絵画、小説などの作品もチェックしてみてください。
さまざまなジャンルに触れることで、創造力やクリエイティブなアイデアが磨かれていき、視野がどんどん広がっていきます。
将来、思いもよらないアイデアが思いつくかもしれません。
小学生におすすめの本は、以下の記事も参考にしてくださいね。
読書初心者の子どもでも読みやすい!【学年別】おすすめの本を紹介
読書の秋に子どもにおすすめしたい!元小学校の先生が書籍を紹介!
デジタルツールにも触れておく
パソコンやタブレットなど、デジタルツールがあれば、使い方に軽く触れておくこともおすすめです。
ペイントアプリやデザインソフトなどを使って、デジタルで絵を描くことに慣れておくと、将来役立つでしょう。無料で利用できるものも多くあるので、自分に合ったものを選んでください。
ただし、デジタルで絵を描いているうちに、アナログでは描けなくなってしまったという人も少なくないため、バランスよく使用することが大切です。
アニメーションを作れるデジタルコンテンツについては、以下の記事でも紹介しています。
自由研究に使えるデジタルコンテンツを低学年・高学年別に紹介!
デジタルツールの使い方を学びたい人は、以下の本もおすすめです!
使える! イラストデジタルツール (アニメ・イラストの描き方テクニック)
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