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小学生が上手に絵を描くコツとは?親のサポートによって上達度は変わる!

みらいの学び
公開日:2023年10月11日 更新日:2023年10月11日
小学生が上手に絵を描くコツとは?親のサポートによって上達度は変わる!

小学生になると、図工の授業があったり絵の宿題があったりと、絵を描く機会がぐんと増える子どもも多いでしょう。

親の立場としては、やはり楽しく上手に描けるようになってもらいたいもの。

ここでは、小学生が上手に絵を描くコツについて分かりやすくまとめました!ぜひ参考にして、子どもが楽しく絵を描けるようサポートしてあげてください。

もくじ

    小学生が描く絵の魅力!どんな絵が上手だといわれるのか

    絵を上手に描くコツを紹介する前に、まず、「上手い絵」とは、どのような絵を指すのかを知っておきましょう。
    一般的に上手い絵と称される絵には、

    • 色合いがきれいで華やかな絵
    • 人物のバランスが取れている絵
    • 躍動感があって迫力のある絵
    • 上からのアングルや下からのアングルなど構図が凝っている絵

    などがあります。
    しかし、小学生で前述したポイントをクリアするのはなかなか難しいものがあります。
    小学生が絵を描く場合、絵のデッサンや人物のバランスよりも、

    • 子どもらしい豪快さがある絵
    • 面白い構図の絵
    • 常識にとらわれない色使いが見られる絵

    など、それぞれの子どもが持つ個性あふれる絵の方が魅力的に映ります。
    対象物を忠実に描き、全体のバランスが取れている絵は、一般的には上手いと評価されるかもしれません。しかし、子どもの個性が感じ取れ、常識にとらわれない絵も、見る人によってはとてもよい絵なのです。
    「自分の子どもは絵が下手」とすぐに評価する必要はありません。

    絵が上手な小学生の特徴って?

    では、絵が上手な小学生の特徴としては何があるのでしょうか?
    まず大前提として、「絵を描くのが好きで、物心ついたときからずっと描いている」という点が挙げられます。
    プロの漫画家やイラストレーターの人は、とにかく絵を描くのが大好きで、ずっと描いていても苦にならないという人が多いです。絵を描くのが作業になっておらず、自分の好きをとことん追求しているだけ。追求しているうちに、プロになっていたという人も少なくありません。
    そのほか、

    • 想像力が豊かで、頭の中でイメージしたものを絵で表現できる
    • 洞察力や観察力に優れており、ものの特徴を瞬時にとらえられる
    • ひたすら描いているため、集中力がある

    といった特徴があります。
    しかし、子どもが上記の特徴に当てはまっていなくても、心配は無用です。
    こういった特徴は、訓練することで伸びていく可能性がおおいにあります。
    また、これから紹介する絵の描き方のコツをおさえておくことで、子どもの絵は少しずつ上達していくでしょう。
    さっそく次の項目からみていきましょう!

    小学生が上手に絵を描くコツとは?

    ここでは、子どもが上手に絵を描くコツについてまとめました。
    一度に全部取り組もうとせず、できることからひとつずつ始めてみてください。

    線と〇△▢を練習する

    まずは、線と〇△▢を練習することから始めましょう。きれいな線が描けるようになると、絵も格段にきれいに見えるからです。
    フリーハンドで、線や〇△▢をひたすら描いてみてください。
    線は、まっすぐな線をきれいに描けるようにします。長い線、短い線のほか、波線やギザギザの線なども繰り返し練習してください。

    〇は、正確な丸を描けるように練習します。描き始めと描き終わりがきれいに繋がるように描きましょう。ほかには、小さな〇、大きい〇、楕円形など、さまざまな丸をきれいに描けるよう練習を続けます。
    練習の際、えんぴつだけでなく、カラフルな色えんぴつやクレヨンなども使うと、気分転換になって飽きずに楽しく続けられます。また、親がお手本を描いて、子どもになぞってもらうのもよいですね。親子で会話を楽しみながら練習ができます。
    子どもが飽きずに続けられるよう、いろいろと工夫してみてください。
    周りにあふれているものは、基本的に〇△▢の組み合わせによって形作られています。
    猫や犬、テレビやえんぴつ、車や建物。どれもよく観察すると、さまざまな〇△▢を組み合わせることでできていることが分かるでしょう。
    何度も描いて線を描くのに慣れてくると、どんな対象物でも形を大まかにとらえられるようになりますよ! 

    バランスのよい構図を考えてみる

    バランスのよい構図を考えてみることも、絵を上手に描くコツです。
    絵そのものは上手とはいえなくても、構図を工夫することで絵が上手に見えるケースも多くあります。
    たとえば、リンゴの絵を描くとします。
    ただ紙の真ん中に大きく1個のリンゴを描くのか、リンゴを触っている手も描くのか、複数のリンゴが重なっている絵を描くのかによって、絵が見る人に与える印象は大きく変わります。

    複数の重なっているリンゴを描けば奥行きが生まれ、1個のリンゴの絵よりもいきいきとした絵になります。
    構図は、絵の印象を決める大切な要素。
    絵の練習はもちろん、構図の取り方も並行して練習するのがおすすめです。
    絵が少し苦手であっても構図の取り方でカバーできますので、好きな漫画家やイラストレーターのイラスト集などを見て楽しみながら学ぶとよいでしょう。

    紙を最大限に使って大きく描く

    紙を大きく使って描くこともポイントです。
    絵に苦手意識がある子どもは、失敗を恐れるあまり、紙に対して小さくまとまった絵を描いてしまいがちです。失敗してもよいので、ぜひ紙を大きく使ってのびのびと描けるように声掛けしてあげましょう。
    大きく描くと、力強さが出てダイナミックな絵になります。
    上手とはいえない絵でも、迫力ある絵は、その分魅力的な絵になります。

    見本となる絵を真似して描いてみる

    見本となる絵を用意して、真似をして描いてみましょう。
    好きなキャラクターのイラストを見ながら描いたり、トレーシングペーパーなどを使ってなぞったりすることも、絵の上達への近道です。
    好きなキャラクターが上手く描けると達成感を得られ、さらに絵に対するモチベーションが上がるでしょう。
    1枚描き終えたら、同じキャラクターでもほかの絵を見本にして描いてみてください。違う顔の向きの絵、バストアップの絵、全身の絵と、少しずつ難易度の高い絵に挑戦していくと、いつの間にか大幅にレベルアップしているはずです。
    絵を描くのがどんどん楽しくなりますよ。

    絵の上達を促す親のサポートの方法とは?

    子どもが絵を描くにあたって、親はどのようにサポートすればよいのでしょうか?
    サポートの仕方にもいくつかのポイントがあります。ぜひ参考にしてください!

    子どもの絵の出来を否定しないこと

    子どもが描いた絵の出来を、決して否定してはいけません。
    いちばん大切なことは、「子どもが絵を描くことを楽しいと思える」こと。
    「ここはこうした方がよかった」「もっと上手に描けないの?」といった声かけは絶対にしないようにしましょう。否定的な言葉を口にしてしまうと、子どもが自信をなくしてしまい、のびのびと絵を描けなくなってしまいます。
    同時に、子どもの一番の魅力である個性がなくなってしまうリスクも。
    がんばって絵を仕上げたことを、まずは褒めてあげましょう。

    強制して絵を描かせない

    子どもに無理やり絵を描かせないことも、理想的なサポートのうちのひとつです。
    絵の上達のためにはたくさん描くことが重要なので、子どもがなかなか絵を描かないと親としては焦ってしまいますよね。でも、そこはぐっとこらえて、絵を描くことが楽しい、絵を描くことが好きという気持ちをゆっくり育めるよう、子どものペースを見守ってあげてください。
    絵には心理状態が反映されます。
    強制的に絵を描かせたところで、よい絵は描けません。それどころか、絵を描くことに嫌悪感を抱いてしまう可能性もあります。
    決して無理強いせず、子どもが「描きたい!」と思うまで見守ってあげましょう。

    ほかの子どもが描いた絵と比較しない

    子どもが描いた絵を、ほかの子どもが描いた絵と比較するのは絶対にやめましょう。
    周りと比べるのは、子どもの個性を否定することに繋がります。子どもも、自分の絵に自信が持てなくなってしまうでしょう。
    どれだけ絵を描くことが楽しいと思っていても、周りと比較されてばかりいては、絵を描き続けることは難しいです。
    自分の子どもが描いた絵としっかり向き合い、魅力的な部分を見つけ、ちゃんと褒めてあげてくださいね。

    絵が完成したらちゃんと褒める

    前述したように、子どもが絵を完成させたらちゃんと褒めてあげましょう。
    「上手だね」「上手く描けたね」でもよいのですが、ここは具体的に褒めるとよいですね。
    たとえば、「この部分がよく描けているね」「ここの色合いがきれい」「奥行きがある構図がいいね」というように、褒める箇所を具体的に挙げてください。
    また、「私は〇〇がいいと思う、〇〇が好き」という、自分を主語にして褒める方法も効果あり。「私は、この屋根の色がすてきだと思う」「私は、このぬいぐるみがかわいく描けていて好き」というように、自分がどう感じたかを伝えるのもベストです。
    褒められると、やはり子どもは嬉しいもの。絵を描くことに対し、さらにモチベーションがアップするでしょう。

    子どもの絵に口出しをするのではなく、あくまでも見守るスタンスでサポートしてあげましょう。絵の上達には、「楽しく描く」ことが何よりも大切です。子どもが楽しく絵を描けるような環境をつくってあげてください。
     
    以下の記事では、子どもの自己肯定感を高める方法や言葉がけについて紹介しています。ぜひ、こちらも参考にしてください。
    小学生の自己肯定感を高める方法とは? 子どもと今すぐ始められること!(miraii.jp)
    知っておきたい! 子どものやる気をグングン伸ばす「言葉がけ」とは! (miraii.jp)
    自己肯定感をグッと高める! 子どもへの接し方とは? (miraii.jp)

    コンクールに応募してみると自信がつく!

    子どもが絵を描くことの楽しさを覚えてきたら、小学生向けの絵のコンクールに応募してみることをおすすめします。
    インターネットで調べてみると、毎年さまざまなコンクールが開催されています。
    「こども絵画コンクール」「どうぶつの絵コンクール」「水の絵コンクール」など、自治体や企業が開催しているコンクールがたくさん見つかります。
    個人で応募できるものもたくさんありますので、ぜひ挑戦してみてください。
    絵のコンクールに参加すると、客観的な評価を得られることもメリットですが、もし入賞できれば子どもの自信にも繋がります。たとえ入賞できなかったとしても、コンクールに向けて努力したことは無駄にはなりません。何度でも挑戦できますので、子どもが納得するまで応募を続けてみてもよいでしょう。

    まずは線をきれいに描けるように練習することがコツ!

    小学生が絵を上手に描けるようになるには、「線と〇△▢を練習する」「絵を大きく描く」など、さまざまなコツがあります。
    まずは、きれいな線を描けるようたくさん練習することから始めましょう。
    技術も重要ですが、同等に大切なのは「子どもが楽しんで絵を描く」ことです。
    絵を描くことが好き、絵を描くことが楽しいと思ってもらえるよう、子どもを見守るスタンスでサポートしてあげてください。
    楽しみながら何枚も絵を描いているうちに、いつの間にかぐんと上達しているはずです。
    絵が上手に描けるコツをおさえたうえで、子どものペースも大切にできるとよいですね。
     
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