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中学入学準備はどうする?子どもの未来のためにできること

学校生活
公開日:2024年1月19日 更新日:2024年1月19日
中学入学準備はどうする?子どもの未来のためにできること

子どもが中学に入学するにあたって、準備しなければいけないものは多くあります。

制服や文房具などはもちろんですが、ここでは、入学までに行う手続きや子どもへの接し方などについてまとめました。

また、携帯電話は持たせてもよいのか、習い事はどうすべきか、入学前に決めておきたいことにも着目し、わかりやすく解説しています。子どもの未来のため、しっかりと話し合って判断していきましょう。

もくじ

    子どもが中学に入学するまでにしておくべきこととは?【事務編】

    この項目では、親が行うべき事務的な手続きなどについてまとめました。確実に理解し、スムーズに手続きを行いましょう。

    進学する中学校の入学手続きを行う

    子どもが公立中学に進学する場合、入学前年度の12~1月上旬頃にかけて、区市町村から「中学校就学通知書」が届きます。
    就学通知書は、住所別に定められた就学指定校を知らせるものであり、入学指定校の名前と入学期日、入学式日時が記載されています。
    自治体によって、通知書の形式も異なります。ハガキのものもあれば、封筒に書類が入っているものもあるので注意しましょう。
    転居した場合は、新住所の就学指定校が記載された通知書が再度届くようになっています。
    実際、就学通知書が届くまで子どもの進学する中学校を勘違いしていた、という人もいるようです。子どもがどの中学に進学するのかをしっかり確認しておきましょう。
    入学式の当日に就学通知書を学校まで持参することで、手続きが完了します。
    地域によっては、入学説明会時や定められた日時までに通知書を学校に提出することで、手続きが完了するところもあります。
    自治体によって手続きの方法も異なりますので、入学説明会の際に渡された書類を確認するとよいでしょう。
    子どもが中学受験をしたけれど、地元の公立中学に進学する場合は、2月上旬頃までに就学通知書を指定された学校に提出してください。

    越境して中学に入学する場合は?

    定められた中学ではなく、学区外の中学に入学(越境入学)する場合の手続きもみていきましょう。
    越境入学が認められる理由は、自治体により異なります。
    「病気のため近くの中学に通いたい」「いじめなどの問題で違う中学に通いたい」などの理由がありますので、自治体の公式HPなどで確認してみるとよいでしょう。
    申請方法としては、まずは申請書など必要書類を揃えてください。書類が揃い次第、希望先の中学を管理している自治体に提出します。区市町村によっては、インターネットで申請できるところもあります。申請先については、各自治体の公式HPでチェックしてみましょう。
    申請できる時期は、入学前年の11月~12月頃。ただし、転居などやむを得ない場合には、当年1月以降でも手続きが可能です。

    入学説明会に参加する

    中学の入学説明会にも参加しましょう。
    通常、11月下旬~2月頃にかけて行われ、平日の午後から開始という地域が多いです。学校ごとに行われているので、小学校で配布されるプリントなどを確認しましょう。
    仕事や体調不良などでどうしても出席できないときは、必ず連絡を入れるようにしてください。自由参加の場合は連絡を入れる必要はありませんが、説明会でもらうプリントや資料があるかもしれません。後日、資料を受け取るためにも、欠席する場合は電話で連絡するのがベストです。

    学用品の準備を行う

    学用品の準備も、余裕を持って行っておきましょう。
    準備する学用品は、進学する中学によってさまざまですが、全部を揃えるのに意外と時間がかかります。
    通学用の靴やサブのカバン、体操服、靴下、文房具なども早めの準備をおすすめします。入学説明会などで必要な学用品が分かったら、すぐに準備に取りかかりましょう。余裕を持って行うことで、買い忘れのリスクを防げます。

    中学入学前に子どもと話し合って決めておきたいこととは?

    ピアノを弾く

    中学に入学すると、勉強面や人間関係、時間の使い方などが、これまでの生活とは大きく変わります。ここでは、入学前に子どもと相談して決めておきたいことをまとめました。

    子どもの習い事を続けるかやめるかを決める

    子どもが習い事をしている場合、入学前に続けるかどうかを話し合っておきましょう。
    今習っている習い事を継続するかどうかの確認が来るのが、1~3月です。
    習い事を続けるかどうかの判断方法としては、習い事の内容を参考にするとよいかもしれません。
    たとえば、野球やサッカーといった集団で行う運動系の習い事は、中学生活との両立が難しくなる傾向が高いです。「習い事の時間が取れないから」「中学の部活で野球をするから」といったように、中学に進学すると同時にやめる子どもが多いようです。
    習字や絵、ピアノなど文化系の習い事は、無理なく継続できるでしょう。
    これらの習い事は週1 や週2で通えることも多く、さらに学校生活を送るにあたって気分転換になる可能性も高いからです。環境が一変した中学生活でストレスを感じやすくなるかもしれませんが、習字や絵に集中することによってリフレッシュできるでしょう。
    塾や英会話といった勉強系の習い事は、中学の勉強において有効に働くため、継続して続けても問題ないでしょう。
    しかし、続けるかやめるか、なかなか決められないケースもあるかもしれませんね。
    そのような場合は、「初心に戻る」ことが大切です。
    なぜ習い事を始めたのでしょう?好きだからでしょうか?上手くなって、将来に役立てたいからでしょうか?
    「ピアノで好きなアーティストの曲が弾けるようになりたい」など、始めた理由や目的を考えると、どうしたらよいのか掴めてくるでしょう。
    よく相談して、子ども本人が納得できる結論を出してくださいね。

    子どもに携帯電話を持たせるかを話し合う

    今の時代、子どもにいつから携帯電話を持たせるかを決めることは、どの家庭でも起こり得る問題だといっても過言ではないのではないでしょうか。
    以下のデータは、2022年11月に実施された調査結果です。 

     計チア電話所持率

    引用元:NTTドコモモバイル社会研究所


    データによると、中学生のスマートフォン所有率は、1年生で6割を超え、2年生で何と8割を超えています。中学生になると、ほとんどの生徒が持っていると考えてよいでしょう。
    部活や塾などで帰りが遅くなる日も多くなるため、連絡手段として持たせている親が多いようです。
    小学5~6年生で所有率が大きく増加しており、小学生のうちにスマートフォンを持たせる家庭が増えています。また、中学校への入学を機にスマートフォンを持つ子どももいるようです。
    子ども向けのスマートフォンですと自動的に利用制限がかかるものもありますので、あとは家庭内でスマートフォンに関するルールを決めることが必要といえるでしょう。
    ルールに関しては

    • 食事中は家族全員スマートフォンの使用を禁止する
    • 勝手にアプリをダウンロードしない
    • 時間を決めてリビングのみで使用する
    • 責任が取れる年齢になるまでは、SNSのアカウントを持たない
    • スマートフォンは親から借りているものだと認識する

    などがあります。
    卒業式で連絡先を交換したいから持ちたいという子どもも多いですが、一人つながっていれば、あとでグループLINEに入ることも可能です。また、スマートフォンを持ち始めて、大量にメッセージのやり取りが行われるのを避けたい家庭もあるようです。
    そのため、スマートフォンを持たせるのは、中学生になってからでもよいかもしれません。 

    春休みの子どもの勉強はどうすればよい?

    春休みの勉強については、塾に通っているのであれば、春期講習に参加してみてもよいでしょう。講習に参加することで、効果的な予習・復習ができるだけでなく、中学校の勉強法を学ぶことも可能です。
    また、総復習ドリルを活用するのもおすすめの勉強法です。
    1冊で小学生の勉強を復習できるものも発売されていますので、ぜひ取り組んでみてください。1冊終わらせることで、達成感も得られるはずです。
    時間に余裕があれば、本をたくさん読むのもよいですね。以下の記事を参考にしてください。
    【小学生の冬休みにおすすめ!】読書によって得られる効果を徹底解説 (miraii.jp)
    読書初心者の子どもでも読みやすい!【学年別】おすすめの本を紹介 (miraii.jp)

    心のケアも重点的に。子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切

    親子握手

    春から新しい環境に身を置く子どもは、中学生活に対し少なからず不安を抱いています。
    「勉強についていけるか不安」「友だちができるか不安」など、未知の世界に飛び込む不安要素は尽きないもの。
    不安を少しでも軽くするため、親は子どもの心に寄り添ってあげましょう。親が自分の経験談を伝え、子どもの心を軽くしてあげてください。
    たとえば、「中学時代に、今も仲良くしている友だちができたよ」「○○部に入ってとても楽しかったよ」というように伝えると、子どもも興味を持って聞いてくれます。実際の経験談を話すことで、子どもも自分の中学生活を具体的にイメージできるようになり、中学生活に希望を持てるはず。
    また、「中学生活はきっと楽しいものになるよ」「緊張するけど、きっと大丈夫だよ」とプラスになる言葉をかけ、子どもの気持ちを前向きにしてあげるのもよいですね。
    中学生になると勉強も難しくなり、部活動や塾などで家にいる時間も少なくなります。
    ずっと神経が張り詰めたままでは、ストレスもたまってしまいます。子どもにとって、家が安心できる場所であるよう努めることも大切だといえるでしょう。

    中学校のキャリア教育に触れて考える

    キャリア教育とは、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育を指します。
    キャリア教育についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
    キャリア教育とは?意味から実践例まで徹底解説 (miraii.jp)
    キャリア教育を知ろう!学校での実践や家庭でできること (miraii.jp)

    中学に入学する前に、「中学に行く目的は何か」「中学でどのように過ごしたいか」を考えてみるのもよいでしょう。
    「部活動をがんばる」「英語の勉強をがんばる」「友だちをたくさんつくって楽しく過ごしたい」など具体的な目標を立てたり、中学での希望の過ごし方をイメージしたりすることで、子どもも新しい環境に飛び込むことに前向きになれるかもしれません。
    自己理解を深め、「自分らしさ」とは何かを考えることで、中学生活がよりよいものになるはずです。

    中学入学の準備期間には子どもを勇気づけることも大切

    中学に入学する子どもは、新しい環境に少なからず不安を抱いています。
    親は前向きな言葉をかけたり、自分の経験談を伝えたりと子どもの心に寄り添って、少しでも明るい気持ちで中学に入学できるよう勇気づけてあげてください。
    もちろん、入学手続きや入学説明会などの事務的な準備も大切です。
    習い事はどうするか、スマートフォンは持たせるかということも子どもとよく話し合い、親子で納得したうえで決めるとよいでしょう。
    中学での生活は、子どもの未来を形成する大切な時期。楽しく有意義なものになるよう、支えてあげてくださいね!

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