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自然が生きる力をはぐくむ!コロナ禍の時代だからこそ自然に触れる機会を!

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自然が生きる力をはぐくむ!コロナ禍の時代だからこそ自然に触れる機会を!

自然体験活動をたくさんした青少年は「課題解決能力や豊かな人間性など、生きる力」があると言われています。
しかし、このコロナ禍において、自然体験活動は減少しています。2020年度においては、参加を予定していた自然学校等の中止・延期を経験した人は 20万人以上にもなります。
そこで、この記事では自然体験活動で「生きる力」を育むことができるのか「そもそも生きる力」とは何か、さらに実際に自然体験活動ができる場所や、その機会を提供している企業を紹介します。
この記事を読んで、ぜひみなさんお子さまと一緒に自然体験活動をしてみてください!

自然体験活動をたくさんした青少年は「課題解決能力や豊かな人間性など、生きる力」があると言われています。しかし、このコロナ禍において、自然体験活動は減少しています。2020年度においては、参加を予定していた自然学校等の中止・延期を経験した人は 20万人以上にもなります。

そこで、この記事では自然体験活動で「生きる力」を育むことができるのか、「そもそも生きる力」とは何か、さらに実際に自然体験活動ができる場所や、その機会を提供している企業を紹介します。

この記事を読んで、ぜひみなさんお子さまと一緒に自然体験活動をしてみてください!
参考:中央教育審議会ヒアリング資料 「自然体験活動」の成果と意義 平野吉直(信州大学)12p引用

「生きる力」とは何か?

子どもたちにとって、「生きる力」とは何でしょうか?それは「知、徳、体の3つのバランスのがとれた力」のことです。

①知

  • 自分で課題を見つける力
  • 自分で学ぶ力
  • 自ら考える力
  • 主体的に判断し、行動できる力
  • より良く問題を解決する力

②徳

  • 自らを律する力
  • 他人と協調する力
  • 他人を思いやる心や感動する豊かな人間性

③体

  • たくましく生きるための健康
  • 体力


子どもたちが生きていく未来は、社会のあらゆる領域で新しい知識・情報・技術が活動の基盤となる「知識基盤社会」であり、知識には国境がなくグローバル化が進む社会です。

生きていくためには日々進歩する知識や情報を自ら学び、文化や習慣の異なる国々の人々と互いに尊重し、共存していける人間性が必要になります。

みらいいでは「生きる力」について解説しています!
文部科学省が定めた「生きる力」を解説!学校教育が変わる6つのポイント!
AIに負けない「生きる力」を子どもたちが身につけるには?
子どもに「生きる力」を育むためには?

自然体験活動がなぜ「生きる力」を育めるのか

では、どうすれば「生きる力」が身に付くのでしょうか?
方法の一つとして人や物、社会に実際に関わる「直接体験」をすることがあげられます。

自然体験活動は「見る(視覚)」「聴く(聴覚)」「触る(触覚)」「味わう(味覚)」「嗅ぐ(嗅覚)」の五感を総動員するだけではなく、頭も心も刺激をたくさん受けます。「なぜだろう?」「こうしたらいいかな?」などと、自ら課題を見つけ、解決していく力、自ら判断し、行動する力が育まれます。

また、家族や同世代だけではなく、地域の人々や異なる年齢の人々と交流することで、自分を律し、お互いを尊重し合い、共存する力も育まれるでしょう。

これらは実際に体験することでしか得られないものです。

自然体験活動をしてみよう!企業や団体を紹介

いざ自然体験活動をしようとしても、お母さんお父さんに自然体験活動の経験や知識がないと行動に移すことが難しいかもしれません。そんな時は企業や団体が開催する活動に参加するのも一つの方法です。

申し込みをして参加するだけで、バラエティ豊かな体験ができます。下記を参考にしてみてくださいね。

清水建設株式会社

清水建設は総合建設業を営んでいる会社です。
SDGsにも積極的に取り組み、NPOなどの団体と協働して社会問題の解決に当たっています。
子どもたちへの自然体験活動としては

  • 八ツ堀のしみず谷津活動
  • 次世代につなぐ木育活動
  • 森林保全に向けた岐阜県立森林文化アカデミーとの連携
  • アドプトフォレスト”冒険の森づくり”活動

が挙げられます。

【八ツ堀のしみず谷津】
八ツ堀とは、千葉県富里市にある地域の小字名、しみずは千葉県で湧き水を指す言葉、谷津は台地の縁にできる小さな谷のことで、台地に降った雨が地面に浸透して地下水として涵養された後、湧き水として地上に現れるため、その谷底は豊富な水資源に恵まれています。

休耕田として使用されていなかったこの場所では、自然が持つたくさんの機能を活用する「グリーンインフラ」の実践を進めています。リビングラボ(地域の社会課題の解決を目指した空間)として、地域の課題を洗い出し、企業の枠を超えた新しい連携の形を作りながら、実験的取組も含めて課題解決に挑戦しています。

そして、みらいいでもこの活動に参加しています。
2022年4月から清水建設と共同でスタートする、子どもたち自身が秘密基地を作る「グリーン秘密基地探求プロジェクト」は、リビングラボの取り組みの一つです。

子どもたちに、雨水が循環して湧き出てくる谷津のこと、湿地という水がある場所でしか見られない植物や生きもののこと、自然の中にあるいろんな材料を使って想像力を高めることなど、様々な学びを提供していきます。

この活動に参加して、みらいいとしては子どもたちにとって、「答えのないことに対して、考え、実験する場所」いわゆる、子どもたちにとっての「ラボ」になると考えています。
この活動では、一人一人が答えのないことに対して、自然の声を常に聞きながら、考え、実験していきます。

(提供元:清水建設)

グリーンインフラ+(PLUS)

【木育】
「木育」は、日本の森の維持・木に対する親しみや、文化への理解を深め、原体験として木に触れることで、「子どもたちの豊かな心を育てる」機会を提供する活動のことです。

2012年から東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町で、現地の小学生を対象としたボランティアの木工教室を開催。

2015年からは、江東区の3つの保育園園児を、毎週金曜日に東京木工場に招待して、「保育園木育プロジェクト」を実施。

さらに2020年からは、新たな様式での取り組みとして自宅で木育ができる「おうちde木工」を企画しました。作り方の説明書、図面、カット済みの材料を送付し、作業の解説動画に沿って、親子で考えながら取り組む必要があり、「子どもとのコミュニケーションが深まった」と評判だったそうです。

東京木工場 次世代につなぐ、新たな「木育活動」
南三陸町で木工教室を開催

【森林保全に向けた協働 岐阜県立森林文化アカデミーとの連携】
2019年8月に森林保全に向けた協働として、岐阜県立森林文化アカデミーとの連携が始まりました。岐阜県立森林文化アカデミーは森と木に関わるスペシャリストを育成する専門学校です。自然環境の有する多様な機能を活用した地域循環型社会の実現に向けて、森林や木に関わる人材の育成も含め、森林・林業・木材産業の振興や、社会基盤としての森林の公益的機能維持といった面で協力しています。

今後は、森林再生やグリーンインフラ(グリーンインフラストラクチャー:自然環境にある機能を、様々な社会の課題解決に活かそうとする考え方)などの国土を保全するための取り組みを協働で推進し、森からはじまる持続可能な社会作りに繋げていくことを目指しています。

森林保全に向けた協働 岐阜県立森林文化アカデミーとの連携
morinos

【アドプトフォレスト“冒険の森づくり”活動】

(提供元:清水建設)

「アドプトフォレスト”冒険の森づくり”活動」は、社会貢献活動の一環として行われているし清水建設関西支店の活動です。

この活動は大阪府が創設した「事業者等と森林所有者の仲立ちとなり、森づくりを促進する」ためのアドプトフォレスト制度に、清水建設の大阪支店(現関西支店)が賛同して協定を結び、活動がスタートしました。

(提供元:清水建設)

子どもたちが森林とのふれあいを通して、森と人との関わりについて理解を深め、コミュニケーション能力を向上させることを目的としています。参加者は小学4年生以上の子どもを含む家族を対象に公募されます。

(提供元:清水建設)

アドプトフォレスト”冒険の森づくり“活動

清水建設の活動に興味のある方は、問い合わせ窓口からメッセージを送ってみましょう。
お問い合わせ先

NPO富里のホタル

「NPO富里のホタル」は、市内各所でホタルが見られる千葉県富里市の特定非営利活動法人(NPO)です。子どもたちやその家族に、人生の拠り所となる美しい原風景の中で楽しい原体験をしてもらうため、1年を通して「里やま塾」で様々なイベントを行っています。

5月には田植え体験、7月にはホタル観賞、9月には稲刈り体験、11月には3時間だけ里山疎開など。自然体験をするだけではなく、それぞれのイベントで竹灯籠の制作を行ったり、SOSを伝える方法を学んだりします。

※イベントはコロナ禍の影響で中止されることもあります

NPO富里のホタル

お問い合わせ先
自然体験プログラム 里やま塾 | NPO 富里のホタル (tomisatono-hotaru.com)

アースウォッチ・ジャパン

アースウォッチ・ジャパンは東京大学大学院にある特定非営利活動法人(NPO)です自然と共存する社会の実現のため、環境保全問題を「自分のこと」として考えられるように、野外での研究者の調査や教育と市民をつないでいます。

例えば、「ふじのくにの里山」では昆虫を採取し、図鑑などで種類を調べ記録します。調査方法については事前にガイダンスがあり、研究者が昆虫や植物を見分けるお手伝いをしてくれるので安心ですね。

他にも、希望する海岸で研究者の調査のお手伝いをする「環境DNAを用いた魚類調査」や、紀州みなべの海岸で夜にウミガメの調査をする「紀州みなべのアカウミガメ」、ニホンウナギの生育環境の調査をする「柳川のニホンウナギ」など、全国で調査が行われています。

アースウォッチ・ジャパン

サントリーホールディングス株式会社

【水育】
「水育(みずいく)」とは、2004年からサントリーが開始した、子どもたちが自然の素晴らしさを感じ、水や、水を育む森林の大切さに気付き、未来に水を引き継ぐために何ができるのかを考える、次世代に向けたプログラムです。

小学校3年生以上を対象に、白州、奥大山、阿蘇の自然の中でプログラムを体験できる「森と水の学校」(オンラインもあり)、小学校4、5年生を対象に、小学校で授業を行う「出張授業」、水について子どもたちが自分で調べたり、実験や工作を紹介しているコンテンツ「水育キッズ」の3つがあります。

※コロナ禍のため、「森と水の学校」の現地校は開催されないことがあります。詳しくはHPをご覧ください

サントリー次世代環境教育「水育」

The Jane Goodall Institute Japan

【Roots and shoots】
「Roots and shoots(R&S)」はチンパンジーの研究家であるジェーン・グドール氏を中心に発足された「ジェーン・グドール・インスティチュート(JGI)」が行っている環境教育プログラムです。

小学校でチンパンジーと環境についての出張授業を行うほか、子どもたちが自分で行うR&Sがあります。

例えば、「今年の夏はクーラーをつけっぱなしにしていた。電気代の節約のためにできる事はないかな?」と問題を発見したら、活動内容、グループ名、リーダーを決めます。

それらをR&Sに申請して認定されると、ホームページから全世界のR&S認定グループと連絡を取ることができ(英語のみ)、活動内容を報告すると、ホームページやニュースレターに載ることもあります。

Roots and shoots

cone 自然体験活動推進協議会

cone 自然体験活動推進協議会」は、自然体験・アウトドア・環境教育などの活動をしている全国の団体で構成されている、国内で唯一のネットワーク組織です。自然体験指導者の養成、安全な自然体験活動を行うための事故ゼロを目指した啓発活動、自然体験に関する各種事業を行っています。

ホームページ下部の「イベント情報」から、各地で開催される自然体験活動の一覧を見ることができます。子どもも参加できるイベントかどうかは、各イベントのページで詳細をご確認ください。

cone 自然体験活動推進協議会

自然体験活動を通し「生きる力」を身に付けよう!

未来を担う子どもたちに必要な「生きる力」。その力を育んでいくことは、私たち大人の使命であるとも言えます。そうは言っても、自然体験活動は難しいものではなく楽しいものです。ぜひ親子で参加して、自然体験活動を通して「生きる力」を身に付けましょう!


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