検索

近年の中学受験のトレンドはプログラミング的思考?思考力が重視される傾向に!

Pick Up
近年の中学受験のトレンドはプログラミング的思考?思考力が重視される傾向に!

中学受験をするか、それとも地域の公立中学に進学するか。小学生のお子さまがいる家庭では、一度は考える問題ではないでしょうか。
中学受験とはそもそもどんなものなのか?メリットやデメリットは?経済的負担は?なども気になりますね。
そこで、この記事では中学受験の基本的内容と、メリットデメリット、近年のトレンド、経済的負担の考え方、学習指導要領が変わったことによる影響などについて解説します。それぞれの家庭にあった進路を選択できる助けになれば幸いです。

もくじ

    中学受験とは

    中学受験とは、私立中学校、国立中学校、公立中高一貫教育校に入学するために受験することを指します。
    国立中学校は小中一貫校が多く、中学校から入学しても高校受験が必要な学校もあります。
    高校がある国立中学校もありますが、内部進学の制度は中学校によって異なるため、注意が必要です。
    中学受験へ向けての勉強は、小学4年生から始めるのが一般的で、早くから中学受験をすると決めている場合は、小学3年生の冬から塾に通う子どももいます。

    中学受験と高校受験との違い

    中学受験と高校受験とでは、偏差値と入試問題に違いがあります。

    偏差値

    中学受験での偏差値は、高校受験での偏差値よりも低く出ると言われています。
    これは、受験する母集団が違うことが原因です。
    中学受験では、受験に備えて勉強している一部の小学校6年生が母集団となり、高校受験では、勉強を頑張っている子どもも、そこそこの子どもも混ざっているほとんどの中学3年生が母集団になります。そのため、中学校での偏差値は高校の偏差値に比べて10以上も低く出ることもあると言われています。
    中学受験の偏差値の特徴などについては、こちらの記事をご覧ください。
    中学受験の偏差値の特徴とは?子どもの未来を広げるための活用方法も!

    入試問題

    私立中学校の受験では、学校ごとに難易度が異なります。
    難関中学校の入試問題では、学校で習う範囲だけでは解けないような問題が多く出題されるため、学校別に対策をして勉強しなければなりません。
    また公立中高一貫教育校の入試は、小学校6年間の学習内容を元にした思考力・判断力・表現力を問われる内容となっています。

    一方、高校受験では、公立高校は基本的に中学校の教科書の範囲内から出題されます。
    私立高校では独自の問題が出題されることも多く、教科書のレベルよりも難しい問題も含まれます。

    中学受験をするメリット・デメリット


    中学受験をするメリットとしては

    • 同じレベルの子どもたちが集められるため、効率的な教育を受けられる
    • 家庭の教育方針に合った学校なら子どもの長所を伸ばすしやすい
    • 大学受験への勉強がしっかりできる

    デメリットとしては

    • 費用がかかる
    • 勉強に時間がかかる
    • 多様な価値観に触れにくい

    ことなどが挙げられます。
    中学受験をするかどうかは、メリットデメリットを吟味し、各家庭の状況に合わせて判断しましょう。

    中学受験の大事なポイントは「子どもが決める」こと



    中学受験をするかどうかは、子どもが「自分で決める」ことが大切です。
    学校の勉強に加えて中学受験の勉強をすることは、時間的にも体力的にも大変なことのため、「自分で決める」ことをしなければ、最後までやり切ることが難しくなるからです。

    子どもが自分で決められるように、親が情報を集めて教えたり、子どもを信じる姿勢を見せることが重要になってきます。
    それらができれば、中学受験は子どもにとっても、親にとっても大きな成長の機会ととらえることができるでしょう。

    こちらの記事では、中学受験をした保護者の声を紹介しています。
    中学受験をすることがいい、悪いではなく、「子どもがどうしたいか」に重きをおいての中学受験の経験が語られています。
    うちの子に中学受験は必要?中学受験を経験したご家庭へインタビュー!

    中学受験をする子どもの割合は?

    受験者数は年々増加しており、2023年度の中学受験者数も増えると予想されています。

    引用元:首都圏模試センター

    受験者数増加の要因として、大学入試改革や学習指導要領の変化などで、私立中学校でそれぞれ教育の改善が見られ、受験生にとっては「良い学校」と思える選択肢が増えていることが挙げられます。
    また、コロナ禍において私立中学校のオンライン授業がニュースなどで取り上げられたことなども受験生増加の一因と考えられています。
    まだしばらくはコロナ禍が続くとみられるなか、オンラインで充実した授業を受けられる私立中学校は、受験者にとって魅力的です。

    中学受験のトレンドは「思考力」?


    平成20年改訂の学習指導要領において、すでに「思考力・判断力・表現力等のバランスの取れた育成を重視」することが述べられていました。
    参考:文部科学省「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」

    入試問題においても、科目の理解度を測る問題とは別に「思考力」について、各学校で出題されてきました。

    【思考力を問われる問題の例】

    「食品ロス」についてのデータを読み取り、自分の学校でできる取り組みを述べる問題(桜丘中学校 平成27年度入試より)

    また、平成29年に告示された指導要領では、改訂のポイントについて、下記のようになっています。

    “知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する平成20 年改訂の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質を更に高め、確かな学力を育成すること。”
    引用元:【総則編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説

    このように、思考力が重視されているなかで、入試にもプログラミングを取り入れる私立中学校も出てきました。
    それらの入試は、プログラミングのできているかが問われるというよりも、プログラミング思考、つまり思考力、トライアンドエラーができる力などが見られているようです。
    なお、入試の前年の夏休みなどにプログラミング入試体験などを実施している中学校もあるので、興味のある中学校がある場合は、ぜひ体験してみましょう。

    ※プログラミング的思考についてはこちらの記事をご覧ください。
    ママの疑問を解消!2020年から始まった小学生のプログラミング必修化ってどんなもの?

    中学受験に向けて


    ここで中学受験の一般的なスケジュールを確認しましょう。

    小学校1~3年生

    勉強をする習慣を身に付けましょう。
    低学年の内は、勉強の理解を深めるというよりも、勉強する習慣を身に付けることを重視します。
    学校から帰ってきて、まず〇分間机に向かって宿題をする、などです。
    習慣化するまでは、親が一緒にやってあげることが重要です。
    一緒にランドセルの中身を確認し、宿題を見守りながらやらせることで、だんだん自分でもできるようになってきます。

    小学校4年生

    最初の中学受験の話をするタイミングです。
    子どもに中学受験とは何か、どんな学校があるのか、公立中学校へ進学するのとどう違うのかなどを説明し、家族で良く話し合うことが重要です。
    子どもにとっては中学受験のイメージが湧きにくいこともあるので、中学校の学園祭など、一般公開されているイベントなどに参加してみるのもおすすめです。

    小学校5年生

    希望する学校が決まっている場合は、オープンスクール、学校説明会、学園祭、などに参加します。志望校を絞り込む時期です。

    小学校6年生

    本格的に受験に向けて動き出す1年間が始まります。

    4~9月

    子どもの成績や意思により5月頃までに志望校を決定。学校説明会にも参加しましょう。
    志望する中学校によっては、夏休みなどにプログラミング入試体験会などがあるため、各中学校のHP等で情報を確認しておきます。

    10、11月

    小学校の先生へ調査書作成を依頼します。
    志望校の入学願書を手に入れ、予防接種などもこの時期に済ませておきましょう。

    12月

    入学願書に使用可能な写真は直近3か月以内のもののため、この時期に撮影をします。
    写真館などで撮影してもらうと、データなどももらえるので、追加で必要な時に便利です。
    風邪などが流行る時期なので、体調管理もしっかりと行いましょう。

    1月

    出願。1月に入試がある学校もあります。

    2月

    受験、合格発表ののち入学手続き。
    入学手続きはタイトな日程のため、期日をすぎないように注意が必要です。

    中学受験は子どもが決め、親子で取り組む!

    中学受験をするかどうかは、それぞれの家庭の教育方針、経済状況、メリットデメリットをよく考えたうえで子どもに分かりやすく伝え、子どもが自分で決断することが必要です。
    子どもに伝えるときは、中学受験はあくまで通過点であることも一緒に伝えた方がいいかもしれません。中学受験だけに重きをおいて伝えるのではなく、大学受験のその先、どんな働き方や生き方がしたいのかまでを視野に入れて伝えることで、より大きな視点でとらえることができるからです。
    中学受験をしないことを選んでも、子どもには「中学受験とはどういうものか」を知り、「自分で決めた」経験が残ります。
    中学受験をする場合は、目標に向かって親子で協力して行かなければなりません。合格への道のりは険しく、大変かもしれませんが、その経験は今後の人生でも役立つものとなるでしょう。

    楽しく思考力が身につくプログラミングもおすすめ!!


    論理的思考やトライアンドエラーができる力を身に付けるには、楽しく学べるプログラミング教室もおすすめです。
    勉強が忙しくなる高学年になる前に、楽しみながら思考力の土台を作っておいてはいかがでしょうか?
    みらいいでは、ゲームプログラミング体験ワークショップを開催中です。まだ体験していない方は、この機会にぜひ!
    【申込受付中】みらいいが子ども向けゲームプログラミングワークショップを開催

    関連記事