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中学受験の偏差値の特徴とは?子どもの未来を広げるための活用方法も!

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中学受験の偏差値の特徴とは?子どもの未来を広げるための活用方法も!

中学受験を目指しているのに、模試の偏差値が40。
子どもに中学受験は難しいかもと、あきらめるのは早いかもしれません。中学受験の偏差値は高校受験や大学受験での偏差値と大きく違います。
中学受験の偏差値の特徴を知って、学校選びに役立てましょう。

中学受験を目指しているのに、模試の偏差値が40。
子どもに中学受験は難しいのかしらと思っているあなた!
あきらめるのは早いかもしれません。
中学受験の偏差値は高校受験や大学受験での偏差値と大きく違います。
中学受験の偏差値の特徴を知って、学校選びに役立てましょう。

偏差値とは


学力試験における偏差値とは、 試験を受験した全体の中で自分がどの位置にいるのかを表す数値です。
平均点が偏差値は50となり、それを基準として、平均からどれくらいの差があるかを表した数値が偏差値です。
たとえば、自分の得点が平均点と同じであれば、偏差値は必ず50となります。
偏差値をみるのメリットとしては

  • テストの難易度や参加人数に関わらず自分の学力を相対的に判断できる
  • 点数や順位に左右されず、集団の中で自分の学力がどれくらいの位置にあるかを知ることができる

などがあります。
しかし、偏差値は試験を受ける母体に左右されるという特徴があります。
中学受験の偏差値の特徴を知るために、母体についても見ていきましょう。

中学受験の偏差値の特徴

中学受験における偏差値は、高校受験、大学受験での偏差値とは異なります。
高校受験で偏差値40というと、かなり勉強を頑張らなくてはならない値ですが、中学受験においての偏差値40はかなり上位になるのです。
どういうことなのか、解説していきましょう。

模試を受ける母体によって数値が変わる

模試には様々な種類があります。

  1. 中学受験をする小学生と、公立中学校に進学する小学生とが入り混じって受ける模試
  2. 中学受験を希望しているが、まだ勉強を始めていない小学生が受ける模試
  3. 中学受験に向けて勉強している小学生が受ける模試


それぞれ受ける母体が変わるため、偏差値も変わってきます

極端に言えば、
1.の模試では偏差値60
2.の模試では偏差値55
3.の模試では偏差値40
ということも起こりうるということです。

模試によって偏差値が変わる

各社が行う模試によって偏差値が変わることがあります。
それは、模試を受ける母体が変わることにも関係します。
中学受験と一言で言っても、難関中学校を受験する子ども、中堅中学校を受験する子ども、公立中高一貫校を受験する子どもでは試験の傾向を踏まえた勉強をするために対策していることも異なってきます。
中学受験をするのであれば、同じレベルの中学校を目指す子どもが多く受ける模試を選びましょう。
母集団が、模試を受ける子どもと近いレベルでなければ、正しく偏差値を比較することができないからです。
できるだけ同じ模試を継続して受けるようにしましょう

高校の偏差値とは違う

中学受験における偏差値は模試を受けることで知ることができます。。
偏差値はその模試を受ける母体によって数値が変わるのです。

高校受験での偏差値と比べてみましょう。
高校への進学率は令和2年度で98.8%となっています。
高等学校教育の現状について
よって、高校進学のための偏差値の母体はほとんどの中学3年生が対象ということになります。

対して中学受験をする人数は、全国では約8%、東京では約20%となっています。
令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について
令和3年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和2年度)の進路状況調査編】
つまり、偏差値のデータの元となる母体は、小学6年生のうち、中学受験をする子どもだけということになります。
中学受験をする、と勉強を頑張っている子どもたちが母体になるために、偏差値が40であっても、かなりハイレベルの学力があるということになります。
ほとんどの中学3年生が対象になる高校受験の偏差値とは意味合いが大きく異なるのです。
【中学受験特集】中学受験の偏差値やトレンド、経験者のインタビュー記事も!

中学受験の偏差値別の意味


中学受験における偏差値は、高校受験の偏差値とは意味合いが異なります。
中学受験での偏差値40や偏差値50がどれくらいを指すのか見てみましょう。

中学受験における偏差値40とはどのくらい?

中学受験をする子どもは全国でも約8%、東京では約20%でした。
つまり、中学受験をする母体は、成績が上位の子どもが集まっているのです。
仮に全国の小学生が受ける模試があるとするならば、成績上位の子どもたちの偏差値は60以上でしょう。
その中での偏差値40は、全国的にみてかなり上位のレベルであり、いわゆる進学校に入学できるレベルと考えられます。

中学受験における偏差値50とはどのくらい?

全国の小学生の中で見ると成績上位の中学受験をする小学生の中での偏差値50は、かなり優秀です。
高校受験の偏差値60以上に相当するとも言われています。
中学受験で偏差値50だった学校の進学先には、慶応大学、早稲田大学などの難関大学が多く入ってくるのです。
偏差値50だからと言って「うちの子は平均か・・・」と残念に思う必要は全くありません。
むしろ、とても優秀だと言えます。

中学受験の"いま"を詳しく知りたい方はこちらから!
知っておきたいいまどきの中学受験

偏差値を学力アップに活用する方法


偏差値によって一喜一憂するのは考え物ですが、せっかく模試を受けて偏差値が分かるのですから、学力アップに活用しないのはもったいないですね。
ここでは、偏差値を学力アップに活用する方法について解説します。

同じ模試を受け推移を見る

受ける模試によって偏差値は変わります。
その差は10ほどになることも。
子どもの学力の推移を見るには、同じ模試を受け続けることが必要です。
子どもの目指す中学校を受験する子どもが多く受ける模試を選んで、継続して受けるようにしましょう。
偏差値を比較する際は、「前回の模試よりもどうか」だけではなく、過去の模試の結果と照らし合わせることが重要です。
あまり伸びていない教科や、得点率が下がっている教科などがあれば、どこでつまづいているのかを分析し、対策していきましょう。

模試の結果が返ってきたら、注目すべきポイントは「正答率」です。
ちょっとしたミスで多くの受験生が正解している問題を落としてしまうと、偏差値が下がってしまいます。
正答率が50%以上の問題は確実に得点源にできるように復習しましょう

偏差値を気にするのは小学校6年生の夏以降

小学4年生、小学5年生の模試を受ける母体には、学力にばらつきがあります。
まだ中学受験をすると決めていない子、中学受験を見据えてはいるがまだ勉強を始めていない子、すでに中学受験に向けて勉強を始めている子など、さまざまです。
子どもの苦手分野の把握という意味では、模試を受けることは有意義ですが、この時期の偏差値はあまり気にし過ぎなくてもよいでしょう。
偏差値を気にするのは小学校6年生の夏以降になります。
夏休みは受験生にとっての天王山とも言われ、夏休みの頑張りが今後を大きく左右します。
9月以降は中学受験に意識が向き、志望校を絞り込んでいく上でも偏差値が参考になります
他の受験生との比較もしやすいでしょう。

偏差値を中学校選びに役立てる

中学校の偏差値は、「その学校に入学した子どものうち、ある偏差値の子どもたちが80%合格したライン」とも言えます。
たとえば、偏差値60の子どもが90%。偏差値55の子どもが80%、偏差値50の子どもが75%合格したとすると、その中学校の偏差値は80%合格している偏差値55ということになります。
しかし、この偏差値は中学校が出しているものではなく、受験している側が出しているものです。
中学校では、成績の上位から何人、という取り方をしているところが一般的だからです。
たとえ目指す中学校の偏差値に届いているとしても、「80%が合格する」値のため、不合格になる可能性もあるということです。
その可能性を考えたとしても、偏差値は子どもが合格圏内にいるのかと学校が人気があるのかの指標になりえます。

よい大学に入ればよい会社に就職できて一生安泰、という時代ではなくなってきました。
子どもの生きる力を高めるような教育方針を掲げている学校が人気のようです。
人気の中学校には成績上位者が集まり、その結果、偏差値も上がることを考えれば、偏差値を重視して学校選びをすることもあながち間違いとは言えなさそうです。

入学者の偏差値の下のラインを見る

中学校の偏差値を見て、うちの子は難しそうだと判断するのは早計です。
中学校の偏差値は、「80%以上の合格者がいる偏差値」です。
中学校側は、成績上位者から順に合格にしているので、合格する最低ラインの偏差値も確認するようにしましょう。 
その中学校に合格するための最低ラインの偏差値を知るためです。  
中学校の偏差値と子どもの偏差値に開きがあるからと言って、あきらめる必要はないかもしれません。
希望する中学校の問題を分析し、対策をしっかりとすることで合格することも夢ではないでしょう。
割合は少なくても、希望する中学校の偏差値にもともと届いていなかった子どもでも合格することはあり得るのです。

大学進学先をチェックする

中学受験はその先の大学受験を見据えて、というご家庭も多いかと思います。
そのため、中学校卒業後の進学先もチェックするようにしましょう。
中学校の偏差値が50以下でも、卒業生の進学先に難関大学が名を連ねていることもあります。
中学校の偏差値に対して、難関大学進学率が高ければ、中学校に入学してから高校を卒業する6年間で、学力を引き上げてくれる学校ということです。

偏差値だけにとらわれない学校選びを

偏差値の高い学校がよい学校と思いがちですが、そうとも限りません。
偏差値は「受ける」側が決めたものです。
成績上位者が多く受けると偏差値が高くなるのです。いわば、人気が高ければ偏差値が高くなるということ。
確かに、偏差値の高い学校は質も高いと言えますが、質がよいのに知られていないために偏差値が高くない学校も存在しうるのです。
家庭と合う教育方針、校風、学校行事、部活動など、その学校が子どもに合うのかをしっかりと見極める必要があります。
中学受験はゴールではなく通過点です。
長い目で見て、その学校が子どもにとってよい学校なのか、偏差値だけにとらわれない学校選びをしましょう

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