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生成AIを小学生が使う!? 使い方と注意点を徹底解説!

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生成AIを小学生が使う!? 使い方と注意点を徹底解説!

「生成AI」を聞いたことがありますか?「ChatGPT」が特に有名ですね。

専門家だけが使うものではなく、一般の人にも簡単に便利に使えます。

ただ、生成AIを使うには、知っておかなければならないことや、注意事項があります。

この記事では、生成AIについてや知っておくべきことについて解説します。

生成AIについての理解を高め、子どもが正しく使えるようにしていきましょう。

もくじ

    生成AIとは

    生成AIとは「Generative AI(ジェネレーティブAI)」ともいい、画像や音声、文章などを生成できるAIのことです。
    大量のデータのパターンを学習し、新しいコンテンツを生成します。
    例えば、ChatGPTは、過去の膨大なインターネット上の情報を学習し、入力されたプロンプト(質問の文章)への回答を対話形式で答えるものです。
    他にも、画像を大量に読み込ませることで、プロンプトに従って画像を生成する画像生成系AIや、音声データを入力し、テキストとして出力する文字起こし生成系AIなどがあります。
    どの生成AIでも、その場で新たに作り出すのではなく、大量のデータを元に生成しています。

    主な生成AI の特徴

    生成AIには

    • 画像生成(Stable、Diffusion、Midjourneyなど)
    • テキスト生成(ChatGPT、Bing Chat、Bardなど)
    • 動画生成(Make-a-Video、Phenakiなど)
    • 音声生成(VALL-Eなど)

    などの種類があります。

    画像生成AIは、ユーザーが入力したテキストに応じて、AIがオリジナルの画像を生成するシステムです。デザイン業界やクリエイティブ業界での幅広い活用が期待されています。

    テキスト生成AIは、ユーザーが入力したテキストに応じて、あらかじめインターネット上の膨大な情報を深層学習によって構築した大規模言語モデルに基づき、ある言葉や文章の次に続く単語や文章を、統計的にそれらしいものを選んで応答するものです

    動画生成AIは、画像生成AIの発展形です。テキストで動画のイメージを入力すると短時間の動画を生成できます。

    音声生成AIは、音声でデータを入力することで音声の特徴を学習し、新しい音声を生成します。一度学習すると、声色を再現したテキストを読み上げるモデル、感情に合わせた表現まで可能です。

    これらの中でも、身近になってきたテキスト生成AIについて、詳しくみてみましょう。

    テキスト生成AIの使い方

    テキスト生成AIが出す答えは、常に正しいわけではありません。時には事実と全く異なる内容や、文脈と関係のない内容が答えられることもあります。
    そのため、テキスト生成AIが出す答えは、あくまで参考にとどめ、内容が正確であるかを判断するためにもユーザーが質問する分野についてよく知っておくことが大切です。
    他にも、

    • 個人情報入力しない
    • 著作権を侵害しない
    • 偽情報の拡散に気を付ける
    • 批判的思考力や創造性を持つ
    • 学習意欲への影響の恐れがある

    など注意することがあり、児童生徒の発達の段階を充分に考慮する必要があるとされています。
    これらは、利用規約でも年齢制限や保護者の同意が課されていることにも表れています。

    引用元:文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」


    この中でも、年齢制限が13歳以上と比較的低年齢で使用できるChatGPTについて解説します。

    ChatGPTとは

    ChatGPTは
    Chat:雑談
    Generative:作り出すこと。新しい文章を作る
    Pre-trained:事前に学習すること。様々な文章のパターンを覚えている
    Transformer:文章の中にある単語の関係を理解する
    の略です。

    他のテキスト生成AIと同じように、質問へ対話形式で答えてくれます。対話形式ではありますが、ChatGPTはあくまで入力された文章や単語に、統計的に正しいと思われる単語や文章を返しているだけで、自我や人格はありません
    たとえば「空は」と入力した場合、それに続く言葉は「青い」「広い」「赤い」などが予想され、事前に学習した中から統計的に正しいと考えた答え、例えば「青い」を返します。

    必要なもの

    • パソコン
    • Gmailアドレス

    利用方法

    ①Googleで「ChatGPT」を検索する
    ②ChatGPTのログイン画面に行く

    ③ChatGPT横の右矢印をクリックし、ログインする

    ④質問を入力する

    ChatGPTにする質問は「プロンプト」と呼ばれる指示文です。
    この指示文を的確に入力することで、より期待に合った返答を得ることができるのです。
    そのため、ChatGPTを使いこなすには、的確な指示を出す言語力と、どんな指示を出せば自分の得たい返答を得られるか想像する力が必要だといえます。

    必要な設定

    ChatGPTを使う前に、必要な設定があります。
    それは、「機械学習をさせない」設定
    機械学習とは経験からの学習により、自動で学習するコンピューターアルゴリズムの1つで、入力した質問をAIが経験として覚えていくものです。
    この機械学習の設定をオフにしておくことで、万が一機密情報を入力してしまっても履歴に残らず、AIが学習しないようにすることができます。

    「機械学習をさせない」設定
    まず、ChatGPTの画面を英語で表示させましょう。
    ChatGPTを立ち上げた時に、右上に英語か日本語を選択できるようになっています。
    ①左下のユーザー名の横の3つの点をクリック

    ②「Settings」をクリック

    ③「Chat history&training」をオフ

    ④画面で確認(画像のように、左側に表示がされています)

    生成AIを使う時の注意点

    ここで、ChatGPTのような対話型生成AIを使う時の注意点をまとめておきましょう。

    • 利用規約に抵触しないようにする
    • 子どもが使う場合は保護者の許可を得る
    • 生成AIの返答は正しいとは限らないことを知っておく
    • 自分や他人の個人情報を入力しない
    • 機械学習をさせない設定にしておく
    • 時間管理をする


    生成AIはとても便利な反面、私たちが使えるようになってそんなに時間が経っていません。
    大学の試験でChatGPTを使ってしまったり、学校の課題をChatGPTで行い、それを提出したりなど、問題も起きてきています。
    便利に使える一方、個人情報や著作権の問題で、中国のようにChatGPTの使用を停止している国もあります。
    あくまで生成AIは、人間が作り出したツールです。生成AIが出した回答を参考に、何かを創り出そうという気持ちが大切です

    引用元:文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」

    上記は文部科学省のチェックリストです。
    参考にしてみてください。

    生成AIを使いこなそう

    膨大な情報を読み込んで、質問になんでも答えてくれる生成AI。学校の課題をやらせてみたくなるかもしれません。そんな時は、生成AIを「なんでも教えてくれるけれど、時々間違える先生」と考えるのはいかがでしょうか?「先生」だと考えると、「やらないほうがいいだろうな」と分かることもあるでしょう。

    また、生成AIは少し先の未来を予測してコンテンツを作成しますが、遠い先の未来を作るのは人間です。
    生成AIはツールとして使いこなし、自分がどんな大人になりたいか、何をしたいかを考えるのが一番大切なのではないでしょうか。
    ぜひ一度考えてみてくださいね。

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