年末年始の大掃除の裏技まとめ!場所別きれいテク&家族で始める計画術
年末は家をきれいにして、すっきりした気持ちで新年を迎えたいもの。
とはいえ、「効率よく掃除を進めたい」「子どもにも掃除を手伝ってもらいたいけれど、どうすればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
効率よく掃除を進めたり、親子で楽しく取り組んだりするには、いくつかのコツがあります。掃除の裏技を取り入れて、家族みんなで気持ちよく新しい年を迎えましょう!
年末年始の大掃除はなぜやるの?由来と時期を解説

なぜ年末年始に大掃除を行うのか、その由来は平安時代までさかのぼります。
ここでは、その理由を簡単にまとめました。由来を知っておけば、大掃除へのモチベーションも上がるかもしれませんね。
年末年始の大掃除は「年神様(としがみさま)」を迎えるため
年末年始の大掃除の由来は、平安時代から伝わる煤払い(すすはらい)だと言われています。煤払いとは、1年で家にたまった「煤(すす)」や「埃(ほこり)」を払って清めること。
家の中にたまった汚れを掃除して清め、「年神様」という幸福をもたらす神様を気持ちよくお迎えするために行います。
大掃除は年末12月28日まで、年始は1月4日以降に
年末の大掃除は、12月13日~28日までに終えるのが理想です。
29日は「二重苦」を連想させ、31日は歳神様を迎える日なので掃除はNGとされています。
一方、年始の大掃除は1月4日以降に行うのが良いでしょう。
三が日は年神様が家にいる期間とされており、掃除をするとせっかくの福を掃き出してしまうと言われているからです。
年末年始の大掃除を始める前の下準備

大掃除を始める前に、まずは下準備から取りかかりましょう。下準備をしっかりしておくと、効率よく大掃除を進められます。
ゴミ収集日を確認する
年末のゴミの最終収集日を確認しておくことが大切です。
最終日を逃すと、ゴミを家に置いたまま新年を迎えることになってしまいます。ゴミが残ったままの状態では、せっかくの新年もすっきりしませんよね。
そうならないよう、ゴミの最終収集日はしっかりチェックしておきましょう。
不用品を整理・処分する
不用品が多くある場合は、早めに整理・処分しましょう。
ものが多い部屋だと、掃除の際に移動したり元の場所に戻したりするのに手間や時間がかかってしまいます。整理し、自分にとって必要ないと判断したものは処分しましょう。
部屋をすっきりさせておくことで、掃除がぐっとスムーズになります。
掃除道具や便利アイテムをそろえる
必要な掃除道具や便利アイテムは、あらかじめそろえておきましょう。以下の表を参考にしてください。
以下の個数は目安です。家の広さや掃除する範囲に合わせて調整してください。

編集部作成
心配な場合は、予備を準備しておいてもよいでしょう。
掃除の途中で道具や洗剤が足りないと、きれいにできない箇所が出てきたり、予定通りに進まずやる気を削がれたりすることもあります。スポンジや掃除シートは100均でも手に入るので、うまく活用してください。
年末年始の大掃除を計画的に進める段取り術

年末年始の大掃除を計画的に進めるには、スケジュールを立て、チェックリストを作成するのがおすすめです。
ここでは、効率よく進める段取り術を詳しく解説しています。
1日集中型と数日分散型のスケジュール
人によってライフスタイルが異なる分、大掃除のスタイルも家庭によって異なります。
大掃除のスケジュールは、「年末の1日を使って大掃除を完了する1日集中型」と「年末までに時間を作って、少しずつ掃除を進めていく分散型」があります。
年末はイベントも多く、帰省や旅行などで忙しい家庭もあるため、集中して1日で終わらせるか少しずつ進めるかは、家庭の状況に合わせたスケジュールを組むとよいでしょう。
分散型の場合、
- 12/13 浴室
- 12/18 子どもの部屋
- 12/19 キッチン
- 12/22 リビングと玄関
というように、場所ごとに少しずつ進めていく方法もあります。
家族の協力を得る場合、基本的に土日に掃除を行うことになるので、11月頃から取り組むのがおすすめです。
1日集中型の場合、優先順位の高い場所から取りかかるのがよいでしょう。
台所や浴室、トイレなどの水回りから始め、つけ置きをしている間に他の場所を進めると効率よく進められます。掃除機をかけるのは、最後に仕上げとして行ってください。
小学校の終業式は12月25日頃が多いため、それ以降に集中して取り組んでもよいかもしれません。
大掃除用チェックリストの作り方
スケジュールを立てたら、次に大掃除用チェックリストを作成しましょう。
以下の項目をリストアップしておくと、スケジュールや進行度が可視化でき、目的を持って掃除を進められます。
- 掃除する日付
- 掃除する場所
- 担当者
掃除場所は、「リビング」「キッチン」「浴室」「玄関」など大きな項目ごとに分け、その項目ごとに細かい掃除箇所を書き出しておきます。
たとえば、リビングは「照明」「床」「ソファ」「家具類」「窓」などに分け、横に掃除する日付を書いておくと、誰がいつどこの掃除をすればよいのか一目瞭然ですね。
もし作る時間がないという人は、掃除のチェックリストをダウンロードできるサイトもありますので、そちらを使ってもよいでしょう。
手書きでもパソコンでも、自分が使いやすいチェックリストを作成してください。
チェックリストの一例

引用元:ウッディラボ、読み物
大掃除がはかどる順番とコツ
効率的に大掃除を行うには、「上から下」「奥から手前」の順序で取り組むことが重要ポイントです。
床をきれいにしても、照明や家具を掃除した時にホコリが落ちると、また床をきれいにしなければいけません。
手間を省くため、掃除は天井→照明器具→壁→家具と進め、最後に床を掃除しましょう。
また、部屋の奥から手前の順番で掃除を進めることも大切。
きれいにした場所を汚さず、効率よく掃除を進められます。
年末年始の大掃除はここから!場所別の時短ワザ&裏テク

ここからは、場所別に時短ワザ&裏テクニックを紹介。大掃除の時短ワザや裏テクを取り入れて、時間を有効に使いましょう。
キッチンまわりの大掃除(換気扇・コンロ・冷蔵庫)
キッチンまわりは油汚れも多いため、なるべく効率的に汚れを落としたいもの。
換気扇の掃除は、とくに手間がかかりますよね。
おすすめの時短ワザは、重曹や酸素系漂白剤を使うこと。
取り外したファンや部品は、重曹や酸素系漂白剤を溶かした45〜60℃くらいのお湯に1〜2時間つけ置きしておきましょう。油汚れがやわらかくなって、こすらなくてもスルッと落ちやすくなります。
つけ置きしている間に、コンロや壁まわりを掃除すると効率的です。
コンロにも、重曹を使うのがおすすめ。
コンロに重曹をふりかけて水をスプレーし、15分ほど放置してください。頑固な焦げ付きや油汚れに浸透し、汚れが浮いてくるので、あとは布巾で拭くだけ。
水100mlに対し、重曹は小さじ1杯が目安です。
五徳(鍋を置くところ)の汚れに対しては、煮洗いがあります。大きな鍋に五徳がかぶるくらいの水と小さじ2杯の重曹を入れ、10分ほど煮ると汚れが落ちます。
冷蔵庫の中には、重曹のウェットシートを使うと便利です。皮脂や油汚れなどが分解され、短時間できれいになります。
浴室・洗面所の大掃除
浴室には、残り湯を使って重曹でつけ置きする方法を試してみてください。
お湯が冷めないうちに、計量カップ1杯ほどの重曹を入れてよく溶かします。お風呂のふたや洗面器、椅子、お子さまのお風呂用おもちゃなどの小物もまとめて入れ、一晩つけ置きしましょう。
翌日、シャワーでしっかりすすぎ、汚れが残っていたらスポンジで軽くこすります。
洗面所の汚れには、クエン酸がおすすめ。
スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作り、汚れに吹きかけてスポンジでこすります。仕上げに水で洗い流し、乾いた布巾で拭き取ればピカピカになります。
トイレの大掃除
トイレをきれいにするにも、クエン酸を使います。
先ほど紹介したクエン酸水のスプレーを汚れに吹き付け、15分ほど放置します。ブラシでこすると、汚れが落ちてきれいになります。
リビング・寝室の大掃除(窓ガラス・カーテン・家具・床)
窓ガラスは、意外なアイテムでピカピカに。
使わなくなったストッキングで拭くと、静電気の力でホコリをサッと吸着できます。
丸めて軽くなでるだけで細かい汚れも落ちやすく、水や洗剤を使わずに手軽に掃除できる裏テクです。
カーテンの黒カビには、お湯+カビ取り洗剤が効果的。
お湯を入れた衣装ケースにたたんだレースカーテンを入れ、カビ取り剤をまんべんなくスプレーします。10分ほど放置したあと、洗濯機で洗濯用洗剤を入れて通常洗いするだけで、スッキリきれいになります。
ただし、カビ取り洗剤は漂白力が強いため、色柄物のレースカーテンに使うと色落ちする可能性も。
白いレースカーテンに使用する場合でも、目立たない箇所で試してから全体に使用するとよいでしょう。
家具はほ頃を撮るぐらいであれば乾拭き、少しの汚れなら固く絞って水拭きします。
ひどい汚れがある家具は、お湯で薄めた中性洗剤で拭いたあと、水拭きと乾拭きで仕上げましょう。お湯100mlに中性洗剤1gが目安です。
中性洗剤を使う方法は、木製家具やガラス、セラミック製の家具におすすめ。
アルカリ性や酸性の洗剤は、素材や塗装を傷めるおそれがあるので避けた方が無難でしょう。
床の黒ずみや頑固な汚れには、重曹ペーストが便利です。
重曹を少量の水で溶かして汚れに塗り、しばらく置いてからやわらかい布やスポンジでこすります。その後、水拭きで残った重曹をしっかり取り除いてください。
仕上げにワックスシートを使うと、ムラなく簡単にツヤが出て、保護効果もアップします。
玄関・外回りの大掃除
泥や土、花粉といった玄関の汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダのスプレーが有効です。
重曹スプレーは水100mlに対し、重曹小さじ1杯の比率で混ぜるだけ。
セスキ炭酸ソーダのスプレーも、水100mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯が目安で
す。
玄関全体にスプレーし、ブラシでこするときれいな状態になります。
コンクリートやタイルの玄関なら効果的ですが、大理石などの天然石や木製部分には使えません。天然石や木製部分には、中性洗剤を使うようにしましょう。
家電(エアコン・洗濯機など)の大掃除
エアコンを掃除する際には、フィルターを取り外し、軽くはたいてほこりを落とします。
掃除機を使うとホコリやカビが舞うことがあるため、水洗いでしっかり汚れを落とすのがおすすめです。
汚れがひどいときは、フィルターの裏側からシャワーで水を当てて洗い流すのがポイント。それでも落ちにくいときは、裏テクを使いましょう。
少量の食器用の中性洗剤で、歯ブラシなどでやさしくこすり洗いすると簡単に汚れが落ちます。
洗った後は、しっかり乾かしてから取り付けるようにしてくださいね。
洗濯槽も、次の方法できれいにしましょう。
45〜50℃くらいのお湯を洗濯機に満水まで入れて、5分ほど回します。次に、酸素系漂白剤を約500g入れて15分ほど回してください。
そのまま2〜5時間ほど浸け置きしておくと、泡の力で汚れが浮いてきます。浮いたゴミは、針金ハンガーと古いストッキングで作った即席ネットで取り除くと便利ですよ。
最後に、フタを開けて洗濯槽をしっかり乾かすと、カビの発生を防げます。
なお、お風呂の残り湯は、バケツを使って洗濯槽に入れるとよいでしょう。
大掃除のコツについては、以下の記事も参考になります。
【2025年版】年末大掃除が格段にはかどるプロ技と汚れを効率的に落とすコツ
家事の時短術については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
【最新情報】自分時間を作る時短術10選!
子どもと一緒に楽しく進める!年末年始の大掃除のコツ

大掃除をお子さまと一緒に楽しく進めるコツをまとめました。
家族で楽しんで取り組めば、きっとお子さまにとってよい思い出になるでしょう。ぜひ取り入れてみてください。
家族みんなで参加する意識をつくる
大掃除を「家族みんなで取り組むイベント」として位置づけ、お子さまが自然と参加しやすい雰囲気を作りましょう。
お子さまのモチベーションを上げるには、前述した大掃除チェックリストによって家族で目標を共有し、みんなで取り組もうという意識を持たせること。チェックリストの担当者欄にお子さまの名前も書いてあげると、「自分も家族の一員として仕事が任された!」という責任感が芽生えるはず。
そして、大掃除もお子さまと一緒に取り組んでみてください。達成感も共有できるため、さらに掃除が楽しく感じられるでしょう。
やって見せてから子どもに任せる
まずは親が実際に掃除をやって見せてあげましょう。どのような手順で掃除をするのかを見せてあげると、お子さまも流れを把握しやすくなります。そのうえで、「ここは〇〇ちゃんがやってね」と役割を明確にしてあげることがポイントです。
大人が手本を示してあげれば、お子さまは親の動きを目で見て、掃除の流れやコツを自分なりに掴んでいきます。お子さまが理解したうえで少しずつ作業を任せていけば、自分で考えて工夫する力が育まれますよ。
褒めて楽しさとやる気を引き出す
お子さまは、親に褒められたらうれしいもの。掃除が終わったらたくさん褒めて、お子さまの「自分にもできた!」という自信や自己肯定感を高めてあげましょう。
「きれいに整理整とんできたね」「床をピカピカに拭けたね!」と、お子さまができたことを具体的に褒めることがポイント。掃除に対して楽しさを感じられるようになり、積極的に取り組めるようになるでしょう。
お子さまにご褒美を用意しておくのもいいですね。
夕飯にお子さまが好きなメニューを作る、好きなお菓子をおやつに準備するなど、あらかじめご褒美を決めておくと、お子さまのやる気もアップするかもしれません。
お子さまが嬉しくなる言葉がけについては、以下の記事も参考にしてください。
知っておきたい! 子どものやる気をグングン伸ばす「言葉がけ」とは!
お子さまの「できたこと」に注目すると、多くのメリットがあるようです。詳しくは、以下の記事をチェックしてください。
子どもの「できない」が気になるのはなぜ?親どころのもやもやを紐解いてみよう(教えて!マスターRiku Vol.2)
年末年始の大掃除をラクに終わらせるアイデア

大掃除は段取りよく進めて、無理なく終わらせたいですよね。時間を上手に使えば、効率的に掃除を進められるうえ、予定より早く掃除を終わらせられるかもしれません。
ここでは、大掃除をラクに終わらせるためのコツを紹介します。
時間を区切って集中して取り組む
大掃除は時間を区切って、集中して取り組むのがおすすめです。
「15分」「30分」など短い時間単位で区切ると、集中力が続きやすくなります。「あと5分がんばろう」とゴールが明確になるため、お子さまも集中して取り組めるはず。
目標を決めずに取り組むよりは、時間を決めて集中する方が圧倒的に効率よく進められるでしょう。ぜひ試してみてください。
音楽やゲーム要素を取り入れる
大掃除に音楽やゲーム要素を取り入れるのもよいですね。
好きな音楽をかけたり、歌を歌ったりしながら楽しく掃除ができるでしょう。お子さまの好きな歌を流せば、お子さまのテンションも上がり、掃除が遊びのように感じられるはずです。
また、「この歌が終わるまでにリビングを掃除しよう」という音楽の使い方もOK。ゲーム感覚で取り組めます。親が楽しそうに掃除をしていれば、お子さまもきっと笑顔でついてきてくれますよ。
年末年始の大掃除についてよくある質問(FAQ)

ここでは、年末年始の大掃除に関するよくある質問をまとめました。
年末の大掃除はいつまでに終わらせるべき?
年末の大掃除は、12月28日までに終わらせるのがよいとされています。とくに、29日は「二重苦」を連想させ、31日は歳神様を迎える日なので掃除は避けたほうがよいでしょう。
年始に大掃除をしても縁起は悪くない?
伝統的な慣習を重視する家庭では、年始の大掃除は避けるべきとされています。
お正月の三が日に掃除をすると、せっかく迎え入れた年神様を家から掃き出してしまい、演技が悪いと考えられているからです。
大掃除を業者に依頼するならいつがベスト?
大掃除を業者に依頼するなら10月〜11月か、年明けの1月〜2月がおすすめです。
逆に、避けた方がよい時期は年末の12月25日前後でしょう。予約が取りづらいうえ、料金も高くなります。
年末年始の大掃除を終えて気持ちよく新年を迎えよう

年末年始の大掃除は、12月28日頃までに終わらせるとよいでしょう。
家族のライフスタイルなどによって掃除の仕方は変わってきますが、チェックリストを作成したり、裏テクや時短ワザを取り入れたりすることで、効率的に掃除を進められます。
お子さまと一緒に掃除をする時は、「目標を共有する」「できたことを具体的に褒める」「音楽を流して取り組む」ことなどを意識してみると、楽しく掃除に取り組めます。お子さまの自己肯定感や自信の向上にもつながるでしょう。
スムーズに掃除を進め、すっきりした気持ちで新年を迎えましょう!
自己肯定感を高めるには、さまざまな方法があります。以下の記事も参考にしてください。
小学生の自己肯定感を高める方法とは? 子どもと今すぐ始められること!
自己肯定感をグッと高める! 子どもへの接し方とは?






