【SDGs目標 13.気候変動に具体的な対策を】の現状や事例と私たち
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SDGsの掲げる目標の13番目に、「気候変動に具体的な対策を」があります。
今回は、現状や事例と私たちにできることを紹介します。
SDGsの掲げる目標の13番目に、「気候変動に具体的な対策を」があります。
今回は、現状と私たちにできることを紹介します。
動画でも3分で解説しておりますので、ぜひご覧ください!
SDGsの目標13.「気候変動に具体的な対策を」はどんな内容?
まず、SDGsとは何のこと?
最近、見聞きすることが多くなってきたSDGs(エスディージーズ)、何のことかご存知でしょうか?
SDGsとは、2015年9月の国連総会において採択された、
世界を変えるために2030年までに達成すべき17の目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、略称SDGs)」のことです。
「地球上の誰一人として取り残さない(No one will be left behind)」ということを理念として設定されました。
「グローバル・ゴールズ」と呼ぶことも多くあり、世界規模での目標とも言えます。
また、SDGsは、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された
国連ミレニアム宣言を元にまとめられたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals、略称MDGs)の後継でもあります。
保険、教育などに残された課題に加え、15年間に顕在化した課題の解決を目指しています。
「気候変動に具体的な対策を」のターゲット
SDGsの掲げる目標13.「気候変動に具体的な対策を」とは具体的には何を指しているのでしょうか。
目標13.「気候変動に具体的な対策を」は
「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」がテーマです。
このテーマを具体的にするターゲットは5項目定められています。
・すべての国々において、気候変動に起因する危険や自然災害に対するレジリエンスおよび適応力を強化する。
・気候変動対策を国別の政策、戦略および計画に盛り込む。
「気候変動に具体的な対策を」が目標に設定される背景
近年、地球の温暖化が関係していると言われる自然災害が世界中で増えています。
温室効果ガスの排出量は1990年と比較して50%以上も増え、今すぐに対策をしないと取り返しのつかないことになってしまいそうです。
地球の平均気温上昇を産業革命以前の水準から2℃以内にするため、政治と技術を活用し
より一層各国が協力して温室効果ガスの削減を実行していく必要があります。
SDGsの目標13.「気候変動に具体的な対策を」の実践例
詳しい事例はこちらをご覧ください!
「SDGs 13.気候変動に具体的な対策を」の国内外の取り組み事例5選!
日本における企業の取り組み
日本における取り組みは、外務省のJAPAN SDGs Action Platformにも多くのリンクが掲載され
目標13.「気候変動に具体的な対策を」についての事例は、こちらに企業名や組織、団体名のあいうえお順に掲載されています。
- 太陽光発電によるクリーンエネルギーを積極的使う
- LED照明に切り換える取り組み
- 太陽光発電所に的確なメンテナンス
といった企業や事業所が紹介されています。
もちろん、風力、水力、バイオマスなどによる他の再生可能エネルギーへの取り組みも
目標13.「気候変動に具体的な対策を」の実践です。
製造会社では、新たな開発製品におけるCO2排出量の削減をする取り組みも多く見られます。
また、住宅メーカーでは、輸入木材から国産木材へ切り替えによる地産地消型での製造をすることで
CO2排出量の削減や循環型社会への実現に取り組む企業もあります。
自治体の取り組み
SDGsへの自治体での取り組みもあり
政府の公募の結果29の自治体がSDGsの達成にむけた優れた取組を提案した「SDGs未来都市」として選定されています。
特に先導的な10事業を「自治体SDGsモデル事業」に選定し補助金による政府支援も行われています。
(選定された自治体一覧等は、内閣府による報道資料「SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業」を認定しました(2018年6月)を御覧ください。)
北海道下川町では、目標13.「気候変動に具体的な対策を」と目標7.「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への実践として
森林バイオマスエネルギーの利用により、2018年時点で町全体の熱需要の約49%を自給したり、
この熱供給システムの省エネ改修による効率的運用の推進をし、全町的な再生エネルギー利用拡大を検討しています。
世界での取り組み
SDGsの目標13に対して、世界ではどのような取り組みがあるでしょうか。
気候変動対策として、2015年に開催の国連気候変動枠組条約第21 回締約国会議(COP21)では「パリ協定」が採択され2016年に発効されています。
パリ協定は、先進国のみではなく発展途上国を含むすべての参加国に
温室効果ガスの排出量削減の努力が求められています。
「パリ協定」は、参加のすべての国が地球の気温上昇を摂氏2℃未満に抑える努力をすることで合意をし
2018年の4月時点では175の国で批准されています。
2018年のSDGs達成度ランキング3位のフィンランドでは
首都ヘルシンキの取り組みが日本にはない厳しい基準のもと行われていています。
例えば、レストランやカフェ、バーなどはには17の環境保全基準があり
少なくともそのうちの10項目について基準を満たす必要があります。
経済活動やそれらの権益最優先ではなく、環境保全に積極的であることがよく現れているのではないでしょうか。
SDGsの目標13.「気候変動に具体的な対策を」を私たちができること
学校での取り組み
学校では、普段の学習の中でSDGsと関連のあることを知識として学んでいます。
目標13.「気候変動に具体的な対策を」に関わりが深いのは
理科や社会、家庭科や総合的な学習による、社会の仕組みや現象を学んだり
モノや食品を作るのに何が使われているかを学んだり考えたりすることではないでしょうか。
学校によっては、ユネスコスクールに登録していて世界中の加盟校と交流をしながら
持続可能な開発のための教育(ESD(Education for Sustainable Development))を通して
SDGsの先の社会の担い手となっていく子どもたちの育成をしているところもあります。
学校外の生活の中では、どうする?
SDGsの目標13.「気候変動に具体的な対策を」に、私たち個人ではどんなアプローチができるでしょうか?
- 部屋の電気を使ったら必ず消してから部屋をでる
- 防災の知識をもって備える
- 活発に動き徒歩や自転車での移動が多くできるような体つくりをする
こういったことも私たちが「気候変動に具体的な対策を」へのアプローチになるのではないでしょうか。
おわりに
以上、SDGsの目標13.「気候変動に具体的な対策を」について紹介しました。
地球の温暖化を進ませないために
- 普段の生活でCO2排出量をへらす工夫
- 製品の購入には環境負荷の低いものを選ぶ(リサイクル品など)
などの一人ひとりの取り組みの繰り返しが、大きな成果を生みます。
未来の生活環境をより良くできるよう、是非お子さんと一緒にSDGs目標13.「気候変動に具体的な対策を」に取り組んでみてください。
その他SDGsに関連する記事はこちら!
→SDGsの17の目標を詳しく解説
→SDGsの小学校での取り組みと身につく力