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商品プランナーとはどんな仕事?進路の選び方・資格・活躍できる業界をやさしく解説

みらいの学び
公開日:2025年10月28日 更新日:2025年10月28日
商品プランナーとはどんな仕事?進路の選び方・資格・活躍できる業界をやさしく解説

「新しいお菓子を作ってみたい」「こんなゲームがあったらいいのになあ」。

「新しいものを世に出したい」という望みを持っているお子さまは、商品プランナーとしての素質があるかもしれません。

商品プランナーは、消費者が何を望んでいるのかを把握し、新しい商品やサービスによってニーズに答える仕事。活躍するには、さまざまな能力が必要になります。

ここでは、商品プランナーの仕事内容に加え、進路の選び方や活躍できる業界なども紹介しています。ぜひ参考にしてください。

もくじ

    商品プランナーってどんな仕事?仕事内容と基本情報

    まずは、商品プランナーとはどのような仕事なのかを知っていきましょう。

    商品プランナーは「ほしい!」を形にする仕事

    商品プランナーとは、消費者のニーズを掴んだうえで売れそうな商品やサービスのコンセプト、デザインなどを企画する仕事です。
    実際にどんな商品を作るかを考え、開発部門やデザイナーなどと連携しながら形にしていきます。

    なお、商品プランナーは「商品開発」と混同されがちですが、少し役割が異なります。

    商品プランナー=方向性を決める役割
    商品開発=企画を具体的に形にする役割
    と考えると分かりやすいでしょう。
    商品プランナーは開発部門と密に連携して、商品を作り上げていきます。

    商品プランナーの仕事内容の流れを、以下にまとめました。

    1. 市場調査を行い、トレンド(流行)を分析する
    2. 消費者ニーズ(需要)を予測し、商品やサービスのコンセプトを考える
    3. 商品の企画書作成とプレゼンテーションを行い、会社の承認を得る
    4. 試作を発注し、できあがった試作品を確認する
    5. 試験販売を行い、市場の反応を確認する
    6. 本格的な商品の製造に入り、販売。宣伝活動を行う


    なお、販売や宣伝活動は営業部門が担当することもありますが、会社によっては商品プランナーが行うこともあります。

    販売後の売れ行きや顧客満足度などをチェック。改善点などを洗い出す商品プランナーの魅力とやりがい

    商品プランナーの魅力は、

    • 消費者のニーズをもとに市場の動きを読み取り、新しいトレンドを生み出せること
    • 市場のニーズをとらえた商品を企画し、人々の生活をより豊かにできること

    でしょう。
    自分が企画した商品で、社会に貢献できるおもしろさを感じられる仕事です。

    やりがいは、何と言っても自分のアイデアが形になり、実際に多くの人に届けられたという達成感を得られる点です。
    作った商品が店頭に並んでいたり、よい口コミが投稿されたりしているのを見ると、自分の自信にもつながるでしょう。

    また、企画した商品を消費者の手元に届けるためには、チームでの協力が必要不可欠です。チームでひとつの商品を作り上げる楽しさが得られるのも、やりがいのひとつと言えるでしょう。

    商品プランナーの平均年収

    求人ボックスのデータによると、商品プランナーの平均年収は約445万円
    日本の平均年収と比べると、比較的高い傾向にあります。

    月給で換算すると37万円ですが、会社の規模や経験、求められるスキルなどによっても大きく変わってきます。
    そのため、多くの収入を望むのであれば、会社の規模もしっかり調査しておくことをおすすめします。

    参照元:求人ボックス

    商品プランナーになるために知っておきたいこと

    ここでは、商品プランナーになるために知っておきたいことをまとめました。
    進路の選び方や資格などについても、ぜひ参考にしてください。

    進路の選び方と学べる分野

    商品プランナーになるためには、必ずしも大学を卒業しなければならないというわけではありません。
    中には高卒ですぐに働き、商品プランナーになった人もいます。
    特に中小企業では、現場での経験がとても大切になるでしょう。

    しかし、大手企業の商品プランナーは、やはり大卒の人が多いという点は否めません。

    引用元: 職業情報提供サイト(job tag)


    なぜなら、商品プランナーは、市場分析や販売戦略、プレゼンテーションなど、専門性の高い業務を行う仕事だからです。
    そのため、大学で経営学や情報学を学んだ人が多く採用される傾向にあります。
    もし、大きなプロジェクトに携わりたいなら、大学で必要な知識を学ぶのがよいでしょう。
    学部を選ぶ際には、お子さまの興味や関心を深められる学部を選ぶことをおすすめします。
    お子さまの興味のある学部を選ぶと、自分の好きな分野での専門性を深められ、より市場のニーズに合った商品を企画できる商品プランナーになれる可能性が高くなるからです。

    ここで学部の例を紹介します。しかし、必ずしも以下の学部に進学しなければいけないというわけではありません。参考にしてください。

    経営学部、商学部

    商品を企画するうえで必要なマーケティングの知識に加え、最新のトレンドを追ったり流行商品の情報を収集したりするスキルを学べます。

    デザイン学部 

    思い描いていたアイデアを 分かりやすく表現できる力を身につけられます。形や色など、売上につながりやすい具体的な商品のビジュアルを考えられるでしょう。

    情報学部 

    世の中のニーズやトレンドを把握するために必要なITスキル、情報分析力を身につけられます。

    どの学部を卒業するにしても、大学卒業後、メーカーなどの企業に入社し、営業や市場調査などの経験を経て、企画の仕事に配属されるというルートが一般的です。

    資格は必要?独学との違い

    「この資格がなければ商品プランナーになれない」というものはありません。
    なぜなら、資格を持っていても、すぐに商品プランナーとして働けるわけではないからです。
    やはり、現場での経験が大切です。
    ただ、資格取得を目指して学ぶ過程で習得した知識や技術は、将来的に商品プランナーとして働く際に役立つはずです。
    以下、おすすめの資格を紹介していきます。

    商品プランナー

    日本商品開発士会が開催、実施している資格試験です。
    資格取得に向けて勉強する過程で、企画やマーケティング、プレゼンテーションの基礎などを学べます。
    日本商品開発士会公式ページ

    販路コーディネータ

    日本販路コーディネータ協会が実施している資格試験です。
    商品戦略や販売戦略などに精通した人材育成を目的としており、マーケティングに関する総合的な知識を身につけられます。
    (一社)日本販路コーディネータ協会公式サイト

    何の知識もない状態で、独学で経験を積むより、ある程度の基礎知識を持っている方が、商品プランナーとして効率的に仕事を進められるのではないでしょうか。

    商品プランナーが活躍できる業界と就職先

    商品プランナーは、さまざまな業界で能力を活かせる仕事です。ここで、どんな業界があるか紹介します。

    メーカー業界、アパレル・ファッション業界

    メーカー業界の例としては、食品や飲料、化粧品、日用品・生活用品メーカーなどがあります。一方、アパレル・ファッション業界は、服やアクセサリー、バッグ、靴といった企業が当てはまるでしょう。

    常に新しい商品を販売し、トレンドを作り出していく業界
    他社の商品と差別化された商品を生み出す必要があるため、商品プランナーとしておおいに活躍できます。

    流通・小売業界

    スーパーやコンビニ、百貨店、ECサイト・ネット通販などの企業が該当します。
    商品プランナーは、商品の選定や売り方、販売促進などの仕事を担当。たとえば、クリスマスやバレンタインといったイベントでは、イベント内容の企画などを行います。

    そのほか、ゲームやアニメ、音楽などに関する商品やイベントを企画するエンタメ業界、さまざまな旅行プランやイベントを企画する旅行業界など、商品プランナーはさまざまな業界で活躍できる需要の高い仕事と言えるでしょう。

    商品プランナーにはこんな能力が必要!

    次にあげる能力があると、商品プランナーとして活躍できる可能性が高くなります。どのような能力があるのかを見てみましょう。

    ひらめきを生み出す発想力

    まずは、新しい商品やサービスを生み出す発想力が必要です。
    売れる商品の傾向を掴めても、デザインや機能にはトレンドを取り入れることが求められます。

    発想力があれば、「こんなデザインにしたらどうだろう」「こんなプランはどうだろう」と今までにないアイデアや改良の方法などを考えることができ、ニーズに合う商品を作れるでしょう。

    アイデアを形にする企画力

    思い描いていたアイデアを、企画として具体的な形にする力が必要です。

    たとえば、「お子さまが、もっと勉強が楽しくなる文房具があったらいいな」と考えた時に、どのような形や色なら子どもが使いたくなるか、どのような機能があると便利かを考えて、実際に形にしていく力です。

    企画力がなければ、どんな魅力的なアイデアも具体的な形にすることはできません。アイデアを企画としてまとめられる人であれば、商品プランナーとして活躍できるでしょう。もちろん、技術面で実現可能か、利益を出せるのかという点なども含めて企画できることが重要です。

    市場を読み解く分析力

    世の中のニーズを正確に把握する分析力も、大切な能力のひとつです。

    たとえば、手帳を例に挙げて考えてみましょう。

    実際に使った人のアンケートをチェックし、「しおりの紐があった方が便利」「もっと色のバリエーションが欲しい」という声がたくさんあったとします。
    このような意見を参考に需要の傾向を掴んで、次の商品に活かすのが、企画に必要な分析力です。

    売れる商品を企画するには、まずは消費者のニーズを見つけるところから。
    必要とされていない商品を販売しても、利益を生み出すことはできないからです。

    分析力が高いことで、しっかりと売れる商品につなげることができます。

    企画を伝えるプレゼンテーション力

    商品に自信を持っていても、会社の承諾を得ないことには世の中に出すことはできません。そのため、決定権を持つ相手に商品の魅力を伝えるプレゼンテーション力が必要となります。

    説得力のある説明ができなければ、せっかくのアイデアも商品化できない可能性が生じます。商品プランナーを目指すのであれば、プレゼンテーション力は身につけておきたい能力と言えるでしょう。

    発想力や分析力は、ゲームによっても伸ばすことが可能です。以下の記事も参考にしてください。

    遊びながら学ぶゲームとは?小学生向け無料アプリ&知育カードゲームおすすめ19選
    遊びで頭を鍛える!小学生におすすめボードゲーム「ピクテル」とは?

    商品プランナーに向いている人は?小学生から伸ばせる素質

    商品プランナーに向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、小学生から伸ばせる素質についても解説しています。お子さまに当てはまるものがあれば、ぜひ積極的に伸ばしてあげてください。

    好奇心が強く新しいことが好き

    好奇心旺盛で、常に新しいことに興味を持てる人が向いています。

    世の中のトレンドは日々変化しており、世の中のニーズを掴むには、さまざまな情報に触れることが大切です。
    好奇心が強い人は、未知の分野についても興味を持てるため、思いもよらないアイデアを思いつきやすくなるでしょう。

    お子さまの好奇心を育てるには、お子さまと一緒に疑問に向き合う時間を大切にすることを心がけてみましょう
    「なぜこれが起こるの?」「どうしてこうなるの?」という疑問に対し、一緒に考えてみるのもよいですね。
    答えをすぐに教えず、一緒に考えることで、好奇心はどんどん育まれていくでしょう。

    自由な発想で考えるのが得意

    商品プランナーには、既存の考え方にとらわれることなく自由な発想で考え、形にしていく人が向いています。

    豊かな発想力は大きな武器。他社では思いつかないようなアイデアで、魅力的な商品を企画できる可能性が高くなるでしょう。

    小学生が発想力を育むには、工作やお絵かきなどの制作活動をする、散歩をするなどの方法があります。
    美術館や科学館、図書館へのお出かけもよいでしょう。

    自然や施設の展示物、本などさまざまなものに触れ合うことで、今までとは異なる知識や視点を得られます。視野が広がり、豊かな発想力が育まれていきます。

    絵については、以下の記事も参考になるのでぜひチェックしてみてください。
    小学生が上手に絵を描くコツとは?親のサポートによって上達度は変わる!

    粘り強さと協調性がある

    商品プランナーの仕事は、マーケティングやデザインなど、多くの部門と連携して進めることが必要です。

    商品化まで何度も試行錯誤を繰り返し、多大な時間を費やすことも少なくありません。あきらめず、地道に改善を続ける粘り強さが不可欠でしょう。
    だからこそ、粘り強く仲間と協調して取り組める人が、商品プランナーに向いていると言えるかもしれませんね。

    粘り強さを育むには、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけさせること、結果だけでなく、プロセスも褒めてあげることが重要です。小さな自信を繰り返しつけさせることで、いつしか粘り強さも伸びていきますよ。

    お子さまの協調性を伸ばすには、友だちとの遊びやスポーツ、課外学習やアウトドア体験などの直接体験がおすすめです。周りと協力して目的を成し遂げる経験を積み重ねていけば、自然と協調性が養われていくでしょう。

    直接体験については、以下の記事でも詳しく解説しています。
    直接体験で生きる力を身につけよう!体験が大切な理由とおすすめの体験を詳しく解説!
    夏休みは小学生の「生きる力」を育むチャンス!

    協調性を育むには、習い事もおすすめです!
    非認知能力をぐんぐん伸ばそう!非認知能力が伸びるおすすめ習い事5選

    商品プランナーから開けるキャリアプラン

    ここでは、商品プランナーにどのようなキャリアプランがあるのかを紹介していきます。将来的には独立も見込める仕事です。

    企業でマーケティングや商品づくりの仕事に関わる

    商品プランナーの仕事で身につけた発想力や分析力などを活かし、商品開発やマーケティングの仕事にキャリアチェンジする道があります。

    世の中のトレンドを敏感に察知し、商品が完成するまでの過程を把握している商品プランナーなら、おおいに自身のスキルを活かすことができるはずです。

    プロジェクトリーダーとしてチームをまとめる

    商品プランナーとして実績を積み、組織内でキャリアアップしていくのもよいでしょう。

    たとえば、チームをまとめるプロジェクトリーダーが挙げられます。

    タスク・スケジュール管理や品質・コスト管理などを行う、プロジェクトの責任者です。能力や経験を活かせるだけでなく、大きなやりがいも得られるでしょう。

    経験を活かして独立する

    商品プランナーとしての経験や実績を活かし、コンサルタントやフリーランスとして独立するプランもあります。

    商品企画や開発を専門とするコンサルティング会社に転職して、新商品開発のアドバイスやサポートを行うコンサルタントとして活躍できるでしょう。

    また、フリーの商品プランナーとして独立すれば、複数の企業と契約して経験や能力を十分に発揮できます。

    商品プランナーをもっと知りたい!書籍と体験プログラム

    商品プランナーについてもっと知りたい人向けに、おすすめの書籍や体験プログラムをまとめました。
    お子さまにとっても分かりやすい本なので、ぜひお手に取ってみてください。

    商品プランナーについてさらに深掘り!おすすめの書籍

    『つくる仕事の一日: 商品企画・開発・生産 (会社員の仕事 見る知るシリーズ)』

    商品企画や開発、生産に関わっている会社員の仕事内容を紹介している1冊。「作る」ことにスポットを当て、商品プランナーや商品開発などの役割を分かりやすく解説しています。写真やインタビューなども掲載されているので、さらに理解が深まるでしょう。

    つくる仕事の一日: 商品企画・開発・生産 (会社員の仕事 見る知るシリーズ) 

    『マーケティングを楽しく学べる入門書〜売れるヒミツを知るマーケティングお仕事探検〜』

    作者自身のビジネス経験をもとに、商品やサービスの「売れるヒミツ」をやさしく解説した本です。マーケティングの専門用語は使わず、小学生でも理解しやすい内容に仕上げました。身近な商品やサービスを例に挙げているので、楽しく無理なく学べます。

    マーケティングを楽しく学べる入門書〜売れるヒミツを知るマーケティングお仕事探検〜

    アイデアを育てる「みらいいワークショップ」

    商品プランナーに必要な能力を伸ばす入り口として、みらいいが展開しているワークショップです。

    お子さまは、自分のペースで好きなことを好きなだけ学べます。楽しく能力を伸ばすことができるので、ぜひ参加してみてください!

    ワークショップはこちらから!

    体験から学べる「みらいいパーク」

    40種類以上の職業になりきれる、おしごと体験サービスです。さまざまな仕事のゲームを無料で体験できるので、楽しみながら「これだ!」と思う職業が見つかるかもしれません。

    いろいろな仕事のゲームを無料で体験できるみらいいパークはこちらから!
    40種類以上のお仕事体験ゲームがあるみらいいパークはこちらから!

    商品プランナーは新しい商品を世に出すやりがいのある仕事

    商品プランナーは、市場調査を行い消費者のニーズを掴んだうえで、新しい商品やサービスを世の中に送り出す仕事です。

    商品がヒットすれば、人々の役に立っていると実感できるやりがいのある仕事。メーカーやファッション業界など、幅広い業界で活躍できます。

    将来的にはフリーランスや独立など多様な働き方ができる仕事なので、「こんな服を作りたい」「こんなおもちゃがあったらいいなあ」と考えるのが好きなお子さまであれば、ぜひ商品プランナーへの道も検討してみてはいかがでしょうか。

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